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2006年03月30日

げらげらげら

 河出文庫版『妖人奇人館』解説の著者校正ゲラを返送しようとFAXに触れたとたん、タッチの差で受信モードに切り替わりドキリとする。
 何かと思えば文庫解説4連チャンの第2弾として一昨日書きあげた、創元推理文庫版『怪奇小説傑作集3』新版解説「受け継がれゆく怪奇の法燈」のゲラであった。ああアリジゴクいやゲラ地獄。
 ちなみに『妖人奇人館』の解説中で、「改造人間用の手術台に括りつけられた本郷猛よろしく」と書いたら、校閲の方から「仮面ライダー」と補ったほうがよいのでは? というツッコミを頂戴した(笑)。たしかにマア、澁澤文庫だからなー、「改造人間」と「本郷猛」だけじゃピンとこない読者もいるかも知れないよなー、と素直にオススメに従って、「改造人間用の手術台に括りつけられた本郷猛(仮面ライダー1号)よろしく」と訂正する。オタクですいません。
 ちなみに(文中では触れていないが)『妖人奇人館』の刊行と『仮面ライダー』第一作の放映は、ともに1971年――奇しくも時を同じくして、妖人たちと怪人たちが、昭和元禄日本のトワイライト・ゾーンに跳梁を開始したのであった。
 妖人怪人といえば、4連チャン解説の第3弾となる扶桑社文庫の狼女ホラー大作(面白いぞ!)の邦題は、『わたしを愛した狼』に決定したそうな。う、ウルフガイ!?(笑)
 ゲラといえば、青弓社からも〈ナイトメア叢書〉第2弾『幻想文学、近代の魔界へ』の巻頭ロング・インタビューのゲラが、ようやく到着。『金羊毛』やガリ版刷り『幻想文学』については、これまでも何度か語っているけれど、浅羽通明たちとやっていた横高SF研究会の機関誌『百鬼夜行』の話題まで盛り込まれたインタビューというのは、初めてであろう。こういうのもマニアックというのだろうか……(笑)。

yokokosfk.JPG

↑右が『百鬼夜行』(表紙絵は小生えがく)、左がガリ版刷り『幻想文学』

ホラー・ジャパネスクの現在
一柳 広孝編著 / 吉田 司雄編著
青弓社 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月30日 15:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

『幽』打ち合わせダブルヘッダー

 ロータ画伯とともに春爛漫の関東平野を駆けめぐり、『幽』次号の打ち合わせ2連チャン。6月中旬発売へ向けて、いよいよ本格始動である。

 まずは桜が満開な横浜の某所で、漫画家の魔夜峰央さんと打ち合わせ。随処に怪奇趣味・妖怪嗜好が横溢する御作品の数々は長らく愛読してきたが、実際に面と向かってお目にかかるのは初めてで、少々緊張気味。物静かななかにパタリロ的狂熱(!?)を秘めた、魅力的な方でした。今回は、第一特集にちなんだゴシック風怪猫漫画を御寄稿いただけることになったので、お愉しみに。

 都内に戻って夕刻より京極夏彦さんと打ち合わせ。魔夜さんに御寄稿いただけることになった旨、お話ししたら、「ええ〜、それ聞いたら『○』の××くんが悔しがるぞ〜」とのこと。してやったり。
 次号のスケジューリングのみならず、「『幽』怪談文学賞」関連のあれこれや、今後予定されている某企画や某々企画等についても悪だくみ、じゃなかった非常に有意義な意見交換をさせていただく。追い追い、ここでも発表していきますが、『幽』を核にした「怪談文芸振興」の大計に、今後とも御注目のほどを。ちょっとだけ時間が余ったので、ここぞとばかり、例の「人違い」騒動について直撃取材を試みる(笑)。

幽∴4号
幽∴4号
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.30

メディアファクトリー (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月30日 03:47 | コメント (2) | トラックバック (0)

【告知】海野十三とパルプ・ホラーの時代

 毎年五月中旬に、地元徳島で開催されている「海野十三忌」の記念講演会で、お話をさせていただくことになりました。

【日時】2006年5月14日(日)14:30開演(14:00開場)
    *入場無料*
【場所】北島町立図書館・創世ホール 2階ハイビジョン・シアター
    徳島県板野郡北島町新喜来字南古田91(北島町役場となり)
    電話 088−698−1100
【主催】海野十三の会
【共催】北島町創世ホール
【後援】アトリエOCTA/「新青年」研究会/名張人外境

 お題は「海野十三とパルプ・ホラーの時代」――怪奇幻想文学の観点から見た作家・海野十三の魅力、そして『新青年』と『ウィアード・テイルズ』、十三とラヴクラフトをはじめとするアメリカン・パルプ・ホラー作家との共通点、同時代性などをめぐり、お話ししてみたいと思っています。
 お近くにお住まいの皆さま、お誘いあわせのうえ、ふるって御来場くださいますよう、お願い申しあげます。

海野十三傑作選 1
海野 十三著
沖積舎 (2002.10)
通常2-3日以内に発送します。
海野十三戦争小説傑作集
海野 十三〔著〕 / 長山 靖生編
中央公論新社 (2004.7)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月30日 02:24 | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年03月28日

『小説推理』5月号発売中

 前にもお知らせした宮部みゆきさんとのトークショーの模様を誌上再現した対談「ミステリーとホラーのあいだに」が掲載された『小説推理』5月号が発売になりました(ビーケーワンでは扱っていません、スイマセン)。

suirimiyabe.JPG

 巻頭グラビアとセットで堂々20ページ近い、充実のロング対談です。『新耳袋』に元祖『耳袋』、京極堂シリーズと横溝伝奇ミステリー、岡本綺堂の「鰻に呪われた男」、南條竹則編訳『イギリス恐怖小説傑作選』など、こっち系の皆さまには興趣尽きない内容ですので、ぜひ御一見のほどを。
 ちなみに今月号は他にも、なんと「推理日記」が連載四百回を迎えた(!)佐野洋氏のインタビュー特集(特別寄稿エッセイの顔ぶれもゴージャス)に、一部でやたらとウケてる奇書『日本文学ふいんき語り』刊行記念の特別誌上バージョン(今回のターゲットは「走れメロス」。AA紙芝居は2ちゃんねらー必見だぞ!)と、いつになく盛り沢山で、お買い得でありまする。

日本文学ふいんき語り
麻野 一哉著 / 飯田 和敏著 / 米光 一成著
双葉社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月28日 16:02 | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年03月27日

速報! 最後の選考委員、決定

 え〜いろいろと話題を呼んでいるらしい(笑)「『幽』怪談文学賞」ですが、岩井志麻子さんに続いて、残るおひとりの選考委員が、このほど決定しましたので、発表いたします。
 怪奇幻想漫画の鬼才として長年にわたり活躍してこられ、『幽』でも幻怪味あふれる御作品を連載していただいております高橋葉介さんに、お引き受けいただけることになりました!
 かくして――

 岩井志麻子
 高橋葉介
 京極夏彦
 木原浩勝
 中山市朗
 東雅夫

 という文学賞としては、なかなかにユニークでフレッシュな(!?)顔ぶれの選考委員六名が決定。
 それぞれの専門分野における経験と実績を活かした選考作業が期待できるのではないかと思います。
 ふるっての御応募を、かさねてお願い申しあげます。

夢幻紳士 幻想編
高橋 葉介著
早川書房 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。
夢幻紳士 逢魔編
高橋葉介著
早川書房 (2006.4)
近日発売 予約可

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月27日 21:47 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月26日

人違い

 なんだか心配して問い合わせてくださる方もいますので、いちおうお答えしておきますが、某氏が某所で言及されている「ある編集者」というのは、小生のことではありません。
 そもそも今の小生は「編集者」の名に値する仕事はしておりませんし(よく混同される方がいますが「編集」と「編纂」はまったく別の仕事ですし、『幽』に関しても編集実務は有能なスタッフたちが担当してくださっています)、どんな場合であれ「ツマラないものは愛せないっすよ」という物言いも致しません(笑)。
 いや、たしかに「どうでもいい話」なんですけどね……。
 というわけで、くれぐれも御心配なきよう。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月26日 00:05 | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年03月24日

『猫路地』速報

 小生編の猫ファンタジー競作集『猫路地』のカバー・帯の色校が到着しました。
 ひと目見るなり、思わずガッツ・ポーズが(笑)。

nekorojicvr.JPG

 どうです、小生の編著とは到底思えない、素敵な「ネコ可愛さ」ではないですか!
 4月18日頃の発売予定。もちろんビーケーワンでは購入特典を御用意します(価格の関係で予約扱いにはならないようです)。
 お楽しみに〜。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月24日 23:24 | コメント (1) | トラックバック (0)

文庫解説ラッシュ!?

 文庫本の解説とか雑誌の書評といった類の不定期な寄稿依頼は、どうしたものか連鎖反応的に重なる傾向がある。
 今月も、ホラー大賞予備選のあとで、角川書店編集部のKさんから、桐生祐狩さんのホラー文庫書き下ろし『川を覆う闇(仮題)』の解説を頼まれてお引き受けしたのが呼び水となったか(!?)、扶桑社文庫から、新鋭ケリー・アームストロングの狼女小説『Bitten』(大長篇である)の御依頼を、河出文庫編集部から、澁澤龍彦『妖人奇人館』リニューアル文庫版の御依頼をいただき、前に言及したことのある創元推理文庫版『怪奇小説傑作集』第3巻の新版解説とあわせて、今月下旬から来月あたまにかけて4連チャンで締切到来と相なった。嬉しい悲鳴とはこのことで、さすがに一杯いっぱいゆえ、その後で打診をいただいた某社の依頼は遺憾ながらお断りせざるをえないことに(某さん、本当に申しわけありません……次の機会は必ず!)。
 ちなみに、その中のおひと方からの書信には「追伸」として、『響鬼』にハマって路線変更に衝撃を受けた旨と拙ブログへの励ましのメッセージが添えられていて、いたく感激した次第(深謝)。
 とりあえず、『妖人奇人館』の解説は書いたぞ、と。

怪奇小説傑作集 1

東京創元社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
怪奇小説傑作集 2

東京創元社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月24日 14:17 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月23日

朗報です。

 ドナルド・タイスン『ネクロノミコン アルハザードの放浪』の増刷が決定したそうです(嬉)。
 お待たせしております『クトゥルー神話事典 第三版』冒頭の「クトゥルー神話の歴史」にも書いたのですが、この本は、クトゥルー神話ムーヴメントの今後の展開にひとつの指針を与えるような優れた作品だと思います。これを機会に、さらに広く読まれることを切望したいものです。
 ちなみに、特に名を秘す同書担当編集者のお話によると、今回の好評が弾みとなって、長年にわたりペンディングになっていた某企画とか、つい最近、海彼から飛びこんできた驚愕の某書とかが、いよいよ出版に向け具体化を始める模様。某国書刊行会でも近々ちょいとした動きが予定されていますし、今年から来年にかけて、クトゥルー出版シーンからは目が離せませんぞ!

 「とかなんとか云ってるヒマに、とっとと神話事典の残りを進めんかーい!」という特に名を秘す学研担当編集者様の怒声が聞こえてまいりますが、先ごろようやく、ラヴクラフトの全作品を適宜、原文と照合しつつチェックし直す作業を完了しました。我ながら正気の沙汰とは思えないことに手をつけたものですが(笑)、あらためて開祖の偉大さを噛みしめた次第。どうしてこの作家が、かくも長きにわたり、多くの夢見る人々を魅了してやまないのか、その秘鑰をいささかなりと実感できた気がしております。
 いろいろ別件に忙殺されて進行が遅れておりますが、「完全新生にして原点怪帰!」をモットーに、改訂作業を鋭意進めてまいりますので、今しばらくの御猶予を賜りたく。

ネクロノミコン
ドナルド・タイスン著 / 大滝 啓裕訳
学研 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
ラヴクラフト全集 7
H.P.ラヴクラフト著 / 大滝 啓裕訳
東京創元社 (2005.1)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月23日 13:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月22日

かくなるうえは!(購入特典のおしらせ)

 『幽』4号の特典漫画に、早速のレスポンスが!(前エントリーのコメント欄参照)
 そうですか……『幽』も『怪談の学校』も……よそで買ったわ〜け〜ね〜(怒)。
 しかしまあ、こうして反響をいただけるのは有り難いことですし、かわいいーかわいいートドロキも泣いているようなので(笑)、もうひとがんばりしちゃいます。
 え〜「夜叉ヶ池」つながりということで(笑)、このほど相次ぎ刊行された加門七海さんがらみの下記新刊のいずれかをビーケーワンでお買いあげいただいた方にも、ロータくん漫画を特典としてご覧いただけるように致します(サア、これでどうだ、轟鬼ぃ?)。

 『怪談徒然草』
 『オワスレモノ』
 『ホラー・ジャパネスク読本』

 さらに!
 すでに『幽』や『怪談の学校』を購入済みの方のために、新たな特典を下記のとおり御用意しました(特典に関する詳細は個々の本のデータを御参照ください)。

「加門七海の怪談幕の内弁当(仮)」
 *歩く百物語・加門七海さんが体験した最新のプチ怪談話を、小生が聞き役になって御披露いただきます。ちょっと原稿には書きにくいというネタや、『怪談徒然草』で噂を呼んだあの場所この場所の真相にまつわる禁断の話題、そして『仮面ライダー○鬼』の画面に映った怪異らしきもの(例のたちばなの地下室の件じゃありませんゾ)……等々、ちょっと気になる話が満載の予定。

 ふるって御購入のほど、お待ち申しあげております!

怪談徒然草
怪談徒然草
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.22
加門 七海〔著〕
角川書店 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
オワスレモノ
オワスレモノ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.22
加門 七海著
光文社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
ホラー・ジャパネスク読本
東 雅夫編 / 岩井 志麻子著 / 加門 七海著 / 京極 夏彦著 / 津原 泰水著 / 福澤 徹三著 / 三津田 信三著 / 宮部 みゆき著
双葉社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月22日 22:33 | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年03月21日

『幽』4号特典、スタンバイ

 大変長らくお待たせいたしました。『幽』4号のビーケーワン特典メルマガが、ようやく完成しました。
 今回のメニューは、4号でもとりわけ反響の大きかった「夜叉ヶ池その後の怪異事件」の衝撃の後日談、および、編集スタッフのロータくん描く怪談ドキュメンタリー漫画(!)「夜叉ヶ池の夜」の豪華二本立てであります。
 ロータくんが激務の合間を縫って描きあげたこの漫画(全5ページ)、絶妙にヘタウマというか、なんとも良い味を出していて、思わず見入ってしまいました。
 どんな画風かというと、こんな感じ↓ です(笑)。

rotercomic.JPG

↑右から加門七海さん、小生、編集R、手前がMOTOKOさん、だそうな。

 せっかくの力作ゆえ、彼が編集を手がけた『怪談の学校』をビーケーワンで御購入いただいた方にも、特典としてご覧いただけることになりました!
 ちっ、『幽』はよそで買っちゃったよ〜、という方も、どうかこの機会をお見逃しなく!

怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.21
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
幽∴4号
幽∴4号
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.21

メディアファクトリー (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月21日 18:00 | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年03月17日

『安徳天皇漂海記』に注目せよ!

 蹌踉たるありさまで(毎年のことだが……)滑り込みで確定申告を終え、『小説推理』の〈幻想と怪奇〉時評を執筆。今月採りあげたのは、宇月原晴明の書き下ろし伝奇長篇『安徳天皇漂海記』と、花輪莞爾『悪夢百一夜』の2冊のみ。べつに確定申告で手抜きをしたわけではなく(笑)、前者の素晴らしさに思わず紙幅をついやしてしまったのである。
 タイトルを見た瞬間から「もしや……」とは思っていたのだが、予想どおりというべきか、予想をはるかに凌駕していたというべきか。とにもかくにも、かつて澁澤龍彦『高丘親王航海記』に涙した向きは必読、とだけ云っておく。

安徳天皇漂海記
宇月原 晴明著
中央公論新社 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
高丘親王航海記
渋沢 竜彦著
文芸春秋 (1990.10)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月17日 16:54 | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年03月16日

『ホラー・ジャパネスク読本』発売!

 双葉文庫から『ホラー・ジャパネスク読本』が発売になりました。
 いちおう念押ししておきますが(笑)対談集『ホラー・ジャパネスクを語る』のたんなる文庫化ではありません! 収録作家諸氏について、小生が以前執筆した作家作品論を、それぞれ新たに併録した「対談集+評論集」の試みであります。
 こうして実物を手にしてみますと、ホラー・ジャパネスク入門の書として、なかなかに効果的な陣容を整えることができたのではないかと実感しております(価格もお手頃だし!?)。
 以下、御参考までに巻頭の「はじめに」を掲出しておきます。

 本書は、ホラー・ジャパネスクの最尖端に位置する七人の作家との対話を通じて、その多様な拡がりと幽玄なる特質を探究しようとする試みである。

 ホラー・ジャパネスクとは、二十世紀最後のおよそ十年間にいたってにわかに顕在化した、国産ホラーの一潮流を指す。
 日本固有の風土や民俗に根ざした神秘幻妖の世界を創作行為の糧にして、新たなる「伝奇と怪異」の文学を生みだそうとする作家たちが、この時期、相呼応するかのように呱々の声を挙げたのであった。
 宮部みゆきと京極夏彦、坂東眞砂子と篠田節子、小野不由美と恩田陸、岩井志麻子と津原泰水、加門七海と福澤徹三……一騎当千の実力派ぞろいである彼らの文学は、やがてホラーや伝奇の枠を超えて、驚くほど広範な読者を獲得することになった。

 文芸の世界ばかりではない。ハリウッドを席巻した国産ホラー映画『リング』『呪怨』や、日本古来の鬼譚の流れを汲む異形のヒーロードラマ『仮面ライダー響鬼』。あるいは岡野玲子『陰陽師』、今市子『百鬼夜行抄』、漆原友紀『蟲師』をはじめとする漫画作品や、ゲームソフト『SIREN』。そして智内兄助や松井冬子の絵画作品――「和」のテイストを偏愛してやまないホラー・ジャパネスクの潮流は、映画、漫画、ゲーム、アートなどの周辺諸分野へもひそやかに波及し、新世紀を迎えた現在もなお、一向に衰える気配を見せないのである。

 私が「ホラー・ジャパネスク」という言葉を創案したのは、一九九四年の七月――雑誌『幻想文学』(第四十一号)で、おりしも興隆の機運が高まっていた現代日本のホラー小説を特集したときのことだ。
 当初は「ホラー・ジャパネスク・ムーヴメント」と銘打つつもりでいたのだが、特集のタイトルとしてはいかにも長すぎるため、土壇場で「ムーヴメント」を省くことにした。
 ならば「ジャパネスク・ホラー」もしくは「ジャパニーズ・ホラー」とでもすべきではなかったか、と突っ込まれそうだが、たんなる「日本(風)のホラー」では、私の意図したところとは微妙に意味合いが異なる。
 なぜならホラー・ジャパネスクとは、先にも述べたとおり、当時相次いで頭角を現わし、日本のホラー小説シーンに新風を吹きこみつつあった一群の書き手に共通して認められる志向と嗜好――伝承文化の幽暗な領域に好奇のまなざしを注ぎ、想像力を賦活させ、伝奇と怪異の新地平を拓こうとする作家たちの動向を指し示そうとする言葉だったのだから。
 ちなみに『幻想文学』に端を発する私のホラー・ジャパネスク探求作業は、日本初の怪談専門誌として二〇〇四年に旗揚げした『幽』においても継続中である。

 本書『ホラー・ジャパネスク読本』は、二〇〇三年六月に双葉社より刊行された対談集『ホラー・ジャパネスクを語る』をベースに、各収録作家に関する編者の論考と、原著の企画編集を担当した三津田信三氏との対話を新たに加えることで、ホラー・ジャパネスク・ムーヴメントに関する唯一無二の「読本」を目指したものである。

 ちなみに、カバーデザインに使わせていただいた写真家・鬼海弘雄さんの作品は、ななな、なんと間村俊一さんのリクエストによる撮り下ろしなのだとか! いやはや恐縮至極であります。

 もひとつちなみに、思えば本書には、ビーケーワン怪談大賞の両選者(加門さん福澤さん)と『幽』怪談文学賞の選考委員3名(岩井さん京極さんとヒガシ)の談話が収録されているわけです(笑)。敵を知り己を知れば百戦あやうからず、とか……そちら方面の関心で読んでも、必ずや有意義な本であると確信しておりまする。

ホラー・ジャパネスク読本
岩井 志麻子著 / 加門 七海著 / 京極 夏彦著 / 津原 泰水著 / 福澤 徹三著 / 三津田 信三著 / 宮部 みゆき著 / 東 雅夫編
双葉社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月16日 04:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月15日

青木画廊で石塚公昭展、開催中

 江戸川乱歩や泉鏡花、澁澤龍彦や中井英夫のリアルな人形と風景とを組み合わせた、独創的な写真作品で知られる石塚公昭さんの個展が、銀座・青木画廊で下記のとおり開催されています。

ishizukarampo.JPG

石塚公昭展――乱歩 夜の夢こそまこと
2006年3月13日(月)〜25日(土)
平日10:30〜18:30 日祭日12:00〜18:00(会期中無休)
銀座・青木画廊
中央区銀座3−5−16 島田ビル3F
電話03−3535−6858
ホームページ http://www.aokigallery.jp

 その迫真性は、『幽』4号の泉鏡花(架空)インタビューで使用させていただいた写真を、本物の作家スナップと信じ込んでいらっしゃる方が複数いらしたことでも明らかでしょう(笑)。
 ぜひ会場に足をはこび、その魅力に触れていただきたく。

乱歩
乱歩
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.15
石塚 公昭著
パロル舎 (2005.8)
通常2-3日以内に発送します。
火星の運河
火星の運河
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.15
江戸川 乱歩〔著〕 / 東 雅夫編
角川書店 (2005.9)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月15日 22:42 | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年03月14日

奥歯の本棚

 もうひとつ、前とは別の「姫」にちなんだ嬉しい話題を。
 以前もちょっと触れた、名古屋の書店リブレット千種店での『八本脚の蝶』刊行記念ブックフェア「奥歯の本棚」の様子を撮影した写真を、ポプラ社営業部さんの御好意で入手することができました。
 なんとマア、こんな感じです!

okubahondana1.JPG

 いやあ、凄いすごい。これは快挙だなあ〜。
 斉藤さん@ポプラ社編集部が電話取材(笑)してくださったところによると、このフェアを企画された店長さんは、まだ20代で、学生時代は『幻想文学』を愛読してくださっていたそうな(深謝)。

okubahondana2.JPG

 『八本脚』で採りあげられている、あんな本こんな本に混じって、奥歯さん自身が手がけた『アリスの人生学校』や『稲生モノノケ大全』が平積みされているのを見て、思わずしんみりしちゃいました。これは編集稼業の人間にだけ限定の感慨なのかも知れませんが……。

 リブレット千種店の連絡先・所在地は、下記のとおり。
 電話 052−745−8882
 住所 名古屋市千種区千種2−16−13 イオン千種店内
 *「奥歯の本棚」フェアは、入口をはいってすぐ左側で開催中

 中京方面にお住まいの心ある皆さま、ぜひ同店に足をはこんで、売り上げに貢献してあげていただきたいと(勝手に小生の一存で)お願い申しあげます!

 さて、もうひとつ、『八本脚』がらみで耳寄りなお知らせがあります。
 先に配信しましたビーケーワン購入特典、予想外の反響でして、「もう見るチャンスはないのか?」というリクエストやお問い合わせを頂戴しているようです。
 そこで近くビーケーワンでも『八本脚』にちなんだブックフェアを開催、期間中にフェア対象書籍をお買いあげの方には、先の特典を配信させていただくことになりました。
 前回はうっかりアマ○ンで買っちゃったあ、という方も(笑)、今回はお見逃しなきよう!

八本脚の蝶
八本脚の蝶
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.14
二階堂 奥歯著
ポプラ社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月14日 14:37 | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年03月13日

おめでとう、姫!

 『仮面ライダー響鬼』で妖姫役を好演していた女優の芦名星さんが、日・伊・加合作の大作映画『SILK/シルク』(フランソワ・ジラール監督)の「謎の日本娘」役に抜擢されたそうです。
 詳しくは↓あたりを。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000022-spn-ent

 響鬼といえば、いよいよ来月、「始まりの地」屋久島の長期取材を敢行することが決定しました。
 神話事典ほかのアオリで進行が遅延しているヒビキ本ですが、ようやく本格始動です。

魂
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.13
杉田 篤彦構成・執筆 / 加藤 文哉撮影 / 宇宙船編集部編
朝日ソノラマ (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。
妖怪文芸 巻之2
東 雅夫編
小学館 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月13日 12:58 | コメント (6) | トラックバック (1)

2006年03月12日

妖・怪談義

 新宿でとある会合の後、京極夏彦氏と共に、ロフトプラスワンで開催中のトークイベント「妖・怪談義」(木原浩勝+化野燐主催)に合流。
 毎回、妖怪好きな老若男女(?)が夜を徹して、しばしばステージとは関係なしに(!?)熱く語り合ったり白河夜船を決めこんだりしているという名物イベントである。
 今回はゲストとして、先日『マキゾエホリック』で角川スニーカー文庫からデビューした新鋭・東亮太くんが登場することもあってか、特に盛況だった模様で、関西方面からも大挙して関係者が参集、斎宮歴史博物館の榎村寛之先生までお越しだったのに驚く。榎村先生には『幽』次号の「怪談考古学(アルケオロジー)@東アジア恠異学会」の監修をお願いしているのである。今回のテーマは「虫」とのことなので、御期待あれ。
 序盤から飛ばしているらしい木原氏と化野氏に呼ばれて、京極氏と共に壇上に上がり、『怪談の学校』の宣伝をさせていただく。その後はもっぱらバックステージで、久しぶりにお会いした妖怪関係者の皆さまと歓談する。妖怪の人たちは長閑でいいなあ〜。いや、愉しうございました。
 午前4時をまわってさすがに限界に達したので、先に失礼してタクシーで帰宅。
 戻ったら『野性時代』4月号が届いていた。ホラー大賞の一次選考通過作品もちゃんと掲載されているので、お待ちかねの皆さま、御安心ください。

件獣
件獣
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.12
化野 燐著
講談社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
マキゾエホリック Case1
東 亮太〔著〕
角川書店 (2006.2)
通常2-3日以内に発送します。
伊勢斎宮と斎王
榎村 寛之著
塙書房 (2004.6)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月12日 14:07 | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年03月11日

宮部みゆきさんとの対談原稿、完成

 おりしも1月13日の金曜日に(笑)江東区の豊洲文化センターで開催された、小生と宮部みゆきさんとのトークショー収録テープの素おこしを、『小説推理』5月号掲載用の原稿にまとめる。
 今回も巻頭グラビアと連動で、なんと20ページ近く、原稿用紙換算で50枚を越える長丁場の記事となった。たっぷり誌面をとっていただいたことで、ナマ収録にかなり近い雰囲気の内容をお伝えできるのではないかと思っている。
 地元・深川界隈ゆかりの怪談奇談に始まり、『新耳袋』や京極妖怪小説への愛着、〈霊験お初捕物控〉をはじめとする自作の怪奇ミステリーについて、『耳袋』と根岸鎮衛、『孤宿の人』など時代小説の難しさ、綺堂怪談の醍醐味、『イギリス恐怖小説傑作選』礼讃……等々、思いっきり「こちら側」に偏った(!?)話題が満載である。今月下旬発売の『小説推理』を、お愉しみに。

天狗風
天狗風
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.11
宮部 みゆき〔著〕
講談社 (2001.9)
通常24時間以内に発送します。
あやし
あやし
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.11
宮部 みゆき〔著〕
角川書店 (2003.4)
通常24時間以内に発送します。
孤宿の人 上
孤宿の人 上
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.11
宮部 みゆき著
新人物往来社 (2005.6)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月11日 11:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月08日

「日々続々怪談」連載決定!

 怪談方面の話題が続きますが、怪談エッセイ不朽の名著『日々是怪談』で、怪談ファンには夙におなじみのノンフィクション作家・工藤美代子さんの新連載が、来る『幽』第5号よりスタートすることになりました。
 その名も――「日々続々怪談」! そう、あの『日々是怪談』の待望ひさしい続篇を、『幽』誌上で読めることになったのです。「続々」は「ゾクゾク」に通ずる模様(笑)。連載を御承諾いただいた旨、連絡を受けた瞬間、思わずこちらもゾクゾクしてきました。
 昨日、打ち合わせにうかがったのですが、開口一番、小泉八雲ゆかりのマルティニーク島から持ち帰られたという「呪いの木」(!?)の話題となり、「ホラ、そこにある鉢植なんだけど……」と部屋の一隅を指さされるという、あっぱれ自然体な「日々是怪談」ぶりを目の当たりにして、スタッフ一同、圧倒されっぱなしでありました。お愉しみに!

日々是怪談
日々是怪談
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 8
工藤 美代子著
中央公論新社 (2001.7)
通常2-3日以内に発送します。
幽∴4号
幽∴4号
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 8

メディアファクトリー (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

↑第二特集には工藤さんへのインタビュー記事あり

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月08日 05:36 | コメント (0) | トラックバック (0)

「実話怪談」は文芸か?

 前のエントリーに関して、早速、下記のサイトから反論を頂戴しました。

 http://d.hatena.ne.jp/okts/20060307/p1

 一読、実話怪談マニアの思い入れが率直に伝わってくる内容で、興味深く拝読させていただきました。oktsさん(で、いいのかな!?)、ありがとうございます。
 ただ、どうやら「文芸」に対する認識が、根本的なところでズレている印象を受けますので、その点について若干を記してみたいと思います。

 ええと、その前にまず――

>実話怪談と言うのは「ルポルタージュとしての側面」が極端に出ると思うんです。

 という御指摘がありますが、ルポルタージュも、記録文学という訳語があるように、紛れもなく文芸の一分野であると小生は理解しております。
 また、いわゆる「実話怪談」においては、通常のルポルタージュの要諦である真実性に関して、客観的に立証しようがない(立証されてしまったら世紀の大発見ですな)という特殊性を孕むものであるとも認識しております。もっともそれは決してマイナス要因ではなく、虚実のあわいで絶えざる越境を繰りかえしてやまない「怪談」という文芸ジャンルが有する魅力の一大源泉でもあるわけですが。

 さて、それに続けて――

>ホラー小説とか怪談小説って、文章だけでも怖いじゃないですか。
>例えば、部屋に女の幽霊がいます、と言うのでさえも、とんでもなく怖くできる。
>対する実話怪談は文章だけでは怖がらせることが出来ないのですね。
>体験者からの採話、その取捨選択、読者に恐怖を的確に伝える為の構成。
>特に「体験談の採話」に左右されるわけです。

 とありますが、小生の云う「文章の芸/匠の技」とは、たんなる「文章表現の巧拙」の問題ではないのです。
 ある着想(それが純然たる想像の産物か、事実談にもとづくものかという違いは、当事者の自己申告以外には確認しえない事柄であり、また実際には両者が融合されて生み出された名作怪談も幾多存在する以上、実話か創作かを作品評価の基準に据えることはしない、というのが〈怪談之怪〉の総意であり、〈幽怪談文学賞〉の基本方針です。詳しくは『怪談の学校』の34ページあたりを御参照ください)をもとに、書くべき素材を吟味し、全体の構成に目配りをし、そのうえで、最も効果的と思われる表現を選び取ってゆく――その総体が「文章の芸/匠の技」なのであり、文芸としての評価であり、当然のことながら、「『幽』怪談文学賞」における作品審査の重要ポイントとなるはずです(というか、これは怪談に限らず、またフィクション/ノンフィクションを問わず、文芸作品を評価する際の基本であろうと思うのですが……)。

 このあたり、一部の実話怪談ファンの方たちと、「文芸」という言葉に対する根本的な認識の相違があったことを、このたびoktsさんの御意見に接して、いささか驚きつつ、ああ、なるほどなあ……と了解いたしました。
 御納得いただければ幸いですし、さらなる御意見があれば、ぜひ拝聴したいと思います。
 また、oktsさん以外の方の御意見も、このブログのコメント欄にお寄せいただければ幸いです。

怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 8
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月08日 04:45 | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年03月07日

「怪談文芸元年」宣言!?

 『ダ・ヴィンチ』4月号が発売になりました。今月の特集も凄いぞ、名づけて「文化系女子としたい」…………いや、なんというかもう、畏れ入りました、としか(笑)。こうなったら『幽』5号でも「霊感系女子としたい」という特集を(バキッ)。タイトルはさておき特集内容は、近年上げ潮ムードな幻想系文学少女文学(なんだそりゃ)の世界をサクッと概観していて好感のもてるものでした。
 特集中の一企画、ネット古書店「海月書林」店主の市川慎子さんがセレクトした「文化系女子のためのブックガイド」のエッセイ編には、『八本脚の蝶』も! 尾崎翠や矢川澄子、森茉莉や武田百合子の著作に囲まれて、自分の本が紹介されているのを著者が目にしたら、おそらく卒倒したことでありませう。

 海月書林→ http://www.kurageshorin.com/
 ちょっと愉快な海月書林訪問記→ http://www.poplarbeech.com/tengoku/tengoku.html

 さて、今月から「怪談之怪」コーナーでは、「『幽』怪談文学賞」応募者へ向けた、選考委員からのメッセージが順次、掲載されることになりました。トップバッターを仰せつかった小生の役どころは「全体の指針を示す」ことだそうなので、それならばと「怪談文芸の極みをめざして」と題して、思いのたけを書かせていただきました。

 ネットの怪談系サイトの一部などには、文芸とか文学という言葉に対して妙な拒絶反応を示し、いわゆる「実話怪談」は文芸にあらずという珍説を唱える向きがあるようです。
 これは遺憾ながら、見当はずれであると云わざるをえません。
 今回の拙文中より、ちょっとだけ引用しておきます。

 創作であれ実話であれ、文字で書き記された怪談というものは、現実にはありえないはずの超自然的な出来事を、文章によって紙上に表現することにより、読者を怖がらせることを主眼とする技芸(アート)であると、私は考えている。
 もっと平たく云えば、文章の芸で人を怖がらせる営み――それこそが怪談なのであり、だからこそ怪談について考えたり、それを客観的に評価する上では、その文芸性がなにより重んじられることになるのだ。

 たとえば三遊亭円朝や岡本綺堂の語り口、あるいは〈新耳袋〉の木原&中山コンビや〈「超」怖い話〉の平山夢明氏、はたまた松谷みよ子さんや工藤美代子さん、加門七海さんや福澤徹三さん、小池壮彦さんらの諸著作……これらは紛れもない文芸としての怪談の優れた達成例ですが、そのいずれにも難解・高尚な表現など、どこにも見あたりません。幅広い層の読者にすんなり受け入れられるような、シンプルだけれど選び抜かれ考え抜かれた言葉や表現を積み重ねることで、超自然の戦慄を読むものに感得せしめる「技芸」のお手本――すなわち「匠の技」が、そこには見いだされるはずです。

 以上、実話系怪談における文芸性をめぐって贅言を連ねましたが、もちろん「『幽』怪談文学賞」が求めているのは、実話系の作品ばかりではありません。
 とりわけ長篇部門においては、「怪談的なるもの」を核にした、自由な発想と斬新なアプローチによる小説作品を切望しております。
 たとえば、このほど選考委員としてお迎えすることになった岩井志麻子さんの一連の作品や、同じく選考委員である京極夏彦さんの「幽霊小説」連作などは、その良き実践例となるのではないでしょうか。

 ここで、かねて予告していました「隠し球」企画の第一報をお伝えしておきたいと思います。
 この夏、ちくま文庫クラシックスより、小生編による〈文豪怪談傑作集〉全4巻の発刊が決定いたしました(どういう顔ぶれになるのかについては、一部、版権交渉中につき、今しばらくお待ちください)。
 誰でも名前くらいは知っている日本の文豪たちが、深く怪談に魅せられ、みずから筆を執った精華を、一巻本選集の形でお届けしていこうという、まさに「怪談文芸元年」にふさわしいシリーズ企画です。企画書の冒頭部分を以下に引用しておきます。御期待ください!

 「文学の極意は怪談にあり」(佐藤春夫)
 読むものを真に慄然とせしめる怪談を書くには、卓越した技倆が必要とされる。
 それゆえ古今の文豪たちもまた、競い合うようにして、怖い話や妖しい話の筆を執り、記憶に残る名作佳品の数々を生み出してきた。
 本シリーズは、それらの傑作および関連エッセイや文献資料を、作家別の一巻本選集として集大成してゆくことにより、「もうひとつの日本文学史」を垣間見ようとする試みでもある。

ダ・ヴィンチ 2006年4月号 別冊付録つき

メディアファクトリー (200603上旬)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月07日 19:51 | コメント (1) | トラックバック (0)

『彷書月刊』でアドニス特集

 早いものでもう1年以上も前になりますが、『小説推理』2005年1月号で、幻の『虚無への供物』初出バージョンの復刻を核にした特集を組みました。
 このほど発売された『彷書月刊』3月号には、同作が連載された同性愛専門誌『アドニス』をめぐる初の本格的な特集「アドニスの杯」が掲載されています。
 『小説推理』での特集の際、御闘病中ということで実現しなかったキイ・パースン堂本正樹氏へのインタビュー(圧巻!)をはじめ、このブログでもおなじみの高原英理氏や、ただいま売出中の評論家・安藤礼二氏のエッセイ、とりわけ『幻想書誌学序説』の著者・村上博美氏による「『アドニス』主要記事解題」は地味ながら、きわめて有益な労作と申せましょう。
 さるにても、三島由紀夫、中井英夫と並んで、塚本邦雄の名前までが、同誌の関係者として公然と掲げられているのには、思わずドキリとしました(笑)。
 先ごろ話題を呼んだ三島由紀夫「愛の処刑」(決定版『三島由紀夫全集』補巻所収)や、堂本氏の『回想 回転扉の三島由紀夫』、相澤啓三氏による創元ライブラリ版『中井英夫全集1』解説などと併せ読むことで、これまで表立って語られることの少なかった、戦後幻想文壇史の秘められた一面を垣間見ることができるはずです。

三島由紀夫全集 補巻
三島 由紀夫著
新潮社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
回想回転扉の三島由紀夫
堂本 正樹著
文芸春秋 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。
中井英夫全集 1
中井 英夫著
東京創元社 (1996.12)
通常1-3週間以内に発送します。
無垢の力
無垢の力
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 7
高原 英理著
講談社 (2003.6)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月07日 04:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月06日

【短信】『日本怪奇小説傑作集1』が第5刷に!

 創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集』の第1巻が、いつのまにか5刷になっていたことを、版元からの振込明細で知りました(笑)。刊行から半年余で5刷というのは、小生の関わった本では初めてのことで、驚くとともに歓んでおります。

 ちなみに、まだ詳細の公表はひかえますが、『日本怪奇小説傑作集』で御一緒させていただいた紀田順一郎先生と小生によるトークショーが、この夏、都内で開催される予定です。いずれ正式に決定しましたら、このブログでも告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。

日本怪奇小説傑作集 1
紀田 順一郎編 / 東 雅夫編 / 小泉 八雲〔ほか著〕
東京創元社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。

 これまたちなみに先日、久しぶりに池袋のジュンク堂書店(いつもお世話になってます〜)に出向いたら、怪奇幻想文学コーナーに『日本怪奇小説傑作集』全3巻が、「基本ですよね」みたいなポップを付けて、面出しされていて感激しました。
 しかも、その右隣には「生きづらいと感じている若い女性に」という惹句とともに、『八本脚の蝶』が! 小生が感動している真横で、女性のお客さんが手にとって熱心に見入っていました。
 ポプラ社の担当さんから教えていただいた情報では、名古屋のリブレット千種店では、「奥歯の本棚」と題するブックフェアも開催中とか。ともに、お近くの方は、ぜひ立ち寄って御一見のほどを。

 その『八本脚の蝶』、ビーケーワンではとうとう200冊を突破しました。
 お待ちかねの購読特典も、ほぼ準備が完了したようです(小生も先日、目をつぶって拙稿を提出しました……)。田中流さん撮影によるフォト・ギャラリーは、ポプラ社さんの御好意により、当初の予定を大幅に上まわる24点ものカットをご覧いただけることに! 撮影当日の模様を綴った担当編集者・斉藤尚美さんの「著者宅訪問記」ともども、あらためて「奥歯の世界」を身近に感じていただけるのではないかと思います。
 また、先日お知らせした、高校時代の奥歯さんが雪雪さんに宛てた手書きのブックリストも、フォト・ギャラリーと同じ画面で、実物をご覧いただけることになりました。御期待ください。

八本脚の蝶
八本脚の蝶
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 6
二階堂 奥歯著
ポプラ社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月06日 02:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月05日

『怪談徒然草』見本到着

 すでに発売前から不穏な気配を漂わせていた(過去エントリー参照)、加門七海『怪談徒然草』角川ホラー文庫バージョンの見本が届きました。
 ホラー・ジャパネスクしている表紙カバーが、怖すぎです。

tsurezure.JPG

 〈怪談双書〉の一冊として刊行された元本は、企画編集者だった三津田信三氏が聞き役になってライヴ感覚で進行、後半には何故か小生まで召喚されて、怪談だか漫談だかよく分からない部分もあったわけですが、今回は曰くつきの最終章以外は、枝葉をかなり刈り込んで、加門さんの恐怖語りを、よりいっそう際立たせる形でまとめられています。
 小生の発言分もざっくりカットしているのですが、一箇所だけ、新たに付け加えた話題があります。それが何かは読んでのお愉しみだ(笑)。

怪談徒然草
怪談徒然草
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 9
加門 七海〔著〕
角川書店 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。
厭魅(まじもの)の如き憑くもの
三津田 信三著
原書房 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 5
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月05日 01:38 | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年03月03日

愉快なオマケ付き新書

 ノベルス版『後巷説百物語』が、中央公論新社から刊行された。凄いボリュームである。
 しかも、なにげなく挟み込みチラシを開いたら、なんと双六盤が出現。カバー装画を担当している東雲騎人えがく〈巷説百物語〉シリーズのデフォルメ・キャラのコマと、御丁寧に組み立て式サイコロまで別添されているという凝りようなのだ。さらには京極さん直筆による「御行奉為」の御札まで!

chukokosetsu.JPG

 うーん、気合い入ってますなあ。
 気になる〈「異」の世界〉シリーズの次回配本も、近年は入手困難になっていた妖怪研究の歴史的名著がスタンバイしているようなので、ますます今後の動向に注目である。

後巷説百物語
後巷説百物語
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 3
京極 夏彦著
中央公論新社 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
怪談
怪談
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 3
今野 円輔著
中央公論新社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。
酒呑童子の誕生
高橋 昌明著
中央公論新社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月03日 00:40 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年03月01日

『アムネジア』緊急企画!

 みなみ様、中島晶也様、下記エントリーに早速のコメントをお寄せくださいまして、ありがとうございました(中島さん、『幽』次号のレビュー書目は決定、ですよね!?)。
 まあ、紙質と可読性の問題は、個人差があるし、そのときの体調にも左右されそうではありますが……。

 それはさておき、おふたりのコメントを拝見していて、緊急企画を思いつきました。
 といっても、「『アムネジア』の紙質は是か非か!?」のアンケートとかではなく(笑)、近くビーケーワンで実施予定の、本書の著者・稲生平太郎さんへのメール・インタビューに際して、「これだけは聞いてほしい!」という質問項目を、下記の要領にて募集したいと思います。

【投稿形式】本ブログのコメント欄に投稿してください(投稿は原則、非公開扱いとします。メアド欄等は記入しなくても投稿できます)。本文冒頭に「アムネジアに質問」と明記のこと。質問内容は、なるべく簡潔に、具体的に書いてください。
【投稿締切】3月12日(日)の午後11時59分送信分まで
【採否について】特にお知らせはしません。投稿数が少なければ、すべて質問できるでしょうし、多いときには適宜、選ばせていただきます。なお投稿数の多寡にかかわらず、著者への質問として不適当と判断するものは採用を見合わせますので、あらかじめ御了承ください。
【掲載について】インタビュー記事掲載時には、個々の質問の末尾に、質問投稿者のお名前を記載するつもりです(ハンドルでも本名でもかまいません)。

 それでは皆さま、ふるって御参加ください!
 中島さんとみなみさんは必ず参加のこと(笑)。

アムネジア
アムネジア
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1
稲生 平太郎〔著〕
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
アクアリウムの夜
稲生 平太郎〔著〕
角川書店 (2002.2)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月01日 23:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

『アムネジア』に陶然

 『小説推理』4月号が発売になりました。
 今月の〈幻想と怪奇〉時評では、稲生平太郎『アムネジア』とドナルド・タイスン『ネクロノミコン アルハザードの放浪』、それに津原泰水『アクアポリスQ』を採りあげております。
 『アムネジア』は、前作『アクアリウムの夜』にもまして、著者が鍾愛する英国オカルト文学の精華――『大いなる来復』『秘めたる栄光』のアーサー・マッケンや、『万霊節の夜』のチャールズ・ウィリアムズらが描いた都市幻想譚への接近が顕著。その一方で、たとえば『新耳袋』の名篇「山の牧場」に一脈通ずるような空恐ろしさをも随処に感じさせる、大変に懐の深い作品です。現代幻想文学の最尖端に立つ逸品として、文句なく今月のイチオシでした。
 ただひとつ、気になったのが同書の造本。やや光沢のある真っ白な本文用紙に、スミではない色インクで刷られているため、読んでいて目が疲れてしまい難渋しました(小生だけかしらん?)。デザインの狙いは分かるのですが、やはり文芸書籍においては、読者が快適に文章を味読できることを最優先に考えていただきたいものです。写真や図版が多用される雑誌類ならまだしも、活字だけを読ませるならば、やはり白系ではなくクリーム系で落ち着いた紙質の本文用紙に限りますなあ(笑)。

アムネジア
アムネジア
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1
稲生 平太郎〔著〕
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
ネクロノミコン
ドナルド・タイスン著 / 大滝 啓裕訳
学研 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
アクアポリスQ
津原 泰水著
朝日新聞社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月01日 18:08 | コメント (4) | トラックバック (0)

「幽」怪談文学賞といえば……

 ホラ大予備選の準備などでバタバタしていて告知が遅れましたが、『怪談の学校』刊行と連携して、ビーケーワンに「東雅夫が薦める『チラー・ポイントを磨く』テキスト」特集がアップされました(このページ上段のリンクから飛べます)。
 真に優れた怪談を書くためには、先人が遺した名作の数々に親しむことも欠かせません。『怪談の学校』の副読本として、ぜひ御活用ください!

 ホラーを取りまく状況が厳しさを増している、と前のエントリーで申しあげましたが、こと怪談シーンに関しては、今年は早くも空前の盛り上がりを見せております。
 「ビーケーワン怪談大賞」「『幽』怪談文学賞」に続いて、〈新耳袋〉と並ぶ老舗シリーズ〈「超」怖い話〉でも「超−1」という新人採用オーディションみたいな企画が始まっているようです。
 ブログ形式で応募作をリアルタイムに一般公開してゆくという、ネットならではの画期的なスタイルを採用し、身近な怪異を記録し発信し共に愉しむことを主旨とする「ビーケーワン怪談大賞」。
 「文学の極意は怪談にあり」という旗印のもと、怪談文芸の多様な可能性を追求し、新たな担い手の発見と育成を推進していこうとする「『幽』怪談文学賞」。
 いわゆる「実話怪談」に特化し、単独のシリーズに限定された、ユニークな試みである「超−1」。
 募集のスタイルも対象も趣旨も、それぞれにまったく異質な三種類の怪談コンテストが並び立つというのは、おそらく有史以来初めてのことではないでしょうか(笑)。

 ここで最新の朗報です。
 「『幽』怪談文学賞」に新たにお迎えする選考委員のおひとりに、あの『ぼっけえ、きょうてえ』で平成怪談文芸の突破口を開いた、岩井志麻子さんが決定しました! 
 残る新選考委員についても、アッと驚く人選・交渉が進められております。御期待ください。

ぼっけえ、きょうてえ
岩井 志麻子〔著〕
角川書店 (2002.7)
通常2-3日以内に発送します。
怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。
幽∴4号
幽∴4号
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1

メディアファクトリー (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月01日 16:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

ホラー大賞予備選考会

 夕刻より飯田橋の角川書店で、日本ホラー小説大賞の予備選考会が開催される。
 過去最高の応募総数を受けて、なかなか手応えのある作品が集まったなという印象を受けた。奇数回は大賞なしのジンクスを突破できる作品が、今度こそ出ることを期待したいものである。
 さるにても今回の一次通過分には、すでにプロとしてデビュー経験のある書き手の作品が目についた(特に長篇部門)。それだけ、ホラー・ジャンルの置かれている現状が、厳しさを増しているということか……。めでたく最終候補に残った作品、涙を呑んだ作品、明暗分かれたのだけれど、どの作品にも、新境地開拓への意欲と研究の跡が窺われて粛然とさせられるものがあった。思うにまかせないこと、理不尽に感じられること、多々あるとは思いますが、自作を認めてくれた人たちの言葉を信じて、粘り強く書き続けていってほしいと思います。
 小生が推していた作品については、今年はまずまずの結果だったが、短篇部門で幾つか、それこそ「これは『幽』怪談文学賞のほうならイケたかも……」と感じるような(笑)惜しい試みがあった。
 具体的に作品名を挙げるわけにはいかないので(当たり前だ)、お心当たりのある向きは、是非あちらにも新作で挑戦してください!

【追記】
 なんだか某スレで憶測を呼んでいるようなので、ひとこと補足しておきますが、予備選のシステムでは、特定の候補作が優遇されるような事態は起こりえないようになっています。プロだからとか編集者に面識があるとか、まったく関係ありません。むしろプロ経験者のほうが、ハードルを高めに設定される分やや不利ではないかと。あくまで一個人としての印象ですが、御参考までに。

夜市
夜市
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3. 1
恒川 光太郎著
角川書店 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年03月01日 15:31 | コメント (0) | トラックバック (0)