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2006年02月27日
◆幻妖通信◆第21号配信しましたスタッフのタカザワです。
幻妖通信第21号が配信されましたのでご報告します。
前号から、ビーケーワンで毎月開かれる「幻妖ブックブログ」ミーティングの内容をレポートしています。
いま、東さんが注目する本、ビーケーワンがお勧めする本をどしどし紹介しています。
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投稿者 : 2006年02月27日 09:09 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月25日
恋愛と怪談と!? 午後から菊川で、今夏に向けての新企画打ち合わせ2連チャン。
『クトゥルー神話事典・第三版』のメドがつくまでは……といって先延ばしにしていただいていたのだが、さすがに月末が近づいてきたので、というべきか、神話事典の改訂作業がとんでもない様相を呈してきて……というべきか(汗)、覚悟を決めて打ち合わせ準備に入る。
お越しいただいたのは、C書房のKさんとK書店のEさん――どちらも前に仕事を御一緒させていただいたことのある頼れる編集者なので、話が早いし、安心である。
そしてこれまたどちらも、今年の極私的メイン・テーマである「怪談文芸元年」同時多発企画の一環なのだった。
特にKさんとは、ちょいと大がかりな仕事になる予定なので、乞う御期待。どれくらい大がかりかというと、たとえて申せば〈伝奇ノ匣〉が月刊ペースで一定期間出るようなもの、とでもお考えいただければ(笑)。もう少ししたら、具体的内容をお伝えしていけるかと思います。
いっぽうEさんのほうは、実は「大」の字がつく怖がりであることが判明。先日も、某新作ホラー映画の試写会に上司の命令で出席し、恐ろしさのあまり泣いて帰ってきたのだとか(……)。しかも、その日以来、部屋中の電灯をつけっぱなしにして寝ているのだとか。
うう〜む、今回の企画は、シャレにならないくらい怖い本を目指しているのだがなー、大丈夫なのかなー、うわはははは(鬼)。
↑Eさんが直前まで担当していた新刊である。
「せっかく恋愛体質の本を担当して最近モテモテだったのに……怪談体質になんかなりたくないよー(泣)」(本人談)
可哀想なので皆さん買ってあげませう↑
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月25日 00:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月24日
『悪夢百一夜』再入荷 花輪莞爾氏渾身の大冊『悪夢百一夜』、ビーケーワンではしばらく在庫を切らしておりましたが、再入荷しました。初回入荷分50冊が、こんなに早く売り切れてしまうとは!
ちなみに昨日、花輪氏からビーケーワン購入特典の書き下ろしエッセイが到着しました。
400字詰め原稿用紙15枚に及ぶ、大変に読みごたえある内容です(しかも手書き! 花輪氏は一切、パソコンもワープロも使ったことがないそうで、インターネットのオンライン書店やブログなど、異界の出来事のようだとおっしゃっていました。いっそ『悪夢百一夜』の著者にはふさわしいかも知れませんが……)。
近年注目をあつめている、いわゆる「奇妙な味」や「奇想小説」の先覚者ともいうべき花輪氏の短篇は、現実と悪夢がさまざまな割合で混淆された独特の妙味があり、百一篇を順に続けざまに読んでも、気の向いたタイトルをぽつりぽつり拾い読みしても、飽きることがありません。
お若い読者の皆さんも、是非この機会に、花輪的悪夢の世界に参入していただきたいと思います。
徳間書店 (2002.8)
この本は現在お取り扱いできません。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月24日 17:10 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月22日
フィギュア当て当選者発表!お待たせしました。先日締め切った、朱川湊人&東雅夫対談@小説推理3月号の発売記念フィギュア当てクイズの正解と当選者を発表いたします。正解は――
仮面ライダー響鬼/アカネダカ/キハダガニ/セイジガエル/ゴジラ「モスラ対ゴジラ」バージョン尻尾にモスラの幼虫付き/ゴジラ「怪獣大戦争」バージョン「ゴジラもシェー!」/アンギラス二代目/ウルトラマン/ベムラー/ゴモラ/恐竜戦車
そして厳正なる抽選(アミダだけど)の結果、下記のお二人が当選となりました。じゃーん!
東京都の「とり」さんと、長野県の「みなみ」さん、おめでとうございます!
特に「とり」さんは、フィギュアの名称のみならず、製品名まで指定してくださったのにはビックリ。一部惜しいのもありましたが、おおむね正解でしたね、さすがです。ゴモラはバンダイの「ウルトラマン・イマジネーション」版、ウルトラマンとベムラーは怪獣名鑑のほうではなくガシャのHG版でした。
お二人には後ほど、ささやかな記念品を送呈させていただきます。
しかし、『ウルトラQ』はじめ、クラシックな作品は、お若い皆さんには荷が重かったのか、全問正解の方は意外に少なかったですねえ、う〜むむむ。
もっと特撮古典の啓蒙活動を進めなくてはいかん、ということで、目下、双葉社の担当Hと新たな企画を起ちあげるべく画策中であります。今年のメイン・テーマは「怪談文芸」なんですが、来年は「怪獣文芸」をブチあげようかしらん!?
河出書房新社 (2003.7)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月22日 22:34 | コメント (1) | トラックバック (0)
2006年02月21日
影山徹のホームページ国書刊行会や晶文社の海外ミステリ叢書のカバー絵をはじめとして、気になるイラストレイターの一人である影山徹氏のホームページが開設されたことを、藤原義也さんの業務日誌で教えられ、早速、見に行った。小生と同じ1958(昭和33)年生まれで、82年(『幻想文学』創刊の年ですな)からフリーで仕事をされているという経歴を知って、ちょっと親近感。作品ギャラリーも設けられていて、必見ですぞ。
http://www.tetsu9s.net/
影山氏といえば、朱川湊人『わくらば日記』の装画も出色の出来映えだったが、実はあの本、各収録作に付けられた扉絵のうち、「いつか夕陽の中で」と「流星のまたたき」の扉画が、制作段階のミスで入れ替わってしまっている。『小説推理』の時評中で、「もしや入れ違い?」と指摘したら、後日、担当編集の方から「そのとおりです。増刷の際には直します」という御連絡を頂戴した。
……というわけで、プレミア化必至(!?)の『わくらば日記』初版本、お買い求めはお早めに!(笑)
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月21日 10:54 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月19日
『「核」論』見本出来 ←入荷しました! 小生が無謀にも(!?)解説を執筆した、武田徹氏の中公文庫版『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』の見本が出来上がったとの連絡をいただいたので、京橋の中央公論新社に出向く。
小生のみならず、ここをご覧の皆さまには、なじみのない向きも多い分野の本かとも思うので、以下に本書の内容一覧を掲げておこう。
はじめに――一九四六年のひなたぼっこ(ただし原子力的日光の中での)
1954年論 水爆映画としてのゴジラ――中曽根康弘と原子力の黎明期
1957年論 ウラン爺の伝説――科学と反科学の間で揺らぐ「信頼」
1965年論 鉄腕アトムとオッペンハイマー――自分と自分でないものが出会う
1970年論 大阪万博――未来が輝かしかった頃
1974年論 電源三法交付金――過疎と過密と原発と
1980年論 清水幾太郎の「転向」――講和、安保、核武装
1986年論 高木仁三郎――科学の論理と運動の論理
1999年論 JCO臨界事故――原子力的日光の及ばぬ先の孤独な死
2002年論 ノイマンから遠く離れて
おわりに
散見される固有名詞の中に、ひとつでも興味をそそられるものがあったなら、騙されたと思って(!?)御一読をお願いしたい。本書は幻想文学系もしくは怪談・妖怪・怪獣系の物語読者にとっても、必ずや有意義で刺激に満ちた読書体験を与えてくれるはずだからだ。解説にも記したけれど、本書の出発点は、小生が以前『SFマガジン』に寄稿した「1954――ゴジラと沙漠と虚無へのコラージュ」および『怪獣文学大全』のそれと極めて近しいのである。
ちなみに、本書とともに三部作を成す『偽満州国論』『「隔離」という病い』も、幻想国家・満州(稲生平太郎『アムネジア』!)や、ハンセン病にかかわる差別の構造といった、怪奇幻想文学とも重要な関わりを有するテーマを追究した好著である。
↑なぜ初代ゴジラでなく機龍なのか!?
本書を読めば分かります!(たぶん)
ところで、わざわざ中公本社に出向いたのには、別の目的もあった。
今回の文庫解説の仕掛人である担当編集者Nさんとボチボチ準備を進めている某企画のために、同社の地下にある資料庫を拝見させていただいたのだ。まだ実現するかどうかは未定なのだが、これまた個人的に「平成の怪談文芸元年」の隠し球と位置付けている同時多発企画の一環となる予定なので、愉しみにお待ちいただきたいと思う。
↑中公文庫版のカバーデザインは、〈「異」の世界〉シリーズと同じく山影麻奈さんが担当している。
モチーフは、上から順に原子炉の圧力容器外壁、コンクリート壁、砂、である由。
著者のオンライン日記(2006年1月25日)に詳しい記載がある。
http://162.teacup.com/sinopy/bbs
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月19日 22:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月18日
フィギュア当てクイズの締切とか 遠近両用眼鏡というのがどうも落ち着かない感じがして、老眼鏡を別に持ち歩いているのだが、これぞ、というケースがなかなか見つからないでいた。
で、ようやく見つけたのが、これ↓
いかがです、なんとな〜く、マックススパークみたいだと思いません?(笑)
左横のボタンを押すと、ドーム部分が開く構造もナイスです。
……いや、それだけなんですがね。
しかしまあ、『響鬼』(29話まで限定)は別格として、ネクサス、マックス、牙狼と、去年から今年にかけて、造り手の覇気と野心を感じさせる特撮映像作品が相次いでいるのは、嬉しい傾向です。
現在発売中の『小説推理』3月号に掲載されている小生と朱川湊人さんの対談から、ちょっと引用しておきましょう。
朱川 これは前にどこかで書いた憶えがあるんですけど、初期の「仮面ライダー」の世界には、江戸川乱歩の怪奇猟奇趣味と通じるところがあって、最近DVDで観なおしてみたら、無駄に凝ってると言いますか、これは本当に子供が観たら泣くだろうなと感心しました。「怪異!蜂女」の回を観ていて発見したんですけど、ショッカーの戦闘員がみんな、蜂女の声で「ヤーッ」とか叫ぶ。うわあ凄い、これ、働き蜂っぽいよ、って。
東 たしかに無駄に凝ってますね(笑)。
朱川 当時の子供で何人が、こういう卓抜な演出に気がついただろうかと思うんですが。
東 おそらく大多数の子供はリアルタイムでは気づかなかったでしょうけれど、でもね、その作品が歳月を経ても風化せず、記憶に残る名作となるか、一過性のものとして忘れられてしまうかの分かれ目は、そういう造り込みの部分、作り手が作品に込める思いの深さで決まるような気がするんですよ。たぶん小説でもそうなのでしょうけれど、細部にまで目配りの利いた作品と、うわべの派手さばかりを追いかけた作品では、経年劣化の度合いが全然違うと思うんですよね。しかも特撮の場合、そうした思い入れが即制作コストにはねかえるわけじゃないですか。リスクを冒してでも可能なかぎり納得のゆくものを追求するのか、小器用に妥協してしまうのか……「ウルトラQ」にしても一作目の「仮面ライダー」にしても、新たな時代を拓く起爆力をもった作品というのは、そうやって生まれてきたのではないかと思います。
特撮怪獣ブームの第一世代が、すでにこうして老眼鏡を携帯する年齢になっているということを、制作サイドももっと認識したほうがいいんじゃないでしょうかねえ。
さて、それでようやく表題の件ですが、『小説推理』発売にあわせて突発的にこのブログで募集したフィギュアの名前当てクイズ(!?)企画、締切を告知していなかったことにハタと気づきまして(笑)。明日(もう今日か……)19日(日)いっぱい、ということにいたします。非常にマニアックな回答も頂戴して感激しておりまする。ふるって御応募くださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月18日 23:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月17日
中島かずきさんと初対面神話事典の作業を中断し、飯田橋の双葉社におもむいて、『ホラー・ジャパネスク読本』の校了に立ち会う。
↑帯付きバージョン。対談集+評論集が売りかい!?
タイトルの文字色が、ちょい派手目になりました。
受付で担当Hさんを待っていたら、「ヒガシさ〜ん、ほらほら〜」と相変わらずにぎやかなHさんが男性連れで登場。ちょうど同社にいらした劇団☆新感線の中島かずきさんを拉致って(!?)きてくださったのだ。
中島さんには『ダ・ヴィンチ』の鬼本特集(懐かしや……)のときに『阿修羅城の瞳』の件でコメントを頂戴したのだが、その際はメール取材だったので、直接お目にかかるのは初めてである。
大の鬼好きで、伝奇好きで、特撮好きでいらっしゃるのは、よくよく存じあげていたので、こうして拝眉の機会を得られたのは嬉しいかぎり。先ごろ中島さんが脚本を担当された「ウルトラマンマックス」(モエタランガの回ですな。新感線の舞台のノリにも通ずる疾走感と、随処に盛り込まれたアイディアの多彩さに感服しました)をはじめとする特撮話で、ひとしきり盛り上がる。その横で、手土産代わりに持参した「ディスクアニマル・アタッシュケース」の開封作業に余念がない担当Hよ……(笑)。
その後、深夜までかかって『ホラー・ジャパネスク読本』も無事に校了。あとは3月15日の発売を待つばかり。価格が1500円以下の商品なので予約扱いにはなりませんが、ビーケーワンでは購入特典を付ける予定なので、よろしくお願いいたします。関係各位の皆さまも、お世話になりました。そうそう、今回は『小説推理』編集部の若手の皆さんとも、お話ができて面白かったです。
↑中島さん原作の時代伝奇コミック。
必殺シリーズ+クトゥルー神話っぽい面妖な物語でオススメだ!
↑昭和初頭の浅草に九尾の狐に魔都上海……粋な趣向の妖怪戯曲。
↑名作舞台をノベライズした痛快怪奇幻想チャンバラ小説。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月17日 16:59 | コメント (0) | トラックバック (0)
最初の一葉 先日、二階堂奥歯さんにごく近しい方々と、内々にお話をする機会に恵まれた。
その席で雪雪さんから、「よかったらビーケーワンの特典に追加してください」と、クリアファイルに大切に収められた、一葉の紙片を託された。
『八本脚の蝶』をお持ちの方は、442ページを開いていただきたい。雪雪さんが寄稿した「空耳のこんにちは」の中に、書店員だった雪雪さんが、高校生の奥歯さんに「おすすめ本」のリストを作成してあげたエピソードが記されているはずだ。
実はその後で、奥歯さんから雪雪さんに、お返しの「おすすめ本」リスト――題して「東野さんが一人前の子供になるための本」リストが手渡されていたのだった。
雪雪さんが本を読み始めた年代が案外遅いことを知った奥歯さんが、妹さんと協同で、児童文学を中心にセレクトした、手書きのリストである。
特徴のある字体でびっしりと埋め尽くされた紙片には、皺の跡が残っていた。
「宮城沖地震のときに、しわくちゃになっちゃって……」
……というわけで、購入特典の追加プレゼントとして、手書きのリストをスキャニングした画像を、プレゼントいたします(リストそのものは追って雪雪さんのサイトでも紹介されると思いますが)。
なお、特典は2月末購入分まで有効ですので、まだ間に合いますよん。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月17日 01:34 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月15日
『怪談の学校』入荷しました! お待たせいたしました。怪談之怪著『怪談の学校』が、24時間出荷扱いでスタンバイです。
実際に自分でも怪談を書いてみようと意欲を燃やしている方々はもちろんのこと、そうでない読書家の皆さまにとっても、興味深い内容になっているのではないかと思います。
小生は座談会、合評と「怪談の読み方」の章を担当しておりまして、ブックガイドも付いてます。
なお、本書を2006年4月16日までにビーケーワンでお買いあげいただきますと、購入者特典として、「ダ・ヴィンチ」誌に連載された「怪談創作教室」で唯一、今回の本に収録されない、幻の「福澤徹三担当の回」の入選作と福澤氏の講評が「特別復刻版」として4月下旬に配信されます。
今年は個人的に「平成の怪談文芸元年」と位置付けておりまして、まずは今回の『怪談の学校』と、来月刊行される『ホラー・ジャパネスク読本』という2冊の座談本/指南書によって、基礎固めを目論んでおります。実はその後にも、ちょっと凄い隠し球を用意しておりますので(近日発表予定)、愉しみにお待ちください。
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月15日 22:22 | コメント (1) | トラックバック (0)
バイク便とか猫路地とか チャイムの音に出てみると、特に名を秘す某社からのバイク便だった。
おや? 某社とは今、そんなに火急の仕事はしてないはずだが……と袋をひらくと、中から出て来たのは、なんとチョコレートの包み!
この業界でかれこれ四半世紀近く仕事をしてきたけれど、バレンタインのチョコをバイク便で頂戴するのは、生まれて初めての体験である(笑)。
特に名を秘す某社某編集部の某さん、ありがとうございます〜。
また、お手渡しやら郵送やら、お心遣いくださいました皆さまも、どうもありがとうございました。
上記の件とは無関係なのだが、日本出版社からは、小生編の猫ファンタジー競作集『猫路地』の書店営業用チラシが到着。
なんとフルカラー印刷とは! 気合い入ってるなー、日本出版社(笑)。
↑片岡まみこさん描くカットが、猫好きのハアトを鷲掴み!?
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月15日 14:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月14日
購入特典、続々!このところの御好評にお応えして、話題の新刊近刊に、またまたビーケーワン・オリジナルの購入特典が付けられることになりました。
まずは、このブログでもいち早く取りあげた、花輪莞爾氏の短篇集大成『悪夢百一夜』。
3月15日までに同書をお買いあげの方に、著者が長年にわたり記録を続けている「夢日記」と『悪夢百一夜』収録作品との秘められた関連を綴った、興味深い書き下ろしエッセイを、メール配信の形でプレゼントいたします。
この本は、短篇小説好き、異色作家好きの読者には本当にお買い得ですし、しかも現状では取り扱い書店が非常に限られているようなので、是非この機会に御購入をお勧めいたします(発行部数もかなり少ないそうなので、要注意だ)。
続いては、『ホラー・ジャパネスク読本』でも御一緒している三津田信三氏の長篇ホラーミステリー『厭魅の如き憑くもの』。
同書を3月末までにお買いあげの方に、三津田氏が蒐集した実話怪談にもとづく、書き下ろし掌篇「怪談奇談・四題」を、メール配信の形でプレゼントいたします。
……こ、これは、実話怪談ファンは見のがせないだろう!(笑)
なお、どちらの本も、すでに御購入の方も特典授与の対象となりますので、御安心くださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月14日 04:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
速報/『ホラー・ジャパネスク読本』は、こんな顔 双葉文庫版『ホラー・ジャパネスク読本』カバーの色校が出ました。
『日本怪奇小説傑作集』でも大変お世話になった、間村俊一さんによるデザイン、今回も素晴らしい出来映えであります。明朝系の書体だけで、こんなにも間然するところのない、緊迫感のある空間が構成されてしまうとは! まさにプロの技ですねえ。
バックに使用されているのは、写真家・鬼海弘雄氏の作品です。漆黒の中から沈んだ緑色をした観葉植物の葉が浮かびあがる……「草葉の陰」という言葉を連想させるような、どこか艶めかしい闇の気配が揺曳する、いかにも本書の内容にふさわしいカバーになったのではないかと思っております。
なお、タイトル文字は、もう少し明るめの柿色っぽい感じに変更されるようです。それはそれで愉しみですね。以下に、カバー裏の紹介文を引用しておきます。
ホラー・ジャパネスクの最尖端に位置する七人の作家との対話を通じて、その多様な拡がりと幽玄なる特質を探究しようとする画期的〈対談集+評論集〉、ここに誕生!
近年のホラーブームの牽引車となってきた実力派作家たちとともに、日本特有の神秘と幻妖の世界に分け入り、その魅力を探り、創作の秘密に迫る。大幅増補による決定版!
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月14日 04:13 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月13日
Hziulquoigmnzhah!(フジウルクォイグムンズハー!) 嗚呼、この魂の叫びとともに何を訴えたかったか……御忖度くだされたく(笑)。
当初はこんな大改訂作業を始めるつもりはなかったはずなんだがなー、おかしいなー。
というわけで数日更新が滞ってしまいましたが、先週はビーケーワンの定例会議に出席してきました。
昨年後半から順調に売り上げが右上がり状態の当サイトですが(本当にありがとうございます! 売り上げが安定していれば、いろいろな企画も実現可能になりますので、今後も是非ビーケーワンを御利用くださいませ)、今月も嬉しい報告が。
『八本脚の蝶』が累計180冊を突破、近日中に200冊の大台越えは確実な情勢とのことです。
『八本脚』については追って、購入者の皆さまに、ちょっと嬉しいボーナス・プレゼント(!?)のお知らせもできると思いますので、御注目ください。
会議の詳しい模様は、次号の「幻妖通信」にタカザワ編集長のリポートが掲載されます。
そのタカザワさんが編集を担当したフォトブック『GR DIGITAL BOX』を、会議の後で頂戴しました。ありがとうございます〜。
最強のスナップ・デジカメと評判の(タカザワさん持参の現物を触らせてもらいましたが、これは物欲をそそりますねー)リコーGRデジタルを使って、斯界の大御所・森山大道から雅楽奏者の東儀秀樹、アルフィーの坂崎幸之助まで、異色の顔触れが撮影したスナップ写真集に、撮影日記やミニペーパークラフトなどのオマケまで付いた「読める」フォトブックです。
↑右頁がオマケのひとつ、コースターだ。
左は「2歳と旅する」のタカザワJr.
タカザワさん自身の撮影による「2歳と旅する」――二歳になる息子さんとの上海杭州旅行の紀行文も読めます。良いお父さんだなあ(微笑)。
東京キララ社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月13日 13:11 | コメント (0) | トラックバック (1)
2006年02月10日
業務連絡 響鬼、じゃなかった、『怪談の学校』の件で、銀翔龍さんに連絡です。
こっちこそ、びっくりしました(笑)。
発売日が待ち遠しい〜とかではなくですね、掲載された方には当然、献本させていただきますので、コメント欄あてに至急、御連絡先をお教えくださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月10日 22:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
『SFが読みたい!』2006 すっかり恒例となった早川書房の『SFが読みたい! 2006年度版』が到着。小生も毎度のことながら、「マイ・ベスト5」国内篇・海外篇に回答を寄せております。これまたいつもながら、どこからどう見てもSFのベストじゃなくてスイマセンねえ。
ちなみに最近、総じて特定の作品に票が集中する傾向が、以前よりも強くなっているような印象を受けるんですが、気のせいかしらん。それだけ衆目の一致する傑作が揃ったのか、はたまた選択の幅が狭まっているのか……ま、そうした意味では、小生みたいに回答自体が番外篇みたいな異分子が(笑)、多少は混ざっているのも悪くはないのかも。それから、およそ畑違いなのにもかかわらず、拙編著を取りあげてくださった方が何人もいらしたことに、恐縮しつつ深謝いたします。おおいに励みになりますです。
ところで、小生の「海外篇」回答に、ちょっと目立つ誤脱があります。
『最後の審判の巨匠』で翻訳家デビューした垂野創一郎氏は、「プヒプヒ」の、幻想文学系のネット・コミュニティでは、すでに知る人ぞ知る存在だった。
……こ、これじゃ謎だよ、意味不明だよ! ヒガシも耄碌したもんだ、と思われるのも心外なので(耄碌してるけど。老眼も進んでるし)、以下に正しい文章を、せっかくだから全文、掲げておきますね。
◆海外篇マイ・ベスト5
○『最後の審判の巨匠』レオ・ペルッツ
○『悪魔のような女たち』バルベー・ドールヴィイ
○『ラヴクラフト全集7』大瀧啓裕編訳
○『ねじの回転』ヘンリー・ジェイムズ
○『アイルランド幻想』ピーター・トレメイン
『最後の審判の巨匠』で翻訳家デビューした垂野創一郎氏は、「プヒプヒ」の別名(ハンドルネーム)で、幻想文学系のネット・コミュニティでは、すでに知る人ぞ知る存在だった。マイナーだが魅力ある作家作品を、翻訳家主導で発掘紹介していく試みとしては、昨年のこの欄に掲げた『アイリッシュ・ヴァンパイア』の先例もある(同書を翻訳した下楠昌哉氏の著書『妖精のアイルランド』も今年の収穫のひとつだ)。こうした動きがネットを介して、ますます盛り上がっていくことを期待したい。
早川書房 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月10日 18:32 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月09日
『怪談の学校』見本到着 とかなんとか云ってるうちに、『怪談の学校』の見本が到着。
今年の拙著、第1弾であります。
ごらんのとおり、見事に真っ赤っか〜なわけですが、これは大学入試でお世話になった向きも多いだろう、あの赤本を意識したとかしないとか(笑)。マア、赤は縁起の良い色なので、これからのシーズン、何かと好都合なのではないでしょうか。
なお、本書をビーケーワンでお買いあげいただきますと、購入特典として、福澤徹三さんが選考を担当された「幻の回」の講評と入選作(高橋史絵・作)をテキスト・データで進呈いたします。これで創作教室の記事はコンプリ達成だァ!
小生が書いた「あとがき」を、以下に転載しておきます。この本にどのような「思い」がこもっているか、ここから些かなりと、お汲みとりいただけましたら幸甚に存じます。
* * * * * * *
本書は、二〇〇三年八月に〈怪談双書〉の一巻として刊行された『怪談之怪之怪談』に続く、私ども怪談之怪にとって二冊目の共著であります。
前著『怪談之怪之怪談』では、各界を代表する怪談好き文化人の皆さんをゲストにお招きし、主客一丸となって「怪談を共に聞き、語らい、とことん愉しむ」怪しの宴を繰りひろげました。
これに対して、今回の『怪談の学校』に御参集いただいたのは、全国津々浦々、あたかも秘密結社か草の根運動のごとく散在し潜伏する怪談之怪準怪員の皆さんです(あまりにも深く隠れ潜んだせいか、いまや消息が分からなくなってしまった怪員も少なくありません……別掲の怪員名にお心あたりの方は、編集部まで御一報くださいますよう、私からもお願いいたします)。
怪談之怪準怪員――それは、雑誌『ダ・ヴィンチ』の「怪談之怪」コーナーに、投稿作品が掲載された方にのみ与えられる称号であります。
怪談之怪では、一九九九年一月の結成直後から一貫して、『ダ・ヴィンチ』誌上で、読者の皆さんからの怪談投稿を募集してまいりました。
そして一九九九年五月号から二〇〇一年六月号まで全十六回にわたり、怪談之怪メンバー四人による合評会形式の入選作発表コーナーが開設されたのです。
怪談之怪の活動が第二ステージに突入した二〇〇一年十一月号からは、メンバーがリレー形式で講評を担当し、添削指導をおこなう「怪談之怪・創作教室」としてリニューアル・スタート。この創作教室コーナーは、二〇〇四年八月号まで全二十五回にわたり掲載されました。
この間、なんと一千編近い投稿作品が、編集部に寄せられたのです。
怪談之怪準会員の資格を得ることが、いかに狭き門であったか、この数字からもお分かりいただけることでしょう。
本書には、こうして選出された準会員の皆さんによる投稿作品の総てと、各編に対する怪談之怪メンバーの講評が収録されています。
いうなれば本書は、怪談之怪メンバーと読者代表たる準会員の皆さんが一丸となって「怪談を蒐め、書きあらわし、読み解く」ことのスキルアップを追求した、怪しの錬成場なのです。
以て『怪談の学校』と名づける由縁であります。
世に怪異奇談に関わる書物は数多あるとは申せ、怪談創造の具体的手法を、ここまで実例に即して指南する試みは、おそらく史上初ではないかと自負しております。
新たな怪談の担い手たちが、陸続と生まれいずるために。
あるいはまた、「書く」という行為を通じて、怪談への理解がよりいっそう深められてゆくために。
本書の試みがいささかなりと同好の士のお役に立つとしたならば、怪談之怪メンバー一同にとって、これに優る歓びはありません。怪談之怪■東雅夫
二〇〇六年 新春
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月09日 12:55 | コメント (2) | トラックバック (0)
ホラーな荷物!? というわけで最終章には手を触れず、それ以外の個所にあれこれと手を入れた『怪談徒然草』のゲラを角川書店に返送するため、近所にある宅配便の集荷センターに出かけようとしていたら、別の宅配便の人と鉢合わせした(笑)。
見れば、角川書店からの荷物ではないか。代わりにこのゲラ、持って行っては……くれないよな。
遅れていたホラー大賞の一次通過作後送分が、ようやく到着したのだった。追って結果発表があることでしょう(「野性時代」は微妙なタイミングだが間に合ったのかしらん!?)。
角川書店 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月09日 11:19 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月08日
恐怖のメール!? 加門七海さんから突然、メールが届いた。いや、メールというのは、おおむね突然届くものであって、「これからメール送るよ〜」と予告があって来るというケースは少ないと思うのだが、問題はその内容である。
目下、著者校ゲラが小生のもとにも廻ってきている角川ホラー文庫版『怪談徒然草』について、最終話の章には一切、加筆・訂正をしないでほしい旨、丁重な文面で記されていたのである。
最終話といえば……そう、例のアレだよ、あれ。
おいおいおい〜、ま、また、なんか、あったのかーッ!?
メールは、次の不穏な言葉で結ばれていた。
「理不尽とは承知の上ですが、それが互いの身のため、ということで。」
…………『幽』で取材させてもらおうかな〜(ぼそっ)。
角川書店 (2001.9)
通常24時間以内に発送します。
↑アレとは何かを知るには、まずはこの一冊を(P58〜63参照)。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月08日 21:13 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月07日
『ダ・ヴィンチ』3月号、入荷しました 今月の表紙は、BoAだ!(にこにこ)
さて、今月号はいろいろと関係者が登場していて、読みどころ満載です。
まずは小生の取材・構成による小池真理子『青山娼館』インタビュー。
同じ新刊インタビューのコーナーには、新作長篇『アムネジア』が今ソレ者のあいだで話題沸騰中(小生も一刻も早く精読したいのだが『神話事典・第三版』の先が見えるまでは無理だあ……追ってビーケーワンでも核心に迫るインタビューを掲載予定)の稲生平太郎インタビューも。もちろん顔出しです(笑)。
もうひとり、このほど注目作『マキゾエホリック』で角川スニーカー文庫からデビューしたライトノベルの新星・東亮太のインタビューも。あ、名前は「アズマ」ですから。小生の隠し子とか親戚じゃありませんから!(大学の遠い後輩だけど)東くんとは以前から妖怪方面で面識があるのです。実は相当なホラー好きらしいので、いずれそっち方面での活躍も期待したいですね。がんばってください!
特集「夜明け前、がむしゃらに泣ける本&コミック」(しかし凄いタイトルだなー。今度の『幽』もこんな感じでタイトル付けてみようかなー、「夜明け前、金縛り必至な本&コミック」とか……)の巻頭には、『幽』でも連載コラムをお願いしている詩人・佐藤弓生さんが登板。中原中也への素敵なオマージュを捧げています。小生のポートレートを撮影していただいたこともある(サイト左上のやつですな)石井孝典さんの風景写真も、イイ感じです。
おっと、それから忘れちゃいけない「怪談之怪」コーナーも。いよいよ発売まで一週間を切った『怪談の学校』を、編集担当のロータくんが入魂の筆で紹介しています。読んでやってくださいまし。
関係ないけど、角川つながり↓ってことで(笑)。ホラー大賞一次通過作の後送分はいまだ届かず……まあ例年のことなので月末の予備選までには間に合うことでしょう。
メディアファクトリー (200602上旬)
通常24時間以内に発送します。
角川書店 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
↑しかしまったく脈絡のない並びであるな〜。
角川書店、おそるべし……。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月07日 17:52 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月04日
『幽』第5号編集会議 早いもので、そろそろ『幽』第5号の仕込みに入らねばならない時期となった。
というわけで一夕、神楽坂の某ファミレスにて、一人のおっさんと三人の若人が額を寄せ合いヒソヒソ……あからさまに怪しげな光景が繰りひろげられたのであった。ちなみにオーダーは、ミックスサンド一人前とドリンクバー四つ、倹約を旨とする幽編集部である(笑)。
創刊から三年目に突入ということで、いろいろと新機軸を勘案中。第一特集が文学系、第二特集が実話系という割り振りは変わらないが、これまでとは異なる角度からのアプローチも意欲的に導入していきたいと思っている。若いスタッフからも、特に第二特集についていろいろと面白いプランが提起されたのは頼もしいかぎり。まだ具体的に公表できる段階ではないが、企画が確定次第、随時このブログでも報告してゆくので御注目いただきたい。
もちろん、創作にせよ、実話にせよ、コミックにせよ、現代日本における怪談エンターテインメントの最高峰――最良の部分を選りすぐって、読者の皆さまにお届けしてゆくという本誌の基本姿勢は不変だし、今後もさらなる充実を目指してゆきたいと考えている次第。引き続き、御支援御鞭撻を賜りたく。
なお、「幽」怪談文学賞やビーケーワン怪談大賞に関連して、ネット方面でいろいろ憶測が飛び交ったりしているそうなのだが、応募その他に関する疑問点やリクエストなどあれば、遠慮なくここのコメント欄に書き込んでください。小生で答えられることは何なりと、率直にお答えいたします。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月04日 21:49 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月03日
『ホラー・ジャパネスク読本』目次確定 『怪談徒然草』にまけじと(!?)双葉文庫版『ホラー・ジャパネスク読本』も着々と進行しております。すでに小生の手を放れ、もうすぐ表紙デザインも完成する模様(先ほど担当Hさんから「イイかんずー」と添え書きされた文字ラフが届きました。これはたしかに良い感じ〜の予感が!)。
単行本『ホラー・ジャパネスクを語る』からガラリと面目一新した、今回のラインナップを御紹介しておきます。
東雅夫編『ホラー・ジャパネスク読本』双葉文庫(3月刊)
はじめに
宮部みゆき●西欧怪談と江戸情緒
江戸の気風と怪奇小説と◆『あやし』解説
津原泰水●都市幻想と崩壊感覚
時評三題◆『妖都』『蘆屋家の崩壊』『少年トレチア』
岩井志麻子●脳内岡山と怪異体験
魔の道を駈ける鬼◆『夜啼きの森』解説
福澤徹三●虚実皮膜と夢の記憶
夢と幽霊の書◆『再生ボタン』解説
加門七海●オカルトと実践主義
旅と地霊◆『女切り』解説
京極夏彦●幽霊文化と妖怪探求
京極伝奇のラビリンス◆『覘き小平次』と『後巷説百物語』
三津田信三●本格推理とメタ志向
百物語憑け(三津田信三)
東雅夫●ホラー・ジャパネスクの時代
以上です。
要するに今回の文庫版は、7人の作家氏との「対談集●」+小生の「評論集◆」なのですね。原著に較べてボリューム倍増であります。三津田信三氏との巻末対談は、本書のために新たに収録されたもの。原著の成り立ちにも微妙に関わる三津田氏の怪談エッセイ「百物語憑け」も特別収録されて、断然お徳用です!(笑)
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月03日 18:39 | コメント (0) | トラックバック (0)
怪しい座談本ラッシュ!? 角川書店さんからの荷物……というので、これはてっきり先週、ドカッと到着したホラー大賞一次通過作の追加発送分(笑)かと思ったら、あにはからんや、3月に発売される加門七海さんの『怪談徒然草』角川ホラー文庫バージョンの校正ゲラだった。
怪談双書版をお読みの方は御存知のように、同書は企画編集者の三津田信三氏@元同朋舎編集部が、加門さんからライヴ感覚で怪談話を聞き出すという趣旨でまとめられており、後半の第三夜と最終夜には、なぜか小生も引っぱり出されているのであった。
根津の古旅館の一夜、焚かれたお香の煙が、風もないのに三津田氏のほうにばかり限定で流れ寄る光景を目の当たりにして慄然としたことが懐かしく思いかえされる……(しみじみ)。
文庫化にあたり、全篇を加門さんの独り語りに再構成すると漏れ聞いていたのだが、紆余曲折を経て、結局元に近い形に戻ったらしい。そこにオカルト的な意味があるのか否かは不明である(笑)。
加門、三津田、ヒガシによる掛け合い漫才は、おりしもゲラ読み真最中の双葉文庫版『ホラー・ジャパネスク読本』所収の対談「オカルトと実践主義」でも展開されているわけで、こうして続けて眺めていると、なにやらん狐につままれたような気分に陥る。出自を同じくする2冊の対談本が、ほぼ同時にリニューアル文庫化されるというのも何かの縁なのだろう。読者の皆さまもぜひ、3月の刊行時には2冊同時購入をお勧めいたします〜。
あ、ちなみにホラー大賞の予備選考会は今月末開催の由。
朝日ソノラマ (2005.4)
通常1-3週間以内に発送します。
角川書店 (2001.9)
通常24時間以内に発送します。
↑すべてはここから始まった……。
↓ホラー文庫最新刊からオススメを2冊。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月03日 10:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年02月01日
津原泰水のオカルト・ジャパネスク小説 双葉文庫版『ホラー・ジャパネスク読本』のゲラ読みと加筆訂正を猛然と進める。
本書の原型は2003年に同社から単行本で刊行された対談集『ホラー・ジャパネスクを語る』だが、文庫化にあたり、登場作家6氏(宮部みゆき、津原泰水、岩井志麻子、福澤徹三、加門七海、京極夏彦)について、小生が以前執筆した作家作品論を、各対談とカップリング収録している。また巻末には、原著の企画編集者だった三津田信三氏との対談を新たに収録、そのほか若干のオマケを配することで、原著の倍近いボリュームの「読本」へと面目を一新した次第。
おりしも、登場作家の一人である津原氏の新刊『アクアポリスQ』が到着。内容にふさわしいデジタル魔界ちっくな装幀(鈴木成一デザイン室/伊奈英次写真/寺田亨イラスト)も、まことにシャレている。
巨大カタストロフ(『少年トレチア』?)を経て後の近未来日本。海上に浮遊する人工都市「アクアポリスQ」を主な舞台に、数奇な宿縁で結ばれた少年と少女と魔人と幻獣たちのドラマが繰りひろげられてゆく。
いきなり、こんな一節に遭遇して、引っくり返った。
「私が道摩法師の末裔であり直系であることを、まず説明しようとしていたのだ。私は君が育ったアクアポリスを守護してきた者だよ」
おいおい〜、これはもしや遠い昔に構想を聞かされたものの(色々あって)幻に終わったはずの伝奇長篇『あしや道満地獄変』とリンクする世界観なのかい!?
そう思って全体を見渡せば、五角形(=五芒星形)のアクアポリスといい、妖しく跳梁する牛妖の影といい……いやはや、毎度のことながら大いに興奮させられた次第。
ちなみに『ホラー・ジャパネスク読本』所収の津原氏との対談中から、本書にふさわしいと思われる小生の発言を引いておく。
「『少年トレチア』という作品は、そういう日本古来の宗教観とか宇宙観――仮に「湿原幻想」とでも名づくべきものと、驚くほどパラレルな構造を有していると思うわけです。天変地異による水辺のカタストロフというモチーフにしても、それこそ泉鏡花の『高野聖』や『夜叉ヶ池』から内田百間の『東京日記』を経て『トレチア』へ……という鮮明なラインを引くことができそうだし。ホラー・ジャパネスクというと、どうしても土俗性とか民俗学的なモチーフとか、そういう面ばかりで捉えられてしまいがちですが、『トレチア』みたいに、いたって現代的・都会的な装いの作品にも、実はホラー・ジャパネスク的なるものが脈打っているんだよ、と声を大にして強調しておきたいですね」
これは『トレチア』にもまして『アクアポリスQ』に当てはまるというか直結する評言であると、もいちど声を大にして強調しておこう(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2006年02月01日 12:57 | コメント (0) | トラックバック (0)































