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2005年12月31日
清めの音撃 もひとつ特撮がらみの話題を。
今夜のNHK「紅白歌合戦」で、布施明さんが「仮面ライダー響鬼」の主題歌(エンディング・テーマ)「少年よ」を歌われるそうです。
これは「響鬼」という作品(29話まで限定)のコンセプトに叶った、たいそう意義深いイベントであると小生は思っております。
先日の響鬼関連ブックガイドでも触れましたように、「魔を祓い清める鬼」という「響鬼」の根幹をなす設定は、四季おりおりの「和」の風物や民俗と不即不離の関係にあり、少なくとも29話までの「響鬼」においては、それを踏まえた演出が随処に試みられていたからです。
国営放送の国民的番組という制約下で、かくも粋なはからいを実現させた関係各位に、心からなる称讃の念を捧げたいと思います。
響鬼を御存知の方もそうでない方も、出来れば是非、御一見のほどを。
↑今年いちばん思い出深い本となりました……。
角川書店 (2005.2)
通常24時間以内に発送します。
↑響鬼ガイドには入れませんでしたが、
「幽」の吸血キッシーが贈る、
心ある響鬼ファンにはオススメの一冊!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月31日 16:57 | コメント (4) | トラックバック (1)
特撮物といえば 「小説推理」3月号で予定されている「幻想と怪奇への誘い Part11 朱川湊人スペシャル」特集のため、飯田橋の双葉社で朱川湊人さんと対談。前にこのブログでも書いたように、朱川さんは知る人ぞ知る特濃の特撮オタク。かく申す小生も……ここをご覧の方にはコメント不要ですな。
かくして2時間余にわたり、担当編集者の私物であるディスク・アニマルや小生が持参した恐竜戦車やアンギラスのフィギュアが散乱するテーブルを前にして、どこからどう見ても直木賞作家と「幽」編集長の新春対談とは思えない(笑)、そっち方面に関心のない方には何の話をしているのかすらも定かではない話題にえんえんと花が咲いたのであった……いいのか!?
ちなみに現在発売中の「小説推理」2月号の〈幻想と怪奇〉時評では、イチオシが南條竹則編訳『イギリス恐怖小説傑作選』、ほかにフィオナ・マクラウド短篇集『かなしき女王』、『ホラー・ジャパネスクの現在』等を取りあげている。
『イギリス恐怖小説傑作選』所収の滋味掬すべき正調英国怪異譚の数々は、まさに年末年始、ぬくぬくと炬燵の中や布団の中でひもとくにふさわしいものである。収録された14篇のうち実に6篇が、かつて「幻想文学」に掲載された作品であることに感慨もひとしお。フランシス・トムスン「闇の桂冠」は創刊号に訳載されたものであり、プレ創刊号にあたる「金羊毛」2号(1981年3月発行)で「リチャード・ミドルトン――夢見る者の世紀末」と題する作家特集を組んだのが、南條さんとの仕事始めだったのだから、お互い齢をとったものよ(遠い目)。
これも時評で触れたが、松村みね子訳『かなしき女王』と「幻想文学」とも少なからぬ因縁がある。稀覯書として知られた原本(第一書房版)を、「幻想文学」創刊の直前、奇跡的に町の古書店で入手したことが、「幻想文学」2号で「ケルト幻想」を特集する直接のきっかけとなったのだから。「髪あかきダフウト」「精」といった絶品を、ぜひとも同好の士に紹介したいと考えたのである。当時、小生と同じく早稲田の学生だった喜多崎親さん(美術史家。長らく国立西洋美術館にいらしたが、現在は一橋大学教授。「幻想文学」には別名義で御寄稿いただいていた)を通じて井村君江先生に御相談を申しあげ、多大な御尽力を賜ったことを懐かしく思い出す。今回の文庫版にも、井村先生による入念な解説が沖積舎版から再録されているのは、戯曲「ウスナの家」が増補収録されたのと共に、大変に嬉しい配慮だった。
創刊号と2号それぞれにゆかりのある書物が、ちくま文庫から同時発売されるというのも何かの因縁かいなと思っていたら、来年、『かなしき女王』の編集を担当された同文庫編集部のKさんと仕事をさせていただくことが本決まりとなった。東京創元社や学研、小学館等のシリーズとはまた系統を異にする、アッと驚くようなプランを現在、着々と仕込み中なので、乞う御期待!
筑摩書房 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
青弓社 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月31日 15:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月30日
The 8th Wonder of the World――金剛!?今夏の「仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼」に続いて、久方ぶりに映画館まで足を運んで(試写会は除く)観てきましたよ、「キング・コング」。ピーター・ジャクスン監督の「かくあるべき『キング・コング』映像」が、これでもかとばかり追求されていて、共感の嵐。特に髑髏島での恐竜妖虫地獄は圧巻でありました。
集英社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
そしてこちらは、なんと田中芳樹が筆を執った日本オリジナルのノベライゼーション。愛蔵版と文庫版の二種類同時発売ということで、どちらを買おうか思案に暮れる怪獣小説ファンも少なくないことでしょうが、小生は断然、寺田克也によるイラスト・ワークが魅力的な愛蔵版をお勧めします。特に秀逸なのが、挟み込みの特製しおり(下の写真左下)。翼竜マニアの小生にとっては感涙物のデザインです。
なお、田中版ノベライズでは、「キング・コング」という命名の由来となった中国語の「金剛」が前面にフィーチュアされていて、妖しげなシノワズリの雰囲気を漂わせている点にも御注目のほどを。
↑右端のフィギュアは某誌付録の33年版コング。
背後のワインボトル共々、集英社本の付録ではありません。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月30日 08:58 | コメント (0) | トラックバック (1)
2005年、読み残した怪奇幻想関連本はありませんか? ……と題する対談企画がアップされました(上欄のリンクから飛べます)。なんと副題が「東雅夫の2005年を『勝手に』振り返る」ときたもんだ(大汗)。
熱く語り合っているのは、いつもこのブログ運営でお世話をかけているビーケーワンの辻さんと、フリー・エディターのタカザワくんです。なんだかコソコソやってると思えば、こんなことを企んでいたのか……。
いやはや、ありがとうございます。おおいに感激しつつ、恐縮しきりな年の瀬でありました。
↑ついに出ました。新資料満載の別巻その一です。
これは必携!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月30日 06:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月25日
「響鬼」(29話まで限定)をより深く愉しむためのブックガイド【前篇】 ビーケーワンで始まった「響鬼ブックフェア」と連動して、このプログでも響鬼関連ブックガイドを。ただしこちらは29話まで限定ですから!(笑)
第45話まで欠かさず視聴し続けて参りましたが、29話までの「響鬼」と、プロデューサーやメイン・ライターが交代した30話以降の「響鬼」とはまったく別物であるという小生の印象は、ますます深まりこそすれ、一向に薄らぐ気配を見せません。
もちろんこれは、現在放映中の「響鬼」が、路線変更以前に較べて劣るなどといった類の話ではありません。かなり偏った趣味嗜好の持ち主と自認する小生は、今の「響鬼」には積極的な関心を抱けない、というだけのことです。毎週の放映にリアルタイムで齧りついたり、録画した番組を繰りかえし見直したり、さらにはアンソロジーの形でオマージュを捧げたりするほどには。
幸いDVDも第5巻まで発売されて、未見の方でも容易に29話までの「響鬼」の真髄に触れることができる環境がようやく整いました。このブログをご覧になっていて、小生の紹介する本と波長が合うな、とお感じの向きで、なおかつまだ「響鬼」をご覧になったことがない方には、ぜひ一度、騙されたと思って視聴されることをお勧めいたします。そしてもしもお気に召したなら、これから掲げてゆく書物を手がかりに、「響鬼」から拡がる/拡げるホラー・ジャパネスクの書林へ分け入ってください!
【一】少年は森を目指す
↑「響鬼」物語の起点となった屋久島の圧倒的な大自然、千古の森の息づかいが伝わってくる写真集を2冊。数あるカラー版写真集の中から『縄文の響 屋久島』を選んだのは、入手の容易さと同時にタイトルが絶妙だったから。一方、モノクロ写真集である『奥岳へ』には、屋久島奥地のちょっとこの世のものとは信じられないような景観が捉えられている。単身、山へ分け入ったヒビキさんが目にしていたのは、こうした光景なのかも知れないと思ったり。
↑小生に屋久島土産の耳かきを御恵与くださったVanillaさんの「JamKaret日記」http://blog.jamkaret.jp には、屋久島探訪の素敵なリポートが掲載されている。そこで教えられて、なるほどと思ったのが、屋久島の森にも山姫(山女)の伝説が伝えられているということ。そう、姫と童子のバックグラウンドですな。『屋久島の民話 緑の巻』には、そんな屋久島に伝わる民話の数々が分かりやすく再話されている。
『木のことば 森のことば』は、山行をこよなく愛する老エッセイストが、若い人たちに向けて、森の世界の神秘と魅惑を説いた小著だ。美しい「森の怪異」をめぐる第7章から、屋久島での驚くべき体験談を回想した第9章あたりを、まずは味読していただきたく。
【二】生まれも育ちも葛飾柴又
集英社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
↑「猛士」関東支部の本拠地「たちばな」の所在地は、帝釈天にも程近い葛飾柴又の商店街。柴又といえば、御存知「男はつらいよ」のフーテンの寅さんである。「寅さん」と「響鬼」の共通点は、「おいちゃん」役(寅の叔父で「とらや」の店主)を長年務めた下條正巳が、勢地郎役の下條アトムの実父であるという点だけではない。これはたんなる脳内妄想と聞き流していただいてかまわないのだが、「響鬼」の世界観は、むしろ「寅さん」的な盆暮れ興行の映画にこそ向いている気がしてならないのだ。「たちばな」を中核にしたさまざまな世代の人間ドラマ(明日夢やあきらの成長物語、日菜佳とトドロキが育む不器用な愛、ザンキさんの秘めたる大人の恋、等々に寅さん役のヒビキが絡んでゆくわけだなこれが)と、魔化魍の出現地で起こる緊迫した探索と闘いの活劇、やがて「清めの音撃」で痛快に一件落着後、ああ、今年も終わりだなあ……と清々しい心地で除夜の鐘を聞くのである。いいなあ〜(涙)。
さて気を取り直して、 『完全版「男はつらいよ」の世界』に紹介されている山田洋次監督の言葉から、非常に興味深い一節を引いておこう(文責は吉村英夫氏)。
「僕ら松竹の撮影所には、ピストルが鳴ったり、殴りっこしたり、馬が走ったりする映画ってほとんどないんですよ。そんなのは、あまりいいと思ってない。したがって、そういうところで助監督の修業を積めば、自然と馬なんかめんどくさいや、ということになる。あるいは車が、ダーッとぶつかって燃えるのには興味を持たなくなっちゃう。茶の間で親子や夫婦や子どもがメシを食ってる情景を面白いと思うようになっていく。あるいは、そんな撮り方についていろいろ勉強させられる。」
これはアクション(東映)や特撮スペクタクル(東宝)を売りにする他社との比較で語られている言葉なのだが、なぜ「響鬼」が初心貫徹することができなかったのかを考えるうえで、ひとつの示唆を与えてくれるのではなかろうか。同じインタビューの中で山田監督は、「実は『ゴジラ』と寅さんなんです、今まで日本映画で客が入ってたのは」とも語っているのだが、「響鬼」にはまさに、ゴジラ的な特撮ドラマと寅さん的な日常ドラマを止揚する可能性が秘められていたようにも思うのである。
↑『東京残影』は『寅さん完全最終本』の監修役を務めている川本三郎さんの町歩きエッセイとレビューを集めた一巻。「男はつらいよ」第一作を観て、本気で柴又に下宿しようと考えるほど入れ込んだという著者が、葛飾区や墨田区、江東区のすがれた商店街や路地裏に注ぐまなざしは、初期「響鬼」におけるカメラワークのそれに近しい。「響鬼」の世界観の背後に見え隠れしている歴史や文学の世界へのガイドブックとしても活用可能な好著である(大の映画通でもある川本さんに、29話までの「響鬼」をご覧いただいたら、どんな御感想を抱かれるのか、きわめて興味あるところなのだが……)。
そんな「下町」特有の気風と文化に親しむためのアンソロジーとして、沢村貞子編『日本の名随筆 別巻68 下町』を挙げておこう。たとえば種村季弘「二階の話」を読みながら、「たちばな」の構造に思いを致す……などというのも乙なものだ。
長くなってしまったので、とりあえず今回はこのへんで。「鬼譚」とか「陰陽二元論」(笑)とかのブックガイドは、いずれまた!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月25日 17:43 | コメント (7) | トラックバック (1)
2005年12月24日
アラビアの夜のネクロノミコン なんだかムーの誌面と見紛うがごとき雰囲気になってきたが……その「ムー」来月号の2色刷り特集「魔道書『ネクロノミコン』誕生の秘密」の原稿を書く。なにせ14ページもあるので一苦労。先にも触れたように、大瀧氏へのインタビュー取材も交えた、本格的なクトゥルー神話大特集である。
今回の特集の目玉は、大瀧啓裕氏の翻訳・解説により来月刊行される、ドナルド・タイスンの偽書『ネクロノミコン アルハザードの放浪』だ。
おりしも妹尾浩也さんデザインの書影が到着したので、お披露目しておこう。
この本、ジョージ・ヘイ編『魔道書ネクロノミコン』と同工異曲の企画本かと思いきや、実はまったく異なるコンセプトで書き下ろされた、大変な野心作なのである。
最大の相違点は、稀にみる文学性の高さ。本書は魔道書の体裁をとった、狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードの一代記にして、古代異教世界を舞台とするオカルティックな遍歴物語でもあり……早い話が硬派のマジカル・ファンタジーなのだった!
その味わいは、かの『アラビアの夜の種族』に極めて近い、と声を大にして断言しておこう。
ちなみに年明けには、同書の他にも拙著『クトゥルー神話事典 第三版』が学研M文庫から(目下、猛然と執筆中!)、ブライアン・ラムレイ『地を穿つ魔』が創元推理文庫から相次ぎ刊行される予定で、にわかにクトゥルー神話ムーヴメント再燃の気配。
……と思っていたら、ひええッ!? とばかり驚くというか、たじろぐというか……な打診を某社から頂戴した。まだどうなるか予断を許さないが、2006年はクトゥルー・フィーヴァー再臨の年になるやもしれませんぞ、皆の衆。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月24日 02:55 | コメント (0) | トラックバック (1)
グラビア続報 ビーケーワンのランキングに、いきなり「幽」が返り咲いていて、びっくり。
も、もしや、この記事↓のせい!?(笑)
真偽のほどはさておき、モモははさんからの不穏なコメント以外にも、非開示指定のコメントが相次ぎ到着しております。
たとえば2ページ目の靄、たしかに巨大な顔に見えるけれど、夜叉姫さんではないのでは? という御意見。うっすら角も見えるので、鬼女系か龍蛇系でしょうか……とのことです。
やはり「本当に女の人に見えますね」とおっしゃる別の方からは、次の4〜5ページ目の池の写真が厭な感じがする、なんだか、ふーっと気が遠くなっていくような感じで……という御指摘もいただきました。
さらに別の方からは、5ページ側の池の水面に、昔風な女性の面影らしきモノが見える、との御指摘も! ううむ、小生にはよく視認できませんが、どんなものでしょうねえ。
それから、6ページ目の写真で、イモリがオタマジャクシに食いついているように見えるが……との御質問をいただきましたが、これは御明察、せっせと食べてましたね。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月24日 02:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月22日
「幽」4号のグラビアについて ちなみに「幽」4号の巻頭グラビア「霊なる日本 Part4 夜叉ヶ池靉靆」(写真/MOTOKO)について、ちょいと気になる御指摘を相次いでいただきました。
ひとつは2〜3ページの夜叉ヶ池の全景を俯瞰した見開き写真の右側にかかっている靄が、夜叉姫様らしき御尊顔に見える、というもの。なるほど云われてみれば、両目があって、鼻筋とおり、口をひらいた……鬼女か龍蛇の横顔のように見えないこともないような!?
もうひとつ、別の方からいただいた御指摘は、7ページ目の湧水の写真を見つめていると、思わずくらくらと眩暈に見舞われ、ゾッとする……というもの。こちらは霊感とは(ほぼ)無縁の小生にはよく分かりませんが、いかがなものでしょうか。
他にも何かお気づきの向きは、お気軽にコメントお寄せください(メアドは空欄のままでも書き込み可能です)。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月22日 07:19 | コメント (1) | トラックバック (0)
いま明かされる「幽」編集部の真実!? え〜、実のところ「幽」は「ダ・ヴィンチ」の増刊号でありまして、編集スタッフも、小生以外はすべて「ダ・ヴィンチ」のスタッフです。したがいまして、「幽」単独の編集部なるものは、この世には存在しませんし、小生も何か特別の用事がないかぎり、ダ・ヴィンチ編集部には出向きません。怪しげな御札やらヒトガタやら心霊写真やらが散乱する仄暗い室内で、影のように編集部員が蠢く……なんてことは、まったくないわけです(それじゃ「幽」じゃなくて「ムー」だよな)。
そのへんちょっと再確認の要がある出来事が最近になって続きましたもので、いちおうおことわりを申しあげる次第です。
ヒガシに至急連絡を取りたいという方は、このブログのコメント欄に書き込んでいただくのが、最速かも。投稿されたコメントは、小生とビーケーワンの管理担当者以外の目には触れませんし、「非開示」とか「業務連絡」とか明記していただければ、コメント欄へのアップも致しませんので、安心して御利用くださいませ。
……とまあ、これだけでは愛想がないので、いきなりですが即席バックナンバー・フェアを(笑)。4号が絶好調のせいか、初期の号は在庫が怪しくなってきましたので、是非この機会にお買い求めください!
↑「たむ」さんによるビーケーワン書評、小生が「幽」創刊にあたって企図したところを恐ろしいほど適確に見抜いてくださっていて、ありがたいやら嬉しいやら。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月22日 06:38 | コメント (0) | トラックバック (0)
ねこたん! いやべつに風邪の菌がとうとう脳にまわったとかそういうことではないので御安心を。
漢字で書けば『猫譚(仮)』となる。
梶尾真治、花輪莞爾、吉田知子、皆川博子、井辻朱美、片桐京介、長島槇子、秋里光彦、寮美千子、別役実、倉阪鬼一郎、森真沙子、谷山浩子……このところ連日のように、猫好き作家の皆様が腕によりをかけて書き下ろされた珠玉の猫小説が、編者を務める小生の手元に続々と到着中なのである(「まだまだにゃあ〜」などと眠り猫を決めこんでいるそこの某さんや某某さん、くれぐれもよろしく!)。
オトナの猫マガジン「猫びより」などを発行している日本出版社から、来春刊行予定の競作集。詳しくは年明けに正式発表いたします。
日本出版社 (2002.12)
通常2-3日以内に発送します。
↑「猫びより」の顔ともいうべき写真家・岩合光昭さんの猫紀行集。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月22日 05:47 | コメント (1) | トラックバック (0)
2005年12月20日
八本脚の蝶、書影アップ 二階堂奥歯『八本脚の蝶』の書影ラフがアップされました。シックで、素敵な本になりそうな予感。なんとなくモスラっぽいところも、大の怪獣好きで『くいしんぼうのあおむしくん』を愛読していた故人にふさわしいような(笑)。
本文ゲラも見せてもらいましたが、二段組でなかなかの壮観です。やはり活字になると、彼女の対峙していた世界が、よりいっそう確かな手ざわりをもって現前する気がして、あらためて感嘆させられます。
ビーケーワンでは、担当編集者へのインタビューとか小生の雑文とかを収録する予約特典メルマガを作成しますので、よろしくお願いいたします。
以下はリリースから――。
伝説のウェブ日記、待望の書籍化!
圧倒的な感性。驚くべき思考の世界。
若き女性編集者の、深遠で切実な心の記録。
こよなく本を愛し、物語を愛した一人の女性がウェブ上に綴っていた日々の観想。
ファッションやコスメ、お気に入りの絵画や書物、映画、ぬいぐるみたちのことまで、生き生きと語る文章から、彼女が対峙していた壮大な世界が次第に姿をあらわす。
その明晰さゆえに引き受けざるをえなかった矛盾や絶望と闘いながら、彼女は多くの美しいものに出逢い、その感動を言葉に託して発信しつづけた。
才智の煌めきとチャーミングな人柄で多くの人に鮮烈な印象を残して逝った、若き編集者の魂の軌跡。
作家、書店員、恩師、友人、恋人……生前近しかった13人による書き下ろしコラムと、雑誌「幻想文学」に掲載されたブックレビュー7篇も特別収録。
【コラム執筆者】
石神茉莉、鹿島徹、佐藤弓生、高遠弘美、高原英理、津原泰水、中野翠、西崎憲、東雅夫、穂村弘、松本楽志、雪雪、吉住哲
【著者プロフィール】
二階堂奥歯(にかいどう・おくば)
1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒。編集者、レビュアー。
2003年4月26日、自らの意志でこの世を去る。
本書の原文は2001年6月から死の当日までインターネット上に発表された。
ウェブサイト「八本脚の蝶」は今も存続し、深く静かに反響の環を拡げている。
福音館書店 (2000.9)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月20日 12:12 | コメント (4) | トラックバック (0)
2005年12月19日
応募締切、迫る! 小学館文庫版〈妖怪文藝〉全3巻の帯に付いている応募券を揃えて御応募いただくと、天野行雄さん手作りの特大「海坊主」フィギュアが1名に、「お化け名所図会」絵葉書10枚セットが100名の方に当たるプレゼント企画の応募締切が近づいてまいりました。
応募締切は12月31日(当日消印有効)です!(詳しい応募方法は、同書の帯を参照)
なお、一部のネット書店で注文したら、帯の付いていない本が届いた、というケースもあったようなのですが、ビーケーワンでは必ず帯付きの本を発送しておりますので、安心して御注文ください。
↑これが特賞の海坊主くん。絵葉書セットも素敵ですよん
ひょんなことから宣伝効果抜群だった(……)第2巻の『響き交わす鬼』や第1巻の『モノノケ大合戦』に較べて、3巻目の『魑魅魍魎列島』の売れ行きがやや低調なのが残念であります。
「妖怪」という切り口を通じて、日本固有の風土と文化に育まれた文藝のさまざまなスタイルを一望のもとに展覧し愉しんでいただこうという、このシリーズの理念を最も忠実に反映しているのが、実はこの第3巻でして、前にも申しましたが、創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集』とも補完的関係にあるラインナップとなっております。
特にホラー・ジャパネスクの観点から、『魑魅魍魎列島』と『日本怪奇小説傑作集3』を読み較べてみる……などというのは、年末年始にふさわしい読書計画のひとつではないか、と(笑)。
ちなみに、現在発売中の新雑誌「NewWORDS」創刊号(月刊ニュータイプ1月号増刊)の書評コーナーで、高原英理氏が、この3巻目をメインに〈妖怪文藝〉を取りあげてくださっています。なかなか興味深い切り込みがなされているように思いますので、御一見のほどを。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月19日 13:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月18日
ノスタルジアふたたび 講談社文庫から再刊された小池真理子さんの長篇『ノスタルジア』の見本が届きました。
実はこの本、以前は双葉文庫から出ておりまして、その際に小生が寄稿した解説が、今回の講談社版にも再録されております。
この解説、小生としては異色の部類に入るものです。なにせ作品のテーマが「人外の恋」ですからね、どうしたって恋愛に筆を及ぼさねばおさまりがつかない。いつもと勝手が違うもので、かなり苦心して書きあげた記憶がありまして、それだけに愛着もひとしお、再録のお話をいただき、とても嬉しく思った次第です。今回、大きな加筆はしておりませんが、細部にはかなり手を入れました。
いまの季節にふさわしい、凄涼の鬼気ただよう大人の恋愛小説です。未読の向きは、この機会にぜひ!
↑右が今回の講談社文庫版(緒方修一氏デザイン)。
左が双葉文庫版(大路浩実氏デザイン)。どちらも素敵だ!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月18日 05:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
怪談生活ノススメ講演会 翌朝9時過ぎの新幹線で出発、新神戸経由で阪急電車に乗り換える。沿線の景色に見覚えがあるのは、ずいぶん前に蘆屋方面を探訪して(クダンとか道満とか……)、この線路沿いの道をてくてくてくてく歩いたことがあったからだ(単身取材のときは徒歩が多くなるのよ、無免許だから)、やれ懐かしや。
阪急塚口駅のホームに降り立つと、目の前にどこかで見たような姿が……妖怪仲間にして響鬼研究会の一員でもあるK君ではないか! わざわざ出迎えに来てくれたのかと思ったら、たんなる偶然であった(笑)。ともあれ彼の案内で、園田学園女子大学へ無事に到着。
講演の模様については、風邪で体調が勝れないのにわざわざ来場くださったフクさんが、とても懇切なリポートを下記のサイトにアップしてくださっているので、そちらをご覧いただければ幸いである(フクさん、ありがとうございます!)。
http://www.h4.dion.ne.jp/~fukuda/index.htm
ちょっと註釈を加えておくと、指示棒として使用した音角は、バンダイ製の正規版ではなくて、ポピーの「ディスクアニマルセット」に付属しているミニ・サイズのもの。いえね、何か指示棒になるものは……と直前に気がついて、たまたま懐中にあった音角を使ったまでで、決して初めから狙ってたわけじゃないのよ。
それから抽選に用いたサイコロは、「アーカム・ホラー」というボードゲームに付属のもの、カードのほうはカードダスの「仮面ライダー響鬼 第一章」だった。いやあ、思わぬところで役立つものだ(笑)。
↑抽選に用いた品々
結局、持参したサイン本と絶版本は、めでたく完売となった。御来場の皆様、そして拙著を御購入くださいました皆様に、篤く御礼申しあげます。
講演終了後は、近くの居酒屋で、東アジア恠異学会の皆さんと和やかに打ち上げ。さらに某響鬼研究会の若者たちと音撃の会(早い話がカラオケである)に。「少年よ」を代わる代わる、のべ五回ほど熱唱して大いに盛り上がったのであった。
なお、今回の講演会をプロデュースされた園田学園女子大学の大江篤先生は、来年、「怪異・怪談」をテーマとする講義を受け持たれるそうな。快挙といえよう。これから大学進学を予定されている怪談好きの女子は、園田学園女子大学の未来デザイン学部を選択肢のひとつに加えられてはいかがだろうか。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月18日 04:34 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月12日
中井英夫十三回忌法要 十二月十日、山口市の正福寺で、中井英夫没後十三年の法要が営まれた。
当日の早朝、新幹線で東京を経ち(飛行機嫌い、というよりも羽田まで行くのが面倒な私)、五時間かけて山口駅に到着。徹夜明けにつき車内で熟睡できたため、あまり長途には感じなかった。
十分ほどの時間差で到着した大瀧啓裕さんと改札で落ち合い、近くのレストランで早速、別件の仕事開始(笑)。「ムー」来月号の2色刷り特集「いま明かされる魔道書ネクロノミコン驚愕の全貌と魔道士アブドゥル・アルハザードの秘められた生涯!(仮)」のためのインタビュー取材である。
今回の特集の核となるのは、すでにビーケーワンでも予約受付が始まっているドナルド・タイスンの奇書『ネクロノミコン アルハザードの放浪』。同書は西欧オカルティズムの蘊蓄を駆使して『ネクロノミコン』誕生の秘奥に迫る、クトゥルー神話文学史上画期的な書物なのだ。いろいろ新情報もうかがえたので、乞う御期待!
クトゥルー談義に花を咲かせるうち、早くも法要開始の時間となったので、駅から徒歩五分ほどの正福寺へ向かう。
著作権管理者である本多正一氏夫妻や元講談社の宇山氏夫妻をはじめ、ゆかりの方々が参集し、しめやかに法要が営まれた。体調が芳しくなく欠席された方が幾人かいらしたのが気がかりなところ。故人の時は止まっても、残された側は齢を重ねてゆくことを実感させられる。
正福寺は改修工事の最中らしく、墓所も新しく設けられた区画に移されていた。近くの料理屋でしんみりと会食後、小生のみ新山口駅前に宿泊して明日の準備とか仕事とか。
河出書房新社 (2005.6)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月12日 10:04 | コメント (0) | トラックバック (1)
高遠弘美さんの出版記念会 先ごろ青土社から刊行されたドミニク・ノゲーズの奇書『人生を完全にダメにするための11のレッスン』の訳者で仏文学者の高遠弘美氏を囲む集いに出席する。
カリエール&ベシュテル『珍説愚説辞典』だの、ロミ&フェクサス『おなら大全』『でぶ大全』だの、無用の用を地でゆくような奇書の数々を、良質の日本語に移し替えてこられた高遠氏。今回の本も、幸福だの成功だのを安売りするハウツー本への強烈なアンチテーゼというべき毒に満ちた愉快痛快奇々怪々な内容である。しかも邦訳版には、オリジナルな「お遊び」が随処に仕掛けられていて、いかにも訳者と編集者が、愉しみながら本造りに精励された様子が窺える。その極みが、訳者あとがきに見える次の一節――。
二、あまりに「露骨」と編集部が判断したポルノグラフィックな短章(千七百字程度)については削除する。
三、ただし、前項の削除部分については、奇特な読者の方々が返信用切手を貼った封筒同封のうえで(ご負担をかけてまことに心苦しき仕儀ではあるのだが、これは現在の出版状況から言ってある程度やむを得ない。ご寛恕を乞うばかりである)青土社編集部「ノゲーズ」係までお知らせ下されば、削除部分の原稿をお送り申し上げる。
実はこの一節を拝見して、「もしや……」と心ひそかに期待していたら(笑)、案の定、参会者へのお土産として、封筒に収められた削除部分の訳稿が手渡されたのであった。その興味津々なる内容は……看板に偽りなし、とだけ申しあげておこう。
青土社 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
作品社 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。
国書刊行会 (2003.9)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月12日 06:42 | コメント (2) | トラックバック (0)
2005年12月09日
サイン本到着 下記の講演会@園田学園女子大学で販売する著者サイン本が到着しました。
それぞれに味のあるサインを頂戴したので、先行公開しちゃいます(笑)。
怪ヲ語レバ「快」至ル――と心憎い文句を律儀に墨書された福澤さん。お人柄が出てますねえ。
一方、鏡文字が素敵な加門さん、『203号室』の扉に、よりによって「お元気ですか?」って……こ、怖すぎる!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月09日 09:38 | コメント (3) | トラックバック (0)
2005年12月08日
サイン会&即売会の書目決定11日の講演会@園田学園女子大学で販売する書籍が確定しましたのでお知らせします。
◆最新刊(各20冊程度)
『幽』第4号 1500
『日本怪奇小説傑作集3』1100
『日本怪奇小説傑作集1』1100
『日本怪奇小説傑作集2』1100
◆福澤徹三さんサイン本(5冊)
『怪を訊く日々』600
◆加門七海さんサイン本(『203号室』のみ2冊、その他は各1冊)
『203号室』500『真理』500『女切り』630『文藝百物語』680
◆幻想文学関連(すべて各1冊)
『金羊毛』第2号 700
『日蝕の鷹、月蝕の蛇』倉阪鬼一郎歌集 1000
『日本幻想作家名鑑』(別冊幻想文学)3500
『タルホ・スペシャル』1400
『中井英夫スペシャル』(2巻セット/汚損本割引)3000
『澁澤龍彦スペシャル』(2巻セット/汚損本割引)3000
『幻想文学39 大怪獣文学館』1500
『幻想文学41 ホラー・ジャパネスク』1500
『幻想文学47 怪談ニッポン!』1500
絶版本も当時の価格で販売します。
すべて1冊のみなので、混乱回避と公平を期すために、絶版書については会場での抽選制にするつもりです。
12月11日(日)14:00〜15:30
園田学園女子大学AVホール
http://www.sonoda-u.ac.jp/access.html
演題「怪談生活ノススメ」
講師 東雅夫
※入場無料
※来場者全員に小冊子「怪談小説ブックガイド」を進呈
↑幻想文学関連絶版書。金羊毛2は極美本!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月08日 12:22 | コメント (1) | トラックバック (0)
2005年12月07日
「ダ・ヴィンチ」新年号、入荷 ハッと気がつけば、「ダ・ヴィンチ」新年号が発売に。うう〜む、年々歳々、光陰矢の如しを実感はすれど、今年はジェットコースター並みに一気呵成に過ぎ去った気がします。
でもって恒例の「Book of the Year 2005」。小生が選んだ年間ベスト3は……御購入のうえ委細御確認くださいませ(笑)。しかし今年はまた見事にバラバラですなあ。千街くんが、小池壮彦『真夜中の手紙』を挙げているのに、ニヤリ。
一方「怪談之怪」のコーナーでは、「幽」に先駆けて「『幽』怪談文学賞」の募集要項を掲載。「幽」自体も9日には出るんですが、一刻も早く規定を確かめて執筆を始めたい! と燃えてらっしゃる方は是非、御参照ください。
なお先日、読者の方から「実話怪談部門は設けないのですか?」と聞かれてひっくり返ったのですが(笑)、実話怪談もれっきとした「文芸」作品ですので、くれぐれも誤解のなきよう。
現代の実話怪談を代表する〈新耳袋〉の木原・中山コンビの作品にしても、あるいは〈「超」怖い話〉の平山夢明氏の作品にしても、立派な文芸作品であると小生は考えております。また、今回の「幽」で、松谷みよ子さん、工藤美代子さんという実話怪談の大先達ともいうべき方々にお話をうかがっているのも、当然のことながら、そうした含意によるものです。
今回の座談会記事中の小生の発言を引用しておきます。
怪異体験を何の工夫もなく書いても、怖い怪談にはならない。事実をリアルに伝えるためにもテクニックが必要なのです。それこそが〃文芸〃です。
なお、ビーケーワンでの「幽」4号の売れ行き、オフシーズンだというのに早くも予約だけで200を突破し、なおも快進撃中とのこと。皆様の御支援に深く感謝いたします。
メディアファクトリー (200512上旬)
通常24時間以内に発送します。
講談社 (2004.11)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月07日 22:38 | コメント (0) | トラックバック (0)
名探偵か、ゴーストハンターか!? 江東区の豊洲文化センターで「名探偵か、ゴーストハンターか!? 〜ミステリーとホラーの間に」が開講となりました。他人様の前で定期的に講義めいたことをするのは、数年前に池袋の西武コミュニティ・カレッジで「ホラー小説講座」を受け持って以来のことで、初回はイマイチ舌も脳もよくまわらず冷汗をかきました。
ヌエ的なタイトルは、一般受けのよいミステリー色を滲ませてほしいという(笑)センター側担当者のリクエストに応えたものですが、ま、実際の内容は、半七親分やホームズや明智や金田一の怪しい側面に迫ろうという酔狂な企画です。こんなマニアなネタでお客さん、来るのかいな……と思っていたら、予想外の反響とかで結局、定員超過で抽選になってしまいました。選に漏れて受講できなかった方、本当にごめんなさい。
小生の住まいは、ちょうど墨田区と江東区の境目に近い地域なので、錦糸町をはじめ生活圏はむしろ江東区寄りなんですね。深川とか門前仲町にも散歩や食事に出かけるし。
それで最終回には、生粋の深川っ子・宮部みゆきさんをお招きして、〈半七捕物帳〉から〈霊感お初捕物控〉まで――ミステリーと怪談、ホラーをめぐり、いろいろお話をさせていただくことになっておりまして、今から愉しみであります。
初回の講義が終わったあと、以前、西武のホラー講座にもいらしていた受講生の方が紙袋を差しだされて、「これ、響鬼さんからです!」――何かと思えば、屋久島にいらしたときに購入されたという耳かきでした(笑)。感謝感激鬼の目にも感涙。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月07日 14:15 | コメント (3) | トラックバック (1)
時代はいま、死神!? 読売新聞の石田汗太記者から取材のオファーが。てっきり話題騒然「『幽』怪談文学賞」の話かと思ったら(笑)、意外や「死神についてうかがいたい」――伊坂幸太郎の『死神の精度』とか史上最年少受賞で話題の『平成マシンガンズ』とか、あるいは漫画の『デスノート』『BLEACH』とか、昨今、なぜか「死神」が登場する作品が目につく、と。なるほど云われてみればそのとおりで、ジャーナリストの時代を射抜く炯眼に感嘆させられた次第。そういえば『続巷説百物語』にも「死神」があったよなー、などと連想の広がるまま、小生の分かる範囲でお答えしました。
本日(7日)付け読売新聞夕刊に掲載されるそうですので、興味のある方はご覧くださいませ。
↑この絵はどう見ても「セーラー服と機関銃」だろう……齢が分かりますね、ハイ。
海苑社 (2005.5)
通常2-3日以内に発送します。
集英社 (N/A)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月07日 13:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
アタッシュかアタッシェか? 下の記事の写真キャプションについて、親切な方から「アタッシュではなく、アタッシェが正しいそうです」と非開示指定のコメントをいただきました。ありがとうございます。「3巻、必ず買います」とのことで幾重にも御礼申しあげます。
いえね、そのことは小生も承知しているんですが(校正やる人はたいてい引っかかってるはず)、これはバンダイさんの商品名が「アタッシュ」なので(笑)、それに準拠しておるわけです。
ちなみに『広辞苑』では、第四版は「アタッシェ」だけですが、第五版になってわざわざ「アタッシュ」と別表記もあることを追加していて、表記の揺れがあることを裏づけてますね。
↑全体はこんな感じ。上に乗ってる響鬼目覚まし時計は別商品。
「輝」のメロディとともにヒビキさんの声で「起きろー!」と呼びかけてくれる
優れ物でして、最後に変身時の「チーン」音が聞こえる芸の細かさも嬉しい。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月07日 13:14 | コメント (2) | トラックバック (1)
2005年12月06日
日本怪奇小説傑作集3、見本出来 お待たせしておりました創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集3』の見本が、本日到着しました。
まず、帯文を眺めてビックリ。
懐かしくも恐ろしい異界へ誘う、17の物語。
「ホラー・ジャパネスク」の源流が、いま一堂に会する。
担当のM原さんが、解説中の一節をアレンジして案出されたものですが、こんなに正面切って「ホラー・ジャパネスク」を謳われると、なんだかオタオタしちゃいますね。いや、本望ですけど(笑)。
間村俊一さんの達意のデザインによる表紙、今回は田中恭吉の作品から「スパァク」を使っていますが、前巻同様、まことに収録内容にマッチしたものになっていて感心させられました。
週明けには店頭に並ぶかと思われます。
今年を締めくくる一巻として、是非お手元に!
↑ついに発売されたDAのアタッシュケースを配してみました。
予想したより良い出来です。いや、アタッシュの話ね。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月06日 16:47 | コメント (0) | トラックバック (0)
八本脚の蝶 ポプラ社から単行本として刊行されることが決定した、二階堂奥歯『八本脚の蝶』のために、短いエッセイを書いて送信する。
聞けば寄稿者の中には、依頼があったその日のうちに原稿を書きあげ、送ってこられた方も複数いらしたとか。
目下、監修役の雪雪さんと、膨大な引用部分などのチェックを担当する石堂藍が、来春の刊行に向けて奮闘中の模様。装幀ラフをちらりと見せてもらったが、シックで美しい本になりそうである。
【追記】
刊行は早ければ1月末、おそくとも2月には出せそう、とのことです。
ちびクトゥルーちゃんはアノマロカリスにまたがって、奥歯さんの実家での撮影(!)のために、旅立ちました。同地で、ゴス・クトやニャルと再会するらしい。
草思社 (2000.7)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月06日 10:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年12月03日
即売会&サイン会のおしらせ 先に告知しました小生の講演会@園田学園女子大学で、たまたま同時期に発売となります「幽」最新号の即売&サイン会をおこなうことになりました。まだ確定ではありませんが、『日本怪奇小説傑作集3』も販売できるかも知れません。
また「幽」はもとよりビーケーワン怪談大賞でも御一緒している加門七海さんと福澤徹三さんのサイン本も販売いたします。
そのほか小生の書庫から発掘した「幻想文学」のレア物バックナンバー(『日本幻想作家名鑑』とか珍しいものも若干あり)なども販売する予定です。
御関心のある向きは、ぜひ下記の講演会にお運びください!
12月11日(日)14:00〜15:30
園田学園女子大学AVホール
http://www.sonoda-u.ac.jp/access.html
演題「怪談生活ノススメ」
講師 東雅夫
↑同大の生徒さん作成による講演会ポスター
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月03日 12:18 | コメント (4) | トラックバック (0)
2005年12月02日
山岳幻想の推奨本 「迷宮としての山」掲載記念にセレクトしてみました。
アームチェア・クライミング(!?)を満喫していただきたく……。
↑本当はニコルソンの『暗い山と栄光の山』を挙げたかったが品切なので。とはいえ本書も負けず劣らずの名著。精神の高みを目指す躍動感ある語り口に魅了される。
↑山に分け入り、山に籠もるという行為の真意を如実に体感せしめ、静謐な瞑想へと誘う、美しい物語。
↑「虚空」は、学生時代に最もハマった小説のひとつ。ミシュレや森敦とはまったく違った意味で、山に登るという行為の幻想性を感得せしめる作品でもある。
↑「山の人生」は基本中の基本ですね。
桜桃書房 (2001.9)
通常2-3日以内に発送します。
↑「山の人生」の副読本として。アンソロジストとして「ちっ、先を越されちゃったよ……」と悔しく思った一冊でもある。
↑まずは石上玄一郎「魑魅魍魎」と佐藤春夫「山妖海異」から、どうぞ。
筑摩書房 (1995.10)
通常2-3日以内に発送します。
↑鏡花版「山妖海異」集と呼ぶべき一巻。「高野聖」と「薬草取」と「朱日記」で魔処探訪を存分に。
学研 (2001.11)
通常2-3日以内に発送します。
↑「八ヶ嶽の魔神」は国枝版「山妖海異」譚ですなあ。窩人族vs水狐族!
↑京極版「山の人生」ともいうべき、「山男」「五位の光」「風の神」と連なる終盤の盛り上がりは凄まじい。
工作舎 (2003.3)
通常2-3日以内に発送します。
↑モダニズムが生んだハイカラな山岳幻視譚。
↑ファンタスティックな登山エッセイ集。造本も素晴らしい!
朝日ソノラマ (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
↑「アウトドア・ライフ/大自然との交響」は、変質を余儀なくされる以前の「仮面ライダー響鬼」(29話まで限定)を貫く重要なモチーフであった、と今にして思う。いずれそうした視点からの再評価(29話まで限定)も始まることだろう。
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月02日 10:48 | コメント (0) | トラックバック (1)
2005年12月01日
ヤマケイJOYで幻想文学特集 それは、小生が夜叉ヶ池登山へ向けて旅立つ前日のことだった。
喫茶店で打ち合わせの最中に「輝」が鳴り響いた。あわてて店外に出て応答すると「山と渓谷社のKと申します」――ど、どこで嗅ぎつけたんだ!?(←ありえません)と内心びくびくしながら要件をうかがったところ、「ヤマケイJOY」冬号(「ライト感覚山登りマガジン」だそうな)で、山をテーマにした幻想文学のブックガイド特集を計画しているので選書と執筆をお願いしたい、とのこと。
今回の夜叉ヶ池に限らず、「山登りと日本幻想文学」というのは、それこそ「金羊毛」創刊号(古い!)に載せた北村透谷論以来、小生にとって懸案のテーマなので、二つ返事で快諾した次第。
後日、打ち合わせでお会いしたKさんは、なんと以前、学研にいらして、小生も一度「ムー」編集部でお会いしたことがあったのだった。聞けば、相当な幻想文学通で(なにしろ『日本幻想作家名鑑』をお持ちだというから年季が入っている)、今回の特集ももともとは個人的な趣味に発するものだそうな(笑)。やはり分かっていらっしゃる方が担当だと、初めての雑誌でも仕事がやりやすい。
かくして、このほど発売になりました「ヤマケイJOY」冬号に「迷宮としての山」と題する読書案内が4ページにわたり掲載されております。デ・ラ・メア本の木版画を連想させる挿絵が、とてもシックで素敵です。いちおう一般向けではありますが、かなりコアな内容の記事にできましたので、ぜひぜひ御購読くださいませ。
↑可愛い山の動物カレンダーの付録付き!
投稿者 東 雅夫 : 2005年12月01日 11:46 | コメント (0) | トラックバック (0)




























































