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2006年07月31日

お疲れさま〆

 第四回ビーケーワン怪談大賞への投稿を、先ほど締め切らせていただきました。

 応募総数がななななな、なんと250篇を越えている模様です!
 前回を100篇近く上まわったことになるわけで、まさかここまで伸びるとは、望外の事態にて、嬉しい驚きを噛みしめております。

 御応募くださいました総ての皆さまに、心より御礼申しあげます。

 なお、怪談大賞ブログの更新作業は、メルマガ「幻妖通信」でもおなじみのタカザワケンジさんが、単独で、ほぼリアルタイムで担当してくださいました。特に昨日今日は、さぞかし大変だったことと思います。彼にも心から「お疲れさん!」と、ねぎらいの言葉をおくりたいと思います。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月31日 14:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月30日

『吉屋信子集 生霊』ラインナップ確定

 でもって、その『文豪怪談傑作選 吉屋信子集 生霊』の収録作品一覧が確定しておりますので、今回も素敵な仕上がりとなりましたカバー装画(デザイン=山田英春/装画=金井田英津子)とともに、お披露目いたします。

yoshiyacvr.JPG

↑名品「生霊」の世界を見事に視覚化!
見るからに涼を呼ぶ装いではないか。

東雅夫編『文豪怪談傑作選 吉屋信子集 生霊』収録作品一覧

生霊
生死
誰かが私に似ている
茶碗(碗は別字)
宴会
井戸の底
黄梅院様
憑かれる
かくれんぼ

夏鶯
冬雁

海潮音

【巻末資料〜関連エッセイ集】
私の泉鏡花
梅雨
霊魂
鍾乳洞のなか

 さすがに「文豪」と銘打つシリーズだけに、今回は「文庫未収録」作品は多くても「全集未収録」作品は少ないわけですが、こと本巻に関しては、朝日新聞社版『吉屋信子全集』未収録の短篇が5篇、文庫初収録となると「茶碗」「宴会」「鶴」を除く全作品が該当するという画期的な内容となりました。
 少女小説やフェミニズム文学の分野では今日、再評価が飛躍的に進展した吉屋信子ですが、本巻によって未だ知られざるその一面――「現実と幻想の間をぬう一種妖気をもった一連の作品」(吉屋千代編「年譜」より)の全貌が、初めて明らかとなります。その目眩がするような斬新さと物語の豊饒に、驚歎される読者が少なくないことと期待します。少なくとも小生は、すっかりハマりました。吉屋信子おそるべし……。
 ただし! お気づきの向きもありましょうが、本書には吉屋怪談の代表作たる「鬼火」が収録されておりません。これは、現在唯一新刊で入手可能な作品集である講談社文芸文庫版『鬼火・底のぬけた柄杓』のタイトルロールであることに配慮したものです。マア、ここをご覧の読者の多くは、すでにどこかで「鬼火」はお読みのことでしょうし、おかげで当初収録を諦めていた怪作中篇「海潮音」(久生十蘭ファンは必読かも!?)を急遽、収録できることになったので、これはこれで良かったのではないかと思っています。
 発売は9月上旬になりますが、どうか御期待のほどを。そしてその前に、8月10日発売予定の『森鴎外集 鼠坂』をよろしく!(笑)

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月30日 03:03 | コメント (0) | トラックバック (0)

『ちくま』8月号

 筑摩書房のPR誌『ちくま』8月号に、フリーライター/書評家の温水ゆかりさんが、「『怪談』というゲートをくぐって」と題して、〈文豪怪談傑作選〉について『川端康成集』を中心にお書きくださっています。
 せっかくの宣伝チャンスゆえ、いわゆる怪奇幻想文学ファンとは異なる層の読者にもアピールしたいという、担当編集者Kさんの野望により(笑)、若い女性読者にファンの多い温水さんに御寄稿をお願いすることになった模様。
 一読、なるほどこれは幻想文学系の書き手には出てこない発想だよなあ……と感心させられる視点が豊かに盛り込まれていて、目からウロコの心境でした。
 店頭で無料頒布してる書店さんも多いと思うので、見かけたらぜひゲットのうえ、御一読くださいませ。

 ……と、ここまで書いて原稿に追われ(当の〈文豪怪談傑作選〉の吉屋信子集解説である)アップを怠っていたら、Kさんからさらなる朗報が!
 温水さんが『週刊朝日』8月4日号の「愛でたい文庫」コーナーで、やはり『川端康成集』を採りあげてくださったとのこと。ありがたいことです。
「川端の名作や代表作よりずっと人なつこい作が並ぶ怪談アンソロジー」という評言も嬉しかったですが、末尾の「コントの王様、星新一が参った『心中』などを読むと、〃明るい川端〃の後継者は川上弘美ではないかと感じた」という御指摘は、小生も同感というか卓見だと思います。

川端康成集
川端康成集
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30
川端 康成著 / 東 雅夫編
筑摩書房 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
蛇を踏む
蛇を踏む
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30
川上 弘美著
文芸春秋 (1999.8)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月30日 02:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月29日

ようやく入荷しました!

 待ってたぜ〆

輝
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.29
石森プロ監修 / 東映監修 / 川上 裕生写真 / おの しんいち写真 / 久保田 将之写真 / 高松 英昭写真
小学館 (2006.8)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月29日 07:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月28日

ビーケーワン怪談大賞、〆切迫る!

 いっぽう今月末の〆切まで、いよいよこの週末を残すのみとなったビーケーワン怪談大賞にも、ここへ来て、気合いの入った投稿が相次ぎ寄せられております。
 おかげさまで今年も、三桁の大台に到達しました。ありがとうございます。

 実はつい昨日、BS−i(衛星放送)の某番組から、「ビーケーワン怪談大賞ブログ」を番組の中で紹介したいというオファーを頂戴しました(詳細は追ってまた)。
 このように注目を集めるというのも、応募作品にあふれる熱気と霊気(!?)の賜物でしょう。

 投稿は、31日(月)の午後11時59分まで受け付けております。
 この週末、貴方も怪談を書いてみませんか?

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月28日 18:11 | コメント (0) | トラックバック (0)

『幽』怪談文学賞、一次選考通過作品発表!

 突然ですが、本日(28日)付け「WEBダ・ヴィンチ」ニュースにて、『幽』怪談文学賞・短編部門の一次選考通過作品49篇の作品名と作者名が発表されております。

 http://web-davinci.jp/contents/news/index.php#0120

 当初、公式発表は最終候補作決定段階からとする予定だったのですが、予想を上まわる応募作が寄せられた状況に鑑みて、編集部で協議のうえ、急遽、一次通過作品についても詳細を公表することに致しました。

 前にも書きましたが、一次通過作49篇は総じてレベルが高く、最終に残った10篇以外にも、本当に僅差で涙を呑んだ作品が少なくありませんでした。
 その意味で今回、一次を通過された皆さんが、次の機会に二次/最終選考の壁を突破する可能性は大いにありうると思います。
 どこが及ばなかったのか、自分に足りない面は何なのか――さらなる省察と精進を重ね、再挑戦していただきたいものと切望しております。
 ヒビキさんの台詞じゃないですが、「鍛え足りなきゃ鍛えるだけ」なのですから!

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月28日 11:31 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月24日

かいじゅうさま!?

 ポプラ社ついでに、もう一冊。
 こちらは、八本脚のサイトウさんが、小生が大の怪獣恐竜好きであることを知って、御恵与くださった絵本である。

kaijima1.JPG

↑盆踊りならぬ怪獣踊りなのだ。

 世界各地で暴れまわる怪獣たちが、年に一度、夏休みに帰省する(!)怪獣島での長閑なバカンス模様に、ちょいホロ系なオチのつく物語。

kaijima2.JPG

↑この乗り物はかなりツボ!

 怪獣たちの造形はわりと、いや、かなーり適当なのだけれど(笑)、横長の大画面いっぱいに展開される描画に独特の躍動感があって、ついつい見入ってしまう。
 『ウルトラマンメビウス』のノリについていける方なら(どういう比喩だよ)、愉しめること請け合いである。

kaijima3.JPG

↑帯に刷られている怪獣紙相撲。
こういうオマケ感覚は嬉しいすね。

かいじゅうじまのなつやすみ
風木 一人作 / 早川 純子絵
ポプラ社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月24日 04:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

かみさま!?

 『八本脚の蝶』で仕事をさせていただいて以来、〈ホラーセレクション〉とか『扉の国のチコ』とか妖怪お面の本とか、なにかと御縁のあるポプラ社さんから、またまた気になる新刊が到着。しかも総て別々の編集者が担当した本であるのが凄い。勢いを感じますな。

kamisamacvs.JPG

 今度の本のタイトルは『かみさま』。といっても「髪さま」ではなくて(それじゃ『黒髪に恨みは深く』だよ)「紙さま」――名刺、葉書、便箋、切手、おみくじ等々、多種多様な日用品としてのペーパーアイテムと人々との関わりを、ノンフィクションライターの大平一枝とカメラマンの小林キユウが訪ね歩いた、ちょっと風変わりな「モノ」紀行なのである。

kamisama1.JPG

 最初のうち、正直に言うと物足りなさを感じた。「サア、ここからどういう話題が……」と身がまえた矢先に、早くもその項は終わってしまうのだ。
 けれども読み進めるにつれて、それこそが本書の狙いなのだろうと気づかされた。
 さまざまな紙きれとさまざまな人々との関わりを、あたかも精妙なパッチワークさながら(実際、本書では、ある項の登場人物が、思わぬところに再登場したりする)次々に点描してゆくことで、本書は「人と人との心をつなぐ紙さま=かみさま」(巻頭言より)の姿を鮮やかに、人肌の温もりまで感じさせるような手つきで浮かびあがらせてゆくのである。

kamisama2.JPG

 これだけの「つながり」を取材するために、いったいどれほどの手間ヒマが費やされているのか……小生もそこそこ御同業の部分があるだけに、空恐ろしくなってくる。逆にいうと、とても贅沢な成り立ちの本であると思う。
 テーマがテーマだけに、というべきか(!?)本文用紙の手ざわりや印刷の精度など、細かいところにまで神経の行き渡った、所有欲を掻きたててやまない一冊。とりあえず、紙フェチは必読必携だな。

かみさま
かみさま
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.24
大平 一枝著 / 小林 キユウ写真
ポプラ社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。

↑帯をとると、ごらんのとおり真っ白けに(笑)。

八本脚の蝶
八本脚の蝶
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.24
二階堂 奥歯著
ポプラ社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
扉の国のチコ
扉の国のチコ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.24
巌谷 国士文 / 上野 紀子絵
ポプラ社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月24日 03:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月23日

ヒビたん日記〜昂まる鼓動

 新宿ロフト・プラスワンで定期開催されているオールナイト・イベント「妖・怪談義」(木原浩勝&化野燐プロデュース)にお邪魔する。おもな目的はふたつ――『猫三味線』の梅田佳声師匠による紙芝居実演を拝見することと、やはりゲストとして登壇される斎宮歴史博物館の榎村寛之先生と、空き時間に『響鬼探究(仮)』御寄稿の打ち合わせをすることである(笑)。いずれにせよ舞台裏で朝までまったり過ごすはずだったのだが、なぜか到着直後から一度ならず二度三度と壇上に召喚される事態に(汗)。
 佳声師匠の『怪猫伝』実演は、抱腹絶倒のアドリブありオリジナルソングの朗唱あり、来場者のハートをがっちり掴んで離さない素晴らしいものだったが、続いて登壇された榎村先生による「妖怪〜怪獣〜怪人」談義も圧巻であった。TV特撮興隆期における「妖怪〜怪獣〜怪人」イメージの変遷に犀利な分析を加え、その水脈が『響鬼』における「鬼と魔化魍と姫・童子」の形象にまで及んでいる次第を見事に跡づけて、満座を唸らせた。いや、いちばん歓んでいたのは、壇上に並んだ特撮好きのおっさんたち(木原、化野、東、特に名を秘すスペシャルゲスト)だったような気もするが(ちなみに小生が細川さんデザインの「チームヒビキ」Tシャツを着用していたのは、まったくの偶然で、仕込みではありません)。
 ……というわけで、はからずも壇上に居ながらにして榎村先生との『ヒビたん』打ち合わせを済ませるような格好と相なった。余勢を駆って(!?)やはり来場していた「チーム猛士」のKくんSくんとも寄稿打ち合わせを。これで歴史学(中古)、歴史学(近世)、生物学からの論考は押さえたぞ、と(笑)。
 上々の首尾にホクホクしていたら、このところ徹夜続きでゾンビ状態という天野行雄さん@妖怪文藝装画とも遭遇。天野さんにもいち早く『ヒビたん』参加を御快諾いただいていたのだが、懸案のアートワークに関して、アッと驚く妙案を御提示いただき、これまた大興奮。いやはや、公募企画ともども、幸先の良い滑り出しとなったことよ。

 なお、『幻想文学』に御寄稿いただいた方々を中心に、目下「響鬼好き」論客のリサーチを続行中。我と思わん向きは、ぜひ小生あてお声がけください。

伊勢斎宮と斎王
榎村 寛之著
塙書房 (2004.6)
通常2-3日以内に発送します。
亀卜
亀卜
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.23
東アジア恠異学会編
臨川書店 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
呪物館
呪物館
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.23
化野 燐著
講談社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
新耳袋コレクション 恩田陸編
木原 浩勝著 / 中山 市朗著 / 恩田 陸編
メディアファクトリー (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
妖怪文芸 巻之2
東 雅夫編
小学館 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月23日 22:29 | コメント (2) | トラックバック (0)

綺堂研究の一級資料、復刊!

 いつものように藤原編集室さんのサイトを拝見していて「おおッ!」と色めき立ったのだが、このほど青蛙房から岡本経一編『綺堂年代記』が復刊されたというではないか。
 同書は、岡本綺堂の養嗣子であり、後に出版社「青蛙房」を創立された岡本経一翁が、昭和26年に同光社から上梓した年代記風構成による綺堂伝で、綺堂研究には不可欠な一級資料とされながら、長らく入手困難となっていたものである。
 実は小生、以前『鳩よ!』の綺堂特集で経一翁にインタビュー取材したおり(翁の独白形式でまとめたこの記事は、小生にしては上手く仕上がった部類かと些か自負している)、この本を著者御本人から頂戴するという望外の僥倖に浴した。その後、学研M文庫の『伝奇ノ匣2 岡本綺堂 妖術伝奇集』編纂時をはじめとして徹底的に活用させていただいた、まことに大恩ある一巻なのだ。
 今回の復刊によって、近代劇壇の重鎮にして怪談文芸の大家でもあった綺堂の人となりや彼の生きた時代の鼓動が、より多くの読者に伝わるだろうことを嬉しく思う。

 ちなみに当時(もう6年も前になるのかいな)『鳩よ!』の編集長で、綺堂特集の小生とカモ鬼の対談「江戸っ子ホラー作家・岡本綺堂」(河出の『文藝別冊 総特集 岡本綺堂』に再録されている)も担当してくださったKさんは、後に筑摩書房に移られ、目下〈文豪怪談傑作選〉の担当編集者として、またまたお世話をかけている次第。思えばこれも、綺堂が結ぶ縁と云えなくもない。

 綺堂といえば、光文社文庫の怪談集も、〈怪談コレクション〉のタイトルで新装再刊が始まっている。従来の綺堂本のイメージをくつがえす清新なカバーデザインが秀逸である。収録作に変化はなく、旧版の解説に加えて、新たに縄田一男氏による解題が書き下ろし収録されているが、『白髪鬼』の解題を一読していたところ、小生の名前があちこちに出てきて驚いた(笑)。
 綺堂に関しては、もしかすると近々、嬉しい御報告を出来るやも知れませぬ。

綺堂年代記
綺堂年代記
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.20
岡本 経一編
青蛙房 (2006.7)
通常1-3週間以内に発送します。
白髪鬼
白髪鬼
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.23
岡本 綺堂著
光文社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
鷲
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.23
岡本 綺堂著
光文社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
影を踏まれた女
岡本 綺堂著
光文社 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。
岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂著 / 東 雅夫編
学研 (2002.3)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月23日 02:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月22日

投稿といえば

 いよいよ締切まで一週間ほどとなったビーケーワン怪談大賞も、ここへ来て怒濤の連続投稿をされる方なども登場し(お疲れさまです!)、どうやら佳境に入ってきた模様です。
 今年は、これまでに較べても序盤からハイレベルな技巧を感じさせる投稿が相次ぎ、そのぶん少々敷居が高くなっているかなという気もしますが、前にも書きましたように、本賞の開催趣旨は、日常生活の中で出逢ったり見聞されたりした怪異を、800字という制約のもと、短歌や俳句と似たような感覚で、御自分の言葉で紡ぎあげていただく点にあります。
 怪を物語るという行為を、多くの方に実践していただき、その愉しみを共有したい……どうかお気軽に御参加くださいますよう、お願い申しあげます。

 なお、そのような趣旨に鑑み、応募規定には記しておりませんが、今年から「愉しませてもらいました賞」を新設いたします(笑)。これは、入選作・佳作とは別に、作品の出来を離れて特に印象に残った投稿作を、選者の加門さん福澤さんおよび小生それぞれが個人的に選んで、記念品を進呈するというものです。

 まだまだ間に合います。ふるっての御応募をお待ち申しあげております。

真理
真理
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.22
加門 七海著
光文社 (2005.7)
通常2-3日以内に発送します。
ピースサイン
ピースサイン
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.22
福澤 徹三著
双葉社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月22日 17:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月21日

ヒビたん日記〜重なる谺

 またまたお二人の方から、公募企画への御投稿をいただきました。
 秋田のMさん、高知のHさん、ありがとうございます!
 Mさんの地元は――投稿中でも言及されていますが――「なまはげ」の伝承地にして、天美家(威吹鬼の弟子あきらの実家で「鬼」の名門)の地元でもあるわけですな。それはハマりますよね〜(笑)。
 秋田に劣らず高知も妖怪のさきわう地であるわけですが、Hさんは『幻想文学』創刊の翌年にお生まれなんですねえ……いやあ、齢とるわけだよなあ、とほほほほ。
 カモ鬼がミクシィのほうで、先にいただいた投稿について「エッセイ自体はとても冷静で、鋭い視点を持つものでしたが、その静かな文章の狭間から、もう黙っていられない! 俺に言わせろ! という情熱がひしひしと伝わって参りました」と書いてましたが、今回のお二人にも、同じことが云えると思います。なにより皆さん、文章がとてもしっかりしていて、プロの眼から見ても感心させられます。どういう方たちが『響鬼』にハマっていたのか、いるのか――早くもおぼろげながら、実像が見え始めてきた気がしております。
 そしてそれは私達編者が『響鬼』をめぐって明らかにしたいと願っていることのひとつでもあるのです。たった四人の方の投稿でも、これだけの手応えということは……なんだかワクワクしてくるではないですか。こうして多くの「言霊」が全国各地から響き交わすことで、『響鬼』という作品の魅力が、より具体的に、鮮明になってゆくのですから!
 そのためにも、一人でも多くの心ある皆さまの御投稿をお待ち申しあげております。

『響鬼探究(仮題)』公募企画について

 現在企画を進めております加門七海・東雅夫共編『響鬼探究(仮)』(国書刊行会より今冬刊行予定)では、同好の士の皆さまからの御投稿を、下記の要領にて募集いたします。

【テーマ】「私の心に響いた響鬼」
・第29話までの『仮面ライダー響鬼』をご覧になって、どういうところに魅力を感じたか、貴方の心のどこに、この作品が「響いた」のか――真摯な思いを言葉にして伝えてください。
・ 東や加門がこれまでに言及してきたような「鬼譚」や「オカルト・ジャパネスク」としての『響鬼』観にとらわれる必要はありません。自由な視点からお書きください。
・第30話以降の内容に関する批判や、制作サイドに対する批判は、この公募の趣旨に沿いませんので御遠慮ください。
【原稿枚数】400字用紙換算で5枚(1行40字で50行)程度まで。
【原稿締切】2006年9月11日(月)必着

*『響鬼探究(仮)』の企画意図および概要につきましては、別掲(下の「続きを読む」を参照)の「『響鬼探究(仮)』企画編纂にあたって」を御参照ください。
*投稿作品の選考作業は、編者である加門・東の両名がおこないます。
*採用分には『響鬼探究(仮)』を進呈します。

【応募方法】
・御応募は電子メールのみに限らせていただきます。
・エディタ、ワープロソフト等で作成された文書を「テキスト・ファイル」形式(拡張子が「.txt」)でメールに添付し、メールの本文にも必ず応募文書の内容を貼り付け(コピー&ペースト)てください(文字化け時の確認のため)。
・筆名、ハンドル名などによる匿名応募はもちろん可能ですが、入選時の連絡等に必要ですので、

 御本名(ふりがな)
 御生年(西暦)
 御住所(郵便番号も)
 メールアドレス(半年以上先まで使用可能なもの)

 以上をメール本文の冒頭に明記してください。お送りいただいた個人情報は、編者が責任を以て管理し、必要がなくなり次第、消去いたします。
・メールの件名は「響鬼応募原稿」としてください。
・原稿送付先メールアドレス gensou@bk1.co.jp
・御質問・御意見等は、このブログのコメント欄にお願いいたします。

『響鬼探究(仮題)』企画編纂にあたって

・本書は、2005年にテレビ放映された特撮ドラマ『仮面ライダー響鬼』の研究読本として企画編纂刊行されます。編纂と取材は東雅夫と加門七海が共同でこれに当たり、DTP作業はアトリエOCTAが、発行発売は国書刊行会が、それぞれ担当します。

・『仮面ライダー響鬼』は、〈仮面ライダー〉シリーズの常套を離れた斬新な着想・設定と、細部にまで入念な配慮の感じられる丁寧な作品づくりで、従来の特撮ファンとは異なる層の視聴者をも惹きつける魅力と意欲にあふれた番組でしたが、何らかの内部事情により、第30話以降、路線変更を余儀なくされました。

・本書『響鬼探究(仮)』は、第29話までの『響鬼』をこよなく愛する編者両名が、同好の士に向けて、29話までの『響鬼』が有していた作品的魅力の由縁と、そこから窺うことのできる多様な可能性について考究することを唯一の目的として企画編纂されます。

・私達編者には、30話以降の『響鬼』を否定したり批判したりする意図はありません。路線変更後の『響鬼』には、それぞれ一個人として積極的関心を抱けない、というだけのことです。私達が『響鬼』という作品に対して感じていたもろもろの魅力は、残念ながら30話以降、その大半が喪われてしまいました(と私達は感じています)。その喪われた魅力について、徹底的に探究してみたいと切望しているのです。

・『響鬼』の第1話から最終話までを同じように愛好していらっしゃる方も多いことでしょうし、29話までよりも30話以降を高く評価したり、みずからの趣味嗜好にかなっていると感じる方も少なくないことと思います。そうした方々の見解や主張に異議を唱える意図はまったくありませんし、そもそも、そんなことは不可能です。個人の趣味嗜好に関するかぎり、他人が何を言おうと、自分自身の心に響いたものが真実なのですから。私達は、みずからの感性と鑑識眼を信じて、己が心に響いたままに、29話までの『響鬼』を称揚し探究する書物をつくりたいと思っています。

・このように、きわめて限定された、特殊なスタンスに立って企画編纂刊行される書物であるため、本書には、番組やキャラクターの画像をはじめライセンスを必要とするような内容は一切、含まれません。そうした性質の響鬼本は、公式にライセンス契約を結んだ出版社によって刊行されるべきものであるからです(あまりにも当然のことですが)。また、制作スタッフやキャストをはじめとする当事者への取材も、こちらから働きかけることは原則として差し控えたいと思っております。

・それでは、私達が想定している『響鬼探究(仮)』の内容とは、いかなるものなのか――以下に、そのアウトライン(予定)を示しておきます。

【第一章】響鬼という事件(編者による対話とルポルタージュ、紀行等で構成)
【第二章】響鬼曼荼羅(『響鬼』の作品世界と関連する諸分野のエキスパートへのインタビュー/対話集)
【第三章】響鬼万華鏡(人文系諸分野の専門家・研究者による論考集)
【第四章】響鬼資料館(作品ガイド+ブックガイド)
【第五章】響き交わす響鬼(公募企画)

・本書の編纂刊行には、『響鬼』という作品を愛する多くの皆さまの御理解と御協力が不可欠です。何卒よろしく御高配を賜りますよう、お願い申しあげます。

 加門七海
 東 雅夫

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月21日 02:05 | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年07月20日

ブログの学校

 パケラジという携帯サイトの番組「ブログの学校」から出演のオファーがあったので、ビーケーワンのオフィスに来ていただき、会議室で収録をおこなう。
 毎回ユニークなブログを運営しているブロガーが講師となって、授業形式で自分のブログを紹介してゆく、という趣向である。
 御存知のように当ブログは、個人ブログと商業ブログの中間形態というか怪しいボーダーランドで(笑)、アンソロジストというこれまた鵺的でボーダーな稼業の人間があれこれやってるところが、まあ他所様にはない特色ではないかと思うので、そのあたりを強調してみたつもりである。
 この夏のオススメ本を3冊ということだったので、『あやし うらめし あな かなし』『こっそり どこかに』『黒髪に恨みは深く』を紹介してみた。
 放映(?)日は7月末らしいのだが、詳しいことが分かったらまた告知します。
 しかし……携帯サイトの番組って、どういうところで、どうやって視聴されているのだろう!?

あやしうらめしあなかなし
浅田 次郎著
双葉社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
こっそりどこかに
軽部 武宏さく
長崎出版 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
黒髪に恨みは深く
東 雅夫編 / 赤江 瀑〔ほか〕著 / 伊藤 人誉〔ほか〕著 / 加門 七海〔ほか〕著 / 園 子温〔ほか〕著 / 皆川 博子〔ほか〕著 / 村田 喜代子〔ほか〕著
角川書店 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月20日 00:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月17日

ミクシィ加入の件について

 インターネットにおいては発信された情報が万人によって共有されるところに意義があるというのが小生の持論でして、ミクシィなるもののシステムには積極的関心を抱けずにおりました。
 そのため、これまでは加入のお誘いをいただいても総て謝絶してきたのですが、今般、さる方より(って、ミクシィを見れば分かっちゃうのでしょうが/笑)、いささか特殊な事情によるお誘いを受けまして、これはやむをえなかろうとお誘いをお受けした次第です。
 以前、お誘いをいただきました皆さまには、何卒、事情御賢察のうえ御海容を賜りたいと存じます。
 なお、加入したとはいっても、小生はこのブログだけで手一杯ですので、ミクシィで何かをする予定は特にありません(笑)。

 また、早速「マイミク」なるもののリクエストを頂戴しましたが、面識の有無とか相手のプロフィールによって、リクエストの可否を決めるなどという大それたことは致したくありませんし、かといってミクシィのシステムでは、小生が「マイミク」を受け入れることで、他の方に思わぬ影響が及んでしまう場合があるようなので、総てのリクエストを受け入れるわけにも参りません。従いまして、まことに心苦しいことながら、一切の「マイミク」リクエストをお断りさせていただくことに致します。これまた悪しからず御了承くださいませ。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月17日 22:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

ヒビたん日記〜こだわるカモ鬼

 カモ鬼から突如として、本人が封入されていてもおかしくなさそうな(!?)大きさの荷物が、宅急便で送られてきた。「品名」欄を見たら「お中元」と書いてあった(笑)。
 何重にも緩衝材の詰められた梱包を開いてみると、あらわれ出たのは……。

kamodacs1.JPG

 うおおおお〜!!!
 頭の中に鳴り響く「輝」の調べよ。
 こここここ、これはディスクアニマルの収納ケースではないか。
 しかも、撮影に使われていたのと寸分たがわぬ……もしやモノホン!?

kamodacs2.JPG

 実はこれ、同タイプのケースを探しまわって、ようやく突きとめて購入したイスラエル製のケースなんだそうな。イスラエルってとこがまた、こだわってますなあ。>番組制作スタッフ
 もちろん、市販のケースが「猛士」仕様であるはずもなく、ラベルやらテープやらは総て、カモ鬼が自作したものらしい。さすがは美大出身というべきか、あんたも好きねえ……と、そのアッパレなこだわり具合を呆れるべきか(笑)。
 なんにせよ、おおいに驚嘆かつ感動させられた次第である。
 あの写真集『魂』もそうだったが、『響鬼』という作品には、人をしてこうした行為へと駆り立てる不思議なパワーが秘められている気がしてならない。

魂
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.17
杉田 篤彦構成・執筆 / 加藤 文哉撮影 / 宇宙船編集部編
朝日ソノラマ (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。
妖怪文芸 巻之2
東 雅夫編
小学館 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。
鬼・鬼・鬼
鬼・鬼・鬼
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.17
高橋 克彦著 / 藤木 稟著 / 加門 七海著
祥伝社 (2002.4)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月17日 02:53 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月16日

呪いの黒髪屋敷、オープン

 『黒髪に恨みは深く』の担当E嬢@わたし本当はスヌーピー本の担当なんです、ホラーなんてホラーなんてえええ(涙)と共に、15日から一般公開の始まる夏期限定のホラーハウス「呪いの黒髪屋敷」@東京ドームシティのマスコミ向けプレビューに参加してきた。
 後楽園ゆうえんち時代とは施設全体がずいぶん様変わりしていることにビックリ。ラクーアから、そのまま入れるのね……。

kurokamihouse1.JPG

 入場者は入り口で櫛を渡され、要所要所にあらわれる「絹子」という女性の長い黒髪を、その櫛で梳かして先へ進む……という嬉しいくらい厭あああ〜な趣向である(笑)。

kurokamihouse2.JPG

↑入る早々、絹子さんがお出迎え。
リアル貞子(!?)なド迫力だ。

 撮影用に男女各一名のモデルさんが同行したが、モデル嬢は(そして担当E嬢も)お化け屋敷のアトラクションが大の苦手ということで、入る前から顔がひきつっているではないか。果たして一歩踏みこむや、たちまち阿鼻叫喚状態。それでも「撮影スポットに着いたら教えてくださーい!」と、E嬢と手を取り合い、面を伏せながら繰りかえすあたりにプロ根性を見せてもらった(笑)。

kurokamihouse3.JPG

↑モデルさんたちの背後に怪人が迫る!
壁から垂れ下がる髪の毛にも注目。

 ここで「黒髪屋敷」の設定を御紹介しておこう。

 その女性の名前は「絹子」。長い黒髪が何よりの自慢でした。彼女の最も好きな時間は、溺愛してくれた母親の形見の櫛で恋人に髪を梳いてもらう時でした。
 ところがある時、恋人はその櫛で別の女性の髪の毛を梳かしてしまいます。それを知った絹子は半狂乱となり、恋人を殺害してしまいます。
 目を覆う惨状となった屋敷の中で、絹子はいつまでも恋人に渡した櫛を探し続けていました。けれど、いま屋敷は不気味に静まりかえっています。
 お客様は、入口で一本の櫛を手渡されます。彼女が探していた大切な櫛です。お客様は彼女の魂を鎮めるため、暗い屋敷の中へ入り込み、彼女を見つけ出し、彼女の長い髪を梳かしてこなくてはなりません。
 絹子が自殺して息絶えているのか、それとも疲れ果てて眠っているだけなのか、それはよくわかりません。ただ、どこからともなく女の声が聞こえてきます。
    カ・ミ・ヲ・ト・カ・シ・テ……。
 果たして、この恐怖を越えて、無事屋敷から出てくることはできるのでしょうか?(広報資料より)

 い、いやあ……。実際に、後ろ姿の「絹子」の髪を、櫛で梳かしてみたけれど、薄気味の悪さと緊迫感たるや、ただならぬものがあった。これは確かに新機軸かも。
 「お化け屋敷」が好きな方はもちろん、『黒髪に恨みは深く』の世界を身をもって体験してみたい! という向きは、是非とも足を運んでいただきたい秀抜なアトラクションである。

 プレビュー終了後、今回の企画を担当されたオフィスバーンの五味プロデューサーと、お茶をのみつつ歓談。五味さんは過去十五年間、ホラーハウスの夏期特別演出を一貫して担当されてきた、恐怖演出の大ベテランである。楳図かずお氏やデーモン小暮氏をイメージ・キャラクターに起用した企画が大反響を呼んだことを御記憶の方も多かろう。

kurokamihouse4.JPG

↑飄々とした物腰の五味プロデューサー

 しかし『黒髪』巻頭の座談会に御出席いただいた園子温監督といい五味さんといい、時期を同じくして「髪の毛」に着目するクリエイターが輩出しているのは面白いことである。
 「もっと早くから互いに情報を把握していれば、共同戦線を張れたのに」
 「ですよねー」
 ……などと、盛り上がる。そのうち、何かやれるかもしれませんな。
 ちなみに五味さんは、深夜ひとりで施設内に残り、作業をされることもしばしばだそうな。ここぞとばかり「で、どんな怪異が?」と突っ込んだのだが、「なんにもありませんよー。だいたい僕は怖がりなので、なんかあったら居られるわけないじゃないですか」とのことであった。

 もひとつちなみに、アトラクションに使用されている人形の髪の毛は……人毛だそうである。

「呪いの黒髪屋敷」開催概要
【期日】2006年7月15日〜9月18日 16:00〜22:00
【会場】東京ドームシティアトラクションズ 「ザ・13ドアーズ」
【料金】800円(三歳以上)
【所要時間】約10分 全長約200メートル
*直立状態で肘より髪が長い女性は入館無料の特典あり!

黒髪に恨みは深く
東 雅夫編 / 赤江 瀑〔ほか〕著 / 伊藤 人誉〔ほか〕著 / 加門 七海〔ほか〕著 / 園 子温〔ほか〕著 / 皆川 博子〔ほか〕著 / 村田 喜代子〔ほか〕著
角川書店 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月16日 18:48 | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年07月15日

ヒビたん日記〜始まる響き

 なんと早くも『響鬼探究(仮題)』公募企画の初投稿を頂戴しました!
 滋賀のMさん、ありがとうございます! 「せっかくの機会なので、前半『響鬼』のファンとして、また一怪異愛好者として、投稿させて頂きます」とのことでした。

 ……と、ここまで書いて丸々一昼夜、怪談文学賞に追われているうちに、第二陣が到着!
 神奈川の塵輪さん、ありがとうございます。ペンネームがふるってますね! 妖怪好きでいらっしゃることが窺えますな(笑)。

 締切までは、まだたっぷり時間がありますので(下の応募要項参照)、皆さまも響鬼愛好の記念になりとも(笑)、ぜひぜひ御参加くださいませ。

妖怪伝説奇聞
妖怪伝説奇聞
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.15
東 雅夫著
学研 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。

↑塵輪とは何か? 気になる方は本書の
第四章「奇祭・数方庭と塵輪の謎」を参照!

『響鬼探究(仮題)』公募企画について

 現在企画を進めております加門七海・東雅夫共編『響鬼探究(仮)』(国書刊行会より今冬刊行予定)では、同好の士の皆さまからの御投稿を、下記の要領にて募集いたします。

【テーマ】「私の心に響いた響鬼」
・第29話までの『仮面ライダー響鬼』をご覧になって、どういうところに魅力を感じたか、貴方の心のどこに、この作品が「響いた」のか――真摯な思いを言葉にして伝えてください。
・ 東や加門がこれまでに言及してきたような「鬼譚」や「オカルト・ジャパネスク」としての『響鬼』観にとらわれる必要はありません。自由な視点からお書きください。
・第30話以降の内容に関する批判や、制作サイドに対する批判は、この公募の趣旨に沿いませんので御遠慮ください。
【原稿枚数】400字用紙換算で5枚(1行40字で50行)程度まで。
【原稿締切】2006年9月11日(月)必着

*『響鬼探究(仮)』の企画意図および概要につきましては、別掲(下の「続きを読む」を参照)の「『響鬼探究(仮)』企画編纂にあたって」を御参照ください。
*投稿作品の選考作業は、編者である加門・東の両名がおこないます。
*採用分には『響鬼探究(仮)』を進呈します。

【応募方法】
・御応募は電子メールのみに限らせていただきます。
・エディタ、ワープロソフト等で作成された文書を「テキスト・ファイル」形式(拡張子が「.txt」)でメールに添付し、メールの本文にも必ず応募文書の内容を貼り付け(コピー&ペースト)てください(文字化け時の確認のため)。
・筆名、ハンドル名などによる匿名応募はもちろん可能ですが、入選時の連絡等に必要ですので、

 御本名(ふりがな)
 御生年(西暦)
 御住所(郵便番号も)
 メールアドレス(半年以上先まで使用可能なもの)

 以上をメール本文の冒頭に明記してください。お送りいただいた個人情報は、編者が責任を以て管理し、必要がなくなり次第、消去いたします。
・メールの件名は「響鬼応募原稿」としてください。
・原稿送付先メールアドレス gensou@bk1.co.jp
・御質問・御意見等は、このブログのコメント欄にお願いいたします。

『響鬼探究(仮題)』企画編纂にあたって

・本書は、2005年にテレビ放映された特撮ドラマ『仮面ライダー響鬼』の研究読本として企画編纂刊行されます。編纂と取材は東雅夫と加門七海が共同でこれに当たり、DTP作業はアトリエOCTAが、発行発売は国書刊行会が、それぞれ担当します。

・『仮面ライダー響鬼』は、〈仮面ライダー〉シリーズの常套を離れた斬新な着想・設定と、細部にまで入念な配慮の感じられる丁寧な作品づくりで、従来の特撮ファンとは異なる層の視聴者をも惹きつける魅力と意欲にあふれた番組でしたが、何らかの内部事情により、第30話以降、路線変更を余儀なくされました。

・本書『響鬼探究(仮)』は、第29話までの『響鬼』をこよなく愛する編者両名が、同好の士に向けて、29話までの『響鬼』が有していた作品的魅力の由縁と、そこから窺うことのできる多様な可能性について考究することを唯一の目的として企画編纂されます。

・私達編者には、30話以降の『響鬼』を否定したり批判したりする意図はありません。路線変更後の『響鬼』には、それぞれ一個人として積極的関心を抱けない、というだけのことです。私達が『響鬼』という作品に対して感じていたもろもろの魅力は、残念ながら30話以降、その大半が喪われてしまいました(と私達は感じています)。その喪われた魅力について、徹底的に探究してみたいと切望しているのです。

・『響鬼』の第1話から最終話までを同じように愛好していらっしゃる方も多いことでしょうし、29話までよりも30話以降を高く評価したり、みずからの趣味嗜好にかなっていると感じる方も少なくないことと思います。そうした方々の見解や主張に異議を唱える意図はまったくありませんし、そもそも、そんなことは不可能です。個人の趣味嗜好に関するかぎり、他人が何を言おうと、自分自身の心に響いたものが真実なのですから。私達は、みずからの感性と鑑識眼を信じて、己が心に響いたままに、29話までの『響鬼』を称揚し探究する書物をつくりたいと思っています。

・このように、きわめて限定された、特殊なスタンスに立って企画編纂刊行される書物であるため、本書には、番組やキャラクターの画像をはじめライセンスを必要とするような内容は一切、含まれません。そうした性質の響鬼本は、公式にライセンス契約を結んだ出版社によって刊行されるべきものであるからです(あまりにも当然のことですが)。また、制作スタッフやキャストをはじめとする当事者への取材も、こちらから働きかけることは原則として差し控えたいと思っております。

・それでは、私達が想定している『響鬼探究(仮)』の内容とは、いかなるものなのか――以下に、そのアウトライン(予定)を示しておきます。

【第一章】響鬼という事件(編者による対話とルポルタージュ、紀行等で構成)
【第二章】響鬼曼荼羅(『響鬼』の作品世界と関連する諸分野のエキスパートへのインタビュー/対話集)
【第三章】響鬼万華鏡(人文系諸分野の専門家・研究者による論考集)
【第四章】響鬼資料館(作品ガイド+ブックガイド)
【第五章】響き交わす響鬼(公募企画)

・本書の編纂刊行には、『響鬼』という作品を愛する多くの皆さまの御理解と御協力が不可欠です。何卒よろしく御高配を賜りますよう、お願い申しあげます。

 加門七海
 東 雅夫

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月15日 17:05 | コメント (1) | トラックバック (0)

【速報】短篇部門最終候補作品、決定

 先ほど、渋谷のメディアファクトリーにて、「幽」怪談文学賞・短篇部門の二次選考会が開催され、最終候補作品10篇を選出いたしました。

 最終に残った応募者の方には、連休明けの18日(火)に、メールで御連絡をさしあげます(メールを利用されていない方には電話で連絡します)。
 最終候補作品は、『ダ・ヴィンチ』来月号にて発表いたします。

 率直な印象として、非常にハイレベルな闘いであったと思います。おかげさまで、充実した候補作を選び出すことができました。
 当初、最終に残すのは5〜7篇程度と考えていたのですが、第一回ということもあり、また怪談文芸のさまざまな可能性を追求したいという『幽』のポリシーに鑑みて、あえて10篇に候補枠を拡大した次第です。

 いよいよ締切が8月10日に迫っている長篇部門にも、期待が高まります。
 ふるっての御応募を、お待ち申しあげております。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月15日 11:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月14日

滑り込みセーフ!?

 どうにかこうにか……つい先ほど、「幽」怪談文学賞の全応募作に目を通し終えました!

 さすがに一次選考委員の皆さんの鑑識眼は確かで、ほとんど漏れはありませんでした。
 新たに掬いあげたのは、2篇のみ。
 明日の二次選考会が愉しみです。

 短篇部門に御応募くださいました総ての方に、心より御礼申しあげます。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月14日 23:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

鴎外先生の墓に詣づるの記

 ……というのは、ちくま学芸文庫版『日夏耿之介文集』の中でも、ことのほか味わい深い一篇であるわけですが、たまたま『文豪怪談傑作選 森鴎外集 鼠坂』の解説擱筆直後に三鷹へおもむく機会があったので(といえばピンとくる向きもありましょう、一部で話題沸騰中の「高島野十郎展」です)、これも何かの御縁かと、鴎外の墓所がある禅林寺まで足をのばしてきました。

ougaigrave.JPG

 禅林寺は太宰治の墓所としても有名な名刹ですが、今回のお目当ては断然、鴎外先生。黄眠道人しるすところの沿道の風景との様変わりぶりを確認しつつ、南口駅前から夕まぐれの並木道を直進すること十分ほど、宏壮な八幡大神社の境内を左へ折れると、禅林寺の立派な山門が見えてきました。閑寂な墓地にはひとけもなく、落ち着いて怪談集上梓の報告をして参りました。いや、こういう偏頗な企画が、御本人に慶んでいただけるかどうかは保証の限りじゃないですが(笑)。

ougaicvr.JPG

 でもって、『森鴎外集』のカバーデザインが完成。金井田英津子さんえがく装画は、表題作「鼠坂」のイメージです。これはもう……もろにツボに入りましたとも!

日夏耿之介文集
日夏 耿之介著 / 井村 君江編
筑摩書房 (2004.3)
通常1-3週間以内に発送します。
闇夜に怪を語れば
東 雅夫編 / 阿刀田 高〔ほか〕著
角川書店 (2005.3)
通常2-3日以内に発送します。

↑野十郎のこの絵を使ったクリアファイル
展覧会場でゲットだ(笑)

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月14日 02:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月13日

ヒビたん日記〜伝える絆

 カモ鬼がミクシィでナイスなフォローをしてくれているようですが(小生はミクシィやってないので直接見たわけじゃないんだが)、『響鬼探究(仮)』の出版の仕組みについて、ちょっと補足を。
 わざわざ断るまでもないことですが、本書は自費出版本ではありません(笑)。ちゃんと印税も発生しますし、編集制作費も多少は出る模様。ただ、編集制作費は、カモ鬼も書いてるように『響鬼』DVDの第一巻を大量購入したり、インタビュー取材に要する諸経費等で、たちどころに消え果てる見込みであります(屋久島探訪の経費? 全員自腹に決まってるじゃないですか……)。また、小生が手がけているアンソロジーなどの編著では、通常は数パーセントの編者印税が発生しますが、今回はその分を辞退して、寄稿者への印税や編集制作費の補填にあてるつもりです。
 印税は、寄稿(談話、インタビューも含む)いただくページ数に応じた、いわゆる頁割印税方式で各寄稿者にお支払いします。印税というのは通常、本の価格×発行部数×0.08〜0.1(印税率は出版社により異なります)で算出されますが、さらにその総額を全頁数で割ったうちの寄稿頁分が、寄稿者に支払われる印税額となるわけです(ただし、その支払いも学術書の場合、実売部数に応じた分割支払いとなるケースが少なくありません。いや、実をいうと最近の出版事情では、国書刊行会さんのように、きちんと印税を払ってくださるだけでも、たいしたものなんですけどね)。
 たとえば価格3000円で部数が4000部、総頁数が400ページと仮定して(本書の場合、大体こんなところだろうと思いますが)1頁あたりの印税額を算出すると……公募企画の謝礼が現物支給である意味が、お分かりいただけると思います(笑)。ただし。もしも万が一、まかり間違って増刷がかかるような事態が起きたときには、増刷部数に応じて、公募採用された方にも何らかの還元をしてゆくつもりです。
 ちなみに、どうして脇目もふらず(笑)国書刊行会さんにお願いしたのかとよく聞かれるのですが、最大の理由は、一冊一冊の本を大切に、気長に時間をかけて売ってくださるという出版社としての姿勢が、今回の企画にふさわしいと判断したからです。五年先、十年先に『響鬼』と出逢う人々のために――。

魂
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.13
杉田 篤彦構成・執筆 / 加藤 文哉撮影 / 宇宙船編集部編
朝日ソノラマ (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月13日 20:04 | コメント (0) | トラックバック (0)

「幽」怪談文学賞二次選考会、日程確定

 「幽」怪談文学賞の短篇部門二次選考会は、来る7月15日(土)に開催されることに決定しました。
 当初の予定よりも少々遅延してしまいますが、これは総ての応募作に、ひととおり目を通しておきたいという小生の意向を尊重していただいた結果です。
 三連休の初日にもかかわらず休日出勤してくれる編集スタッフに感謝、であります。

怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.13
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月13日 10:34 | コメント (0) | トラックバック (0)

物怪観光の夏が来る!

 一方、水野さんのパートナーである天野行雄さん@日本物怪観光からは、『小学三年生』を頂戴した(笑)。巻頭口絵のとじこみ付録「妖怪しとしとしっとり絵まき」の制作を、物怪観光が担当しているのだ。水に濡らすとあ〜ら不思議、河童や「あかなめ」の姿が紙上に浮かびあがるという愉快な仕掛けである。懐かしい駄菓子屋さんの暗がりを連想させる、こうした付録が、いまの子供たちにどういうふうに受けとめられるのか、興味深いところだ。

amanosannen.JPG

 ちなみに物怪観光といえば、今年も下記の日程で、第四回となる「お化け物産展」が開催される。〈妖怪文藝〉でもおなじみの天野さん手づくりによる妖怪グッズの数々を、実際に手に取って鑑賞し、購入することができる得がたい催しである。小生もまた何度か足を運びたいと思っているが、谷中全生庵の幽霊画見物とあわせて、盛夏の一日、是非ともお運びくだされたく――。

第四回 お化け物産展

【会期】2006年7月29日(土)〜8月18日(金) *水曜定休日
【時間】午前11時〜午後7時(最終日は午後5時まで)
【会場】古今東西雑貨店 イリアス
    東京都台東区谷中2-9-12-1B
    電話03-3827-2722
    http://www.big-o.co.jp/irias/

妖怪文芸 巻之3
東 雅夫編
小学館 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月13日 02:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

ミニアチュールな魅力

 宮部みゆきさんの新聞連載小説『楽園』の挿絵なども担当されているイラストレイターの水野真帆さんから、『ちいさな手づくり絵本』という御新著を頂戴した。PCソフト「イラストレイター」と「フォトショップ」を活用して、ミニサイズのオリジナル仕掛け絵本を製作する方法が、豊富な写真と図解満載で、分かりやすくガイドされている。

mahobook1.JPG

 とりわけ「スペイン旅行」をモチーフに、旅の想い出を封入した「写真絵本」を作ったり、小さなトランクに旅行グッズのミニチュアや写真絵本を収めてしまう「雑貨絵本」を作ったり……という第三・第四章の展開は出色である。

mahobook2.JPG

 随処に挿入されるイメージ写真もとても魅力的で、たんなる実用書というよりも、本書自体が、「絵本のある風景」をさまざまにちりばめた一冊の写真集のたたずまい。不器用だから細かい工作はちょっと……という方でも、眺めているだけでミニアチュール嗜好を満喫できるのではなかろうか。

mahominibk.JPG

↑これが手づくり絵本の実物。
後方に配したS.I.C.轟鬼のDAケースと
比較すると小ささが分かるだろう。

ちいさな手づくり絵本
水野 真帆著
毎日コミュニケーションズ (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月13日 02:20 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月12日

猫三味線プロジェクト始動!

 『幽』最新号の記事の中でも、ひときわ反響を呼んでいるひとつが、巻頭の『猫三味線』対談です。
 幻の長篇怪談紙芝居『猫三味線』を発掘し、みずから実演もされている紙芝居師の梅田佳声さんと、その面白さに魅了され、旗振り役を買って出た唐沢俊一さんによる熱のこもったやりとりと、そこから浮かび上がる怪猫紙芝居のユニークな世界に、「ぜひ実演を見てみたい!」と思われた方も多いことでしょう。

nekoshamisoft.JPG

 全56巻600枚から成る大作をDVD2枚組に完全収録した『猫三味線』(脚色・口演 梅田佳声/脚本・演出・総監督 唐沢俊一)が、いよいよ7月26日に発売されるのに合わせて、『猫三味線』製作委員会による発売記念イベントも画策されている模様で、当分のあいだ目が離せません。下記の公式ホームページを要チェックだ!

 http://www.bake-neko.com/

 DVDのデータを掲げておきます。ひとあし先に拝見させていただきましたが、非常にオーソドックスな造りで、佳声師匠の実演に間近く接しているような臨場感たっぷり。ところどころに挿入される実写映像(!)も、B級テイスト満点で愉快なり。

『猫三味線』VPBF-15353 \7,980(税込)

【物語】
江戸の豪商を殺して大金を奪った浪人は、あろうことかその家の娘に取り入り、夫婦となり、豪商の後を継ぐ。この家の主人に可愛がられていた飼い猫だけは、この浪人が犯人であることを見破っていた。浪人に殺され三味線の皮にされた猫はやがて、夫婦の間に生まれた娘に乗り移り……。全編を貫く怨念の深さ、因縁の恐ろしさを描く長編怪猫復讐譚!!
【特典ディスク(約41分)】
・ドキュメント「これが街頭紙芝居だ! 梅田佳声の世界」(約15分)
・メイキング映像「京都ロケメイキング映像」(約6分)
・対談「怪奇紙芝居の世界」梅田佳声×唐沢俊一×小栗由加(約20分)

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月12日 09:56 | コメント (0) | トラックバック (0)

「トコトンハテナ」に出演

 テレビ東京系列で日曜の夕方六時半から放映中の「トコトンハテナ」という教養バラエティ番組に出演することに。テーマは「幽霊っているの? と聞かれたら……」で、京都精華大学の堤邦彦先生からこちらに話が振られた模様。いや、『幽』の宣伝になることは何でもやります、ハイ。しかしVTRでのコメント収録は近年も何度か経験しているが、スタジオ収録にゲストで加わるのは、遠い昔、コッポラ版『ドラキュラ』公開時にテレ朝系の深夜番組に出て以来じゃなかろうか。あのときは抜き打ちで、Tバックアイドル(死語)として売り出し中の飯島愛に血の吸い方をレクチャーさせられたよなあ……などと恥ずかしい回想に浸りながら、東京タワーの真下にある芝公園スタジオへ。
 メイクを施され浴衣に着替えさせられてスタジオ入りすると、畳にちゃぶ台という和風のセットが。妙に違和感がないのは怪談之怪のセットに似ているからか。メンバーもなぜか4人だし。ただし本日は黒づくめでコワモテなおっさん連ではなく、ホスト役の高橋「桃太郎侍」英樹さんと、女性お笑いコンビ「クワバタオハラ」のお二人――ん、待てよ、和服姿の男前に大阪弁の凸凹コンビって……結局取り合わせは一緒じゃん(笑)。VTRの取材映像を眺めながら、幽霊観の変遷などについて語り合うという趣向である。高橋さんの当意即妙な仕切り、さすがです。クワバタオハラの体当たりレポート(富士急ハイランドのお化け屋敷&心霊スポットの廃校)も……笑えます。
 番組制作会社パームクリエイティブのスタッフの皆さんの対応もとても丁寧で、まったくストレスを感じることなく収録を終えることができた。
 放映日は8月13日(日)の予定。当世幽霊事情の一端を窺うよすがに、ぜひ御一見のほどを。

女人蛇体
女人蛇体
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 5
堤 邦彦著
角川学芸出版 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
日本の幽霊
日本の幽霊
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.12
池田 弥三郎著
中央公論新社 (2004.12)
通常2-3日以内に発送します。
日本怪談集 幽霊篇上
今野 円輔著
中央公論新社 (2004.12)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月12日 08:54 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月11日

恩田陸さんにインタビュー

 『幽』怪談文学賞の応募原稿を読み続ける間隙を突いて、メディアファクトリーの会議室で、恩田陸さんにインタビュー取材。恩田陸編『新耳袋コレクション』をめぐって、編纂秘話などをうかがう。
 かねて『新耳袋』の大ファンで、怪談之怪の収録を見物にいらしたこともある恩田さんだが、今回は、一夜、全十巻を机上に積み上げ一気呵成に読み耽って、収録候補作に付箋をつけていかれたそうな。一冊一晩完読でも怪異に見舞われると評判の『新耳袋』を、十冊続けてって……特に異変には見舞われなかったそうだが(笑)。
 アンソロジストの目から見ても、今回の『新耳袋コレクション』は、実によく出来た本である。奇妙な味、不条理系の話柄にポイントを絞った適確なセレクションといい、したたかな計算を感じさせる全篇の配列構成といい、文字どおり『新耳袋』のベスト・オヴ・ベストといってよい一巻になっているように思う。各章のブリッジ部分にさりげなく挿入された、恩田さん自身のエッセイも非常に興味深い内容になっていて読みごたえがある。
 奇書の中の奇書、とでも呼ぶべき風格すら感じさせる一冊。『新耳袋』を未読の向きはもちろん、既読の方にも認識の変更を迫る、画期的な試みといってよかろう。
 インタビューの詳細は、『ダ・ヴィンチ』来月号にて。

新耳袋コレクション 恩田陸編
木原 浩勝著 / 中山 市朗著 / 恩田 陸編
メディアファクトリー (2006.7)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月11日 19:51 | コメント (0) | トラックバック (0)

ビーケーワン怪談大賞、選考会開催日決定

 いよいよ佳境に入ってきました今年のビーケーワン怪談大賞。
 このほど、加門七海さん、福澤徹三さんをお迎えしての選考会が、来る8月5日に開催されることに決まりました。
 加門さん福澤さん共に、ほぼ毎日、ブログにアップされる応募作を熱心にお読みになっていらっしゃるそうです。
 7月末の応募締切まで、残すところ2週間余、満を持して応募作に推敲余念ない方も多いのではないでしょうか!?
 皆さま、ふるっての御応募をお待ち申しあげております。

ピースサイン
ピースサイン
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.11
福澤 徹三著
双葉社 (2006.7)
通常1-3週間以内に発送します。

↑不測の事故により発売が数日遅れている模様。
何があったのか、追ってリポートしたいぞ!

オワスレモノ
オワスレモノ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.11
加門 七海著
光文社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

↑オトシモノ…………。

怪談徒然草
怪談徒然草
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.11
加門 七海〔著〕
角川書店 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

↑『禍神』……………………。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月11日 13:31 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月10日

川端怪談集、発売!

 4ヶ月連続刊行企画〈文豪怪談傑作選〉の第1弾となります『川端康成集 片腕』が、ビーケーワンで24時間以内出荷扱いになりました。
 川端が生涯にわたり手がけた怪奇幻想小説のうち、怪談・心霊方面の作品を、史上はじめて一巻に集大成しております。文庫で読めないどころか、全集以外ではこれまで読めなかった作品も多数収録、お値段もなんとか3桁台に抑えることができました(笑)。
 幻想文学ファンの方は無論のこと、いわゆる「実話怪談」ファンの方にも愉しんでいただける作品が多いのではないかと思います。どうか騙されたと思って、「無言」や「花ある写真」や「弓浦市」、「心中」や「霊柩車」といった作品を読んでみてください。「雪国」や「伊豆の踊子」で定着してしまったノーベル賞作家の既成イメージとは似ても似つかない、まったく別種の魅力を堪能できるはずです。

川端康成集
川端康成集
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.10
川端 康成著 / 東 雅夫編
筑摩書房 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月10日 21:20 | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年07月08日

てふてふ帽子!?

 このブログでも何度か紹介しているユニークな工房・九印(9brand)さんの新作「バタフライハット」発売を記念した展覧会が、下記の日程で開催中です。

『羽化〜Emergence』
7月7日(金)〜16日(日)
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-6-8-2F ナインブランド店内
tel&fax/0422 23 4011
http://www.9brand.com

 怪談文学賞応募作を読む合間を縫って(!?)オープニングパーティにおじゃましてきましたが、会場の壁面いっぱいに、カラフルな彩りの帽子/蝶たちが浮遊する、不思議な空間が生みだされておりました。

butterflyhat.JPG

 手拭い専門店「かまわぬ」の協力によるという和の紋様を、そのまま蝶の羽根の紋様に見立てるという発想が素晴らしい。モダンかつジャパネスク、しかも実用性の面もしっかり配慮されていて感心させられました。折りたたんだ「さなぎ」状態から「蝶」モードへと変態する様は、布のディスクアニマルといった趣も(笑)。吉祥寺にお越しの際は、ぜひ覗いてみてください。

クリッタカード
9brand著
ピエ・ブックス (2005.10)
通常1-3週間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月08日 15:03 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月07日

『幽』怪談文学賞、一次選考通過作が到着

 一次選考委員の皆さんにお願いしていた『幽』怪談文学賞の選考結果と作品50篇弱が、二陣に分けて到着(この記事は都合によりタイムラグがありまして、到着したのは火曜日です)。
 内容を確認しながらチラチラ眺めた印象では、予想どおり、相当な充実度であるという感触を得ました。これからじっくり、読みます。
 で。午後から渋谷のメディアファクトリーへ出向いて、残念ながら一次通過ならなかった原稿に目を通す作業を開始。ここしばらくは家で通過作に、メディファクで(暫定)落選作に、目を通すことになりそうですな……(遠い目)。
 編集部での二次選考会は来週開催の予定(何日に開催したのかは、ここで御報告しますが、最終候補作の発表は来月発売の『ダ・ヴィンチ』誌上でおこないます)。最終候補に残った方には、二次選考会終了から数日以内に、メールか電話で御連絡いたします。いや、小生が直接、電話するわけじゃありませんが(笑)。

怪談の学校
怪談の学校
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 7
怪談之怪著
メディアファクトリーダ・ヴィンチ編集部 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月07日 04:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

ヒビたん(『響鬼探究(仮)』の略称)公募についてちょっと補足

 先に公募のおしらせをアップしたとたん、あっちやらこっちやらで色々と反響をいただいているようで、ありがとうございます。放送終了から半年過ぎても、いまだに『響鬼』で熱くなれる方たちがいるというのは、とても心強いです、小生の姿勢に対する肯定否定を問わずね。

 で、路線変更騒動以来、ときどき拝見しているあるサイトで(リンクすると迷惑かかりそうなので、やめときますが)、応募したいけれど難しそうだし、30話以降に話が及びそうだからダメかも……と書かれているのを見まして、ひとこと補足を。

 まず「難しそう」という印象を与えている原因として、「人文系諸分野の専門家・研究者による論考集」と書かれていることがあるようですが、これはあくまでも「研究・評論」パートについてでして、公募企画のことではありません。むしろ公募のパートでは、老若男女(?)さまざまな『響鬼』ファンの皆さまの率直な所感を、分かりやすい、自分なりの言葉で、綴っていただきたいと思っています。

 それから「30話以降」問題についてですが、別に30話以降を一方的に排除するつもりは(これは公募企画に限らず)ないのです。29話までの『響鬼』を愛する方で、30話以降も変わらず愛しているという方の御参加も、当然ですが歓迎いたします。公募規定のところに――「第30話以降の内容や制作サイドへの批判は、公募の趣旨に沿いませんので御遠慮ください」とあるのを早とちりされて、「第30話以降の内容については御遠慮ください」の意味と誤解されている方もいるようですが(笑)、そうではなくて「30話以降の内容」および「制作サイド」の双方に対する批判は、本書の企画趣旨に沿わないので(=29話までの作品的魅力について探究する企画であり、30話以降やスタッフを批判する企画ではないから)御遠慮くださいね、と申しあげているわけです(念のため公募規定の文章も、より分かりやすく書き直しておきました)。
 「29話」で区切りを設けるという編集の基本方針を掲げたのは、編者両名が共通了解として、30話以降の『響鬼』は別物になった、もしくはドラマとしてのモードが変わった(『響鬼』特殊モード→通常の平成ライダーモード)と感じており、そこを曖昧にしたままでは、自分たち自身の編纂執筆作業に支障をきたすと判断したためなのです。これはあくまで編者両名のポリシーであって、他の執筆者に押しつけるつもりは、まったくありませんし、何度も申しあげているように、そもそもそんなことは不可能です。

 どうか安んじて、そして奮っての御投稿を、お待ち申しあげております。

妖怪文芸 巻之2
東 雅夫編
小学館 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。

↑編者両名の響鬼観については、
とりあえずこちらを御参照ください!

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月07日 04:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月06日

李下の冠

 『幽』怪談文学賞の選考委員の一人である中山市朗氏から、選考委員を辞任したい旨の御連絡をいただいた。
 氏が大阪で主宰されている「作劇塾」の塾生が同賞に応募していることに関して、審査の公平性を疑う内容の批判が、ネットの一部でなされていることに応えての速やかな決断である。
 氏のお話によれば、応募作に直接、添削指導等をおこなった事実はないが、怪談執筆へのアドバイス等は授業の一環として常におこなっているので、無用の疑惑や混乱を招かぬためにも、この際、自分が選考委員の立場を離れることが最良の選択であると判断された由。
 他の選考委員をはじめとする怪談文学賞関係者と塾関係者、双方に対して迷惑をかけるのは本意ではないとのお考えに発する、大変に潔い身の処し方であると感服した次第。
 編集部としても、選考作業の公正を最優先するのは当然ゆえ、中山氏の御意向を尊重し辞任の申し出を了承することになった。

 今回の件に限らず、怪談文学賞の運営にあたっては、常に公正を旨に毅然たる姿勢で臨みたいと思っている。応募者の皆さまには、何卒、御賢察を賜りたく。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月06日 16:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

抓んでる!

 よく見たら、どっちも抓んでるよ……。

kawabatamihon.JPG

 ちくま文庫版『文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕』の見本が届いたので、『黒髪に恨みは深く』と並べてみたところ、どちらも女性の手が抓んでいることを発見。もちろん偶然ですが。
 あ、それと、なんだかとんでもない帯の惹句は、もちろん小生によるものではなく、担当編集者が考えてくださったものであることを明言させていただきます。あービックリした。
 カバー裏の紹介文を掲げておきます。発売までもうしばらく、お待ちください。

 日本初のノーベル文学賞に輝いた川端康成は、生涯にわたり幽暗妖美な心霊の世界に魅入られた作家であった。一高在学中の処女作「ちよ」から、晩年の傑作「片腕」まで、川端美学の背後には、常に怪しの気配がある。心霊学に傾倒した若き日の抒情的佳品や、凄絶な幻視に満ちた掌篇群、戦後の妖気漂う名品まで、川端文学の源泉となった底深い霊異の世界を史上初めて総展望する、至高の恋愛怪談集成。

川端康成集
川端康成集
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 6
東 雅夫 編
筑摩書房 (2006.7.10)
この本は現在お取り扱いできません。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月06日 02:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月05日

妖怪の夏も来る!〈ヴィジュアル篇〉

 ヴィジュアル系妖怪本の刊行も相次いでおります。
 まずは、水木妖怪のフィギュアやグッズの製造販売で知られる「やのまん」から刊行された『水木しげる 妖怪道五十三次』新装改訂版。かの『東海道五十三次』になぞらえて描かれた全五十五葉の「百怪遊行」(京極夏彦「開板を言祝ぐ」より)絵巻全点と、詳細な図版解説を収録した図録を、判型をあらため、内容も増補して再発売したものです。

水木しげる妖怪道五十三次
水木 しげる著
YMブックス (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

 もう一冊は、これまたすっかり毎夏の風物詩となった観がある国書刊行会の妖怪画本シリーズ。今年は湯本豪一氏の編纂による『続・妖怪図巻』の登場であります。
 『画図百鬼夜行』でおなじみの鳥山石燕えがくフルカラー肉筆画『百鬼夜行絵巻』(ボストン版)完全収録を巻頭に、『化物づくし』のバリエーション各種、そして後半には、今回はじめて全容が紹介される、マニアライクな絵巻3点――『百鬼夜行之図』(岩瀬文庫)『妖怪退治絵巻』『神農化物退治絵巻』を収録。

妖怪図巻 続
妖怪図巻 続
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 5
湯本 豪一編著
国書刊行会 (2006.5)
通常24時間以内に発送します。

 ちなみに、今年の世界妖怪会議は、稲生物怪録のふるさと、広島県三次市で8月27日に開催されます。
 ん? それってもしや『幽』京都イベントの翌日では……そうなのですね。双方に出演される京極夏彦さんは、『幽』イベント終了直後に広島へ移動されるという強行スケジュールとなる模様。御苦労様でございます。
 ちなみに地元・三次では、前日の夜、平太郎少年の故事になぞらえて比熊山へ登るイベントが開催されるとか。うーん、参加したいよ……(涙)。

稲生モノノケ大全 陰之巻
東 雅夫編
毎日新聞社 (2003.9)
通常2-3日以内に発送します。
稲生モノノケ大全 陽之巻
東 雅夫編
毎日新聞社 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月05日 13:17 | コメント (0) | トラックバック (0)

妖怪の夏も来る!

 夏が来れば想い出す〜、ではなくて、この叢書の新刊が出ると、「ああ今年も妖怪の夏が始まる……」と感慨をもよおす、中公文庫BIBLIO〈「異」の世界〉最新刊が到着しました。
 今夏のラインナップは、大著『動物妖怪譚』で妖怪ファンにはおなじみの日野巌が著した、もうひとつの名著『植物怪異伝説新考』上下巻です。類書の乏しい分野であり、この本自体も近年は古書価がかなり高騰していたものですので、例によって嬉しい復刊と申せましょう。
 いつも楽しみな帯文、今回は上巻が「植物では動物に較べて妖怪が複雑である」、下巻が「歴史を尊重せぬ者は歴史を創造し得ない」――なかなか深いではないですか。
 パラパラ懐かしく眺めていたら、『黒髪に恨みは深く』所収の村田喜代子「生え出ずる黒髪」に登場する「山姥の髪毛」の写真が!

yamauba.JPG

 植物の不思議に古人がそそぐ好奇のまなざし、そして人と草木が共棲してきた豊かな歴史の堆積へと静かに思いを馳せるよすがとなる好著であります。
 ちなみに、こうして「植物編」の復刊が実現したら、次は当然「動物編」と思うのが人情ですが、さすがは中公さん、すでにそちらの準備も始まっている模様です(大著なので大変そうですが……)。そちらの企画もつつがなく進行してもらうためにも、まずは本書をゲットだゲット!

植物怪異伝説新考 上
日野 巌著
中央公論新社 (2006.6)
通常2-3日以内に発送します。
植物怪異伝説新考 下
日野 巌著
中央公論新社 (2006.6)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月05日 12:43 | コメント (0) | トラックバック (0)

こういうカップリングも……

 きっと怖くて艶冶なホラー・ジャパネスクの夏を過ごせると思いますよ(笑)。

kamihebi.JPG

 『幽』にも何度か御登場いただいている国文学者の堤邦彦氏は、新著『女人蛇体』の出発点を「近世を通じて、『女の幽霊』があれほどまでに芝居や怪異小説、絵画の題材に好んで用いられ、恨めしげな妖態を顕わにしたことに、どのような文芸史、民衆史的な意味を見出したらよいのか」という問いかけにあったと、同書あとがきで記しています。
 これは実のところ、『黒髪に恨みは深く』の根幹に関わる設問でもありまして、かたや堤氏は〈女が蛇になる物語〉を徹底追究されて、かくも犀利な論考集をまとめられ、かたや小生は〈女の黒髪にまつわる物語〉を追いかけて一巻のアンソロジーに編んだ、というわけです。
 〈蛇〉と〈髪〉とが相通ずるアナロジーを成すことは、申しあげるまでもないでしょう。

hebikami.JPG

↑『女人蛇体』27ページに掲げられた草双紙『糸桜本朝文粋』の口絵から。
尖端が蛇と化した髪が、それぞれ「うらめし」「ねたまし」という仮名文字を
画いている点に注目。

 こういう酔狂な書物が、この夏、相前後して上梓されるというのは、なんだか嬉しい因縁を感じますし(実は堤先生とは近く某テレビ番組で間接共演?するかも知れないのですが、その話題は追ってまた)、両書を続けて併読されれば、おそらくは二倍にも三倍にも興趣が増すことと思われます。是非おためしあれ!

女人蛇体
女人蛇体
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 5
堤 邦彦著
角川学芸出版 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月05日 11:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月04日

早ッ!

 な、なんだか妙に迅速なのですが(汗)、角川ホラー文庫版『黒髪に恨みは深く』が、ビーケーワンで24時間以内出荷表示に変わりました。
 ま、なんにせよ早いに越したことはないわけで(笑)、ぜひぜひ御購読のほど、お願い申しあげます。
 面白さにかけては、ちょっとばかり自信があります!(と、胸を張る)

 同じく24時間表示に変わった『新耳袋コレクション』および『ノブヒロさん』と3冊まとめて買えば、送料無料だ!

黒髪に恨みは深く
東 雅夫編 / 赤江 瀑〔ほか〕著 / 伊藤 人誉〔ほか〕著 / 加門 七海〔ほか〕著 / 園 子温〔ほか〕著 / 皆川 博子〔ほか〕著 / 村田 喜代子〔ほか〕著
角川書店 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
新耳袋コレクション 恩田陸編
木原 浩勝著 / 中山 市朗著 / 恩田 陸編
メディアファクトリー (2006.7)
通常24時間以内に発送します。
ノブヒロさん
ノブヒロさん
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 4
木原 浩勝原作 / 中山 市朗原作 / 加藤 淳也著
メディアファクトリー (2006.6)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月04日 23:50 | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年07月03日

御応募ありがとうございました

 「読者が選ぶ赤江瀑短篇ベスト・オヴ・ベスト」に御投稿くださいました皆さま、ありがとうございました。それぞれに赤江作品への思い入れが感じられて、とても興味深く拝見しておりました。
 見事なくらい票が割れてしまいましたが(笑)、これは作家と作品の性質上、当然のことなのかも知れませんね。
 この中からどの作品を収録するか、著者にもこの結果をお目にかけて(といっても赤江先生はパソコンともネットとも無縁らしいのでプリントアウトしたものを、ですが)相談のうえ、決めさせていただきたいと思います。
 なお、著者サイン本の抽選は、刊行時におこない、結果はこのブログにてお知らせいたします。

 さてさて、次なる公募企画は、お待たせの例の企画ですよ、シュッ〆

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月03日 22:48 | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年07月01日

締切せまる!

 学研M文庫版『幻妖匣 赤江瀑名作選(仮)』の公募企画「読者が選ぶ赤江瀑短篇ベスト・オヴ・ベスト」の締切が、いよいよ明日、日曜日の深夜23:59に迫って参りました。
 すでに読みごたえある御投稿の数々をいただいておりますが、よくぞマア、こんなに重ならないものよ……と呆れるくらい、お好みが分かれるようですな。これも赤江魔力の証でしょう。
 「ちょっと待てー! あの名作がなぜ入らない」という貴方も、ぜひぜひ御投稿くださいませ。

・赤江瀑氏の膨大な短篇作品の中から、「この作品だけは絶対に外せない」もしくは「この作品をぜひ復刻再録してほしい」というリクエストを、このエントリーのコメント欄にお寄せください。
・投稿内容は上記の「マイベスト作品」「復刻希望作品」のうちどちらか一方でも、両方でもかまいません(元エントリーのコメント欄を参考にしてください)。
・書式は、最初に作品名、改行して簡単な(長大な、でも可)コメント、という形でお願いします。
・賞品発送の連絡時に必要なのでメールアドレスは必須。ただしブログの表にはメールアドレスは一切出しませんので、御安心ください。お名前はハンドルでもかまいません。
・お寄せいただいたリクエストの中から、特に多くの票を集めた作品、および編者(=ヒガシ)の印象に残ったコメントの作品を数篇、『幻妖匣』に収録させていただきます。
・御応募いただいた方の中から抽選で3名の方に、刊行時に著者サイン本をプレゼント致します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月01日 19:30 | コメント (0) | トラックバック (0)

今年の「幽」イベント

 おかげさまで『幽』第5号は売れ行き絶好調でして、ビーケーワンでは早くも300の大台を窺おうかという勢いであります。猫特集ということで、今まで『幽』を読んだことがなかったという新規の読者も多いようです。嬉しいことです。
 さて、そんな『幽』の誌面をライヴ感覚で体感できる、真夏の恐怖イベントが、今年も開催されます。
 昨年の大阪に続き、今年は怪談の本場(!?)京都が舞台。
 気になる演目は――
 ・猫特集でも大反響を呼んでいる大長篇紙芝居『猫三味線』の梅田佳声師匠による実演
 ・京極夏彦氏による怪談文芸朗読
 ・名作『お見世出し』の森山東氏ほかをゲストにお招きしての「京都怪談夜話」
 ・木原浩勝vs平山夢明vs福澤徹三の超怖い顔トリオによる怪談バトルロイヤル
 ……等々が予定されております。
 すでに前売券の発売も開始されておりますので、関西方面の方、ならびに全国の熱心な怪談マニアの皆さまの御参加をお待ち申しあげております。

第十六回 怪談之怪 with 幽

【日時】8月26日(土)11:30 開場/12:00 開演
【場所】京都テルサ テルサホール
【出演】梅田佳声/森山東/平山夢明/福澤徹三/山田誠二/京極夏彦/木原浩勝/東雅夫
【チケット】チケットぴあ、ローソンほかで発売中
【問い合せ先】テレビ大阪事業局 電話06-6947-1912
【ホームページ】http://www.tv-osaka.co.jp/event/kaidan2006/

お見世出し
お見世出し
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 1
森山 東〔著〕
角川書店 (2004.11)
通常2-3日以内に発送します。
ピースサイン
ピースサイン
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 1
奉徹三著
双葉社 (2006.7)
近日発売 予約可
鳥肌口碑
鳥肌口碑
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 1
平山 夢明著
宝島社 (2005.6)
通常2-3日以内に発送します。
新耳袋コレクション 恩田陸編
木原 浩勝著 / 中山 市朗著 / 恩田 陸編
メディアファクトリー (2006.7)
通常1-3週間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2006年07月01日 17:33 | コメント (0) | トラックバック (0)