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2004年09月30日
アヤしい大阪取材 さて、西山先生一行に別れを告げて、小生とキッシーは阪急電車で一路、大阪へ。これまた『幽』次号の企画で、有栖川有栖さんと打ち合わせ&インタビュー取材なのである。
有栖川さんとは、これまで面識こそあったものの、ゆっくりお話しするのは今回が初めて。怪談やホラー、怪奇小説方面の読書遍歴を中心にお話をうかがったのだが、ほぼ同い年ということもあってか、非常によく似たハマりかたをしていたことが分かって、共感するところ多々。
有栖川さんと怪談ジャンルとは、一見なんの関わりもないような印象があるかもしれないが、たとえば『エロティシズム12幻想』に寄稿された「恋人」などは、奇妙な味の小説という言葉がふさわしい好篇であった。有栖川ファンの諸賢は、次号以降の『幽』から目が離せませんゾ。
isbn:4-06-273393-5
isbn:4-04-883767-2
isbn:4-16-322990-6
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月30日 22:27 | コメント (0) | トラックバック (1)
『燈火節』の予約受付開始以前、当ブログで紹介されました、片山廣子/松村みね子作品集成の第1巻『燈火節』の予約をbk1で開始しました! この機会にぜひご予約をお願いいたします。
ご予約は→ こちら
投稿者 : 2004年09月30日 20:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
アヤしい京都観光 東アジア恠異学会代表の歴史学者・西山克先生と京都で打ち合わせ。『幽』次号からスタートする予定の、ちょいとユニークな連載企画のための謀議である。同会の戸田世話人氏や木場くん@陰摩羅鬼も同席して、にぎやかな会合になった。
打ち合わせ終了後、西山先生から「お時間あるなら、これから血天井でも見にいきませんか?」とお誘いをいただき、内心驚愕。たまたま目下、必要あって赤江瀑作品をまとめて読みかえしている最中だったのである。もっとも、往きの新幹線で読んでいたのは『獣林寺妖変』ならぬ『上空の城』だったが。
タクシーに分乗し、やすらい祭で有名な今宮神社に寄ってから鷹峯の源光庵へ。

ところが、なんとしたことか、只今改修中ということで肝心の血天井がある本堂には入れず、残念。それでも、隣接する岩戸妙見や光悦寺の緑深いたたずまいに、京の初秋をつかのま満喫する。帰りがけには、祈願の釘抜きグッズで埋め尽くされた釘抜地蔵さんにも御案内いただき、ふつうの観光コースとはひと味ちがう怪しい京都の一端に触れた心地に。西山先生、ありがとうございました。
恠異学会ホームページ http://kaiigakkai.hp.infoseek.co.jp/
isbn:4-653-03846-5
isbn:4-8318-7489-2
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月30日 12:43 | コメント (0) | トラックバック (1)
日経MJに紹介記事 bk1の管理人氏から「日経MJでこのブログが紹介されてますよ〜」とメールが来ました。
日経MJって……ナニよ!? と、こっそりぐぐってみたら、そうですか「マーケティング・ジャーナル=流通新聞」のことですか。知らないはずだわ。

「ホラー評論家のブログ」ねえ、なるほど。しかし、こんなにフォーマルに改まって紹介されると、なんか気恥ずかしいっすね(笑)。ありがたいことですが。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月30日 01:29 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月29日
『デビルマンの悪魔学』発売 かねてお知らせしていた南條さんの編著『デビルマンの悪魔学』が発売されました。サブタイトルかと思っていた『悪魔聖誕』のほうが、メイン・タイトルの扱いになっていますね。
内容は、『デビルマン』や『魔王ダンテ』といった永井豪作品を入り口に、聖書関連や古典文学の豊富な引用を交えて、西欧的な「悪魔」観の変遷を分かりやすく解説するという、いたってオーソドックスな概説書となっています。著者が著者だけに、オカルトよりも文学色が濃厚で、悪魔文学アンソロジーといった趣も。
さまざまな憶測を呼んだ(笑)共著者「デーモン一族」の影は薄くて、実質的に南條さんの単著といってもよいのではないかと思われます。まもなく封切られる映画『デビルマン』鑑賞のハンドブックにもなりそう、かな!?
isbn:4-08-720044-2
isbn:4-16-319540-8
isbn:4-487-79694-6
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月29日 13:16 | コメント (0) | トラックバック (0)
『Q&A』に関するQ&Aとか 新宿で恩田陸さんと打ち合わせ&インタビュー取材。『幽』2号の仕事で、御自身の怪談遍歴(!?)などをめぐって、あれこれとお話をうかがう。
恩田さんには以前、『幻想文学』の「新・一書一会」にも御登場いただいたことがあるのだけれど、ゆっくりお目にかかるのは、ずいぶんと久しぶりである。
最近作の『Q&A』は、いかにも恩田作品らしい奇計に心底驚かされたものだが、「あれも考えてみれば……怪談かもしれない」という趣旨の御発言に、深くうなずく。
isbn:4-344-00623-2
isbn:4-10-123413-2
isbn:4-10-123412-4
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月29日 00:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月28日
『本棚探偵の回想』の購入特典当サイトでも何度か紹介されました、喜国雅彦氏の新刊『本棚探偵の回想』ですが、喜国氏のご厚意により、購入特典として書き下ろしエッセイ(メールにて配信)をプレゼントすることになりました! 予約していただいた方にもプレゼントしますので、ご予約の方は配信をお待ちください。
この機会にぜひご購入をお願いいたします。
特典の詳細・ご購入は→ こちら
投稿者 : 2004年09月28日 19:27 | コメント (0) | トラックバック (0)
◆幻妖通信◆第13号配信しましたスタッフのタカザワです。大変お待たせしました! 毎月発行のメールマガジン「幻妖通信」(購読無料)の第13号が配信されました。
東雅夫によるコラム(今回のテーマは現代ファンタジーの名作『光車よ、まわれ!』復刊です)、bk1からのインフォメーション、読者のみなさんからの書評など、盛りだくさんの内容でご好評をいただいています。
まだご登録いただいていないお客様はぜひご登録下さい
→【幻妖通信】登録ページ
次号の配信は10月12日を予定しています。
投稿者 : 2004年09月28日 11:36 | コメント (0) | トラックバック (0)
八雲詣で 9月26日は、小泉八雲の命日である。
『幽』の八雲特集でお世話になった早大教授の池田雅之さんから御案内をいただいていた「小泉八雲没後百年記念国際シンポジウム」聴講のため、小雨そぼふるなか早大図書館へ向かう。
「混淆文化の国、クレオール日本」と題されたシンポジウムは、鶴岡真弓、斎藤孝、ポール・スノードンのパネリスト3氏に司会役の池田氏を加えて進められた。開始まもなくから「ゴーストリィ」という言葉が飛び交う展開にちょっと緊張。そして鶴岡氏が「日本海に沿って」の夢の一節を引用されたのには、思わずニヤリ。小生もつい先ごろ、牧野修『屍の王』解説の末尾で全文を引用した部分だからである。
シンポジウムのあと、都電で5分ほどの雑司ヶ谷墓地にある八雲の墓所に参拝に行く。あいにくの天候にもかかわらず、縁者の方も交えて墓前はにぎやかであった。
早大に戻って、「幸田弘子による小泉八雲作品朗読の夕べ」を聴く。舞台朗読の第一人者である幸田さんとお弟子さんたちにより「若返りの泉」「十六桜」「むじな」「和解」「おしどり」「耳なし芳一」が、情感たっぷりに朗読された。入場無料でこんな好演が聴けるとは、とても得した気分。それだけに、会場に学生よりも高齢者の姿が目立ったのは、やや残念。せっかくのチャンスなのに、もったいないことよ。
たんなる学界行事に終わらせず、八雲の魅力と今日的意義を広くアピールしようとする主催者の熱意と配慮が伝わってくる、充実したイベントだったと思う。
isbn:4-7923-7067-1
isbn:4-309-72614-3
isbn:4-480-08094-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月28日 01:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月27日
『小説推理』11月号、発売毎度おなじみ『小説推理』11月号が発売されました。今号も表紙の猫ちゃん(描くは、コルク人形造形でも知られる片岡まみこさん)素敵です。
小生の「幻想と怪奇」時評は『凶鳥の黒影』『怪奇礼讃』『203号室』というラインナップ。朱川湊人や飯野文彦の怪奇幻想短篇も載ってますね。
bk1では売っていませんが(ははは……)、よろしく!
isbn:4-309-01665-0
isbn:4-488-55502-0
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月27日 13:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月26日
【告知】幻想作家のいる風景 江戸川乱歩や澁澤龍彦や中井英夫の人形写真でおなじみの石塚公昭さんの作品展「作家のいる風景」が、江戸東京たてもの園(都立小金井公園内)で、9月14日〜11月28日まで開催されます。
同園の建物をバックに撮影された作家人形&写真作品が、ビジターセンターと建物に展示されるとのこと。同時開催の「武蔵野文学散歩展」も面白そうなので(『武蔵野夫人』の「はけ」の家の立体模型なんて、ゾクゾクするではないですか! しないか!? 私は「はけ」マニア〜)、お近くの方は散策がてら出かけてみてはいかがでしょう。
関連ホームページは下記。
石塚公昭 http://www.kimiaki.net/
江戸東京たてもの園 http://www.tatemonoen.jp
isbn:4-00-602075-9
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月26日 20:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
図書館にて 先日、調べ漏らした資料を漁りに早大図書館へ。バックナンバー書庫でコピーを取ろうとしていたら、書棚の陰から、ねずみ男が出現!? ……誰かと思えば、旧知の浅羽通明であった(笑)。
かえりみれば高校一年の春、『幻想と怪奇』のクトゥルー神話特集号を手にして小生の前に初めて出現したときとか、横須賀随一の在庫量を誇る某古書店の本の堆積の陰からひょっこり出現するときとかと、基本的には何も変わっていないように見えるのは良いのかどうなのか(人のことはいえませんが)。
小生の教職員用入館証を指さして、「年に一度しか授業しないくせに、御同慶の至りですなぁ、ひっひっひ」などと厭味をいうのも相変わらずである(べつに仲がわるいわけではありません)。旧交を温めるでもなく、コピーを取って、そそくさと立ち去る(だから不仲なわけじゃないってば)。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月26日 02:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
カスパール・ハウザーといえば 過日、急逝された種村季弘さんの著作集〈種村季弘のネオ・ラビリントス〉全8巻、および『別冊幻想文学 種村季弘の箱』の在庫を揃えました。24時間出荷です。
いっさいの追悼行事を峻拒されて逝った同氏の遺業をしのぶ縁(よすが)となれば幸いです。
isbn:4-309-62001-9
isbn:4-309-62002-7
isbn:4-309-62003-5
isbn:4-309-62004-3
isbn:4-309-62005-1
isbn:4-309-62006-X
isbn:4-309-62007-8
isbn:4-309-62008-6
isbn:4-900757-13-6
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月26日 00:34 | コメント (0) | トラックバック (1)
『稀人』観ました 先夜カラオケボックスで、角川Iさん&キッシーの新婚蜜月カップルが歌い踊るモー娘。を茫然と眺めながら、「なにか、忘れていることが……」と気になることしきりだったのだが、帰りの車中で卒然と思い当たった。
そうだ、Iさんに手配してもらった『稀人』のビデオ、まだ観ていなかったんだ!(笑)
というわけで、明け方に観ましたよ、『呪怨』の清水崇監督による映画版『稀人』。さすがに小中千昭氏の脚本らしく、随所にクトゥルー、というよりはむしろラヴクラフト的なテイストを感じさせる異界往還ホラーに仕上がっていて、好感を抱きました。昔なつかしき『ネクロノミカン』や『ヘルハザード』を連想させるというか。DVカメラ特有の画質を活かしたグルーミイな雰囲気が素敵です。
簡単にいってしまうと、前半はラヴクラフト『狂気の山脈にて』、後半は安部公房『どれい狩り』もしくは種村季弘『謎のカスパール・ハウザー』みたいな話なんですけどね(笑)。途中でチラリと出てくる、東京の地底深くに広がる狂気山脈のシーンは、ラヴクラフティアン必見ですぞ!
その名も「ホラー番長」(高橋洋監修)というオムニバス企画の一本として、10月上旬、渋谷のユーロスペースにて上映されるそうです。
isbn:4-488-52304-8
isbn:4-10-640125-8
小中氏による小説版『稀人』(映画版に較べると、往年の国書刊行会本っぽい怪しき蘊蓄と叙情味が強調されている感あり。イイ味だしてます)ほか、角川ホラー文庫の新刊4点も、発売になりました。今回は総てが映画とのタイアップ作品ですな。
林巧があの『恐怖新聞』の世界に挑む『予言』も、『稀人』同様オススメです。
isbn:4-04-376801-X
isbn:4-04-356304-3
isbn:4-04-376601-7
isbn:4-04-357208-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月26日 00:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月25日
薔薇密室、到着宅配に叩き起こされ、何かと開封してみたら、これでした(嬉)。
白泉社の『皆川博子作品精華』で小生も御一緒した柳川貴代さんによる装幀も、ため息が出るほど美しいです。
【御注意】本書はbk1に入荷しておりますが、書影データに不備があるため、お手数ですが、右上(黄色いスペースの最下部)の検索窓に「薔薇密室」と入力して御購入ください。
しかしまあ、『暗黒館の殺人』に始まり、『凶鳥の黒影』『薔薇密室』と、この9月はなんという月なのか。
ハッと気づけば、今日は「ダリアの日」ではないか!(分からない人は、すぐに暗黒館を読みましょう)
……というわけで、そそくさと池袋へ。夕刻からジュンク堂で開催される綾辻行人氏のサイン会を覗きに行く。大盛況でした。慰労したかった方とか御礼を言いたかった方とか原稿催促したかった方とか(笑)、いろいろお目にかかれて幸いなり。
isbn:4-592-75005-5
isbn:4-309-01665-0
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月25日 03:36 | コメント (2) | トラックバック (0)
2004年09月23日
若冲がペットボトルに!いえね、さっきコンビニで見つけて驚喜したのですが……。
コカ・コーラ「まろ茶」の新製品らしいです。下記の天明屋氏もそうですが、いよいよ本格的な「琳派」ブーム到来かも!? 伊藤若冲は御多分に漏れず大好きで、その昔『日本幻想作家名鑑』の表紙絵にも「池辺群虫図」を使ったりしました。
isbn:4-09-607007-6
↑若冲をはじめ近世日本の幻想絵画を知る基本図書が文庫化されました。息長く読み継がれてきた名著ですな。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月23日 22:52 | コメント (1) | トラックバック (0)
新着本からisbn:4-06-212450-5
こ、これは……(笑)。日本近現代の怪談/怪奇小説の定番作品「だけ」を集めたアンソロジー。基本ラインは紀田順一郎氏による一連の怪談アンソロジーに右へならえした印象をうけます。
作品の合間に妙な漫画が挿入されてるあたりに、どういう層をターゲットにしてるのかがうかがえるような。ごく一般向けの入門書としては、こういうのも「あり」かもしれませんなぁ。
isbn:4-7942-1342-5
ゴシックやオカルト怪奇小説ファンにはおなじみの、実在した怪人の生涯を、つぶさに。
isbn:4-89194-701-2
『新形三十六怪撰』ならぬ『新形六怪撰』や鵺図など、妖怪画や幽霊画の愛好者には一見をお勧めしたい幻妖ジャパネスク画集。著者ホームページは下記。
http://www3.ocn.ne.jp/~tenmyoya/index.html
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月23日 18:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月22日
蓬莱の夢 ……というわけで、『ダ・ヴィンチ』来月号の松浦寿輝インタビュー記事を仕上げるのももどかしく、母校の図書館に飛び込んで『暴夜幻想譚』のための調べ物をせっせと進める(単純なヤツである)。
ハーンの没後まもなく発行された『帝国文学』の小泉八雲記念号に掲載されていた絶唱「蓬莱」を一読……コピー室の片隅で滂沱の涙を流す(ちょっと大仰)。
「われ等また夢を追ふの子、蓬莱を慕ふの子、われ等始めておん容に接(つ)き誰ぞや西の詩人が慕郷の歌を授かりしは
池のほとりの四つの鴨、
池のあなたの芝堤、
春の青空
飛ぶや白雲。
ただこれをのみこれをのみ
あやし、年頃記しけり
涙と共に記しけり
屈指(かがな)ふれば四とせ、母校の池の辺木影また秋立たぬ程なりしか。憂(うた)て今年神無月、君が跡追ふ蓬莱の夢は破(や)れぬ。」(皆川正禧「蓬莱」より抄出)
師・八雲の生涯を「蓬莱」の一語に結晶させたこの頌詩の作者こそ、後に『シャグパットの毛剃』の名訳を手がける英文学者・皆川正禧に他ならない。どうやら『暴夜幻想譚』の隠れテーマは、八雲一門と日夏一門の絢爛たる競演(!?)ということになりそうである。
isbn:4-06-158943-1
↑八雲版「蓬莱」のほか「化けものから幽霊へ」「ちんちん小袴」「私の守護天使」など、マイナーながら怪奇幻想ファン必読の名品を収録(皆川正禧の「蓬莱」は載っていませんので御注意を。同篇は『暴夜幻想譚』に併載したいと思っています)
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月22日 17:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
アラビアといえば こんな本が出ています。
isbn:4-89694-845-9
著者はイスラーム美術の専門家であると同時に、大の『アラビアン・ナイト』マニア。本書は、千夜一夜物語所収の諸話を窓口に、知られざるイスラーム美術の世界へ読者を誘おうとするユニークな発想の好著です。
随所に挿入された絵画や工芸品のカラー図版も、目を愉しませてくれます。「終章――あとがきにかえて」に曰く。
「コンパクトで誰にでも読みやすい「イスラーム美術の概説書」の必要性は、何年も前から感じていた。その執筆を依頼されたとき、適任者は私ではなく他にいるであろうと、ずっと思っていたが、二〇〇四年の『アラビアン・ナイト』翻訳三〇〇年という記念すべき年を見据えて、執筆を決意した。自分がデュラックに魅了されたように、本書の表紙を目にした読者に、魔法をかけてみたくなったからである」
たしかにエドマンド・デュラック描く挿絵の数々、夢そのもののような色遣いは素晴らしいものです。しかし小生がそれ以上に烈しく反応したのは、次の一節でした。
「二〇〇四年の『アラビアン・ナイト』翻訳三〇〇年という記念すべき年」
そうか、そうだったのか! こ、これは何としても年内に『暴夜幻想譚 ゴシック名訳集成2』を出さないとな〜(笑)。
isbn:4-00-110858-5
isbn:4-00-110859-3
isbn:4-00-110865-8
デュラックをはじめ赫々たる伝統を有するアラビアン・ナイト絵画史に、新たな頁を開いたルドミラ・ゼーマンの傑作絵本を御紹介。ん、ゼーマン? そうなんですね、彼女は『彗星に乗って』などで知られるカレル・ゼーマン監督の娘さんなのです。父ゆずりの異界感覚あふれる緻密な描写は、なるほどペルシア絨毯を髣髴させる鮮麗さ。『アラビアン・ナイトの国の美術史』と一緒に、是非どうぞ!
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月22日 10:12 | コメント (0) | トラックバック (1)
2004年09月20日
八雲と耿之介といえば 小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、米国時代の恩人ヘンリー・ワトキンを生涯にわたり父親のように慕い、文通を欠かしませんでした。それら書簡の一部は後に『大鴉からの手紙』と題され公刊もされています。
「大鴉」とは、ポオの詩『大鴉』にちなんで付けられたハーンの綽名。ハーンはたいそうこの名を気に入って署名に用いたり、手紙の余白に鴉の戯画を描き添えたりしているのでした。
↑ハーン自筆の大鴉。絵心を感じさせますな。
実を申せば『ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』が、日夏耿之介訳『大鴉』に始まりハーンのゴシック文学論で終わるのは、上記のエピソードを踏まえたちょいとしたお遊びのつもりだったのですが、あいにく誰も指摘してくださらないので(涙)、ここに自己申告しておきます(というか自分でも失念していたので、備忘の為しるす)。
isbn:4-7704-1016-6
↑大鴉の絵各種ほか八雲のヴィジュアル資料集として格好の本
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月20日 20:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
ゴシックといえば シリーズ〈伝奇ノ匣〉の『ゴシック名訳集成』、おかげさまで当初の予定というか編者の願望どおり、全3巻での刊行が確定しました!
第2弾となる『暴夜(あらびや)幻想譚 ゴシック名訳集成2』は年末〜年明けくらいに刊行の予定。
注目のラインナップは――すでにタイトルでばればれな気もしますが(汗)――もうしばらく、お待ちください。ちなみに、日本ゴシック黎明期を象徴する小泉八雲と日夏耿之介の両大家は今回も、というか全巻に、登場いたします。
isbn:4-05-900297-6
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月20日 17:12 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年は日本ゴシック元年!? 「週刊読書人」から頼まれていた『綺譚集』の書評をいいかげん書かねばあかんな、と思い立って、同書をパラパラやっていたら……結局またもや我を忘れて通読する羽目に。すべて初出時に、いくつかは生原稿から読んでるわけで、いったい何度読ませたら気が済むのか。まったくもって傍迷惑な著者、じゃなかった著書である。
さるにても、『綺譚集』に始まり、期せずしてその解読本としても面白く読める『ゴシックハート』、あるいは『凶鳥の黒影』や『暗黒館の殺人』や『屍の王』といった日本ゴシックの精華が店頭に犇めく現状を何と解すべきか。
ここ数年、学研をベースに地味に(笑)進めてきた「伝奇エンターテインメント」とか、今年になって講談社/メフィストがにわかに起ちあげた「新伝綺」とか、こうした一連の動きを総括する呼び名として、「ゴシック」は有効かも、などと思ったり。いずれどこかで書くか特集するか、しないとなー。
isbn:4-05-900194-5
↑伝奇入門には必読必携の一冊。「新伝綺」読者にもオススメだ!(笑)
isbn:4-06-182361-2
isbn:4-08-774703-4
isbn:4-06-212519-6
isbn:4-04-352206-1
isbn:4-06-182388-4
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月20日 16:43 | コメント (0) | トラックバック (1)
2004年09月19日
次号の〈幻想と怪奇〉時評 本多正一氏との打ち合わせが和やかに終わった刹那、担当編集者のHさん@小説推理が満面の笑みを湛えて云った。「で、センセイ、時評の原稿はッ?」 はぐぅ。
……というわけで、今月取りあげたのは下記の3冊。
isbn:4-309-01665-0
isbn:4-488-55502-0
isbn:4-334-73758-7
しかし『凶鳥の黒影』の書評に追われて(そればかりじゃないんだが)、同書&『ゴシックハート』の出版記念会に欠礼するというのは、どうよ(苦笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月19日 19:03 | コメント (0) | トラックバック (0)
片山廣子集成キタ━━(゚∀゚)━━!!!!! かねてより一部で話題沸騰だった月曜社の片山廣子/松村みね子作品集成の概要が、ついに明らかに!
http://getsuyosha.jp/kinkan/index.html
『幻想文学』2号の〈ケルト幻想〉特集の頃を思い返して、うたた感慨に堪えないものがあります。
注目の一巻目は、随筆集『燈火節』全篇に、未刊の小説・童話・随筆が併録される模様で本当に愉しみです(bk1でも予約受付……するんだろ? >SくんFくん)。
ちなみに小生が偶然『燈火節』を入手したのは、新井薬師近くの商店街にある古本屋でした。文芸書ではなく料理や園芸などの実用書が雑然と詰め込まれた一隅に、それはひっそりとたたずんでいたのです。『暮しの手帖』の花森安治による瀟洒なブックデザインも素敵でしたが、なにより、あの『かなしき女王』や『ダンセニイ戯曲全集』のたおやかな訳文に直結する、晴れやかな夢のごとき語り口に、ただただ心奪われ、陶然と読み終えたことを想い出します。
軽井沢で疎開生活をおくる著者のもとへ、急逝した息子が終戦を先触れしに顕われる、あはれ深い見霊譚や、脳溢血で倒れた老女が、いまわの際につかのま意識を回復し、「子猫ノハナシ」とだけ書き残して事切れるミステリアスな逸話などは、独立した掌篇小説としても賞翫に値するでしょう。
いささか高額な本ではありますが、ひとりでも多くの心ある読者の手に届いてほしい好企画であり、及ばずながら完結まで応援していきたいと思っています。
isbn:4-8060-2490-2
isbn:4-8060-2494-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月19日 12:38 | コメント (2) | トラックバック (1)
2004年09月18日
テレビも怪談ブームだそうな 読売新聞9月17日付夕刊16面「テレビ情報BOX」に、先日取材を受けた記事が載りました。
「世界最恐? ホラー番組続々」と題して、今月22日にTBS系で放映される『世界最恐JホラーSP 日本のこわい夜』ほか、主要な番組を取り上げています。『リング0』の鶴田監督や『呪怨』の清水監督が競作する『日本のこわい夜』は、期待できそうですな。小生のコメントはちょっぴりで、唐突に「社会不安が怪談ブームの背景」だけでは「短絡やんか」と突っ込まれそうですが……『幽』の宣伝になることだし、ま、いいか〜(笑)。
isbn:4041880076
isbn:4043572042
isbn:4043572050
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月18日 18:52 | コメント (0) | トラックバック (0)
『凶鳥の黒影』監修者に聞く 茗荷谷のbk1で定例会議。幻妖ブックブログ開始から半月間の売り上げデータを眺めながら、あーだこーだ。意外な旧刊本がポツポツ売れているのは嬉しいですね、『牡丹灯記の系譜』とか『輝く平原の物語』とか(笑)。今後ともなにとぞ御贔屓に、よろしくお願いいたします。
ひとしきりファミレスで仕事してから、飯田橋の双葉社へ。『小説推理』の〈幻想と怪奇への誘い〉で予定している中井英夫特集について、本多正一氏と打ち合わせをする。これまでにない角度からのアプローチを敢行したいと思っているので、御期待ください。
ついでといってはナンですが、グッド・タイミングなので、本多氏監修の『凶鳥の黒影』について即席インタビューを試みる。
「今年の2月に中井英夫オマージュ展のアート版をやったんですよ。中井英夫の文学世界に心酔している画家や版画家、写真家の皆さんに作品を寄せていただいて。それと連動して、小説によるオマージュも出来るんじゃないかと考えたんです。
それから、やっぱり中井英夫さんは文人というか作家として面白いキャラクターで、江戸川乱歩や澁澤龍彦、寺山修司といった方たち同様、キャラが立っている(笑)。そういう意味で、たとえば乱歩が出てくる小説がいろいろあるように、いずれこの人もそうなるだろうな、と。すでに笠井潔さんの『天啓の器』みたいな例もありますし。
それで知り合いの作家さんたちに声をかけてみたら、やってくださるという方が多かった。赤江瀑さんや皆川博子さんのような大家から、嶽本野ばらさんや三浦しをんさんみたいな当代の売れっ子まで、皆さんあまりお金にならない企画にもかかわらず(笑)快く力作をお寄せくださったので、監修者としては大変嬉しく思っております。まあ、そういう一種のお遊びに、河出書房さんが乗ってくださって実現したわけなんですが。ミステリー寄りの人選でいきたいというのは、版元サイドの要請ですね」
isbn:4-309-01665-0
isbn:4-575-50830-6
なお、このほど『凶鳥の黒影』の公式サイトがオープンしたそうです。収録作品のうち何篇かの冒頭部を立ち読みすることもできますので、御高覧あれ。
http://www.tsuhara.net/nakai/
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月18日 02:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
チャールズ・アダムスに注目せよ 米国怪奇漫画の巨匠チャールズ・アダムス、といわれてピンとこない方でも、ブラッドベリ『塵よりよみがえり』の表紙絵の……といえば、さてこそ、と膝を打たれるかもしれません。ブラッドベリとアダムスという同臭の士――アメリカン・ダーク・ファンタジーを体現した両大家の心温まる奇縁については、同書のあとがき・解説に詳述されています。
isbn:4-309-20365-5
isbn:4-336-04650-6
ブラッドベリのみならず、かのスティーヴン・キングも称讃を惜しまないアダムスですが、意外なことに日本では、これまで本格的紹介の機会に恵まれず、10月下旬に国書刊行会から刊行される『チャールズ・アダムスのマザー・グース』が初のお披露目となります。同書に関しては、下記サイトの紹介を御参照ください。
http://www1.speednet.ne.jp/~ed-fuji/mothergoose.htm
同書の企画編集を手がけた藤原義也さん@藤原編集室によれば、「現代のアメリカン・ゴシック・イメージへの影響という点でも、アダムスは大きい存在では」とのことですが、小生も同感であります。
ちなみに小生のアダムス初体験は、先日早大の講義でも触れた『少年マガジン』の巻頭グラビアでした。とても気に入って飽くことを知らず、その号は今でも実家のどこかに取ってあるはず。しかしアダムスの怪奇漫画だけで一本立ちの特集を組むなんて、いかに当時の『マガジン』がトンがっていたかが分かりますな。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月18日 01:50 | コメント (3) | トラックバック (0)
2004年09月17日
コミックフラッパー、再入荷なぜかあちこちから「書店で探したけど売ってないぞ〜」と苦情(?)が寄せられております『月刊コミックフラッパー』10月号ですが、bk1なら速攻で買えます。
(C)いのうえさきこ/MEDIA FACTORY 2004
↑このカットも大笑いしました
初回入荷分がアッという間に完売したのに気を良くして、どどーんと追加しましたので、よろしくお願いいたします。
ちなみに『幽』も、地域によっては店頭在庫がなくなって入手しづらくなっているようですが、こちらも在庫確保中。
bibid:02476853
bibid:02445919
isbn:4-7973-1631-4
isbn:4-7973-2176-8
↑いのうえさんの既刊本。幻想でも怪奇でもないですが(当たり前だ)、滅法面白いっす。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月17日 09:07 | コメント (0) | トラックバック (3)
2004年09月16日
デーモン一族の真相 またぞろどこぞの温泉にでも潜伏していたのか一向に連絡のとれなかった南條竹則氏から電話が。「いやあ、今度ヘンな本を出すので一冊おくります」って、その本について訊きたかったんですけどー(笑)。
じつはこの本、永井豪プロダクションから直々に「デビルマンがらみで、西洋の悪魔についての本を書きませんか」と依頼をうけて着手したものだそうな。その後、版元の変更など若干の紆余曲折を経て、このほどようやく上梓のはこびに。なんにせよ、めでたいことである。なぜ「デーモン一族」なのかというと、『デビルマン』関連の文章やイラストを、南條氏以外の方たちが担当しているからだそうです。「悪魔に関して便利な本になっていると思うのでヨロシク」とのことなので、皆さん、よろしく!
ちなみに、小説の新作も年末くらいに集英社から出るとか。またまた曰くいいがたい妙ちきりんな話らしいので、こちらも期待しませう。
isbn:4106035170
isbn:4336038317
『デビルマンの悪魔学 悪魔聖誕』
原著作:永井豪
編:南條竹則とデーモン一族
出版:ジャイブ株式会社
本体価格:\2,800
『デビルマン』で描かれた、悪魔たちやその世界は存在するのか? 原典となるものはあるのか? あったとすると、その内容とは? 聖書をはじめとした諸宗教に登場する悪魔たちの誕生や所業、存在と世界観などを豊富なイラストレーションとともに迫る!
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月16日 16:55 | コメント (0) | トラックバック (0)
ゴシックの魂!『幽』で「記憶異変」という野心的試みにチャレンジしていただいている文芸評論家/作家の高原英理さんの書き下ろし評論『ゴシックハート』が入荷しました。
ミルキィ・イソベさんの装幀も、まことにクール!
「伝奇と怪異」を愛する総ての人に、手にとっていただきたい本です。
isbn:4-06-212519-6
isbn:4-9900868-4-8
早速このエントリーにコメントをお寄せくださった(感謝)『夜想』の今野編集長、入魂の編集による↑も、ゴス魂直撃の一冊だ!
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月16日 11:32 | コメント (1) | トラックバック (0)
2004年09月15日
怪奇探偵ふたたび『幽』にも「日本の幽霊事件」を連載いただいている小池壮彦氏の新刊『異界の扉 怪奇探偵の幽霊白書』が発売されました。怪談史学とでもいうべき独特のスタンスから、この分野に取り組んでいる同氏ですが、今回の本はかなりストレートな怪談実話集になっている模様。
isbn:4-05-402587-0
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月15日 22:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
ゴーゴー早稲田大学 久我山で松浦寿輝氏に取材をしたあと、吉祥寺経由で早稲田へ。今日は年に一度の文学部講義の日なのである。
漫画史の夏季特別講義のうち、小生が担当するのは「ホラー漫画史」。今年は現在、東京本郷の弥生美術館で初の回顧展が開催されている石原豪人の事績に焦点をあてつつ、少年漫画誌のグラビア特集記事と戦後怪奇幻想文学出版・普及史との相関関係について、思うところを述べてみた。昨年好評だった(らしい)『うごく顔』ネタも、しっかり織りこみつつ(笑)。
↑なんの講義をしてるんだか……
し、しかし……暑かった。いやー最初のうちは、久しぶりに大人数を前にしゃべるのでアガって上気しているのかと思ったら、エアコンが機能していないことが判明。教務室に連絡したのだが要領を得ないまま、結局最後まで蒸風呂状態で講義を続けることに。小生も汗だくだったが、辛抱強く聴いてくれた学生諸君も御苦労さまでした。いやホント、最近の学生はマジメだねえ。おまけに帰りがけ、高田馬場へ向かう路上で三人連れの女子学生から「あー先生だー。講義おもしろかったですー」と声をかけられる。なんと良い後輩たちであることよ(感激)。
isbn:4-309-72738-7
isbn:4-87031-626-9
isbn:4-87233-412-4
『箆棒な人々』は豪人リバイバルのきっかけとなった好著、そして裏のライフワークとなった奇書『謎とき・坊ちゃん』が遂に公刊されたぞ!
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月15日 18:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
異界を彷徨うひと ダ・ヴィンチ(および『幽』)の仕事で、松浦寿輝氏にインタビュー。第一創作集『もののたはむれ』以来、愛読してきた作家であり、また『幽』に先んじて『幽』という著書を上梓された先輩(!?)でもあるわけだが、どうしたものか今まで拝眉の機会を逸していたのであった。
今回は最新刊『半島』を中心にお話をうかがう。彷徨小説にして一種の天然テーマパーク小説でもあるこの作品、瀬戸内沿いのとある地方という設定ではあるのだが、実は……といった裏話も交えて、興趣尽きない1時間であった。詳しくは『ダ・ヴィンチ』来月号および『幽』次号にて。
そういえば昨日、『日影丈吉全集』の月報をパラパラやっていたら、当の松浦氏が「猫の泉」をめぐって含蓄のある一文を寄稿されていたのだった。異界彷徨小説の系譜に思いを馳せること、しきり。
isbn:4-16-323110-2
isbn:4-06-212205-7
isbn:4-403-21056-2
isbn:4-06-209855-5
isbn:4-403-21074-0
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月15日 11:16 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月14日
マガトリツイタ『凶鳥(まがとり)の黒影(かげ)』が購入可能になりました。お買い求めはこちらから、どうぞ!
そして、こちらも『虚無』の申し子か!?
isbn:4-06-212564-1
『死の泉』の世界へ連なるゲルマン暗黒譚書き下ろし、ただいま予約受付中です。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月14日 12:35 | コメント (0) | トラックバック (0)
日影丈吉全集 次回配本分の月報に寄稿するため、国書刊行会より刊行中の『日影丈吉全集』を机辺に積みあげて、必要な巻をあれこれと拾い読みする。全巻の解題・解説を担当している横山茂雄氏の丁寧な仕事ぶりに、敬服しきり。礒崎編集長も「老人文学の傑作である」と太鼓判を押す遺作集『鳩』(第7巻所収)にあらためて感銘を深くする。同書の巻頭作「墓碣市民」と幻想短篇の代表作「猫の泉」(第5巻所収)を貫流する異界憧憬というテーマを軸に一文を草する。なお「全集別巻はとっても面白いものが出来そうですので乞うご期待」(礒崎氏談)とのことなので、期待しませう。
isbn:4-336-04417-1
isbn:4-336-04415-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月14日 07:47 | コメント (0) | トラックバック (0)
ゴーゴー恐竜博今年も行ってきました幕張メッセ、「驚異の大恐竜博」であります。今回は、手足に羽根のある恐竜発見! と一般紙でも騒がれたミクロラプトル・グイ(うう、キュートだ!)が目玉のひとつだったので、翼竜マニアの小生としては是が非でも足をはこばねば……と思いつつも、結局最終日にあたふたと駆けこむことになりました。
今回のハイライトは……やはり↑でしょう。交尾中のテスケロサウルス(学名は「驚くべき蜥蜴」の意、たしかに驚いたよ)の骨格標本。誰がこんな展示、考えたんだか。尻尾のからまり具合に愛を感じます。ちなみに「恐竜の交尾の直接的証拠はない」そうです。
展示をさささっと見て、いよいよ本番(?)のグッズ・コーナー。気合いが入ります。しかも今年は気の利いた商品が多いではないか!……(記憶中断)……ああ〜散財しちまったぜ。
isbn:4-89309-233-2
isbn:4-8299-2187-0
bibid:02476879
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月14日 07:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月13日
まがとりまだか……との御催促が相次いでいる『凶鳥の黒影』ですが、本日入荷したそうです。
た、ただ、目下データ作成中で、明日には御購入可能になるとのこと。速攻でスタッフより告知いたしますので、あとちょっとだけ、お待ちくださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月13日 15:56 | コメント (1)
呉越同舟!?共同通信文化部のTさんから、先日寄稿した『壊れるもの』書評の配信記事集が届く。共同通信社は、全国各地の地方新聞に記事配信をしているため、掲載日や体裁が新聞ごとに異なるのである。どういう新聞に、どういう見出しで載ったのか、毎回興味津々なのだが、今回はいきなり爆笑。なぜなら↓
↑岐阜新聞9月5日付読書面より。ちょっと見えにくいかも。
いやはや、タイムリーというべきか、感慨もひとしおというべきか……(がるるるる〜)。なんにせよ、こうして各々仕事をいただけるのは、ありがたいことです。
isbn:4-344-00653-4
isbn:4-16-323190-0
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月13日 00:56 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月12日
喜国VSフランキー!?以前『小説推理』で「乱歩アブノーマル」特集をプロデュースしたときの御縁で、喜国雅彦さん@本棚探偵とリリー・フランキーさん@『盲獣VS一寸法師』主演のトークショーを見物にゆく。場所はテアトル池袋。乱歩展の協賛企画として、レイトショーで同映画が公開されるのにちなんだイベントだ(ちなみに昼間上映されているのはセカチュー、凄い取り合わせである/笑)。
↑フランキーさんの手には終始『本棚探偵の回想』が!
撮影中、現地調達した猫(当然、野良だよな)が上手く演技しないのに業を煮やした石井輝男監督、とうとうフランキーさんの背中にツナカンを括り付けて無理矢理、猫をまとわりつかせた……といった撮影秘話が披露されると、会場は爆笑の渦。とても愉快なトークでした。ちなみに右のシーン、近くDVDが発売されるそうなので、ぜひ画面で御確認ください。ちらりと背中のツナが見えるそうですぞ。
なお、『本棚探偵の回想』の発売日が、データでは27日になってますが、実際に店頭に並ぶのは早くても30日とのことです。もちろんbk1では入荷次第、発送いたします。
isbn:4-344-00331-4
isbn:4-06-364549-5
isbn:4-575-29735-6
isbn:4-575-29281-8
isbn:4-488-40114-7
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月12日 17:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
ヴァン・ヘルシングは実在した!(笑) ……という内容の原稿を書い(書かされ)た『ムー』10月号が発売になりました。bk1では扱っていないのですが(もしかしてオンラインのほうが売れるんちゃうかなー、ダ・ヴィンチも売れたことだし)。先週末に封切られた映画『ヴァン・ヘルシング』は大宣伝の甲斐もあってか好調な滑りだしのようで、関連本も文庫ノベライズとか映画ムックとかいろいろ出まわってます。
ただ、それらの解説とかコラムを眺めていて、ヘルシング教授のモデルと目される実在の東洋学・言語学者アルミニウス・ヴァンベリーに言及したものがほぼ皆無なのは、あれれ、という感じですな。ヴァンベリー先生と『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーとの奇縁については、すでに須永朝彦さんに実録風小説「小説ヴァン・ヘルシング」(『須永朝彦小説全集』所収)もあることだし、ホラー者なら常識だと思うんだが。
ヴァンベリーの著書『ペルシア放浪記』(平凡社東洋文庫)は、ドラキュラとの関連云々を抜きにしても存分に面白い波瀾万丈の自伝冒険物語で、梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』に涙した向きは必読の名著であります(検索かけてもヒットしないということは絶版かな? 残念)。
ちなみに今月の『ムー』のグラビアは凄いぞ。小生の記事の前が、先日このブログでも紹介した『恐竜と共に滅びた文明』の著者による「イカの石」探訪記、後がクダンもどきの獏王像リポート、そして小生の「伝奇入門」は乱歩展&土蔵瞥見記……という具合で、ふだん買ったことのない向きも、この機会に是非どうぞ〜。
isbn:4-8124-1803-8
isbn:4-89691-849-5
isbn:4-336-03909-7
isbn:4-89176-420-1
isbn:4-06-274874-6
isbn:4-04-873513-6
isbn:4-19-861900-X
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月12日 11:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
取材と密談 11時から池袋駅前の喫茶店で読売新聞文化部記者のMさんに取材をうける。テレビ欄で、昨今の怪談ブームについて取り上げるのだそうな。世相と怪談との関連について話をしているうちに、福澤徹三『壊れるもの』が格好の事例となることにハタと気づいて、ほくそ笑む。そうか、この手があったか(笑)。
終わって埼京線〜京浜東北線を乗り継ぎ、某駅前の喫茶店で『幽』編集部のキッシー&ロータと落ち合い、某作家氏邸へ。2号へ向けての密談を交わす。収穫多々(感謝!)。
isbn:4-06-274852-5
↑解説は皆川博子さんだ!
isbn:4-344-00653-4
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月12日 01:18 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月11日
速報/中井英夫に捧げる競作集『虚無への供物』刊行から四十年、その精神的後裔たちによるオマージュ集『凶鳥の黒影』が刊行されました。『暗黒館』とほぼ同時、というのもなにやら因縁を感じます。
監修の本多正一さんから献本と前後して届いたメールより(御本人の承諾を得て)一部を引用させていただきます。bk1にもまもなく入荷予定。
「『凶鳥の黒影』一昨日見本が出来てきて週末には書店に並ぶ予定です。今回建石さんの挿画を間村俊一さんに装幀していただいて、かなり重厚な高級感のあふれる一冊となりました。皆川、赤江両大家を筆頭に豪華メンバーが参加していますのでお楽しみに。トリは僭越極まりないのですが、素人が短篇を書いてます」
isbn:4-488-02362-2
isbn:4-488-07003-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月11日 10:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
怪談生活の達人といえばbk1怪談大賞の選者もお願いしている加門七海さんの新刊『203号室』が発売されました。都会で独り暮らしを始めた若い女性に降りかかる怪異をじっくりと、そして惻々と描いた本格ホラー長篇というか中篇です。ストレートなホラーには、これくらいの長さがちょうど具合良いような気もしますな。
isbn:4-334-73758-7
それはそうと……「にひゃくさんごうしつ」って、なんとな〜く「203高地」に語呂が似てるけど、まさかね〜駄洒落じゃあるまいし、はははは、と思って読み始めたら……(笑)。いや、怖い話なんですよ本当に。
光文社文庫からは他にも、菅浩江の怪奇幻想短篇集『夜陰譚』、猫好き号泣必至の浅暮三文『嘘猫』(書き下ろし)が刊行されてますね。
isbn:4-334-73747-1
isbn:4-334-73746-3
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月11日 09:36 | コメント (0) | トラックバック (0)
怪談生活の達人 ラジオ日本の「大杉君枝のミューミュー・ランチBOX」に電話で生出演。パーソナリティの大杉さんは大の怪談好きで、御本人もいろいろ不思議な体験をしているそうな。オンエア中に「私も『幽』に参加したいです〜」「あーぜひぜひ!」と、速攻で交渉成立(笑)。リクエスト曲は、中島みゆきの「くらやみ乙女」ふたたび。リベンジ完了。
番組公式サイト http://www.jorf.co.jp/program/mumu.html
出番が終わると同時に家を飛びだし、東十条へ急ぐ。『幽』第1号に復刻掲載した「竹生島」の作者である故・板谷菊男氏の御遺族に面会し、「お化け坊主」の愛称で教え子たちから慕われた同氏の人となりや、その知られざる晩年についてお話をうかがうことになっていたのだ。
先年他界された御長男の奥様が迎えてくださり、貴重な写真を拝見しながらお話をうかがった。お化けと同じくらい動物が大好きで一時は18匹もの猫と暮らしていらした話、「3時のあなた」に出演されたときの話、そして……怪談めいた晩年のエピソード。ここにもひとり、素晴らしき「怪談生活の達人」がいらしたという感を深くする。詳しくは『幽』次号にて。きっと良い記事になると思います。
bibid:02445919
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月11日 00:30 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月10日
暗黒館、到着!isbn:4-06-182388-4
isbn:4-06-182389-2
新本格ウンヌンというよりもこれは、ゴシック・ロマンスという名の「原初の混沌」への堂々たる先祖返りと評すべきかも知れません。
おかげさまで、『ゴシック名訳集成』も、ウチの店で150冊を突破したことですし(感謝の嵐!)、も、もしかして「ゴシック」……キテるのか!? 噂の『ゴシックハート』はまだかいな(笑)。
isbn:4-05-900297-6
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月10日 01:44 | コメント (2) | トラックバック (0)
2004年09月09日
角川ホラーといえば……パート2 ホラー文庫でアンソロジーを編む話(コードネームHHA)が、いよいよ具体的に動きだしまして、その打ち合わせに飯田橋の角川本社に行ってきました。テーマは、ふっふっふ、なんと「百物語」なのだ! 詳細はいずれまた。
新しく担当になった編集部のTさんは、聞けば以前、晶文社で、あの〈ウィリアム・モリス・コレクション〉を企画編集された方だそうな。
isbn:4-7949-1691-4
isbn:4-7949-1692-2
isbn:4-7949-1693-0
isbn:4-7949-1699-X
「思わず快哉を叫びたくなるような良いシリーズでしたよね」「でもびっくりするくらい売れなくて……」などと、ひとしきり盛り上(下!?)がる。
途中同席された角川ホラーの責任者のS氏によると、先ごろ締め切られた今年度のホラー大賞募集は前回を上まわる応募総数だったとか。どんな未知の才能が含まれているのか、今から愉しみであります。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月09日 23:24 | コメント (1) | トラックバック (0)
角川ホラーといえば…… 小林泰三の新作長篇『ネフィリム 超吸血幻想譚』も要注目の一冊。話題の映画『ヴァン・ヘルシング』も顔負けの、痛快にして凄絶な吸血鬼ハンティング・バトル・アクションです。
isbn:4-04-873554-3
人間の少女に恋した最強の吸血鬼、吸血鬼を捕食する怪物(ストーカー)、対吸血鬼の特殊装備を身にまとった復讐鬼が繰りひろげる三つ巴の闘いの行方やいかに? やっぱり小林泰三は「人ならざるもの」を描かせたら天下一品ですな。
ちなみに担当編集者である角川書店のI氏@新婚ホヤホヤからは、同書に続いて、小中千昭『稀人』(角川ホラー文庫近刊)のゲラも送っていただきました。なんと待望の長篇ホラー。『呪怨』の清水崇監督による同名映画のノベライズというか、原案・脚本も小中氏が担当しているので原作と呼んだほうがよいのかも。巻末に掲げられた参考文献のトップが『狂気の山脈にて』で、末尾が『折口信夫まれびと論研究』ときては、いやがうえにも期待が高まろうというもの。映画の出来も楽しみですね。
isbn:4-488-52304-8
isbn:4-00-700086-7
isbn:4-04-357204-2
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月09日 06:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月08日
角川ホラー文庫最新刊 先に速報で御紹介した牧野修『屍の王』(牧野ホラーの最高傑作という噂も!?)ほか、角川ホラー文庫の新刊3点が入荷しました。
話題の『バイオハザード』続篇映画のノベライズに、『ウルトラQ』リメイク版のノベライズという陣容。『ウルトラQ』は、怪奇幻想譚の競作集企画としても魅力的な素材ですよね〜。この作家にこの作品……というアイディアがたちどころに浮かんだりして(笑)。ま、やるとなったら版権関係が難しいのかもしれんが。
bibid:02470451
isbn:4-04-294301-2
isbn:4-04-425006-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月08日 21:45 | コメント (1)
企画が動くとき不在のため局留め扱いになっていた郵便物を受け取りに、錦糸町の本局まで出かけた。家を出たときは晴れていたのに、いきなりの強風と驟雨。台風接近中のせいか。濡れ鼠状態で郵便局にたどりつき、荷物を抱えて外に出たら、いよいよシャレにならない吹き降りである。これはたまらんと大通り沿いの古書店に飛び込んだら、ビンゴ! デビューはるか前の川上弘美が座談会に創作に大活躍している『NW―SF』の女性SF特集号とか昭和16年発行の『アイヌ風俗絵巻』とか、ちょっとイイ感じの書目がお手頃価格で並んでいるではないの。
ホクホクしながら帰ろうとしたら携帯が鳴った。しばらく音信がなかった某社の某さんから、深く静かに進行中の企画(コードネームはKKN)について意外な打診。見るからに大変そうな情況だし、もとはといえば小生が持ち込んだ企画でもあるので、ふたつ返事で快諾する。どうせ昔取った杵柄だし(笑)。
連鎖反応でもなかろうが、やはりしばらく停滞していた某々社の企画(コードネームはHHA)も、先般ひょんなきっかけから再起動することになったし、某々々社の企画(コードネームはKKA)も巻き返し策をはかることで合意したし、今朝方はさる企画(コードネームはMTY)のキイパースンのおひとりから色よいお返事をいただけたし……物事が動くときはこういうものか。
微妙に公表目前の企画ぱかりなので、雲をつかむような記述ですいません。
bibid:00237144
isbn:4-04-359801-7
isbn:4-8401-0848-X
isbn:4-620-31649-0
*書影と本文とは(必ずしも)関係ありません。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月08日 09:35 | コメント (1)
2004年09月07日
漫画になりました(汗)『月刊コミックフラッパー』10月号が入荷しました。
bibid:02476853
じ、じつはですね、同号掲載の「ナリワイタイムズ」(いのうえさきこ氏作)というコミック・エッセイ(いろいろな業種で働く人たちの歩みをインタビュー取材して描くという面白マジメな連載です)で今回、小生が取り上げられているのです。おそろしいことです。
どんな感じかというと……こ、こんな感じです(笑)。
(C)いのうえさきこ/MEDIA FACTORY 2004
いや〜まさか石堂藍こと発行人の川島まで登場するとは! 大爆笑しました。
しかも取材の綿密さに加えて、細部の描きこみも細かい細かい。最後のコマに我が家の巨大プテラノドンが登場したのを見て、思わず感涙にむせんだ次第です。ぜひ御高覧のほどを。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月07日 17:30 | コメント (4)
もののけ、といえば……そのものズバリの、こんな大冊も出ていますね。
isbn:4-588-21221-4
isbn:4-588-21222-2
法政大学出版局の〈ものと人間の文化史〉は地味ながら好著の多い名シリーズですが、まさかこんな巻が出るとはねえ。これも御時世でしょうか。巻頭はやはり当然のごとく『もののけ姫』の話題で始まっていますが、ただ著者は、当節流行の妖怪や陰陽師やサブカルチャーとは一線を画した形での東西もののけ比較文化論を目指しているようです。う〜む、アカデミック!
よりアクチュアルなもののけ論というか魔界文化論の試みが、こちら――。
isbn:4-08-774707-7
こういう大胆なアプローチは、著者ならではかも。そういえば鎌田東二さんも、宮崎駿ファンにして大の宮澤賢治ファンでしたな。ここにもグリーンマンの谺が!(笑)
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月07日 15:53 | コメント (0) | トラックバック (0)
グリーンマンmeets木霊!?意外な反響のグリーンマンですが(笑)同好の士諸賢がいらしたことは心強いかぎりです。『グリーンマン伝説』の著者の没入っぷりを見ても分かるように、この奇妙に心躁がせる存在は、ある種の人々に対して強烈な吸引力を発揮するのかも知れません。
青井汎『宮崎アニメの暗号』にも、そんなグリーンマンの呼び声が、いたるところに谺しているような気がします。
isbn:4-10-610079-7
一般向けの新書であることを意識して付けられたと思われる書名からは予測しにくいのですが、本書は宮崎駿のアニメ作品、とりわけ『風の谷のナウシカ』と『もののけ姫』に凝縮された独特の世界観の淵源を求めて、ケルトのドルイディズムや東洋の陰陽五行思想、さらにそれらの源流をなす太古の動物神=森の王の神話世界へと類推の翼をひろげる探求(クエスト)の書なのです。
反近代やエコロジーの視点から宮崎アニメを論じる試みは珍しくありませんが、本書がそれらと一線を画しているのは、宮崎駿が傾倒する宮澤賢治や堀田善衛の諸著作、あるいはエリセ監督の『ミツバチのささやき』やタルコフスキー監督の『ノスタルジア』、花輪和一の漫画『護法童子』やマレーの研究書『魔女の神』等々、あくまでも具体的な作例を宮崎アニメのディティールと照応させることによって読者の関心を惹起し、それらの背後に広がる豊饒で深遠な世界観へ誘引しようと努めている点でしょう。
宮崎アニメを出発点とする書物の森の迷宮行とでも命名したくなるような、知的躍動感にあふれた好著。日本の現状に対して著者が示唆するベクトルは、たとえば『幽』のそれと、きわめて近似しているようにも思いました。
『宮崎アニメの暗号』を読んだら絶対読み(返し)たくなる本を何点か――
isbn:4-10-109206-0
isbn:4-02-259668-6
isbn:4-409-51036-3
isbn:4-487-79412-9
isbn:4-336-04492-9
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月07日 04:44 | コメント (1) | トラックバック (0)
2004年09月06日
ラジオ放送、リベンジ(笑)え〜先だって大ボケな告知をかましました(「幻想的掲示板」参照)ラジオ番組出演ですが、早くも今週、リベンジの機会がめぐってまいりました。いやはや。
ラジオ日本(AM1422khz)の昼番組「大杉君枝のミューミュー・ランチBOX」の9月9日(木)午後1時台後半の「男スタイル」というコーナーに電話で(←ちょっと不安……電話苦手なのよ)生出演いたします。リクエスト曲もかかるそうですので、前回のリベンジを果たす所存であります。
また、その前の「マニアのご本」コーナーでは『幽』を紹介していただけるそうで、これまたありがたいことです。
番組公式サイト http://www.jorf.co.jp/program/mumu.html
bibid:02445919
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月06日 18:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
ダ・ヴィンチ最新号、売ってます幻妖ブックブログのオープンを記念した……わけではないのですが、「怪談之怪」コーナーが連載されている本の情報誌『ダ・ヴィンチ』が、今月から毎号bk1で購読可能となりました。
bibid:02476189
同誌副編集長にして『幽』編集部の要(かなめ)でもあるキッシー(キョンシーに非ず)こと岸本が、今月号の読みどころを紹介しておりますので、是非ご覧くださいませ。しかし……ジャパニーズ・エロ特集って……(笑)。
なお、今回の怪談之怪では福澤徹三氏と話題の最新長篇『壊れるもの』をクローズアップ。小生によるインタビュー記事と、福澤氏による「創作怪談教室」投稿作品選評が掲載されております。
bibid:02461572
isbn:4-344-40558-7
↑こちらもオススメ。いま買うと小生の解説がオマケに付いてくるぞ(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月06日 17:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月05日
島への誘い『シマダス』の新版が出ました。『シマダス』が何かご存じない向きは、「ヒロクマ」さんによるbk1書評を参照のこと。とても的確に、その概要と魅力が紹介されています。
isbn:4-931230-22-9
小生がこの本を知ったのは、「ユリイカ」の『川上弘美読本』に「カワカミさん家の仮想本棚」という妙ちきりんなブックガイドを寄稿したとき。
川上邸の本棚を勝手に予測してガイドするという酔狂な企画だったのですが、リストアップの最終段階で、川上さん御本人から何冊か御指定をいただいた。その一冊が本書だったというわけ。なるほど『センセイの鞄』や『光ってみえるもの、あれは』など、川上作品には印象的な島の光景が散見されるのでした。
isbn:4-7917-0110-0
isbn:4-16-763103-2
isbn:4-12-003442-9
島といえば、『幽』の創刊号も、期せずして島尽くしの様相を呈したのは不思議です。特集で取り上げた小泉八雲は、ギリシアのイオニア諸島に生を享け、同じく島国であるアイルランドに育ち、西インド諸島を経て日本へ到達した、いわば「島渡り」のごとき人生をおくった人でした。
bibid:02445919
isbn:4-7704-1023-9
isbn:4-314-00965-9
漂泊の果ての島暮らしといえば、名作再録で取り上げた「鉦たたき」の作者・尾崎放哉も、俳人としての壮絶な人生を小豆島の庵で終えています。
これは余談ですが、『幽』掲載バージョンの「鉦たたき」で「チーン、チーン」と表記されている秋虫の声は、現行の全集版その他では「カーン、カーン」となっていることに校正段階で気づいて愕然。「チーン」と「カーン」では、ずいぶん印象が違うではないですか。作品推奨者である加門七海さんと相談のうえ、「チーン」バージョンを採用したのですが、前後して刊行された『尾崎放哉随筆集』は「カーン」バージョンなので、関心のある向きは読み比べてみていただきたいと思います。いや、べつにチンカン問題に限らず、寂寥と夢幻の気を湛えた放哉晩年の随筆の数々は、晩夏から初秋にかけての夜半、独りひもとくに最適かと。
isbn:4-06-198370-9
isbn:4-394-70052-3
『幽』創刊号では他にも、もう一篇の名作再録作である板谷菊男「竹生島」とか、鬼哭啾々という言葉がふさわしい福澤徹三の「泣き叫ぶ島」とか、島にまつわる怪異譚を読むことができます。偶然なんですけどね。こうなったら次号は「山」でいこうかしらん!?
そうそう、『幽』つながりで連想したわけではないですが(笑)、松浦寿輝の最新作『半島』も、やはり島というトポスに特有の妖しさが横溢する物語でした。晩夏の夕暮れ、そぞろ神に誘われて、ふらふらと路地裏を散歩したりするのが好きな方(←私です)なら、必ずやお気に召すだろう好篇です。
isbn:4-06-209855-5
isbn:4-16-323110-2
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月05日 13:50 | コメント (0)
ヘンな恐竜本夏は怪談や妖怪の季節であると同時に恐竜のシーズンでもあるわけでして、書店にミュージアムにコンビニにと、恐竜グッズ・コレクターの血が騒ぎます(嗚呼されど幕張は遠し……)。
で、今夏の恐竜本の中でも、とびきりの異色作が、これ。
isbn:4-19-861900-X
要するに、ペルーの「イカの石」(恐竜と人間が共存する光景が描かれた線刻石)やメキシコの恐竜土偶を手がかりに、恐竜と人類が共存した超古代文明の存在を立証しようとする趣旨の本なのですね。
「そんな時代が本当にあったんかーい!?」とツッコまれたら、いくら「ムー」で連載してるからといっても「そりゃ、ないだろう」と答えるしかないわけですが、生まれて初めて独りで映画館に行って観た映画が『恐竜100万年』だった身としては、やはりなにがなし平静ではいられないロストワールド幻想の一典型なわけです。
おまけに、線刻画や土偶の独特のフォルムは、恐竜アートとしても非常に魅力的なんですな(本書もカラー図版の数々が愉しい)。小生も機会さえあれば、現地へ足を運んでみたいものと(かなり)真剣に思っていたのでした。
その意味で、著者による現場リポートの部分を興味津々で読んだ次第。なかんずく、ステゴサウルスの変態過程(!)を描いたとおぼしき絵から、恐竜は両生類のように形態を変えて成長したと推論するくだりなんか、もうゾクゾクしますね。オ〜タマジャクシはスっテゴの子〜♪
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月05日 10:12 | コメント (0) | トラックバック (1)
2004年09月04日
黒猫本「エスクァイア」の記事をご覧になった方から(速攻でありがとうございます!)「写真の左端に写っている猫ちゃんの本はなに?」という問い合わせをいただきました。え〜どこかのぬいぐるみ黒猫とは縁もゆかりもありませんので(笑)、御安心ください。
これは、先進社版『怪談』シリーズの函絵であります。猫の目の部分が刳り抜きになっていて、とってもオシャレ。大正〜昭和初期の本に特有の雅趣を感じますね。
あ、それからせっかくブログになったことですし、コメントかトラックバックでレスポンスをいただけると、もっと嬉しかったりして……。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月04日 12:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
2004年09月03日
速報/屍の王、再臨!今を去ること五年ほど前、ぶんか社という会社で小生が企画プロデュースした〈HORRORWAVE〉叢書の一巻『屍の王』(牧野修著)が、まもなく角川ホラー文庫から復刊発売されます。
巻末解説を寄稿した関係で、ひと足早く見本を頂戴したので、早速おひろめ。
文庫版の装幀も、妹尾浩也氏による初刊時のそれを踏襲したものになってますね。
ああ〜それにつけても『伊佐名鬼一郎全作品』、とっとと進めないといかんな。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月03日 19:59 | コメント (1) | トラックバック (0)
書斎探訪これまたbk1では扱ってなくてナンなのですが、発売中の「エスクァイア日本版」10月号の「書斎探訪」というコーナーに登場しております。
まー書斎といっても、拙宅の場合は屋内全体が書斎みたいなもんなのだが(笑)。結局、応接間(もどき)のソファで撮影。カメラマンのNさんは大の怪談好きで、新耳袋ライヴの常連でもあると聞いてびっくり。世間は狭いな〜、いや、世間「が」狭いのか!?
ちなみにこのコーナーでは、毎回テーマを決めて5冊の本を紹介するのだそうで、小生は専門(?)である「百物語」関連の推奨本を選んでみました(鏡花は同書所収の「吉原新話」)。
bibid:00481774
isbn:4-480-03174-X
isbn:4-10-114913-5
isbn:4-04-873501-2
残る1冊は「稀覯書も可」と言われたので(こういう配慮は嬉しいですね)、怪談之怪ならぬ怪談同好会編『古今怪異百物語』(昭和5年刊)を挙げております。怪談同好会って、ナニよ!? という感じですが。これは珍しいだけでなく、なかなか面白い内容の百物語怪談本なので(なんと全百話収録!)、どこかで復刻紹介したいものです。ちくま文庫とかダメかしらん(笑)。
掲載誌では表側の書影だったので、ここでは背と裏側を。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月03日 15:56 | コメント (0) | トラックバック (1)
幻想ブックレビュー/東さんプロフィール更新スタッフのタカザワです。さっそくですが、新着記事の紹介をさせていただきます。
読者のみなさんからいただいた書評「幻想ブックレビュー」を2本更新しました!
◎幻想ブックレビュー『外地探偵小説集・満州篇』(評:朝宮運河さん)
◎幻想ブックレビュー『夢見る人の物語』(評:おがわつとむさん)
*「幻想ブックレビュー」への応募方法はこちらから↓
「幻妖通信」ではみなさんの書評を募集しています!
どしどしご応募下さい。
また、東さんのプロフィールが改訂されました。
◎東雅夫プロフィール
「年譜」のほうも、折りをみて更新されると思いますので、お楽しみに!
というわけで、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 : 2004年09月03日 15:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
デビルマンの悪魔学はじめまして。bk1スタッフで管理人の砂見と申します。気になる新刊情報を紹介していきたいと思ってます。
『デビルマンの悪魔学 悪魔聖誕』
原著作:永井豪
編:南條竹則とデーモン一族
出版:ジャイブ株式会社
本体価格:\2,800
『デビルマン』で描かれた、悪魔たちやその世界は存在するのか? 原典となるものはあるのか? あったとすると、その内容とは? 聖書をはじめとした諸宗教に登場する悪魔たちの誕生や所業、存在と世界観などを豊富なイラストレーションとともに迫る!
見逃しそうになったのですが、南條竹則氏がからんでらっしゃるのですね。「デーモン一族」に東さんは入っているのでしょうか?
bk1でも扱いますので、入荷をお楽しみに。
※ 『デビルマンの悪魔学』の入荷をメールでお知らせします。(bk1のリマインダサービス)
投稿者 : 2004年09月03日 13:09 | コメント (1) | トラックバック (0)
官能怪談ガイドで取り上げた本から前掲「本朝官能怪談を読む」で取り上げた作品のうち、伊藤比呂美「山桑」(『日本ノ霊異ナ話』所収)は『日本霊異記』の異類婚譚を、坂東眞砂子「葛橋」は『古事記』のイザナキによる冥府降り神話を、それぞれ直接の典拠にしており、倉橋由美子の名品「霊魂」(『パルタイ・紅葉狩り』所収)も、いわゆる『牡丹灯記』系怪談の現代版と申せましょう。
蛇とか死者といった「人ならざるもの」との交わりというテーマの根深さを、はからずも実感させられた次第。
これらの作品と原典とを読み比べてみる、なんてのは、銷夏のヒマつぶしにもってこいではないでしょうか!?
isbn:4-02-257907-2
isbn:4-00-240030-1
isbn:4-04-193205-X
isbn:4-00-007048-7
isbn:4-06-198313-X
isbn:4-480-03420-X
isbn:4-585-03056-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月03日 02:12 | コメント (0)
2004年09月02日
官能怪談競作双葉社さんといえば、只今発売中の「小説推理」10月号の特集「幻想と怪奇への誘い」は、小池真理子&ムー伝奇三人娘(葉越晶/長島槇子/浅永マキ)をフィーチュアしたエロチック怪談特集。期待の新進たちによる三者三様の官能怪談競作、短いけれど、とても読みごたえがあります。
小生も「本朝官能怪談を読む」を寄稿しました。え〜何と申しますか、いろいろな意味で実用的な作品ガイドを心がけてみたつもりです(新境地!?)。
bk1では扱ってませんが、ぜひとも御一見のほどを!
isbn:4-10-409805-1
isbn:4-05-402281-2
isbn:4-05-402448-3
isbn:4-05-402420-3
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月02日 18:16 | コメント (0) | トラックバック (0)
速報! 本棚探偵ふたたび凝りに凝った造本で話題を呼んだ喜国雅彦『本棚探偵の冒険』の続篇『本棚探偵の回想』が、いよいよ今月下旬に発売されます。
今回も、著者と装幀家と担当編集者の明日なき暴走(!?)による、愛書家垂涎の趣向が凝らされている模様。出来たてホヤホヤの装幀色校紙(函・扉・帯など)を、いち早くキャッチしたので御紹介します。
左端に隠れているのが、噂のシール式蔵書票だぁ(わくわく)。しかし……なぜ、猿が扉に!? 謎が謎よび只今予約受付中!
isbn:4-575-29735-6
【訂正】↑上記の予約データのうち、本体価格が2800円(こ、これはリーズナブルでわ!?)、発売が9月末に変更になったそうです。取り急ぎ、お知らせまで。
isbn:4-575-29281-8
isbn:4-10-219335-9
↑どうしてキングの『第四解剖室』が掲げられているのかは……『回想』の予約ページに掲載中の著者メッセージを参照のこと。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月02日 14:24 | コメント (0)
種村季弘氏逝去一夜明け、新聞などでも報じられましたので、あらためて。
翻訳家、評論家、エッセイストとして活躍されてきたドイツ文学者の種村季弘氏が、8月29日午後8時25分、胃癌のため静岡県内の病院で逝去されました。享年71。
ひそかに闘病生活を続けていらしたことは、もうずいぶんと前から漏れ聞いていたのですが、これまで何度か死の淵から生還された不屈の生命力で、まだまだ健筆をふるわれるものと漠然と思いこんでいました。
本当に最期まで現役で、というか、中堅や若手の及びもつかぬ膂力と博識をもって密度高い著作を手がけられ、飄然と青雲の彼方へ旅立たれたという印象を深くします。
謹んで御冥福をお祈りいたします。
isbn:4-900757-13-6
isbn:4-336-04638-7
isbn:4-7917-6107-3
isbn:4-02-257889-0
isbn:4-05-904006-1
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月02日 08:48 | コメント (0)
愕然帰宅後、メール・チェックをしていたら、愕然とするような訃報が。
関係者の御迷惑になってはいけないので、総ては後日、とせざるをえない。
いまはただ、瞑目するのみ。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月02日 00:57 | コメント (0)
2004年09月01日
グリーンマンを知っていますか?西欧の寺院建築の片隅には、植物の葉と人間の顔が融合したかのような、奇妙な存在が紛れ込んでいる。こいつがグリーンマン。キリスト教の席巻後もしぶとく生き残った、古代の森の神のやつし身だ。
衣類でもインテリアでも、「色」を選択するときはグリーンを、「柄」を選択するときは草木のモチーフを、無意識に選んでしまいがちな緑フェチの小生にとって、グリーンマンは無性に心惹かれる存在であり、W・アンダーソンのイマジナティヴな研究書『グリーンマン』(おすすめ!)によって、その存在を教えられて以来、ずっと頭の片隅にひっかかっていました。
このほど刊行された『グリーンマン伝説』は、英国在住の日本人画家によるグリーンマン狩りのリポートに、斯界の先学バスフォード女史の論文を併録した一巻。造本も、ごらんのように緑尽くしで嬉しくなります。
夏目漱石もシェイクスピアも、グレン・グールドも野上弥生子も、み〜んなグリーンマン芸術家なのだ! と突っ走る著者の勢いには「ヲイヲイ(^-^;)」とストップかけたくなるところもありますが、それもまたグリーンマンへの溢れる愛ゆえ、なのでしょう。こういうマニアックな情熱の所産、嫌いじゃないです。
isbn:4-7845-1442-2
isbn:4-309-26331-3
isbn:4-593-50155-5
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月01日 19:44 | コメント (0)
怪談関連の新刊2点isbn:4-88536-521-X
釣りの専門誌に掲載された「釣り人たちの怪談」を蒐めた、アウトドアな怪談実話本が今年も登場。書き手のレベルに少々ばらつきはあるものの、さりげなく怖い話多し。
isbn:4-7872-7187-3
日本近代文学と心霊学との関わりを探究中の一柳廣孝氏の編纂によるアカデミックな心霊写真研究論集。う〜ん、時代は変わった(笑)。在野の研究家・小池壮彦氏(本書にも寄稿してます)の仕事の先見性を再認識させる一冊でもあるような。怪談文化の歴史的考察は、『幽』の方向性とも合致するものであり、こういう動向は大歓迎ですな。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月01日 17:55 | コメント (0)
白い果実と日影丈吉秋葉原の石丸でCDを物色していたら、国書刊行会の礒崎編集長から電話が。てっきり「演歌なんかダメだ、古楽を買え〜」と説教されるのかと思いきや(ちなみに買ったのはビーチボーイズ)――「日影全集の月報、書けたか? ま〜さ〜か忘れていたわけではあるまいなぁ」ウッ、やば……。
isbn:4-16-320700-7
isbn:4-336-03839-2
さりげなく話題をブログに転じて、逆取材を試みる。山尾悠子が翻訳に初挑戦ということで発売前から話題を呼んでいた『白い果実』(まるで山尾作品そのもののような文体でしたな)、たちまち増刷決定だそうな(拍手)。珍しく景気が良いでないの。
isbn:4-336-04637-9
山尾さんはすでに、『ラピスラズリ』に続く新作を着々と書き進めているそうなので、こちらも待ち遠しいかぎりである。
isbn:4-336-04522-4
……というわけで、『日影丈吉全集』繙読中。第7巻は初めてお目にかかる短篇も多くて、読みごたえあります。短篇作家としての意外な側面も多々。
isbn:4-336-04417-1
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月01日 17:44 | コメント (0)
御挨拶オンライン書店bk1のサイト・リニューアルにあわせて、かねてよりの懸案だった「怪奇幻想ブックストア」のブログ化計画を実行に移すこととなりました。
ブログの機動性を活かした、アクティヴでユニークな情報サイトを模索してゆきたいと思っています。
どんな感じのサイトになるのかは、とりあえず、下記のプレ投稿記事を御高覧ください。
メルマガ「幻妖通信」共々、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿者 東 雅夫 : 2004年09月01日 00:06 | コメント (1)


道者と地下人 
ニジンスキーの手
悪魔聖誕
妖怪・妖精譚
203号室
武蔵野夫人 改版
ナショナリズム
アナーキズム
暗黒館の殺人 上
暗黒館の殺人 下
奇想の系譜