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2006年10月31日
ヒビたん日記〜刊行遅延のお知らせとお詫び 当初、年末刊行の予定でスタートしました『響鬼探究(仮)』ですが、突如勃発した「てのひら怪談出版プロジェクト」やら『クトゥルー神話事典・第三版』のひっぱりすぎやらで、今年後半の予定が大幅に変動を余儀なくされたため、また、企画を進めるうちにどんどん構想が拡大してしまったために、10月末を迎える現在、いまだ入稿にこぎつけておりません。
この先も年内は、『幽』第6号や学研の諸企画、てのひら怪談等の編纂・執筆作業が当面、山積状態のため、カモ鬼とも相談のうえ、『響鬼探究(仮)』の刊行を来春まで延期させていただくことになりました。
すでに原稿をお寄せくださったり取材に応じていただいた皆さま、公募企画に御参加いただいた皆さま、そして本書の刊行を愉しみにお待ちいただいている響鬼ファンの皆さまには、誠に申しわけないのですが、こと本書に関しては、拙速を避け、とことん納得のゆく本づくりを追求してみたいと考えますゆえ、御理解と御海容を賜りますよう、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月31日 16:35 | コメント (3) | トラックバック (0)
てのひら通信(10/31) 昨日に引き続き、朝イチで斉藤さん@ポプラ社から報告が。
今度は不狼児さんから、8篇の新作が寄せられたとのこと。
昨日の田辺さん同様、日頃の研鑽ぶりが想像されて頼もしく思いました。
不狼児さん田辺さんに共通しているのは、作品の傾向が多彩で、次にどんな手で来るのか、予断を許さない点です。こういうタイプの書き手の場合、なかなか自分自身でも自作の優劣を判断するのは難しいのではないかと思われます。
もちろん作家にはいろんなタイプがあるわけで、ひとつの作品に集中して完成度を高めていくほうが向いているという方も少なくないことでしょう。そういう行き方も、当然のことながら「あり」です。
手段はどうあれ、最終到達目標が「卓越した一篇の新作」にあることは申すまでもありません。
自分に合ったやり方で、定められた期間をフル活用して、より良い作品を生みだしていただきたいと切望しております。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月31日 11:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月30日
てのひら通信(10/30) 今日は『幽』怪談巡礼団の取材があるので、早起きしてメール・チェックをしたところ、もっと早起きな(!)斉藤さん@ポプラ社からメールが(笑)。
出社早々、メールをチェックしたところ、早速、田辺さんと黒史郎さんから新作が寄せられていたとのことです。
しかも田辺さんは、なんと10篇も!
おそらく日頃から書きためていらしたのだと思いますが、それにしても凄い集中力ですねえ。
べつに早ければ良い、多ければ良いというものではまったくありませんが(笑)、いつなんどき依頼があるか分からないから平素から心構えを、とこのブログで申しあげていたことをキチンと受けとめてくださっていたようで嬉しく思いました。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月30日 08:52 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月29日
旭堂南陵師匠にインタビュー 『幽』次号の「スポットライトは焼酎火」コーナー取材のため、編集Rと大阪へ。今回取りあげる国書刊行会版〈よみがえる講談の世界〉シリーズで、巻頭の講談史解説と附録CDの講演を担当されている講談師・四代目旭堂南陵師匠にお話をうかがうためである。
折良く当日、「熊野街道ウォーク」という催しの一環として、大阪平野の大念仏寺で、南陵師匠の「難波戦記」が講演される巡り合わせとなったため、会場におじゃまして実演を拝見のうえ、別室でインタビュー取材をさせていただくことになった。
ちなみに大念仏寺といえば、名高い「幽霊の片袖」や十二幅の幽霊掛軸を所蔵することでも知られており、小生も先年、『ムー』で取材させていただいたことが。『幽』の取材には願ってもないロケーションではないか(笑)。
到着早々、控え室の師匠のもとへ御挨拶にうかがうと、取材のためにわざわざ御持参くださった貴重な講談本(もちろん怪談・妖怪系)の数々を早速、取り出してくださった。眼福眼福。
午後1時半から、講演が始まる。今日の演目は、大阪の陣の乱戦中、徳川家康主従が相次ぐ危難に見舞われて……という御当地ゆかりの一席。満座の聴衆を前に、当意即妙なアドリブを交えて、歯切れ良い名調子が展開されていった。
2回講演の休憩時間に「お久しぶりです」と声をかけられる。見れば大阪城天守閣博物館の北川央先生ではないか! 北川先生には、昨夏の大阪怪談之怪イベントにゲスト出演していただくなど、かねてから『幽』には御高配を賜っている。今回の歴史ウォークの案内役が北川先生だったことを知らされて、思わぬ奇遇に驚くやら歓ぶやら。
講演終了後、講談における怪談をメイン・テーマに、1時間ほど南陵師匠にインタビュー取材させていただいた後、地元っ子の北川先生に案内されて、中世以来の史跡や道路が今も残る大念仏寺界隈を散策。いい感じにすがれた平野南海商店街のお好み焼き屋さんで、師匠の奥様やお弟子さんも一緒に、大阪情緒を味わいながら酒杯を重ねる。
お疲れのところ、長時間おつきあいくださった南陵師匠と北川先生に、あらためて御礼申しあげます。
国書刊行会 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。
国書刊行会 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
フォーラム・A (2004.8)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月29日 20:47 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月28日
てのひら通信(10/28) 『てのひら怪談』プロモーションの一環として、来月下旬頃からポプラ社のウェブ・マガジン「ポプラビーチ」で「てのひら怪談」の新作集中連載がスタートすることになりました(ポプラ社さんの迅速な対応に感謝)。
まずは今回の単行本『てのひら怪談』を代表する書き手に、ということで、第4回の入選者11名に、第1回〜第3回の大賞受賞者3名を加えた14名の皆さんに、このほど書き下ろし競作を依頼しました。
とはいえ、何作ぐらい掲載できるかは未定なので、全員の作品が陽の目を見る保証は、まったくありません(鬼)。
その代わり、採用された作品は今後、広告等でも「てのひら怪談のサンプル」として転載紹介される可能性があります。
小生としては、800字というミニマムな器ならではともいえる、こうした新作発表の機会を、今後ともいろいろな形で模索していきたいと考えています。今回は最初の試みということに加えて時間的・物理的な余裕もないので、入選者限定としましたが、いずれ折を見て、もっと対象者を拡げたトライアルの場も設けていけたらと思っています。継続へ向けての御支援・御協力を切望する次第です。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月28日 07:47 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月27日
てのひら通信(10/27)『てのひら怪談』のブックデザインを、大久保明子さんにお引き受けいただけることが、このほど本決まりとなり、早速本日、斉藤さんとの間で打ち合わせがおこなわれました。
すでに御存知の方も多いかと思いますが、大久保さんは人気・実力を兼ねそなえた、いま最も乗ってる装幀家のお一人です。
「てのひら怪談」的には(?)たとえば川上弘美さんの一連の短篇集のデザインなどで、おなじみでしょう。
今回はカバーデザインのみならず、本文デザインなども含めた、トータルな形でのブック・コーディネイトをお願いすることになっています。
大久保さんの手で、どのようなヴィジュアル・イメージが形づくられていくのか、愉しみですね。
↓これも大久保さんデザインの一冊。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月27日 21:11 | コメント (1) | トラックバック (0)
伊勢ブラ ……といっても若い衆には何のことやら分からないかも。
ひと昔前まで、銀座をブラブラするのを「銀ブラ」と称したのに倣って、神奈川県民は横浜の伊勢佐木町をブラつくことを「伊勢ブラ」と呼んでいたのよ(笑)。もしや今でも使うのかな!?
小生にとって伊勢佐木町は、生まれて初めて電車に乗って、家族で「お出かけ」をした記憶のある繁華街なのだった。幼稚園就学前かと思うのだが、昔風の構えの本屋の平台に、恐竜の本があるのを見つけて、小さな胸をときめかせたことを想い出す。
サスケさん取材終了後、来週予定している大江戸怪談巡礼団の打ち合わせを兼ねて、スタッフで早めの夕食をすませた後、単身ふらりと伊勢佐木町に久方ぶりに足を向けた。
ちょうど有隣堂の店先で古本のワゴンセールをやっていたので、ササッと流す。謄写版印刷による『三浦半島の口碑伝説百選』とか、市民文庫版の木村荘八『南縁随筆』とかを格安で捕獲。おまけに、平野友一さん制作の折り紙細工本〈ヒラノサウルス〉なるものを、まとめて入手できて大いに歓ぶ。
↑これはティラノ。ほかにステゴやモノクロがあり。
そのあと商店街沿いの古書店で、「兵六夢物語」などの妖怪小説を含む『獅子文六全集』第十二巻を、これまた格安で入手したりしながら、行きつけの雑居ビル内にある巨大古書店に足を向けたのだが、なんとビルのフロア自体が閉鎖されていてショックを受ける。
仕方がないので、ひとつ下の階のホビーショップで、売れ残っていた食玩版「ハガネタカ」と「カブトオオザル」を確保して帰途についたのだった。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月27日 18:50 | コメント (4) | トラックバック (0)
『幽』取材ウィーク、開幕横浜インターコンチネンタル・ホテルで開催された、ザ・グレート・サスケさんと加門七海さんの異種格闘技マッチ、じゃなかった『幽』次号の連載対談収録に立ち合う。
サスケさんが幼少の頃に視たという歩くダルマのお話から、詳細を極めた迫力の臨死体験談まで、興味深いお話の数々を御披露いただいた。プロレスラーの方たちは意外にお化け好きで、移動の車中で心霊物のビデオをみんなで鑑賞したりしていたらしい(笑)。
サスケさんは岩手出身ということもあって(現在は岩手県議会議員としても活躍中)、加門さんによる若き日のザシキワラシ面会記も飛び出したり。
この模様は『幽』第6号に掲載されますので、お愉しみに!
ちなみにビーケーワンでは『幽』の予約も始まりました。
もちろん購読特典の「秘密メルマガ増刊号」、今号にも付きます。ふるって御予約くださいますよう、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月27日 12:17 | コメント (0) | トラックバック (0)
てのひら通信(10/26)いちいちタイトルを考えるのが面倒臭くなったので、『てのひら怪談』関係の話題は、今後この見出しでいこうかな、と(笑)。
さて、収録予定作家の皆さん全員から、出版条件に同意していただける旨の返信があったと、ポプラ社の斉藤さんから報告がありました。皆さまの御協力にあらためて感謝いたします。怪談文芸の歴史に残るような本を作りましょうね!
というわけで「出目金」の興田さんとも無事に連絡が取れましたので、依然として連絡が取れないのは、「ちりちり」の中尊寺さんお一人となりました。
もうしばらく、待ってみるつもりですが、いよいよとなったら、編者3人による代替作品の検討に入りたいと思っています。
中尊寺さんについて、もしも何らかの手がかりになる情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、どんなに些細なことでもかまいませんので、このブログのコメント欄か、下記のメアドに御一報くださいますよう、重ねてお願い申しあげます。
gensou@bk1.co.jp
ちなみに先日は、本格的に職場復帰した吸血キッシー@『幽』編集部と、斉藤さん@ポプラ社という剛腕女性編集者の初対決、じゃなかった早慶戦、でもなかった初顔合わせが実現した模様。何が話し合われたのかはまだヒミツですが、ちょいと面白い計画が進行中ですので、今後の展開に御期待いただきたいと思います。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月27日 02:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月26日
猫波の余波 霜島ケイさんから「これ、ご存じでした?」と、メールが。
御教示いただいたサイトに飛んでみたところ、霜島さんの書き下ろし短篇「猫波」(『猫路地』所収)をテーマにした素敵なイラストが!
http://www.youchan.com/japanese/illust/2006/09/nekonami.html
霜島さんも「可愛くって嬉しいので」お知らせくださったとのことですが、確かにこうやって物語世界が拡がってゆくのは嬉しいですよね。
ちなみに『猫路地』、先日のビーケーワン定例会議のときに確認したら、売上部数が130冊に達していて驚きました。小生は見逃してましたが、猫本フェアの際には週間ランキングにも返り咲いていたとか。これまた嬉しいことであります。
日本出版社 (2006.5)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月26日 12:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
赤江瀑名作選(仮)ラインナップ確定 『クトゥルー神話事典・第三版』がようやく手を離れたと思ったら、今度は12月発売を予定している学研M文庫の新シリーズ〈幻妖匣〉の第1弾『赤江瀑名作選(仮)』の初校ゲラ読みと解説執筆である。
まずは確定したラインナップを、お披露目しておこう。
『幻妖匣 赤江瀑名作選(仮)』
上空の城
*
花曝れ首
阿修羅花伝
春喪祭
春の寵児
平家の桜
月曜日の朝やってくる
悪魔好き
八雲が殺した
奏でる艀
隠れ川
伽羅の燻り
*
海峡
*
われは海の子、虚空の子(赤江瀑インタビュー)
*
編者解説(東雅夫)
ご覧のように、長篇「上空の城」と、泉鏡花賞受賞の長篇エッセイ「海峡」を巻頭と巻末に据え、その間に赤江氏と相談のうえ選び抜いた短篇11篇を配する豪奢な布陣となった。
総ページ数は700頁超。これ一冊で赤江幻想文学の真価を堪能していただける内容になったのではないかと手応えを感じている次第。
ちなみに、以前このブログで公募させていただいたリクエスト作品も、何篇か収録することができた。あらためて、御協力いただいた皆さまに御礼申しあげます。
現在、赤江氏は、収録作の推敲に余念ない御様子である。斯界の大家にして尚、現状に甘んじることなく、より良い一語、より磨き抜かれた一文を追求されてやまない姿勢は、後に続こうとする未来の面々にとって得がたい師表と申せよう。以て範とすべし。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月26日 10:52 | コメント (1) | トラックバック (0)
2006年10月25日
『幽』公式サイト、本日オープン! 前々から懸案になっていた『幽』の公式サイト「WEB幽」が、本日オープンいたしました。
urlは下記です。
http://yoo.web-davinci.jp/
とはいえ、まだまだ骨格のみでして、追い追い、執筆陣の皆さまや編集スタッフによる連載企画なども拡充させていきたいと思っております。
御感想、御意見をお寄せいただけましたら幸いです。
とりあえずの見どころは……編集Rと編集Mの合作による「絵日記」コーナーでしょうか。吸血キッシーから毎週更新を厳命されている模様なので(笑)、期待したいと思います。
また「幽グッズ」のコーナーも必見。小生もTシャツとか便箋とか湯飲みとか、愛用しておりますよ、ハイ。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月25日 14:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月24日
百鬼夜行抄――フェアと公演 ビーケーワンで、今市子さんの名作シリーズ〈百鬼夜行抄〉フェアが始まりました。
これと連動しているわけではまったくないのですが(笑)、同作を舞台化した「Cafe凛堂」の第1回プロデュース公演『百鬼夜行抄〜夏宴二選〜』が、下記の日程で上演されます。
Cafe凛堂 第1回プロデュース公演
百鬼夜行抄 〜夏宴二選〜
原作:今市子(朝日ソノラマ「ネムキ」連載中)
脚本・演出:魚住凪央
音響:伊澤美穂
照明:田原聖子
2006年11月23日(木)〜26日(日)全5回
前売(¥3,000) 当日(¥3,200)
アドリブ小劇場
東京都台東区蔵前1−5−8
JR総武線/都営浅草線:浅草橋駅徒歩8分
都営浅草線:蔵前駅徒歩3分
都営大江戸線:蔵前駅徒歩8分
※詳しくは、下記urlの「Cafe凛堂」公式ブログを参照。
http://blog.livedoor.jp/cafe_rindou3/
女性だけの劇団による〈百鬼夜行抄〉。いかなる舞台になるのか、興味深いところです。蔵前といえば拙宅から目と鼻の先なので、小生もぜひ足を運んでみたいと思っています。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月24日 21:17 | コメント (0) | トラックバック (0)
神話事典のチェック完了!『クトゥルー神話事典・第三版』の初校チェックが、ようううううやく終了しました。しかし長かった。結局もういっぺん、アタマから読みかえして細かく手を入れることに。その代わり、本文の精度にはいささか自信があります。今度こそ本気で誤植ゼロを目指しているのですが、サテどうなりますやら……。発売は1月に確定。もう遅れることはありえません。しかし初荷がクトゥルー事典って、どうよ!?
前回の改訂から5年を経て、その間に判明した新事実もいろいろと盛り込んでおります。
特に、これまでラヴクラフト作品の本邦初訳と考えられていた『宝石』1955年11月号掲載の「エーリッヒ・ツァンの音楽」以前に、『文藝』の同年7月号に「壁の中の鼠群」が掲載されていたことを、ひょんなことから発見できたのはラッキーでした。まさか『文藝』とはねえ……これは盲点でしたね。ちなみに同号には江戸川乱歩の戦後の名作「防空壕」が、ラヴクラフト作品とまさに隣り合う形で掲載されておりまして、このあたりに唐突な『文藝』掲載の秘鑰が隠されているのやも知れませんな。
実をいうとこの事実、神話事典の調査ではなく、〈文豪怪談傑作選〉の『吉屋信子集』で、収録作の初出確認をしていた最中に偶然、判明したものなのですが(笑)。
さて、ゲラを見終わったのが夜の9時過ぎ。おそるおそる学研エソテリカ編集部に電話を入れると、「待っています。何時まででも、待っています、ぜいぜい」……と墓地の地底から響くウォーランさながらの声が(怖)。雨ふりしきるなか五反田まで駆けつけて、無事に受け渡しを終えました。
ふと、デスク周辺を見まわせば、こんなものが!
そう、これこそは、あの『魔道書ネクロノミコン』の続篇『ルルイエ文書』の原本ではないですか!
なんと恐るべきことに、学研さんからはこの年末年始にかけて、『ルルイエ文書』が丸ごと新訳収載される『魔道書ネクロノミコン・完全版(仮)』(500頁超の大冊になるらしい!)、ドナルド・タイスンが『ネクロノミコン アルハザードの放浪』を完全小説化した超大作クトゥルー伝奇巨篇『アルハザード(仮)』、そして完全新生による『クトゥルー神話事典・第三版』、さらにはまだ情報規制のかけられているA企画やB企画などが、続々登場の予定なのでした。
怪談文芸に続いて来年は、新世紀クトゥルー文芸元年となるのか!?(笑)
学研 (2006.1)
通常2-3日以内に発送します。
青心社 (2006.10)
この本は現在お取り扱いできません。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月24日 15:00 | コメント (1) | トラックバック (0)
2006年10月23日
【速報】開催日とか発売日とか 編集Rから電話が。
「……や、やはり!」
『幽』怪談文学賞の最終選考会が、来る11月8日に開催されることが、正式決定されました。
当初は中旬頃を想定していたのですが、『幽』第6号の発売日が予定より前倒しとなって、12月8日の開戦記念日(笑)に決まったので、急遽、選考会の日程も早めにセッティングされることになった次第です。
しかも。当日は選考会に先立って、第6号「江戸の怪」特集の目玉企画となる、宮部みゆきさんと京極夏彦さんの特別対談も収録されることに!
大変な一日となりそうです(わくわく)。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月23日 16:11 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月22日
澁澤さん家(ち)がやってきた!?というわけで、ドーンと見本が到着した『書物の宇宙誌――澁澤龍彦蔵書目録』。ダンボールから取り出すと、まさにドドーンという感じで威風堂々であります。
↑『泉鏡花集』と較べれば
そのボリュームが歴然!
やっぱり堅牢な函入り本はいいですねえ。経費や保管スペースの関係から、「函入りの造本で……」と口に出した途端、即ダメ出しされるような昨今の風潮は、本気で出版文化の危機だと思います。今後ますます、コンビニと高級専門店みたいな二極分化が、本の世界でも進んでいくのでしょうな。その意味でも、本物の書物の風格とか味わい、存在感を教えてくれる本書のような企画が、こうして見事に実現したことに、心からなる称讃を捧げたいと思います。
それは決して造本面ばかりではありません。おそらく読者は、本書を通じて、こよなく書物を愛し、書物とともにその生涯を全うした先達の謦咳に親しく接するかのような心地へと誘われるはずです。なぜなら本書には、そのひとが遺した総てが封入されているのですから。
具体的な中身はと云いますと……要するに澁澤龍彦邸の本棚に並んでいる書物が、棚ごとにリストアップされているわけで、関心のない人にはまったく無用の長物でしょうが、ドラコニア・ワールドに魅せられる人々にとっては、それぞれに様々な発見と驚きのある、知的玩具箱のような本だと思います。その一端は、小生と礒崎編集長による巻末対談(というか幻文漫才?)でも言及しております。
なにはともあれ、澁澤邸の書庫がまるごと掌に納まるかのような、その圧倒的な存在感を、以下の写真で御確認ください。
↑冒頭からいきなり拡がる書物の宇宙!
↑澁澤さん愛蔵本の書影も、
オブジェや調度とともにたっぷりと紹介。
↑グラビアだけでなく、本文中の随処に
挿入されたモノクロ写真が、棚の模様を
如実に伝えている。
さてさて、先にお知らせしましたように、ビーケーワンで本書を購入された読者の方には、本棚以外の澁澤邸のそこここを撮影するフォト・ギャラリーと、現在、館の女主人(!?)たる澁澤龍子さんへのインタビューという、他所では見られない購入特典が付きます。ぜひオーダーを賜りますよう、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月22日 17:17 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月21日
幻想文学新人賞のこと 年配の読者は御承知かも知れないが、幻想文学新人賞は、雑誌『幻想文学』を母胎に、澁澤龍彦・中井英夫の両氏を選者に迎えて、1985年と翌年の2回開催された短篇小説賞である。
「30枚の短篇をきっちり書きこなせることが小説家の基本」という中井英夫氏の発案により、400字用紙で10枚以上40枚までの怪奇幻想文学作品という規定で公募された。当時の募集要項から引くと――。
真に〈幻視〉の名に値する、優れた同世代作品との出会いを、私たちは切望してきました。けれど既成の文学界には、若き幻視者の群れを迎え入れる場も、育もうとする気運も一向に生ずる気配がありません。そのような淋しい現状にささやかな一石を投ずべく、このたび小誌では澁澤龍彦・中井英夫の二先達を選者に迎え、広く未知の才能を募ることに致しました。
なんと賞金も副賞もゼロ、見返りは受賞作を収録した作品集『幻視の文学1985』の印税のみという、激しく既視感のある(笑)てのひら、じゃなかった手づくり感覚な賞だったが、当方の予想に反して、第一回175篇、第二回171篇もの応募作が寄せられた。広告一本打てたわけでもなく、ましてやインターネットも公募ガイドも存在しない時代である。これひとえに両選者の魅力と吸引力ゆえ、であったろう。遥か後年、篠田節子さんにインタビューしたおり、作家修行時代の篠田さんが同賞への応募を真剣に考えていらしたという話をうかがって驚愕したものだ。
澁澤さんの逝去によって、残念ながらわずか2回で中止されることになったが、「少女のための鏖殺作法」で第一回受賞者となった高原英理(加藤幹也名義で受賞)をはじめ、牧野修、芦辺拓、中相作、阿部喜和子ら、後にいろいろな分野で才能を発揮している入選者も少なくなく、惜しくも入選には到らなかった中にも、村田基、倉阪鬼一郎、藤田雅矢といった名前が散見される。
↑『幻視の文学1985』。考えてみると
小生が最初に手がけた編著かも知れない。
あれからちょうど20年目の今年、『幽』怪談文学賞と『てのひら怪談(仮題)』に関与することになったのも何かの因縁であろう。
第一回の入選作7篇に、招待作品7篇(天沢退二郎、須永朝彦、山尾悠子、菊地秀行、田中文雄、森真沙子、竹本健治)を併録した作品集『幻視の文学1985』に掲載された選評の中から、澁澤・中井両氏の言葉を、最後に引用しておく。その峻烈な指摘は、20年後の現在でも、いささかも古びていないように思われるがゆえ。
「幻視の文学」と銘打った作品募集であっただけに、今度の応募作品のなかには、一般の小説とは一味ちがった、現実の奥に別の現実を垣間見たものだとか、寄木細工のように凝ったものだとか、あるいは華麗な文体や措辞のものだとかを発見することができるのではないかと期待したが、残念ながら、その期待は裏切られた。夢みたいな雰囲気のものを書けば幻想になると信じこんでいるひとが多いようだ。もっと幾何学的精神を! と私はいいたい。明確な線や輪郭で、細部をくっきりと描かなければ幻想にはならないのだということを知ってほしい。(澁澤龍彦「もっと幾何学的精神を」)
全体の印象をいえば、ふわふわした他愛もない夢の話があまりにも多く、それもきまって見知らぬ駅で降り、見知らぬ街へさまよい出るとか、奇怪な動植物が氾濫するとか、あるいは外国名前の男女(とりわけ少年少女)が迷宮の中をうろうろするといったたぐいは、もはや幻視とか幻想の名に値しないと思われる。このいい方もいまは陳腐だが、幻想文学の書き手にもっとも必要なのは、峻烈な現実凝視の他にはない。(中井英夫「七いろの翼」)
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月21日 13:36 | コメント (1) | トラックバック (0)
締切週間クリア! これも世に数多ある怪異のひとつかと愚考するが、原稿締切というものは、面白いように重なる。
どういうわけだか、結果的に、重なる(笑)。
かくして週明けから続いていた締切三連チャン――「小説推理」時評と、角川ホラー文庫『エピタフ』解説と、「ダ・ヴィンチ」次号の恒川光太郎インタビューのつるべ打ちが、ようやく終了。とはいえ休むまもなく、またまた中断を余儀なくされていた『クトゥルー神話事典・第三版』のチェック作業に邁進しなくてはならんのだが……。
さて、今月の〈幻想と怪奇〉時評は、朱川湊人の連作短篇集『水銀虫』と芦辺拓の怪奇幻想ミステリ作品集『探偵と怪人のいるホテル』、それに見本が出来立てほやほやの『夢の宇宙誌――澁澤龍彦蔵書目録』をピックアップ。
帯に「読むほどに憂鬱になる」という当節なかなかチャレンジャーな(笑)惹句の付された『水銀虫』は、『花まんま』以来のジェントル・ゴースト・ストーリー路線から一転、人の心のおぞましい暗部を鋭く抉り出す、ダークな味わいのホラー7篇が収録されている。
なお、11月に放映される「ウルトラマンメビウス」朱川脚本作品も必見だ!
一方、『探偵と怪人のいるホテル』には、ミステリ作家としてデビュー前の著者が1986年、第二回幻想文学新人賞に応募して佳作入選した初期短篇「異類五種」(小畠逸介名義で発表)が、20年目にして初めて単行本収録されている。志怪小説風の連作五篇から成る、巧緻な作品である。著者あとがきによると、「あのあと長編『殺人喜劇の13人』を書き上げるまでもちこたえられたのも、今こうして「あとがき」を書けるのも、鬱屈した日々に小窓を開いてくれたこの短編のおかげだったかもしれません」とあって、この作品に寄せる著者の並々ならぬ思い入れが伝わってくる。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月21日 12:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月20日
来夏もやります、文豪怪談!このほど無事に第一期四巻が完結した〈文豪怪談傑作選〉ですが、担当編集者のKさんから連絡がありまして、来年の夏に、第二期をやらせていただけることが本決まりとなりました!
最新刊の『泉鏡花集 黒壁』が、これまでで一番の出足の良さだそうでして、これはますます金沢と麹町の方角へは足を向けて寝られなくなりましたな、あ、もちろん蔵前の方角にも(笑)。
また来月から再来月にかけて、『日経WOMAN』で『川端康成集』の、『PHPカラット』で『吉屋信子集』の、それぞれ紹介記事が掲載される予定です。
こうしたコアな企画が、確かな手応えをもって受けとめられ、小生が思っていた以上に幅広い層からの反響をいただき、営業的にも結果を残せたことは、今後の怪談文芸ムーヴメントの展開にとっても、好材料になろうかと思います。
来年へ向けて準備を進めている、アレとかコレとかソレとかの企画にも、一段と弾みがつくことでしょう。
怪談を愛し文芸を愛する読者の皆さまの御支援に、あらためて衷心より感謝と御礼を申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月20日 15:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月19日
ポプラ社からメールを送信 ポプラ社の斉藤さんから連絡がありまして、『てのひら怪談(仮題)』収録予定作家の皆さんへのメール送信作業が完了したそうです。返信も順調の模様。
連絡先不明のお三方のうち、佐々木土下座衛門さんとは無事に連絡が取れましたので、残るは興田さん、中尊寺さんのお二人となりました。引き続き、情報を求めております。
今回のメールでは、採用作品のお知らせとともに、出版契約の条件を提示させていただきました。
ポプラ社さんの御高配によりまして、印税支払いの条件は、通常の文芸書出版とまったく同じ10パーセント印税(本の価格×発行部数の10%を著者に印税として支払う方式。とはいえ近年では、7〜8パーセント印税などというケースも、決して珍しくないのですが……)を確保できました。
このうち、編者3名にそれぞれ1パーセントずつ配分し、残る7パーセントを、収録作家の皆さんに頁割印税(掲載作品が占める頁数に応じて印税を配分する方式)でお支払いすることになります。これは小生が編纂刊行しているアンソロジーなどでも、よく採用される方式です。
なにしろ総勢70名近い人数で配分するわけですし、なんたって原稿用紙2枚の作品ですから、1人あたりの印税額はささやかなものになってしまいますが、これは実績あるプロ作家の方々による競作集を作る場合でも、条件はまったく同じであることを申し添えておきます。
モモははさんから「気分は商業作家です」というコメントをいただきましたが(笑)、商業出版物に作品を発表する以上、実績の有無にかかわらず、あるいは専業・兼業・副業・たんなる趣味で……の如何にかかわらず、商業作家としての気がまえをもって、代価を支払い読んでくださる読者のために、これからお願いする著者校正、作品推敲作業等にも全力で取り組んでいただきたいと思います。もちろん、われわれ編者や担当編集者も、良い本にするべく最善を尽くして参ります。共に協力し合い、『てのひら怪談(仮)』を、よりいっそう充実した作品集に仕上げていこうではありませんか。
当初は、モモははさんのコメントへの返信で書き込もうかと思ったのですが、普遍性のある(!?)話題かなと思いましたので、こちらに記しておきます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月19日 11:53 | コメント (4) | トラックバック (0)
2006年10月16日
【人さがし】このハンドルに心当たりのある方は…… 先ほどビーケーワンの辻さんから報告がありまして、『てのひら怪談(仮題)』収録予定作家への連絡がほぼ完了し、連絡先一覧をポプラ社に送付したとのことです。
まだ連絡のとれない方は、3名のみ。
そのうち佐々木土下座衛門さんについては連絡先が判明しそうなので、残るは下記の2名だけ、というところまで、ようやく漕ぎつけました。辻さん、お手数をかけました。
「出目金」の興田さん
「ちりちり」の中尊寺さん
このお二方について、何か情報を御存知の方は、下記アドレスまで御連絡ください。
gensou@bk1.co.jp
なお、連絡の取れた方々は全員、ポプラ社との契約交渉に応じてくださいました。御協力、まことにありがとうございます。
ポプラ社の担当者からは、今週後半くらいに、収録作品および印税支払いの取り決め等に関するメール連絡をさしあげることになると思います。引き続きまして、よろしくお願いいたします。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月16日 15:00 | コメント (1) | トラックバック (0)
神域の不思議三峯神社の本殿横手には、興雲閣という鉄筋六階建ての宿泊施設があり、名湯「神の湯」は、参拝客のみならず雲取山に行き来する登山客にとって格好の憩いの場ともなっている。
↑奥宮への登山道入口にある興雲閣看板
まことに快適な宿ではあるのだが、唯一、不自由させられるのが電波事情。携帯電話は辛うじて繋がるけれど、室内では電波が不安定であまり実用にはならない。とはいえ、夜ともなれば屋外は真の闇で、とてもじゃないが電話のために表へ出かける勇気はない。
かくして、その夜更け、最も電波状態が良さそうな廊下の外れ、エレベーター前の窓に貼り付くようにして、編集Rと『幽』の打ち合わせをしていたときのことである。
次号の江戸特集で予定している「大江戸怪談巡礼団」の相談だったので、カモ鬼にも部屋から出て来てもらっていた。
と、そのとき。
突然だった。まったき静寂のなかエレベーターの階数表示が点滅したかと思うと、1階から上昇を始め、2、3、4……われわれが居る5階で、ぴたりと停止したのである。
宿の職員の方でも乗っているのだろうかと思ったのだが、開いたドアの向こうは、無人。
え!?
思わず凍りつき、次いで「あひゃひゃひゃひゃ〜」と狼狽のあまり、笑うしかない二人であった(編集Rはさぞや呆れていたことだろう)。
ちなみに当夜の宿泊客は、われわれのみ。誰かが5階のエレベーター・ボタンを押した形跡は、当然のことながら、なかった。
いったい、どなた様がお越しになられたのやら……。
カモ鬼によれば、良からぬモノではなかろう、とのこと。なんたって神域ゆえ当然ではあるが、凡俗の身には刺激が強すぎるのも事実である。
もっとも、亡き祖母が三峯講に参加していた頃には、早朝、本殿の縁先やお供えの白米に、お犬様の足跡がぺたりと刻されていたりなんてことは珍しくなかったそうだが。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月16日 09:32 | コメント (1) | トラックバック (0)
2006年10月13日
てのひら(仮)その後 秩父・三峯山中より無事に帰還いたしました。
今回の取材は、実際に山中で心身を「鍛えて」いらっしゃる、リアル響鬼さんともいうべき山岳修験の実践者にお話をうかがうことが目的だったのですが、個人的には、実に四十数年ぶりに、三峯神社奥宮再訪を果たせたことも大きな収穫でした。そのへんは「ヒビたん日記」にて、追って詳しく(笑)。
↑妙法ヶ岳山頂、急峻な鎖場をよじのぼった
絶巓に鎮座する、三峯神社の奥宮。
三峯神社の神使であるお犬様を祀る「遠宮」参拝を済ませた直後、携帯電話に、ビーケーワンの辻さんから、これから作品採用者へのメール送信をおこなう旨の連絡をいただきました。その後、連絡作業は順調に進んだ模様で、11日中にビーケーワンからのメール送信はすべて完了したとのことです。
先ほど辻さんと電話で話したところ、まだ、返信のない方が十数名ほどいらっしゃるようなので、件名を変えたメールを今日中に再送してみる、とのことでした。
スパムメール・ブロックに引っ掛かったり、DMと間違えて削除されてしまったケースも想定されますので、ここをご覧の応募者で連絡が来なかった方は、念のため再確認していただければと思います。
今後の作業予定としては、週明けにビーケーワンからポプラ社へ、御承諾をいただけた(とはいえすでに返信のあった方は皆さん「オッケー」とのことでしたが)採用者の連絡先をお伝えして、その後、ポプラ社から各採用者へ、具体的な掲載承諾確認のメールをお送りする段取りになっております。
そろそろデザイナーの選定や、作品配列をどうするかといった打ち合わせにも入らないと。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月13日 11:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月10日
【速報】てのひら(仮)収録作、確定しました! ラストワンをどの作品にするか、最後の最後まで悩んでいましたが、本日午後ようやく全100篇を確定させて、リストをビーケーワンに送信しました。
現時点で、収録予定の作家数は68名、第1回〜第3回の応募作からの採用は15篇となっております。
なお、ビーケーワンから収録作家各位へメール連絡をさしあげるのは、早くても明日の午後以降になるかと思います。
送信の準備が整った時点で、小生あて連絡をいただくことになっておりますので、このブログでも、その旨、お知らせしよう……と思っていたのですが、実は小生、明日から「ヒビたん」の取材で奥秩父山中に分け入りますので(笑)、速報は難しいかもしれません。むむむ。
なお、第3回以前の収録予定者のうち、下記のお二人の連絡先が、現時点で分からなくなっているそうです。
「(無題)」の佐々木土下座衛門さん(第1回優秀賞)
「ちりちり」の中尊寺さん(第2回優秀賞)
もしも、このブログを御本人もしくはお知り合いの方がご覧になっていましたら、下記の専用アドレスか、このブログのコメント欄に御連絡をくださいますよう、お願い申しあげます。
gensou@bk1.co.jp
↑24時間出荷に変わりました!
怪談文芸の神髄に触れるには必読の一巻。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月10日 22:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月07日
『泉鏡花集 黒壁』見本出来というわけで無事に完成した〈文豪怪談傑作選〉第4弾『泉鏡花集 黒壁』の見本をお披露目。店頭には来週なかばぐらいに並ぶと思いますので、よろしくお願いいたします。
恒例の表4紹介文は、下記のとおりです。
明治大正昭和の三代にわたり妖艶怪美の世界をひたむきに追求した泉鏡花は、文芸としての怪談を極めた巨匠と呼ぶにふさわしかろう。三百篇を超える作品群には、いまだ知られざる逸品も少なくない。それら文庫未収録小説の中から、とりわけ恐怖と戦慄と憧憬に満ちた怪異譚を選りすぐって成ったのが本書である。闇に明滅する螢火を思わせる「女怪幻想」の数々は、読者を妖しき異界へ誘うであろう。
特に巻頭の「高桟敷」や「浅茅生」あたりは、怪談文芸執筆に志す方は、眼光紙背に徹する意気込みで読み込んでいただきたい名品であります。
また、鏡花流ホラーの極北として知られる怪作中篇「尼ヶ紅」は、昔の岩波文庫なら★ひとつで出てしまうくらいのボリュームのため、通常のアンソロジーには収録しにくい憾みがありました。このたび念願を果たせて嬉しく思っております。
巻末解説では、鏡花がいかに「怪談実話」に深い関心を寄せ、みずから百物語等の場へ足を運び、そこから「怪談創作」の糧を得ていたのかについて、やや詳しく記してみました。
「創作」と「実話」が混沌と融合し、あるいは互に侵犯しあう幽暗な領域にこそ、怪談文芸の真価が見出されるのだということを知る手がかりにしていただければ幸いです。
しかし、こうして4冊揃うと、あらためて見映えがしますなあ。
もちろん、4冊コンプリが吉だ!(笑)
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月07日 13:27 | コメント (2) | トラックバック (0)
文豪怪談、打ち上げえ〜ここからは空白の一週間の出来事へと遡るので、かなり時系列が錯綜します、御注意を(笑)。
某日夕刻、神保町の中華料理店にて、ちくま文庫版〈文豪怪談傑作選〉の完結と売行好調を祝しての打ち上げがおこなわれる。
参加者は、各巻に素晴らしい装画を描き下ろしてくださった金井田英津子さんと、これまた出色の表紙デザインを手がけていただいた山田英春さん、担当編集者の喜入冬子さん、それに小生の4人。金井田さんとは先に『ダ・ヴィンチ』の対談で御一緒させていただいたが、山田さんとは今回が初対面である。
和気藹々と酒杯(一部は茶杯)を傾けるうち、いろいろと新事実が判明する。
たとえば、金井田さんに装画をお願いする件は、小生と喜入さんの思惑が合致する以前に、喜入さんと山田さん(大学の先輩後輩でもあるそうな)の間でも思惑が合致していたのだとか。3人が3人とも同一の絵描きさんをイメージしていたというのは、稀有なことではあるまいか。
で、そのカバーデザインであるが、装画の彩色は、てっきり金井田さん御自身の指定でなされていたとばかり小生は思い込んでいたのだけれど、実は山田さんの御指定によるものなのだという。全4巻を並べたときの、鮮やかだが調和のとれた色彩設計には、そんな秘密があったのかと、あらためて感じ入った次第。
あとはマア、喜入さんが加門七海さんと同じ道場で杖術の稽古(!)に励んでいらっしゃるとか、山田さんとは響鬼つながりの関係者(!?)がいるとか、いろいろあるのだけれどプライベートにわたるので詳細は略。
あっという間に三時間余が経過し、山田さんから「来年もこのメンツでパート2をやりましょう!」という嬉しい〆の掛け声が飛び出して散会。いや、個人的にはすでに第2期どころか第10期ぐらいまでの腹案は出来ているんですけどね。
ちなみに山田さんは、御著書『巨石』刊行を機に、はてなでブログを始められたとのこと。とても読みごたえのある内容なので、ケルト系の文芸や音楽、歴史に関心のある方はぜひ御一見のほどを(バート・ヤンシュの新譜が出てたのか、買わねば)。urlは下記。
http://d.hatena.ne.jp/lithos/
筑摩書房 (2005.11)
通常2-3日以内に発送します。
↑この本も山田さんデザイン&写真
+喜入さん担当。超オススメ!
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月07日 06:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月06日
ヘンな本をいただく。『てのひら怪談(仮)』の打ち合わせ前に、斉藤さんの同僚のKさん(あの『かみさま』を編集された方である)から、出来立てほやほやの新刊を頂戴する。どんな本かというと…………
↑上ページの文字は「左から 1 2 3」
↑文字は「5つ入り」
ね、なんだか謎めいていて面白そうでしょう?
冒頭に「この本は、あなたのおうちに たぶん ある、〈あるもの〉が ぴったり はまる本 です。なにがぴったりはまるか、さがしてみてください」とあるように、上ページのヒントをもとに、下ページに印刷されている形にピッタリはまる物体を探求するという仕掛けなのですな。たしかに「はまる」人は、大いにハマりそうな本(笑)。
「閃く力を培う本」とのことで、近年とみに老耄いちじるしい脳細胞を活性化させるにはもってこいかも。
ん? それでKさん、小生に献本してくれたのかしらん!?
ポプラ社 (2006.10)
通常24時間以内に発送します。
ポプラ社 (2006.6)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月06日 18:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
てのひら(仮)全収録作(ほぼ)確定 ……というわけで、そんな話題沸騰中のポプラ社へ。『てのひら怪談(仮)』収録作品選定の打ち合わせである。
加門さん福澤さん小生が各30話ずつセレクトした候補作に加え、担当編集者の斉藤さんが自発的に全作品を読んで選んでくれたベスト10を加えて、あれこれシャッフルした結果(笑)、暫定案99篇+?が固まった。この結果を加門さん福澤さんに再度、御確認いただいて、この連休明けには最終決定がおこなえそうである。
なお、収録予定作家の皆さんへのビーケーワンからの連絡は、週明けに確定リストをビーケーワンに送信して以降ということになるので、ちょっとタイムラグが生じるか、と思います。連絡作業の進捗状況についても、なるべくこの場でお知らせしますので、あまりヤキモキしないよーに(笑)。万一、連絡がとれない方が出た場合も、ここと怪談大賞ブログで告知をおこなう予定です。
それはそうと、ポプラ社。今回は時間に余裕があったので、ついでにちょっとだけ社内を案内していただいたのだけれど、一階フロアには自社経営という本格イタリアン・レストランと多目的ホール(結婚披露宴もおこなえるそうな。思わず「てのひら怪談」発刊のイベントでもやりましょうかー、などと軽口を叩く私)、打ち合わせをした二階のミーティング・スペースは、当初、喫茶店として営業していたという洒落た造り。出版社といっても色々ありますなあ……(遠い目)。
ポプラ社の打ち合わせ終了後、雨降りしきるなか都内某所へ移動して、某老舗出版社の編集者某氏と夕食を兼ねた打ち合わせを。
ちょっとお知恵拝借、ということだったので、ざっくりした相談事かと思いきや、かなり具体的な企画の打診だったので、驚愕。まだ、どう転がってゆくか定かでない部分もあるけれど、来年(かな?)のお愉しみがまたひとつ増えそうである。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月06日 17:53 | コメント (0) | トラックバック (0)
ダ・ヴィンチ最新号、発売! なにかと話題満載の『ダ・ヴィンチ』11月号が発売になりました。
巻頭の「今月のプラチナ本」コーナーを開いて、まずは驚愕。なんと今月の編集部推奨本は、平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』ではないの(笑)。いやあ、快挙ですな。編集スタッフ個々のリアクションもナイスです。
続いてメインの「文学賞」特集。自社の賞ということか(しかも第一回選考中だし)『幽』怪談文学賞の扱いは控えめですが、どさくさ紛れにビーケーワン怪談大賞までリストアップされていて大笑い。えらいぞ、編集M! 『幽』公式サイト開設計画もがんばって。
さて新刊インタビューのコーナーでは、朱川湊人さんが怪美な最新短篇集『水銀虫』と「ウルトラマンメビウス/怪獣使いの遺産」脚本執筆に賭ける意気込みを語り、平山夢明さんが『メルカトル』に到る歩みを振り返りつつ、小説にこめた思いを語っています。ともに必読。
ミステリー・ダ・ヴィンチの冒頭は、京極夏彦さん待望の大作『邪魅の雫』ミニ特集。著者インタビューでは、例によって犀利な発言の数々が目を惹きますな。〈百鬼夜行シリーズ〉人物相関図付き。そして怪談之怪のコーナーでは、お待ちかねの京都イベント・リポートを、見開き全面を使ってたっぷりと紹介しています。必見ですぞ。
さて、今号でもうひとつ注目なのが、別冊附録の『asta*』――なんとこれ、ポプラ社から新たに月刊で発行されることになった文芸誌の創刊号なのですね。池上永一さん、浅暮三文さん、喜国雅彦さん、田口久美子さんなど面識ある方々も登場していまして、『八本脚の蝶』のデザイナー緒方修一さんによるアートディレクションも瀟洒の極み。今後の展開が愉しみです。次号からは『ダ・ヴィンチ』とは別に発行されるそうで、まだ詳しいことは申しあげられませんが、先々、他人事じゃない企画もスタンバイしておりますので(笑)、ぜひ御注目くださいませ。
メディアファクトリー (200610上旬)
通常24時間以内に発送します。
光文社 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月06日 13:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月05日
『幽』第6号、始動!さてさて、ゾシークだのゾス・サイラだのソダグイだのゾタクアだのゾッカールだのソナ=ニルだのてのひらだのにうつつを抜かしているうちに、ハッと気がつけば『幽』次号の準備を本格始動させねばならない時期に。
……かくして、まずは特集が正式決定。
第一特集は「江戸の怪」――現在の怪談ブームの原点であり原型でもある江戸時代の怪談文芸・芸能の世界にスポットを当てます。待望のゲストも登場予定なので、お愉しみに!
第二特集は「第一回『幽』怪談文学賞」――十一月上旬に開催される選考会の模様と、短編部門の受賞作が(万一、該当作無しとならなければ)掲載される予定です。
そして、アッと驚く新連載もスタート予定なのですが、そのへんはまあ、おいおいお披露目させていただくつもりでおります。
というわけで特集も決まり、連載陣への連絡がスタートするかしないかというタイミングで、編集Rからメールが。
「山白朝子さんから原稿が到着しました!!!」
ひょええええ〜、ありがたいやら、驚くやら。山白さん、いろいろ御多忙のさなかにありがとうございます!(いや、たぶんここ見てないと思うけど一応)
もうひとつ、本日、驚いたこと。
『てのひら怪談(仮)』のために、加門さん福澤さんから頂戴した新編リスト30篇(第4回の入選作は対象外)のうち、重複していたのが、たった2篇しかなかったことです。その2篇とは……全収録作が確定してから、御報告することにしますね。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月05日 02:42 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月02日
【常設記事】ビーケーワン怪談大賞「わたしのベスト3」開催 選考会の席上でも話題が出たのですが、これだけ多彩な応募作が寄せられると、読み手の方によって、評価にも相当な差が出たのではないかと思います。
そこで、このブログのコメント欄を利用して、読者の皆さまから、特にお気に入りの作品、印象に残った作品を、下記の要領にてうかがってみようと思い立ちました。
「わたしのベスト3」
ビーケーワン怪談ブログに掲載されている第4回怪談大賞応募作271篇の中から、これぞと思う3篇を選び、各作品ごとに感想を記してください。
【例】
作者名「作品名」
コメントコメントコメント…………
*怪談大賞ブログは容量の関係で、古い投稿はメイン画面に反映されていません。下記のurlが最初の投稿(るしさんの「伊豆・熱川」)となります。
http://blog.bk1.co.jp/kaidan/archives/001385.html
*応募締切は9月25日(月)午後11時59分受信分までです。
*御応募はハンドルネーム、筆名等でもかまいませんが、連絡時に必要なのでメールアドレスは必ず記入してください(ブログ上にメアドは表示されませんので御安心ください)。
*コメント記入欄の「確認」を選択してから「投稿」するとエラー表示になりやすいので、最初から「投稿」を押してください。
*めでたく単行本化が実現した暁には、御応募いただいた方の中から抽選で3名の方に、その単行本をプレゼントいたします!(笑)
どうか、お気軽に御参加くださいますよう、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月02日 00:43 | コメント (37) | トラックバック (0)
わたしのベスト3御礼 ここ一週間ほど、あっちこっちと火急の用事に追われておりまして、すっかり御礼が遅くなりましたが、ビーケーワン怪談大賞「わたしのベスト3」に多くの御投稿をお寄せいただき、ありがとうございました。
いや〜、37人もの方が全応募作に目を通されて、ベスト3選びにうんうん頭を悩ませてくださったかと思うと、これまた感無量です。応募者の皆さんにとっても、嬉しい刺激になったのではないでしょうか。
われわれ主催する側にとっても望外の展開が続いている怪談大賞/てのひら怪談(仮)には、双方向メディアであるインターネットの良い面がうまく作用しているように思います。今後とも御支援を賜りますよう、お願い申しあげます。
さて、気になる収録作の選定作業ですが、月末をメドに進めていただいておりました審査員各位のセレクションがほぼ終了しつつあり、早くも福澤徹三さんからは、休日にもかかわらず新しいリストが到着しております。週明けからポプラ社の担当者を交えた取りまとめ作業に着手し、遅くとも連休明けまでには全収録作を確定したいと思っています。
なお、収録が決定した作家各位へは、全収録作確定後、いったんビーケーワンの担当者からメールで連絡をさしあげ(個人情報保護のための手続き)、その後あらためて、ポプラ社サイドより御連絡をさしあげる段取りになっておりますので、よろしくお願いいたします。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月02日 00:14 | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年10月01日
間に合った! これ↑に惹かれて小生にしては珍しく、事前にコンビニで特典付き前売券(の予約引換券)を購入したのはよいが、肝心の引換券が天に消えたか地に潜ったか、どこぞへ消え失せていたのを、このほど奇跡的に発見(笑)。ようやく観に行くことができましたよ、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」!
どういうアプローチでくるのかなと思っていたら、思いのほか正攻法でまっすぐな映画になっていたように思いますな。何はともあれ、ハヤタ、ダン、郷、北斗のウルトラおっさん4人組が、渋くて好い味だしてます。演技を超えたところでも人生の年輪を感じさせるかれらの一挙一動に、懐かしい旋律がかぶさって、感無量でありました。あ、それとテンペラー星人の飛行シーンも出色。
ちなみに「メビウス」といえば、朱川湊人氏がTVシリーズの脚本を担当することでも話題を呼んでおりますが、来月放映予定というその脚本、ななななな、なんとあの「怪獣使いと少年」の続篇になるのだとか! 朱川氏の作風にハマりすぎではないですか。詳しくはもうすぐ発売される『ダ・ヴィンチ』最新号に掲載される朱川氏の新刊インタビューを是非ご覧あれ。
ちなみにちなみに今月の『ダ・ヴィンチ』は、ほかにもすでにお知らせした平山夢明インタビューや『邪魅の雫』をめぐる京極夏彦インタビュー、さらには怪談之怪with幽のイベント・リポートなど読みどころ満載。ぜひビーケーワンにてお買い求めくださいね。
投稿者 東 雅夫 : 2006年10月01日 23:33 | コメント (0) | トラックバック (0)





























