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2005年06月30日
『日本怪奇小説傑作集』は、こんな顔!いよいよ7月20日発売へ向けてカウントダウンに入った創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集1』表紙カバーの色見本ゲラが到着。明朝体を使わせては当代随一の装幀家・間村俊一さんの卓越したセンスが光る、格調高いデザインに仕上がりました。
ちなみに目下、第2巻の本文校訂をひーひー云いながら進めておりますが、橘外男「逗子物語」、火野葦平「怪談宋公館」、山田風太郎「人間華」といった定番作品の流布本テクストに、アッと驚くような誤植が――それもワード単位でなくセンテンス単位の誤脱が見つかったりして「校正おそるべし」の念を深くしております。特に全集や選集での誤植は罪作りだなあと思いますね。
今回は全収録作品を、初出誌もしくは初刊単行本にあたって入念にチェックすることで、これまでより一歩、決定版に近づいたテクストを実現できたのではないかと自負しておりますです。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月30日 22:45 | コメント (0)
2005年06月28日
今年後半の出版予定『幽』が出て一区切り、というところで、今年後半期の拙編著刊行予定を。怪奇小説と妖怪小説のアンソロジー二本立てで、とてもスッキリした予定となっております(笑)。
7月 『日本怪奇小説傑作集1』(紀田順一郎氏と共編/創元推理文庫)
8月 『妖怪文藝 巻之壱 モノノケ大合戦』(小学館文庫)
9月 『日本怪奇小説傑作集2』(紀田順一郎氏と共編/創元推理文庫)
『妖怪文藝 巻之弐 響き交わす鬼』(小学館文庫)
10月 『妖怪文藝 巻之参 魑魅魍魎列島(仮)』(小学館文庫)
11月 『日本怪奇小説傑作集3』(紀田順一郎氏と共編/創元推理文庫)
12月 『幽』第4号(メディアファクトリー)
ほかに角川ホラー文庫からアンソロジー(ホラー系)を、学研M文庫で著書(クトゥルー系)とアンソロジー(伝奇系)を、メディアファクトリー〈怪談双書〉から著書(怪談系)とコラボレ本(アート系!?)を、国書刊行会からインタビュー集(幻想文学系)を、それぞれ刊行する話が深く静かに進展中。
……ということで、まだしばらくは月刊東雅夫状態が続く模様です、まったくもって何かの冗談としか思えませんが(大汗)。どういうわけか、やたらと文庫(=廉価)が多いので、お許しの程を。よろしくお付き合いくださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月28日 16:40 | コメント (0)
『幽』第3号、発売中 どういうわけか今年は『幽』が校了しても一向に息がつけないどころか、かえって切迫してるのは気のせいか……というわけで、すっかり告知が遅れてしまいましたが、『幽』第3号、無事発売となりました。
と、思ったらbk1では入荷即完売で、ただいま在庫切れ中……御迷惑をおかけしておりますが、まもなく再入荷の予定です。→入荷しました!
御迷惑といえばもうひとつ、福澤徹三さんの連載「続・怪を訊く日々」の最終見開き(168頁)に、レイアウト事故が起きてしまいました。「墓所工事」と「腐敗臭」のタイトルが、本文の途中に入ってしまい、それぞれ冒頭の2行(「前出のMさんの……」「Tさんは沖縄出身で、……」)が前章の最後につながっております。校了の段階では異常がなかったので、それ以降の整版印刷行程でのミスと思われます。
「げ、玄界灘に沈められたらどうしよう……」と戦々恐々としながら福澤さんに陳謝の連絡をさしあげたところ、「怪談専門誌なのだから、ここの話だけ何故かレイアウトが狂ってしまう、ってなことでどうですか(笑)」との海容極まるお返事。嗚呼、なんて好い方なんだ!
いずれにせよ、今後はこうしたミスのなきよう努めたいと思います。御迷惑をおかけした福澤様と読者の皆様にお詫び申しあげます。
で、第3号。寄稿者のおひとりである京極夏彦さんが「週刊大極宮」の連載ページで早速、御紹介くださり(いつもありがとうございます!)、その中で「怪談ファンの方はもちろん、新しい文芸誌が読みたいなーという方も、これを機会にぜひ」とお書きなのには、まさに我が意を得た思いしきりでした。小生自身、3号目にしてようやく、総合的な「怪談文芸」雑誌としての陣容が整ったな、という手応えを感じていたからです。
読者の皆様から寄せられる御要望は、「もっと実話を!」、逆に「小説を増やせ」、あるいは「往年の『幻想文学』のように硬派の特集を」など様々ですが、本誌としましては「虚実皮膜にこそ怪談の真髄があり」をモットーに、いずれの方向にも偏することなく、フィクション、ノンフィクション、コミックを三本柱に、それぞれの分野で最高の人材に極上の怪談を披露していただくという方針を今後も堅持し、寄稿者の皆様とともに、より高きものを求めて邁進していきたいと思っております。何卒よろしく御支援を賜りたく。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月28日 15:35 | コメント (0)
2005年06月21日
「響き交わす鬼」とは!? 企画発表以来、思いがけない反響をいただいております〈妖怪文藝〉ですが、特に頻繁に聞かれるのが第2巻の内容についてなのは、どうなんだろう……。
え〜結論から申しますと、今回は東映さんその他からライセンスを取得しなければならないような企画は、やりません。そういう企画もいずれどこかでやらせていただきたいと念願しておりますし腹案もありますが、なにぶん番組自体がやっと中盤にさしかかった段階で時期尚早なのと、なにより今回の叢書には、ちょっとそぐわない気がするので。
本書ではあくまでも「仮面ライダー響鬼」という近来稀にみる魅力にあふれた映像作品へのリスペクトに徹して、響鬼世界のバックボーンとなった妖怪フォークロアやオカルト・ジャパネスク、そこから生み出された「鬼とモノノケ」たちの物語――いわば響鬼ら破邪の鬼や魔化魍や盤獣(ディスクアニマル)の御先祖様もしくは原型ともいうべき古今の文藝作品を探求蒐集して、お目にかける所存です。
ただ、それだけでは(響鬼ファンの一人として)いささか物足りないので、鬼や陰陽師の物語をことのほか愛する両伝奇作家――加門〈大江山幻鬼行〉七海さんと霜島〈封殺鬼〉ケイさんをゲストにお招きして、対談と書きおろし競作をお願いすることが決定しております。テーマはもちろん「響き交わす鬼」だ!(笑)
過去と最新の「鬼譚」が互(かたみ)に交響し、読者をして未踏の境地へと誘うがごとき精華集を編みたい――これ即ち「響き交わす鬼」と銘打つ由縁であります。
響鬼ファンの方たちが読んで興味を掻きたてられたり、響鬼のドラマを新たな視点から愉しんでいただけるような趣向を凝らしたいと思っておりますので、何卒よろしく御支援の程お願い申しあげます。
つゆの身のつゆの世ながら狂ふべし鬼ならば青き精神の鬼 (馬場あき子)
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月21日 04:09 | コメント (6)
2005年06月20日
『幽』特典メルマガ いよいよ発売へのカウントダウンに入った『幽』第3号。bk1の売れ行きランキングでも連日のように上位に食い込んでいるようで感謝に堪えません。
さて、このほどbk1予約特典メール・マガジンの概要が決定しました。
◆岡山怪奇スポット探訪
百鬼園特集で岡山各地を廻った際に、たまたま遭遇した有名心霊スポットについてのリポート。出来れば特集中に、コラムとして紛れこませたいと思ったのですが、紙幅の関係で涙を呑んだ記事です。
◆〈新耳袋〉担当編集者インタビュー
めでたく全十夜完結した〈新耳袋〉――その再起から完結までを併走した第三の耳男(!?)丹治史彦さんを直撃、今だから話せる秘話の数々を聞く!(つもり)
……というわけで、御予約お待ち申しあげております!
それから8月7日に大阪で開催される「怪談之怪」イベントですが、前売り券の売れ行きが非常に好調のようでして、こちらも御礼申しあげます。
早晩、売り切れとなる可能性が高いので、御来場予定の方はお早めに!
詳しくは下記を御参照ください。
http://www.tv-osaka.co.jp/event/kaidan/index.html
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月20日 21:53 | コメント (4)
花まんま せっせと締切到来の原稿を書く。「小説推理」今月号の〈幻想と怪奇〉は、朱川湊人『花まんま』に、云わずと知れた『新耳袋 第十夜』、それに『稲生モノノケ大全 陽之巻』……なんとなく手前味噌でスイマセン(笑)。
というか、今月は『花まんま』があまりにも素晴らしかったので、思わずうかうかと紙幅を費やしてしまったのである。
朱川版「ウルトラQ in 大阪」と称してもよさそうなこの連作短篇集、とりわけ冒頭の「トカビの夜」は、怪獣+怪談という小生最大の泣き所を、これでもかとばかり直撃してくる、とんでもない作品なのであった(ただし怪獣といっても、昭和40年代の第一次怪獣ブーム体験者でないと、効力半減かもしれないが……)。怪獣と怪談が好きな人(妖怪でも可)は、即読むべし! そして……号泣すべし!?
収録作のいずれにも、ほほうっ、と目を瞠らせる名場面や達意の一文が含まれていて、もともと巧い人ではあったが、ここへきて格段に腕を上げた印象を受ける。「摩訶不思議」に出てくる「タコヤキ楊枝二本」人生論には、ハタと膝を打ちつつ呵々大笑させられたし。
怪異を描いて喜怒哀楽に満ちた人生の妙味を感得せしめるという点で、たとえば浅田次郎の『鉄道員』や高橋克彦の『緋い記憶』にもひけをとらない傑作短篇集。前二者はともに直木賞に輝いたけれど、さて、『花まんま』は如何?
集英社 (2000.3)
通常2〜3日以内に発送します。
文芸春秋 (1994.10)
通常2〜3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月20日 01:50 | コメント (0)
2005年06月18日
おたずね 現在、小学館文庫版『妖怪文藝』の仕事で、龍胆寺旻こと内藤多喜夫氏(1900-1976)の御遺族の消息を探しております。
内藤氏は龍胆寺旻名義で、1927年にポオの短篇集『タル博士とフエザア教授の治療法』を、日夏耿之介ゆかりの南宋書院から上梓されていますが、後年は化学者として名城大学薬学部などに在籍され、また内藤吐天の俳号で『鳴海抄』などの句集も残されています。
著作権台帳に記されていた住所に手紙を送付したのですが「転居先不明」で戻ってきてしまいました。
なにか手がかりとなる情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、御教示を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。
なお、このブログへのコメントは、事前に小生が拝見してから公開されるシステムになっております。その旨お書き添えいただければ、個人情報が小生以外の目には触れないようにいたしますので、御安心くださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月18日 06:49 | コメント (0)
2005年06月16日
第十夜発売! 第3号表紙完成!!遂に、『新耳袋 第十夜』が発売されました。良い出来だと思います。感慨もひとしおです。
メディアファクトリー (2005.6)
通常24時間以内に発送します。
↑ただいまbk1ではメディアファクトリー版〈新耳袋〉
第一夜〜第九夜を全点24時間以内出荷で在庫中!
→http://www.bk1.co.jp/contents/booklist/0506_sinmimi.asp
そして『幽』第3号の表紙も、無事に完成。
先日速報したときよりも、色調がぐんと鮮やかになりました!
いよいよ来週には発売です。乞う御期待。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月16日 12:52 | コメント (0)
2005年06月15日
第3回ビーケーワン怪談大賞、募集開始 すっかり毎夏恒例となった、オンライン書店ビーケーワンが主催する「怪談大賞」の募集が、今年も始まりました。
応募要領は下記のとおりですので、ふるって御応募ください。
大賞受賞作は『幽』誌上でも紹介したいと思っております。
【応募要領】
*未発表のオリジナル怪談作品。創作・実話は問いません。800字以内。
*右のアドレスに、メールにて御応募ください → gensou@bk1.co.jp
*ニックネーム(ハンドル名)・御本名・御住所・電話番号・生年月日・メールアドレス
を必ずお書き添えください。
*応募締切:7月末日まで
*結果発表:8月10日(水)
大賞1作(bk1ポイント・1万ポイント)
優秀賞2作(bk1ポイント・各5千ポイント)
※副賞として企画協賛誌である『幽』(メディアファクトリー発行)から素敵な怪談グッズをプレゼント!
*選考委員:加門七海氏/福澤徹三氏
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月15日 18:09 | コメント (0)
古本者必見の講演会京都の花園大学で、喜国雅彦・日下三蔵両氏によるミステリ講演会「ミステリの魅力、古本の引力」が、下記の日程で開催されます。
6月25日(土)午後2時開演 於花園大学 入場無料
〈本棚探偵〉シリーズのライヴ版といった趣の濃い〜い話題が続出することと思いますので、お近くの方は是非!
日本評論社 (2004.5)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月15日 12:18 | コメント (0)
2005年06月13日
稲生モノノケ雑誌の陣容、固まる!オンライン書店bk1で『稲生モノノケ大全 陽之巻』を購入された皆さまにお届けする特典メール・マガジン「稲生モノノケ雑誌」の陣容が、下記のとおりほぼ固まりました。
◆特別書き下ろし掌篇
長島槙子「死相――平家怪異譚――」
*都を占領し猟色に明け暮れる猛将・木曾義仲が、一夜遭遇した、世にも淫猥無惨な妖かしとは!? 期待の新鋭が描く、エロティック伝奇掌篇!
◆寄稿作家アンケート〈私と稲生物怪録〉
秋里光彦/加門七海/越水利江子/小林泰三/佐藤弓生/長島槙子/福澤徹三/牧野修/寮美千子
◆モノノケ文学賞〈受賞の言葉〉
石神茉莉/松本楽志/戸隠珠子/サカジリミズホ/ひらさとひよこ
すでに到着している原稿は以上ですが、もしもうまく間に合えば、さらなるサプライズが加わるやもしれません(ということで、某さん! よろしく!!)。
なお購入特典は、これからお買い求めになる方にも、まだしばらくの期間は有効ですので、未読の向きはどうかこれを機に、ふるって購入ボタンを押してくださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月13日 19:18 | コメント (0)
2005年06月12日
妖怪文藝、本格始動! この夏、小学館文庫から、妖怪小説ならぬ妖怪「文藝」アンソロジー全3巻を編纂刊行することになりました。
企画プレゼンに際して作成した企画趣意書から一部を引用します。
いにしえの神話や民話伝説から、王朝説話や軍記物語、能狂言や歌舞伎浄瑠璃、近世の草双紙や随筆、近現代の小説、詩歌、童話や漫画にいたるまで、日本という風土と文化に培われた多種多様な文藝の中には、これまた実に多種多様な妖怪変化、モノノケたちの姿が、いつの時代にも妖しく見え隠れしております。
架空の存在、空想の産物とされたがゆえに、かれらは不可視の日本文化――歴史のダークサイドや土俗の混沌を象徴し体現する存在たりえたのであり、それゆえにまた、かれらを描いたモノガタリ(=物怪の語り)の数々も、長らくその命脈を保ってきたのでしょう。
けれども、それら「妖怪文藝」とも呼ぶべき豊饒なる系譜は、なぜか今日にいたるまで、総合的・系統的・具体的にかえりみられることなく、等閑に付されて参りました。
このほど小学館文庫より発刊のはこびとなります〈妖怪文藝〉全三巻は、それら妖怪文藝の精華を集大成する史上初のアンソロジーであると同時に、古典から現代にまで及ぶ日本の文藝作品を、「妖怪」という新たな視点から再編・展望しようとする試みでもあります。
……とまあ、もっともらしいことを書いてますが(笑)、早い話が「妖怪」を核にした雑誌的アプローチによる文庫版精華集をやってみたいなと思ったわけです。幸い小学館文庫編集部の理解あるサポートを得て、当初の目論見をほぼそのままの形で具体化できそうで、編者としても大いに興奮しております。
全3巻の構成と仕様は下記のとおり。
『妖怪文藝 巻之壱 モノノケ大合戦』
『妖怪文藝 巻之弐 響き交わす鬼』
『妖怪文藝 巻之参 (まだひみつ)』
*東雅夫編/水木しげる・南條範夫・別役実・入澤康夫ほか著
*京極夏彦(特集題字)/天野行雄@日本物怪観光(装画)/村上光延(装幀)
*小学館文庫より2005年8月9月10月連続刊行予定
例によって、編集制作の進展とともに、さらなる詳報をお伝えして参りますので、何卒よろしく御注目のほど、お願い申しあげます!
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月12日 01:27 | コメント (0)
2005年06月11日
速報/今度の『幽』は、こんな顔! 先ほど座敷牢から生還しました(笑)。『幽』第3号、ほぼ、校了です。「ほぼ」というのがクセモノですが、きっとなんとかしてくださることと信じていますよ、某さん……。
今号も毎ページ毎ページ、小説、実話、談話、漫画……本当にいろいろなタイプの怪談が、これでもかとばかりぎゅう詰めに詰まっております。
特に今回は小説陣の充実ぶりに御注目を!
新連載が始まった有栖川有栖さんと恩田陸さんの短篇、それぞれの持ち味がフルに発揮されていて、しかも旧来の怪談小説のイメージに囚われない清新な意欲あふれる好篇です。謎の新鋭作家・山白朝子さんも、前号の大反響に応えて連続登板、今回も独特なホラー・ジャパネスクの世界へ読むものを引きずり込まずにはおきません。さらに綾辻行人、小野不由美、京極夏彦という常連組の各氏も、素晴らしい新作を寄せてくださいました。百鬼園特集に御寄稿いただいた岩井志麻子さんの作品も、原点回帰ともいうべき大力作です。う〜む、これはもう堂々たる文藝誌だと思うのですが……。
とりあえず、出来立てホヤホヤの表紙デザイン(by 祖父江慎)をお目にかけます(今回はあまり迷う局面がなかったので、当ブログでの表紙当てクイズ? はナシです、すいません)。最終段階で微修正が入るかもしれませんが、いかがでしょう、この意表を突く逆転の発想! 冥途の風が花曇りの水面を吹き抜けてゆくかのようで、編集長的にはとても気に入っております。
今号もふるって御予約、お待ちしております!
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月11日 06:26 | コメント (0)
2005年06月10日
東京創元社東京創元社公式サイトの「本の話題」コーナーに、『日本怪奇小説傑作集』発刊の記事がアップされました。
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0506_06.html
紀田順一郎先生と小生による「編者の言葉」および全3巻の収録作品一覧が公開されております。
「編者の言葉」は、パブリシティ用に作成したもの。収録作品の配列は、2・3巻については若干の変更があるかも知れません(初出年月日を確認中の作品があるため)。
……と書いているところへ、M原さん@東京創元社から連絡が。
間村俊一さんにお願いしている表紙カバーデザインのラフが上がったとのこと。どんな感じになっているのか、今から愉しみです。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月10日 16:21 | コメント (0)
イチオシ棚@bk1オンライン書店bk1の本サイトのほうに、「『幽』編集長・東雅夫のイチオシ棚」というコーナーが新設されました。
http://www.bk1.co.jp/contents/booklist/0000_genyoh.asp
肩書きを「『幽』編集長」にしたのは、たんにアンソロジストよりも、多少は通りがいいだろうというだけのことで(笑)、べつに怪談本だけを特にプッシュするとか、そういう趣旨のコーナーではありません。
むしろ、必ずしも怪奇幻想にこだわらず、目についた新刊をピックアップしていきたいと思いますので、時々チェックしてみてください。
なおbk1では、今年も真夏の「怪談大賞」を開催することが決定しました!
まもなく応募要項が発表されますので、ふるって御参加くださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月10日 14:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年06月04日
速報/今年は大阪だ! 夏が来れ〜ば想い出す〜。
そうです、今年も怪談馬鹿たちの真夏の祭典が近づいてまいりました。
第十五回「怪談之怪with幽」――念のために申しあげておきますが「ウィズ・ユウ」の発案者は小生ではありません!(笑)
今年はテレビ大阪さんとの共催ということで、8月7日(日)に大阪は中央区の御堂会館大ホールで開催されるはこびとなりました。
せっかく大阪でやるのだからと、内容も怪談語りばかりでなく、上方芸能と怪談との接点を、実演を交えて紹介するコーナーなども盛り込まれる模様です。
関西の怪談ファンの皆さま、是非この機会に「ナマ怪談之怪」を御来場・御体感くださいませ!
チケットの発売開始日、入手方法ほか詳細は下記の告知サイトをご覧ください。
http://www.tv-osaka.co.jp/event/kaidan/index.html
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月04日 02:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年06月02日
編纂の方針など 『日本怪奇小説傑作集』全3巻の成り立ちと、編纂の手順を簡単に御説明しておきます。
本書は、そのタイトルからもお察しかと思われますが、創元推理文庫版『怪奇小説傑作集』全5巻を範と仰ぎ、その「日本篇」を企図したアンソロジーです。
『怪奇小説傑作集』で海外怪奇小説の世界に開眼し、その後、主たる関心を日本の作家作品へとシフトさせた小生としては、以前から『怪奇小説傑作集』に匹敵するような国内作品の文庫版傑作集を実現させたいと念願して参りました。
とはいえ、そのようなアンソロジーを単独で編むことは余りに畏れおおい。そこで、小生の腹案を太っ腹にも御快諾いただいた東京創元社編集部のM原さんを通じて、斯界の大先達であり、とりわけ日本怪奇小説の発掘紹介に大きな足跡を残してこられた紀田順一郎先生に、編者就任をおそるおそるお願いしたところ、これまた二つ返事で御快諾をいただいたのでした。
具体的な編纂の手順は、まず、企画発案者である東が叩き台として作成した75作家・150篇余の候補作素案をもとに、企画監修役の紀田先生が取捨選択をほどこされ(この段階で新たに加えられた作家作品もありました)、さらに両編者と担当編集者による合議を経て、1作家1作品、全50篇の陣容を最終決定しました。
収録作品の選定にあたっては、『怪奇小説傑作集』英米篇の基調をなすスーパーナチュラル・ホラー――「異次元の世界の怪物や呪の話、妖怪や怨霊あるいは運命の恐怖を描いた物語」(同書内容紹介より)に照応するような、なおかつ日本ならではの独自性が打ち出された古今の名作を、既存の各種アンソロジーへの採用頻度なども参考にしつつピックアップするという方針で臨みました。
こうして選りすぐられた名作中の名作50篇は、明治中期(1902)から平成初頭(1993)まで、発表年代順に配列されております。これにより、日本における近代怪奇小説の変遷とその多彩な魅力を、読み進めるにつれておのずから体感していただけるのではないかと考える次第です。
名作アンソロジーという性格上、どうしても定番作品が過半を占める結果となりましたが、いずれも再読三読なお飽くことを知らず……という絶品ぞろい。かく申す小生も、校訂作業のため何度も読み返すこととなりましたが、そのたびに新たな発見や感興があり、文学作品というものの不朽の魅力を再認識させられた次第です。
そうした定番作品の一方で、たとえば第1巻では、室生犀星「後の日の童子」、大泉黒石「黄夫人の手」、大佛次郎「銀簪」など、知る人ぞ知る傑作の数々を、初めて文庫化収録することができたのも欣快の極みです。これらは個人的にも思い入れのある作品なので、感慨もひとしおであります。
ついつい長口舌をふるってしまいましたが、今後も随時、制作進行状況をリポートして参りますので、何卒お引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申しあげます(平伏)。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月02日 02:09 | コメント (0) | トラックバック (0)
『日本怪奇小説傑作集1』スタンバイ! 東京創元社さんのホームページに近刊予告が出ましたので、あらためまして告知させていただきます。
5月なかばに第1巻の巻末解説を書きあげ、校訂も無事に終了し、あとは間村俊一さんにお願いしているカバーデザインの上がり(わくわく!)と青焼きの出を待つばかり、というところまで漕ぎつけました。
企画概要と第1巻のラインナップは、下記のとおりです。
紀田順一郎・東雅夫編『日本怪奇小説傑作集』全3巻
(創元推理文庫より2005年7月より隔月配本予定/カバーデザイン=間村俊一)
*小泉八雲、泉鏡花、夏目漱石から澁澤龍彦、皆川博子、高橋克彦まで――近現代の怪談・ホラー史を彩った定番中の定番作品全50篇を厳選、発表年順に収録することにより、日本怪奇小説の変遷と多様な魅力を、読みすすめるにつれ自然に体感できる構成とした。
*本文テクストは新漢字・新仮名を採用したが、文字遣いに関しては、あえて発表当時の形を復元し(「その」→「其の」、「じっと」→「凝乎」)、そのぶんルビを多用している。これにより、作者が意図したとおりの用字用語と発表当時の雰囲気を、現代の読者にも親しみやすい形で味わっていただけるものと信ずる。
*各巻の巻頭に、日本怪奇小説の特色を分かりやすく説いた紀田順一郎による序文を、巻末には、時代的変遷をたどる東雅夫による解説を付した。
【第1巻/目次】
紀田順一郎■日本怪奇小説の創始
小泉八雲■茶碗の中(平井呈一訳)
泉鏡花■海異記
夏目漱石■蛇
森鴎外■蛇
村山槐多■悪魔の舌
谷崎潤一郎■人面疽
大泉黒石■黄夫人の手
芥川龍之介■妙な話
内田百間■盡頭子
田中貢太郎■蟇の血
室生犀星■後の日の童子
岡本綺堂■木曾の旅人
江戸川乱歩■鏡地獄
大佛次郎■銀簪
川端康成■慰霊歌
夢野久作■難船小僧
佐藤春夫■化物屋敷
東雅夫■解説
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月02日 01:02 | コメント (3) | トラックバック (0)
2005年06月01日
茨木葛城悪路王…… 本来ならば映画館に足を運んでいる時間などまったくないのだが、ハッと気づけば松竹映画『阿修羅城の瞳』の上映最終日ではないか……う〜む、と唸りつつも仕事の間隙を突いて銀座マリオンにそそくさと駆けつける。
どうして『阿修羅城』なのかといえば、それは……鬼の映画だから(笑)。「東・響鬼好き・雅夫」(「週刊大極宮205号/厨子王の逆襲」参照)と致しましては、チェックせざるをえないではないか。ん? ということはこれも仕事の一環だよなそうだそうだよ仕事だよ!
ぜいぜい。舞台版を観たことがないのでアレなのだが、佃島の岸壁に架かる結界の橋だとか、アジアンテイストな江戸の祝祭空間とか、有名な四国香川の旧金毘羅大芝居で現地ロケした歌舞伎シーン(演目は天竺徳兵衛!)とか、スペクタクルなお愉しみ満載の映画だった。
劇中で鬼娘が唄う――「いばらきかつらぎあくろおう、くれはつちぐもおんまさかど……」(分かりますね?)という童歌の歌詞に、思わず耳をそばだてる。原作者である中島かずきのオリジナルだそうだが、なんとも秀逸。菅野よう子の音楽も印象的で、特にメイン・テーマの「Perdeski cloyn」は、「輝」(仮面ライダー響鬼オープニング曲)が好きな方には一聴をお勧めしたい。帰りがけにサントラ、買っちゃったよ。
小学館 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年06月01日 01:27 | コメント (0)




















