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2007年03月31日
『稲垣足穂の世界』出ました 平凡社の〈コロナ・ブックス〉から『稲垣足穂の世界 タルホスコープ』が発売されました。
万華鏡さながらのタルホ宇宙を、種村季弘による「箱」、あがた森魚による「郷愁」から、龍膽寺雄「放浪」、萩原幸子「桃山御陵」まで、42のキーワードと参考図版により読み解くヴィジュアル・ブックとなっています。
雑誌『太陽』の1991年12月号のタルホ特集がベースとなっていますが、今回新たに加えられたキーワードも数多く、『稲生モノノケ大全 陽之巻』に御寄稿いただいた御両人――高原英理による「童話」と寮美千子による「科学」、そして『響鬼探究』に御寄稿いただいている安藤礼二の「セイント」など、関係者のお名前もチラホラ。かく申す小生も「物の怪」という項目を担当しております。
とても美麗なオブジェ感覚あふれる一巻ですので、ぜひ御高覧のほどを……。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月31日 07:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
紀田順一郎の仕事フェア、開催中このほど『幻想と怪奇の時代』を上梓された紀田順一郎先生のお仕事を展望するブックフェアが、ビーケーワンの本サイトにて始まっています(上段のリンクからどうぞ!)。
↑『幻想と怪奇の時代』より。
豊富な図版の数々も魅力のひとつだ!
怪奇幻想文学の紹介者・翻訳者としてはもちろん、古本ミステリーから出版論・読書エッセイ、そして近代思想史や文化史方面の多彩な著作に至るまで、その巨大な足跡の全貌をカバーするにはいささか小規模ながら(汗)、魅力的なお仕事の一端を窺うに足る近年の著作が集められているように思います。
本来の意味での「教養主義」というものが地を掃(はら)って久しい現在、その理想的体現ともいうべき紀田先生の著作は、特にこれから人文諸科学の森へ分け入ろうとする若い方々にこそ手にとっていただきたい良書ばかりです。博識を博識と感じさせない、親しみやすく端正な語り口に、必ずや魅了されることでしょう。
『日本怪奇小説傑作集』の原点を温(たず)ねるという意味でも、この機会にぜひ!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月31日 06:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月30日
朗報! ちくま文庫の担当Kさんから、待ちに待った朗報が!
まだ詳しくは申しあげられませんが、今年の〈文豪怪談傑作選〉企画の大きなヤマを超えるメドがつきました。やったやったー。
これで今夏の〈文豪怪談傑作選〉は、日本怪談史に画期をもたらすような(大きく出たな!)ラインナップが組めそうです。
企画公表まで、もうしばらくお待ちください。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月30日 18:02 | コメント (1) | トラックバック (0)
2007年03月29日
今度は西荻怪談だ!西荻ブックマークでの「てのひら怪談」イベントの件は、6月上旬の週末開催のセンで最終的な調整に入っております。
西荻ブックマークは、西荻窪という個性ゆたかな町を愛する「本好きたちの思いつきから生まれた“本をめぐるマンスリー・イベント”」(北尾トロさんの「ご挨拶」より)です。
公式サイトはこちら→ http://members.jcom.home.ne.jp/43zoo/nbm/nbm2.htm
したがいまして今回のイベントも、本好きの方たちに『てのひら怪談』という本のちょっと変わった成り立ちを知っていただき、800字の怪談文芸というムーヴメントの魅力を体感していただくことを主目的としております。
で。せっかく西荻で開催されるのだから、西荻にちなんだ「てのひら」作品の公募をおこない、優秀作を会場で朗読したりポストカード型のミニブックにして配布しようという計画が進んでおります(天野行雄さん@日本物怪観光が西荻ブックマークでおやりになった「妖怪しおり」の配布イベントに触発されたアイディアです)。
応募資格は不問。西荻で生まれ育った方、現在西荻にお住まいの方はもちろん、西荻を一度も訪れたことがない方の応募も大いに歓迎します。
テーマについては、西荻窪と何らかの関わりがあれば可。西荻という土地にまつわる話や西荻を舞台とする話はもちろん、西荻とゆかりの人物や文学作品、歴史上の事件に関係する話、さらには「西」と「荻」と「窪」を織り込んだ三題噺風の作品まで……面白ければなんでもあり! の緩やかな方針で臨みたいと思います。
作品執筆を契機に、西荻について文献やインターネットで調べたり、実際に西荻を探訪してみたり(これからは散策に絶好の季節ですぞ!)、あるいは入選作品を読んで西荻への関心を掻きたてられたり……応募者やイベント参加者に、怪談を通じて西荻という土地に親しんでいただくことが、今回の企画の眼目です。それこそが同時に「街角に怪談を!」という試みの理念にかなうことにもなると思うからです。
正式な公募の詳細は近日中に発表しますが、なにせ開催期日から逆算すると、応募締切が4月末頃になりそうなので、ひと足先に、こちらで予告&ハッパをかけさせていただく次第(笑)。
クトゥルー神話の次は西荻窪と、なんだかよく分からない公募が続きますが、例によりまして、我と思わん方は、ぜひ!
↑山田詠美の最新作も西荻が舞台なのだ!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月29日 14:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月28日
狐と暴夜幻想譚――『書評家〈狐〉の読書遺産』に、〈伝奇ノ匣 ゴシック名訳集成〉の『暴夜幻想譚』が採りあげられていますが、御存知でしたか?
『てのひら怪談』の著者の一員である酒月茗さんから御教示をいただき、慌てて錦糸町の書店に飛んでいった。
あらまあ、本当だよ。「漱石と八雲が偏愛した小説」と題された章で、同書の目玉復刻だったメレディス一代の奇作『シャグパットの毛剃』について、訳者・皆川正禧にスポットを当てて、丁寧に御紹介くださっているのであった。
山村修『書評家〈狐〉の読書遺産』は、2006年8月に肺癌のため急逝した著者が、死の直前まで〈狐〉の筆名で『文學界』に連載していた「文庫本を求めて」をまとめたものだが、不明にして雑誌掲載時には見逃していたのであった。嗚呼。
思えば先日、『クトゥルー神話事典』の件でアマゾンを検索したとき、拙著のランキングで『暴夜幻想譚』が妙に上位に来ていて、「なんで今ごろ?」と不審に感じたのだが、原因はどうやらこれだったらしい。
「東雅夫編『ゴシック名訳集成 暴夜幻想譚』に見すごせぬ作品が収められている」と始まるこの書評、皆川による『シャグパット』翻訳を「ともかく渾身の訳しぶりだ」と高く評価し、あまつさえ併録した小泉八雲の講義録「シャグパットの剃髪」に引用されている『シャグパット』の一節(田部隆次訳)と皆川訳とを比較引用したうえで、次のように皆川訳の特質と魅力を称揚してくださっているのだ。
先に引いた田部隆次訳は、あくまでも八雲の文脈に沿った試訳というべきもので、ここで皆川正禧訳と優劣をくらべようというのではない。しかしそれにしても、皆川正禧の訳文の陸離たる色彩感覚、圧縮されてあざやかなイメージ喚起力は、右の一節だけでも了解できよう。「猩々緋の夕日が漣波の海を渡るがやうに」なんて、すごいではないか。
編纂者が本書に込めた意図を鋭く見抜いての、この引用と御指摘――まさにアンソロジスト冥利に尽きる書評であった。そもそもこの巻は、『シャグパット』と皆川正禧の再評価を主眼に置いて企画したようなものなのだから……。
スリープモードに入って久しい〈ゴシック名訳集成〉第3巻『吸血妖魅譚』再起動へ向けて、思いがけず大いなる励ましを頂戴した心境である。
今ごろは天界の書斎で悠々自適、万巻の奇古なる書冊に囲まれているだろう〈狐〉氏に、衷心より御礼を申しあげます。
学研 (2005.2)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月28日 23:22 | コメント (1) | トラックバック (0)
史上最小のクトゥルー神話賞 25日に募集を締め切りました「史上最小のクトゥルー神話賞」。
このほど学研エソテリカ編集部から、集計結果の報告が届きました。
注目の応募総数は、254篇でした!
先に申しあげましたとおり、本当に第4回ビーケーワン怪談大賞(応募総数271篇)に肉迫する結果となって、スタッフ一同、嬉しい驚きに打たれております。
個々のホームページやブログ上で、あるいはクチコミで、賞の存在を広めてくださった皆さまに、心より御礼申しあげます。
そしてもちろん、応募者の皆さま全員にも、心から「お疲れさん〆」の言葉をおくりたいと思います。
今後の選考スケジュール等につきましては、追ってこの場にて、随時報告させていただきます。
『クトゥルー神話の本(仮)』の進行ともども、引き続き御注目くださいますよう、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月28日 00:03 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月27日
てのひら通信(03/27) さて、ハッと気づけばもう火曜日。ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」更新日です。
今週は、沢井良太さんの「姉や」と、平金魚さんの「朋有り、遠方より来たる。」という「死人との遭遇」つながりの2篇が登場です。
見慣れた日常の光景のただなかに、それと知られず立ち混じる亡者たち……伝統的なテーマに、それぞれ清新な手法で挑んだ好篇ではないでしょうか。
次回はクジラマクさんの「鎖の家」と林不木さんの「先輩の死」をお送りする予定です。
小生の修羅場明けをうけて、斉藤さんと久々の打ち合わせを。
おもな議題はふたつ――ひとつは「西荻怪談」公募の件、もうひとつは、まだナイショだ(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 16:40 | コメント (0) | トラックバック (0)
〈異〉なる妖怪本を語るトークショー アンダーグラウンド・ブック・カフェのトークショー、第2弾の詳細が発表になりました。
これって…………もしや『妖怪文藝』つながりでもあったりして!?(いま気がついた/笑)
◆地下室のトークショー/その2
書痴、〈異〉なる本を語る――〈異〉の世界シリーズ第一期完結記念
地味ながらもコツコツと刊行を続けている、中公文庫BIBLIO〈「異」の世界〉シリーズ。専門家・好事家・マニアに好評を持って受け入れられた第一期の完結を言祝ぎつつ、来るべき第二期を(期待と不安をもって)展望すべく、東雅夫、京極夏彦、天野行雄が「我が偏愛する書物」について自在に語る。
ゲスト:東雅夫(アンソロジスト、「幽」編集長)
京極夏彦(小説家、〈異〉の世界アドバイザー)
天野行雄(造形作家・イラストレーター@日本物怪観光)
日時:5月28日(月)午後7時より
場所:東京古書会館地下ホール
入場料:1,000円(当日精算)
定員:80名(要事前予約)
※事前予約は観覧希望のトークショーのタイトル、氏名、住所、電話を御明記の上、メールもしくは往復葉書にてお申し込み下さい。応募者が定員以上となった場合は、抽選の上、当選者の方のみに通知いたします。
締切:4月7日(土)必着
メールアドレス:chikaten@gmail.com
往復葉書送付先:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22 東京組合古書会館内
「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」
詳しくは下記アンダーグラウンド・ブック・カフェの公式ブログを参照してください。
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/
(最新記事が最下部に表示される形式なので御注意を)
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 16:10 | コメント (1) | トラックバック (0)
『公募ガイド』で紹介されました!現在発売中の『公募ガイド』4月号「公募クローズアップ」コーナーで、「幽」怪談文学賞が2ページにわたり紹介されております。
「受賞後のバックアップも魅力の文学賞」と銘打たれておりまして、とりあえず摑みはオッケー、かな、と(笑)。
左ページには長篇部門の大賞受賞作である黒史郎『夜は一緒に散歩しよ』からの抜粋と、全選考委員の選評の抜粋も掲載されています。
今年、応募を検討されている方には何かと参考になる記事ではないかと思いますので、一読をお勧めいたします。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 11:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
『クトゥルー神話事典』の在庫状況について 目下、アマゾンでは、拙著『クトゥルー神話事典 第三版』に5000円という法外な値段がつけられている模様。ううーむ。
長らく「在庫切れ」表示が続いているので、古書扱いされているようです(涙)。
これは返品分の改装・再出荷作業が、印刷製本所が年度末で混み合っているためになかなか進まず、追加注文に応じられないためなのだそうな……。
ちなみにビーケーワンでは在庫をしっかり確保しておりますので、定価で買えます!(笑)
購入を検討されているお知り合いがいる方は、ぜひ教えてあげてください。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 11:20 | コメント (0) | トラックバック (0)
宇山秀雄氏を偲ぶトークショー でもって、そのアンダーグラウンド・ブック・カフェなのですが、今年は小生、なんと2日連続で、まったく性格を異にするトークショーに登板することとなりました。
まずは、その第1弾として、下記の御案内をいたします。
◆地下室のトークショー/その1
「新本格の20年――編集者・宇山秀雄の仕事」
今年は綾辻行人の『十角館の殺人』が刊行されて20年。中井英夫の『虚無への供物』を文庫化するため講談社に入り、新本格ミステリームーブメントを生み出した宇山秀雄氏を偲び、綾辻行人、有栖川有栖、東雅夫が名編集者の素顔を語る。
ゲスト:綾辻行人/有栖川有栖/東雅夫
日時:5月27日(日)午後7時より
場所:東京古書会館地下ホール
入場料:2,000円(当日精算)
定員:80名(要事前予約)
※事前予約は観覧希望のトークショーのタイトル、氏名、住所、電話を御明記の上、メール、もしくは往復葉書にてお申し込み下さい。応募者が定員以上となった場合は、抽選の上、当選者の方のみに通知いたします。
申込締切:4月7日(土)必着
メールアドレス:chikaten@gmail.com
往復葉書送付先:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22 東京組合古書会館内
「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」
なお、同日午後4時からは、権田萬治氏をゲストに迎えた「7階のトークショー/幻影城の時代」も開催されます。
詳しくは下記アンダーグラウンド・ブック・カフェの公式ブログを参照してください。
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/
(最新記事が最下部に表示される形式なので御注意を)
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 00:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
インタビュー@帯関係者といえば……アンダーグラウンド・ブック・カフェで今年もまたお世話になる西秋書店さんから、「京極夏彦さんのインタビューが載っていますが、御存知ですか?」と『WB(早稲田文学)』の1月号を頂戴しました。いつもお心にかけていただき、ありがたいかぎりです。
聞き手に重松清氏が起用されたこのインタビュー、なかなか突っ込んだ話題満載で興味深い内容ですが、最後の最後に来て、こんな発言が……。
京極 たとえば、僕とかかわりの深い雑誌では、「怪―KWAI」では水木さんが中心ですし、「ダ・ヴィンチ」増刊の「幽」では東雅夫さんで、「メフィスト」はもともと宇山(日出臣)さんの作られた雑誌ですよね。かかわる以上、どれも売れて欲しいとは思います。でも、ただ小説載せたって面白くないし、それじゃそんなに効果はない。だからいろいろ考えてはいますが、やりにくいですよね、執筆者という立場は。黒子に徹することができないから。
重松 ただ、そのどちらにしても京極さんは雑誌のイメージキャラクターでもありますよね。
京極 キャラなのか(笑)。いや、「怪」も「幽」も名付けはしましたが、それだけですよ。でも少なくとも3誌とも「売りたい」という意識は強くある。「出てればいい」ではなくて、もっと切迫してます。スタッフを含め、執筆者にもそうした想いは伝わりますからね。ひとは集まります。呼ぶというより集まる、これは大事なことだなと思いますが。
とても重要なことをサラリと言葉にしていただき、感謝に堪えません。
特に編集スタッフは、心して読んでおくように(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月27日 00:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月26日
800字のクトゥルー神話賞、締切!先ほど、25日の午後11時59分をもちまして、〈史上最小のクトゥルー神話賞〉の公募を締め切らせていただきました。
正確な集計結果は、追って学研サイドから報告があり次第お知らせいたしますが、小生が個人的に概算したところ、200篇の大台超えは確実、第4回怪談大賞の応募総数に迫ろうかという勢いのように思います。
当初の予想を上まわる御応募をいただきましたことに深く御礼申しあげます。
締切間際になって、アッと驚く意外な方や、とても懐かしい方のお名前が次々と飛び込んできまして、先週放映の「ウルトラマンメビウス」を彷彿させるような感激を味わいました(分かりにくい比喩ですいません)。
800字クトゥルーの今後の展開にも、ぜひ御注目のほどを。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月26日 01:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月25日
「ようかいどうかわらばん」に穂村さん登場!先月号に小生のインタビューを掲載していただいた、やのまん発行の広報紙『ようかいどうかわらばん』の3月号が到着。
田辺青蛙さんの連載「妖怪談話」に、今月のゲストとして登場したのは……意外や、あの穂村弘さん。しかも介添役(!?)として、ポプラ社の斉藤さんまで登場しておるではないですか!(笑)
「妖怪的な女性や人を惹き付けてしまう」という穂村さんならではのユニークな妖怪観が開陳されているので、これは必見かと。
しかし……この調子でいくと、そのうち加門七海さんや福澤徹三さんも、登場するのかしらん!?
なんにせよ怪談界と妖怪界の相互交流がなされることは歓迎すべきことですな。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月25日 18:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
テルミンの魔力 これも某日、岡野玲子さんからお招きにあずかり、東京文化会館で開催された、テルミン奏者・やの雪さんのコンサートに(テルミンとは何かについては、ウィキペディアあたりを参照のこと)。
生演奏に接するのは初めてゆえ、興味津々で臨んだのだが、宙に揺らぐ両手の精妙な動きで音色と音量を操るという、どこか呪術めいたというべきか怪談的ともいえそうなパフォーマンスに、冒頭から魅了されてしまった。
クラシックの定番曲中心の前半から一転、オリジナルを交えた後半に入ると、そうした妖しい雰囲気はいっそう濃厚となり、ついには演奏に没入するあまり、突如やのさんが意識を喪って倒れるというハプニングも。幸い大事には至らず、しばし休息の後、気丈に演奏を続けたことに感服する一方で、スティーヴン・マーティン監督のドキュメンタリー映画『テルミン』にも片鱗の窺える、テルミンという楽器の秘めたる魔性を目の当たりにするかのような眩暈を覚えた(後日、やのさんの事務所から送られてきた挨拶状によれば、その後は元気に演奏活動を続けていられるとのことで、なによりであった)。
なお、会場で久しぶりにお目にかかった岡野さんから、思いがけない「縁起物」を頂戴し、いたく感激。ありがとうございました。これについては、いずれ何かで文章にする機会もあろうかと……。
白泉社 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月25日 18:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
ミステリチャンネル収録修羅場中とはいえ、当然のこととは云え外せない用事もいくつかあった。いやS.I.C.展はともかく(笑)。
某日の午後、拙宅にミステリチャンネルのスタッフが撮影機材を持って到着。
ん? 取材は先週終わったではないかと思われるだろうが、担当ディレクターのH氏は、番組のオープニングを、いかにも怪奇伝説研究家の名にふさわしい奇古なる書冊(ふみ)に囲まれた書斎に、小生が端座しているシーンから始めたかったらしいのである。
「あー書斎はイコール寝室だしー、書庫はほぼ満杯状態で人間が通り抜ける隙間くらいしかないしー、応接間(兼居間)で撮るしかないけど、いいの? かなりイメージ違うと思うよ……」と婉曲に申しあげてみたのだが、それで良い、とおっしゃる。
果たして……奇古なる書冊ならぬ(いや本も確かにあるんだけどね)奇古なる恐竜怪獣妖怪響鬼フィギュアが蝟集する現状に呆然とするスタッフであった(笑)。
それでもライトやカメラを設置するスペースを切り開き、なんとか撮影完了。いやはや、最後の最後まで、お世話をかけました! スタッフの皆さんの真摯な姿勢と気遣いのおかげで、とても気持ちよく仕事をさせてもらえましたよ。
……と、いうわけで、目下編集作業真っ最中の「ムー不思議リポート/東雅夫の妖怪探訪記」――第1弾「件(クダン)の巻」は、4月1日18時〜を皮切りに、下記の日程で放送される予定です。
「ムー不思議リポート」放送枠
月曜日【11時30分〜】
火曜日【7時30分〜】
水曜日【16時30分〜】
木曜日【11時30分〜】
金曜日【7時30分〜/16時30分〜】
土曜日【15時30分〜/深夜2時30分〜】
日曜日【18時〜/深夜2時30分〜】
※全部で43回リピート放送! だそうな(笑)。
なお「ミステリチャンネル」は、全国のケーブルテレビ局もしくはスカイパーフェクTV!(728ch)で視聴できます。同局の詳細については、下記の公式ホームページを参照。
http://www.mystery.co.jp
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月25日 04:37 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月24日
響鬼といえば……締切山積であろうと何だろうと、男には行かねばならぬ時がある!
見よ、このマジョーラの輝きを〆
ホビージャパン (2006.12)
通常1-3週間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月24日 18:40 | コメント (5) | トラックバック (0)
混沌からの帰還 どうにかこうにか修羅場脱出に成功……。
予定よりもやや後倒しになりましたが(汗)、なんとか下記の仕事は無事に切り抜けることができました(枚数は400字用紙換算)。
◇『夜想』吸血鬼特集に「吸血鬼文学/名作百選」を寄稿(約25枚)
◇『小説推理』来月号に「〈幻想と怪奇〉時評」を寄稿(約5枚)
◇『ダ・ヴィンチ』来月号に「宇佐美まことインタビュー」を寄稿(約6枚)
◇『ムー』来月号に「日本伝説紀行/源頼政の鵺退治伝説」を寄稿(約12枚)
◇学研〈謎〉シリーズ『日本の妖怪の謎と不思議』に「妖怪読書案内――妖怪を旅する人のためのブックガイド」を寄稿(約16枚)
さあ、これで今度こそは『響鬼探究』と『百物語の百怪』文庫版改訂作業に、心おきなく専念できる!……と信じたい祈りたい。
論創社 (2007.1)
通常24時間以内に発送します。
↑今月の〈幻想と怪奇〉時評イチオシ本だ!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月24日 04:57 | コメント (1) | トラックバック (0)
2007年03月23日
クトゥルー通信(03/23)昨夜の「通信」から今までの12時間のあいだに、なんと20篇もの投稿が!(笑)
いったい全体、最終的に何篇に達するのか空恐ろしくなってまいりました……イア! イア! ハストゥール!!!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月23日 13:40 | コメント (0) | トラックバック (0)
クトゥルー通信(03/22) 先日の「締切迫る!」の告知をしてから、さらに応募が加速しているようで、今ふと思い立って作品数をカウントしてみたところ……とっくに3ケタ台に突入しておりました(笑)。
いやあ〜ははははは(汗)。
てのひら怪談のほうでもおなじみの某氏からは、濃い作品がどーんと10篇、まとめて投稿されてきたりとか。
え、あんな作風の方がクトゥルーを!? と新鮮な驚きを覚えるような投稿とか。
予想外の反響に胸をときめかせております。
残り3日間となりましたが、これからどんな作品が到着するのか、愉しみでなりません。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月23日 01:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月22日
『幻想と怪奇の時代』見本到着ビーケーワンでの予約受付も好調だった紀田順一郎先生の新刊『幻想と怪奇の時代』の見本が到着しました。
戦後の出版界に怪奇幻想の文学を根づかせるべく奮闘した日々を回顧する第一部、ゴシック・ロマンスやM・R・ジェイムズ、日本怪奇小説などをめぐる先駆的論考の数々を収めた第二部――どちらも斯界の明日をになう若い方々にこそ読んでいただきたい、含蓄と示唆と上質のユーモアにあふれる内容です。
また、ほぼ見開きごとにといってもよいほど、ふんだんに収められた、貴重な書影やゆかりの人々の懐かしいスナップも目を愉しませてくれます。
以下に、小生が寄稿した帯の推薦文を掲げます。
いま鮮やかに甦る、怪奇幻想文学草創期の夢と熱情
怪奇幻想の文学、幻想と怪奇、世界幻想文学大系、現代怪奇小説集――少年時代、青年時代の私を育み、鼓舞し、素晴らしき文藝の魔界へと導いてくれた叢書や雑誌には、いつも其の人の名前があった。
底知れぬ博識と、猟奇叛骨の気風と、巧まざるユーモアをもって、戦後日本の幻想文学シーンを先導してきた、大いなるオルガナイザー紀田順一郎。
その足跡をみずから振りかえる本書は、伝説の時代を生きた人々の夢と情熱を丸ごと封じ込めたタイムカプセルのごとき書物である。
↑本書収録書影のフルカラー画像と単行本未収録の
海野十三論という豪華特典付き!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月22日 08:10 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月21日
てのひら通信(03/21)あと、もう一息(笑)修羅場中につき手短に。
ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されております。
今回は、矢内りんごさんの「弁天池にて」と黒史郎さんの「あひるの夜」という、「池」つながりにして「女人哀史」つながり(!?)でもある異色の取り合わせです。
ちなみに「弁天池にて」の舞台は、『幽』6号の江戸特集で探訪した、台東区吉原の弁天池であります。同号掲載の写真や、加門七海さんと小生による探訪記を併読していただきますと、よりいっそう怪談的興趣が増すことと思われます(MOTOKOさん撮影による巻頭グラビア「東京の東、江戸の闇」冒頭の金魚が泳ぐ池のそこはかとなく妖気ただよう写真も、弁天池で撮られたものです)。
さて次回は、沢井良太さんの「姉や」と、平金魚さんの「朋有り、遠方より来たる。」をお送りします。御期待ください!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月21日 14:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月19日
いよいよ締切せまる! 予想を上まわる反響で連日投稿が相次いでおります〈史上最小のクトゥルー神話賞〉ですが、いよいよ25日の応募締切まで残すところあと1週間となりました。
正直、こんなに手応えのある作品が集まるとは、想定外の驚きと歓びであります。
さらなる高み、名状しがたき窮極の混沌(!?)を目指して、ふるっての御応募をお待ち申し上げております!
〈史上最小のクトゥルー神話賞〉公募のお知らせ
本年5月に学研から刊行予定の別冊エソテリカ『クトゥルー神話の本(仮)』の一企画として、「800字のクトゥルー神話小説」の一般公募をおこなうことになりました。
募集要項は下記のとおりです。
※広義のクトゥルー神話に属する、オリジナルの掌篇小説を募集します。
※応募資格は不問。
※応募作は商業出版社の本や雑誌で未発表のものに限ります。
※応募原稿の上限は800字(=1行20字×40行)以内。改行などの余白も字数に含まれます。必ず1行20字×40行のフォーマットに合わせて御執筆ください。
※応募原稿は下記のメールアドレス宛てに、DOSテキスト・ファイル形式(拡張子が「.txt」)に変換のうえ添付して、送信してください。また、文字化け対応のため、メールの本文にも必ず原稿を貼り付けてお送りください。
【応募宛先メアド】 gensou@bk1.co.jp
※メールの表題は「クトゥルー応募」としてください。本文の最初に必ず、作品タイトル・筆名と御本名・御住所・メールアドレスを明記してください。
※応募締切は3月25日(25日の午後11時59分送信まで有効)。
※選考は、東雅夫とブックス・エソテリカ編集部がおこないます。
※優秀作品は、別冊エソテリカ『クトゥルー神話の本(仮)』(学研より本年5月刊行予定)に掲載し、規定の原稿料をお支払いします。
※最優秀賞受賞者には正賞として、記念品(詳細は後日発表します)を贈呈します。
※ふるっての御応募をお待ち申しあげております!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月19日 16:54 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月16日
短信あれこれますますもって修羅場中につき(笑)手短に。
まずは『てのひら怪談』関係。
『女性自身』(すでに発売中)『レタスクラブ』に続いて、今度は4月9日発売の『OZ magazine』のBookコーナーで紹介されるとのことです。
そしてなんと、来週月曜日の『産経新聞』にも、「話題の本」として『てのひら』の紹介記事が載るそうです! こちらも愉しみですね。
続いては「800字クトゥルー小説」関連。
そろそろ締切日も近づいてきたせいか、この週明けには合計10本がどどーんと到着!
それ以外の日にも1日平均2、3本ペースで投稿が寄せられております。「てのひら」常連陣も続々と参戦中。応募作がクローズドなのが、勿体ないくらいだぞ、と(笑)。
さて、先ほど個人的に嬉しい知らせが!
創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集』第1巻が、4月上旬に6度目の増刷となる旨、版元から通知がありました。とうとう第6版かあ〜。このアンソロジーはもともとロングセラーの基本図書となることを目指して企画したものなので、こうして着実に版を重ねていることは何よりの歓びであります。
あらためて、お買い上げくださいました皆さまに御礼申しあげます。
東京創元社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月16日 16:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月15日
てのひら通信(03/15)修羅場真っ最中につき(汗)手短に。
ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されております。
今回は斜斤さんの「同調」と立花腑楽さんの「闇喰(は)む女」という両個性派が登場。
前回予告しましたとおり、まるで事前に示し合わせたかのような、絶妙なコラボレーションによる(もちろん偶然の産物ですぞ!)「口腔怪談」とでも申せましょうか。
いま拙宅の近くの東京都現代美術館で展覧会が開催されている中村宏氏の絵画世界に登場するデフォルメされた人体を、思わず連想しました。
次回は矢内りんごさんの「弁天池にて」と、黒史郎さんの「あひるの夜」を予定しています。
なお、『レタスクラブ』の3月25日発売号、『女性自身』3月27日号に、それぞれ『てのひら怪談』の紹介記事が掲載される旨、斉藤さんから連絡をいただいております。
これまで小生が関与した編著では、ちょっと考えられないような媒体ですなあ(笑)。ありがたいことです。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月15日 10:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月13日
旅の終わりに、もしくは名状しがたき恐怖の混沌なぜか小生の動向を見澄ましていたかのごとく(ブログ見てればおおよそ分かるが)、各方面からメールやら電話やらがひっきりなしに……。
その結果、はなはだ恐るべきことに、『夜想』の吸血鬼特集と、『ムー』の日本伝説紀行と、同じく学研の『妖怪の謎と不思議』と、『ダ・ヴィンチ』の宇佐美まことインタビュー記事と、『小説推理』の連載と――それぞれの原稿を今週中に何とかしなければいけないことが判明する。
なんだー各1日かよ、わははははー(もはや笑うしかない)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月13日 04:53 | コメント (0) | トラックバック (0)
東アジア恠異学会大会 かくして『ムー』の取材も無事に終了したが、小生の旅はまだ終わらない。
クダン、鬼骨、鵺と続いた長期取材の締めくくりは、西宮の関西学院大学で開催された東アジア恠異学会の第三回大会である。いや別に恠異学会が魑魅魍魎の集いとか、そういうことでは全くないのだが(笑)。
恠異学会のメンバー諸氏には、『幽』の連載「怪談考古学(アルケオロジー)」でもお世話になっていることは御存知のとおり。今回は「近世」における怪異の探究をメイン・テーマに据え、下記の5氏による研究報告と総括討議(司会・京極夏彦氏)がおこなわれた。
村上紀夫氏(大阪人権博物館)「木食正禅考――享保期京都における宗教者と社会」
香川雅信氏(兵庫県立歴史博物館)「妖怪手品の大坂、妖怪図鑑の江戸――妖怪革命の西と東」
木場貴俊氏(関西学院大学大学院)「怪を語る儒者――物・事・心」
井上智勝氏(大阪歴史博物館)「近世の『怪異』と神祇管領長上吉田家」
堤邦彦氏(京都精華大学)「寺と幽霊――念仏の呪法化を中心として」
どれも充実した、興味深い発表だったが、とりわけ堤邦彦氏のお話は、まさに今回の探訪取材の起点というか原風景に肉迫する内容であり、ことのほか印象深く、大いに啓発されるものだった。
大会終了後、物販に勤しんでいた編集Rとともに、甲東園近くの居酒屋でおこなわれた打ち上げにおじゃまする。堤先生と『幽』次号特集に関して有意義な密談(!?)をしたり、『響鬼探究』に御寄稿いただいている木場貴俊氏、島田尚幸氏らと歓談したり。一瞬、もう一泊していくか……との妄念がよぎるも、同じくハタと正気に返った編集Rに促され、講談社の横山建城氏と3人でひと足先に会場を後に。終電一本前の新幹線で無事、帰京の途に就いたのだった。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月13日 04:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月12日
目覚めは「てのひら」とともに(笑) かくして京阪神をまたにかけた鵺紀行も無事終了し、一夜明けて――。
寝惚け眼でホテル自室のドア下を見たら、ちゃんと朝刊が差し込まれているではないの。しかも産経新聞だよ!(ラッキー)
一気に眠気も吹っ飛んで、わさわさと紙面を繰る。
↑てのひら新聞広告in大阪!
これは良い記念になりました(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月12日 01:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
鵺の啼く地で……舌鼓!? 昨日は蘆屋の鵺塚と大阪都島の鵺塚を連続して経巡り、鵺の遺骸の行方に粛然と思いを馳せたのだけれど、本日は午前中から、今回の鵺紀行のハイライトというべき、京都下京区の神明神社取材へ。
ここには、源頼政が鵺を射殺した際に用いられたという双の矢尻が奉納され、神宝として今に伝えられているのである。年に一度の大祭の時にしか公開されない門外不出の「お宝」を、今回は特別に拝観させていただけることになったのだ。
で。しっかり見せていただき、念入りに撮影もして参りましたよ、鵺退治の矢尻! おまけに、由緒を記した掛軸まで……取材の成果と写真は『ムー』来月号の「日本伝説紀行」にて。
↑取材当日は偶然にも月例祭にあたっており、
氏子の皆さんによる玉串奉奠の儀が挙行された。
無事に取材を終えて辞去しかけた我々を、神明神社総代を務める田和弘二さんが「これも御縁ですから……」と昼食にお招きくださった。田和さんは、神社の隣で長らく店舗を構える京料理屋「うをすえ」の御主人なのだった。
京の味覚を詰め込んだお弁当に舌鼓を打ち、感激もひとしおの取材トリオ。
ここをご覧の同好の士諸賢も、京都妖怪探訪のおりには是非お立ち寄りのほどを。
↑「うをすえ」の御主人。松竹ロビンス時代からの
年季の入ったベイスターズ・ファンでもある。
京料理・割烹「うをすえ」
住所:京都市下京区綾小路通東洞院東入ル神明町724
電話:075-351-1437
http://www.kyotodc.co.jp/spot/uwosue.html
↑かつて「鵺の森」とも呼ばれた東三条・大将軍神社の御神木。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月12日 00:53 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月10日
クダン、鬼骨、そして鵺の妖 阿波の鳴門でつつがなく取材を完遂したミステリチャンネル取材班一行は、鳴門大橋〜淡路島を経由して、夕闇せまる神戸へ。
今回の取材の成果は――
「ムー不思議リポート 4月号 東雅夫の妖怪探訪記(1)件」
「ムー不思議リポート 5月号 東雅夫の妖怪探訪記(2)鬼の骨」
来月と再来月、CS「ミステリチャンネル」のプログラムとして放映される予定ですので(スカパー!でも視聴できます)、その節は是非よろしく!
ミステリチャンネルのスタッフと別れた小生を手ぐすねひいて(!?)待ちかまえていたのは、ムー編集部の獅子堂とカメラマンのSさんコンビであった。
ヒガシ「いや〜ずいぶん久しぶりな気がするなー」
獅子堂「安達ヶ原の鬼婆取材以来ですから、1年半ぶりですよ」
ヒガシ「ええッ!? そんなに御無沙汰だったの?」
獅子堂「去年は公私ともに多忙だったもんで……」
先日、電撃結婚を発表したばかり(おめでとう!)の獅子堂が、にやけきった表情でうそぶく。
…………そうか、そういうことか!(笑)
かくして、実に1年半ぶりとなる「日本伝説紀行」――京阪神鵺塚巡礼が開始されたのであった。
↑銀波きらめく蘆屋の浜辺。
鵺の遺骸が漂着した地のひとつだ。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月10日 08:12 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月09日
てのひら通信(03/09)3月9日付『日刊ゲンダイ』の新刊紹介欄で、『てのひら怪談』が取り上げられました。
野々宮夜猿さん「光の穴」の粗筋紹介が全体の半分ほどを占めているところがなかなか個性的で、夢乃鳥子さんの「矢」にも短い言及があり、「世にも不思議な100の物語を収録」と締めくくられています。
無署名の記事ですが、紹介者の好みがそこはかとなく窺われる気がしますね(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月09日 19:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
鬼骨寺再訪と新たな収穫 ミステリチャンネル「ムー不思議リポート/東雅夫の妖怪探訪記」の取材も、今日で足かけ3日目。
本日の探求物は「鬼の骨」――こちらも『妖怪伝説奇聞』で紹介している、徳島県鳴門市の鬼骨寺を再訪して、寺宝である鬼の歯と角の現物を拝観取材させていただくのが主目的だが、今回はそれに加えて、前回果たせなかった「鬼の岩屋」探索と、もうひとつの鬼骨寺(!?)探訪というミッションが加わった。
取材に先立って関連資料を探索していたところ、先年、なんと鬼骨寺の伝承と収蔵品について詳細な学術調査がおこなわれ、報告論文が『伝承文学研究』に発表されていることが判明したのだ。
世の中には酔狂な学者さんもいるものだなあ……と讃歎しつつ、筆者名を見たら、堤邦彦という方だった(笑)。狭い世界だよ……。
堤先生の論文には、鬼骨寺の収蔵品と酷似したものが、同じ鳴門市の法泉寺にも遺されているという注目すべき事実が記されていた。スタッフのHくんが連絡を取ったところ、御住職は取材を快諾してくださった。
かくして、まずはミスチャンのスタッフとともにレンタカーで鳴門海峡沿いを疾駆し、折野の鬼骨寺へ。前回も拝観した鬼の歯と骨、法然上人の一代記を描いた掛軸などを、今回はテレビカメラで撮影させていただく。巨大な双幅も入念に撮影された(筈な)ので、御期待いただきたい。
ここでまずは第一の収穫が。御住職が撮影した「鬼の岩屋」付近の写真を見せていただくことができたのだ。後刻、折野川をさかのぼり、首尾良く現地を踏査することができた。
↑鬼骨寺の御住職撮影による「鬼の岩屋」への入口付近
鬼骨寺を辞去した一行は、ふたたび鳴門市内に引き返し、駅近くの法泉寺へ。戦国武将として勇名を馳せた赤松一族の後裔である御住職にお目にかかり、いろいろ貴重なお話をうかがうことができた。
もちろん収蔵品もバッチリ撮影させていただいたので、こちらも乞う御期待である。
↑法泉寺所蔵の掛軸に描かれた鬼たちの自害の図。
鬼骨寺のそれとは全く異なる絵柄である。
※鬼骨寺、法泉寺ともに、収蔵品の一般公開は原則としておこなわれていないので、御注意ください。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月09日 10:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月08日
ビーケーワンで妖怪本フェアfeaturing田辺青蛙 すでに上段のリンクに新規登場しているのでご覧になった方も多いかも知れませんが、先日お伝えしたビーケーワンの「やのまん妖怪本」フェア連動企画の特集記事がアップされております。
『てのひら怪談』で注目を集めている一人――田辺青蛙さんのユニークな個性を感じさせるインタビュー(ちなみに写真に載っている謎の生物は青蛙神だそうな)とお奨め本ガイドに加えて、急遽、新作「血飲み子」まで掲載されているではないですか!(笑)
この作品は、昨年10月に、怪談大賞入選組の皆さんから「週刊てのひら怪談」用の新作を募った際、打てば響くように速攻で大量投稿されてきた田辺作品中の1篇です。「週刊てのひら」では陽の目を見ていませんでしたが、捨てがたい味のある佳品なので、今回のお蔵出しは小生としても拍手喝采であります。
辻さん@ビーケーワンとしては、今後も機会があれば、てのひら作家陣とブックフェアとの連動企画を模索していきたいそうなので、今回の御感想やリクエストなど、お寄せいただけたら幸いです。
いや、その前に、ぜひブックフェアの書籍を1冊でも2冊でも、お買い求めください! 企画継続に、これ以上のカンフル剤はありませんぞ(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月08日 21:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
てのひら通信(03/07) 岡山取材を終えた一行は、瀬戸大橋経由で四国は鳴門市へ。
今夜の宿泊先である駅近くのビジネスホテルに到着するなり――「ヒガシさまにFAXが届いております」。
おお、これは! 『てのひら怪談』新聞広告第2弾のゲラではないか(笑)。
↑ポプラ社斉藤さんから広告ゲラのFAXが……。
今回は3月11日(日)付の讀賣、聖教、産経、毎日(ただし毎日のみ大阪・九州は13日)の各新聞に、前回と同じく全五段で掲載予定です。
メインの新刊『えんぴつで枕草子』に次ぐスペースを確保して、なにげに目立っているではないの(笑)。
かくして「てのひら通信」は取材先でも続くのであった……。
ポプラ社 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。
↑新帯付き重版本、絶讃発売中!
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月08日 06:46 | コメント (0) | トラックバック (0)
クダン詣で!?〜岡山篇〜 前日夕刻、「ミステリチャンネル」取材スタッフのKさんHさんMさんトリオとともに新幹線で岡山入りし、朝から一路、吉永町の田倉牛神社を目指す。
牛神社は、今を去ること7年前に「日本伝説紀行」でおこなったクダン狩りの起点となった想い出深い場所であり、ぜひもう一度、再訪してみたいと考えていた所縁の地でもあった。
↑備前焼の祈願牛が堆積する牛神社の神域
前回と同様、備前市の文化財保護委員を務める光友和夫さんと参道入口で待ち合わせ、備前焼の祈願牛像がうずたかく積み上がる神域へとおもむく。
牛神社の神域では、一切の樹木の伐採がタブーとされ、禁を犯すと覿面に神罰がくだるとされる。「樹木ばかりじゃないです、こないだも祈願牛を不敬なやり方で持ち去ろうとした者が事故で酷い目に遭いましてねえ……」
生贄を求めてやまない牛塚の霊威は、ますます盛んのようだ。
慣れないリポーター役に戸惑いながらも、なんとかテレビ撮影を終えて、参道横にある土産物店へ。祈願牛を焼く工房を見学させていただく。手篤い茶菓のもてなしに感激。
↑祈願牛の製造現場を直撃だ!
昼食後、光友さん運転のクルマに先導されて、かつては山岳修験の霊場だったという吉永町北方の八塔寺ふるさと村へ向かう。ここには江戸時代に建てられた古い農家が歴史民俗資料館として移築されており、かつてクダンが誕生したのと同じような牛小屋の様子をつぶさに見学することができるのだった。
クダン伝説誕生の現場を、カメラとともに踏査することができて、感慨もまたひとしおであった。前回同様、懇切に御案内くださった光友さんはじめ関係各位に篤く御礼申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月08日 06:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月07日
「夢を見た」『小説推理』に、不思議テイストの見開き漫画「夢を見た」を連載中の岸浩史さんから、「『日佛往還記繙讀』完結と、目で見る『てのひら怪談』」のエントリーに、ちょっと嬉しいコメントを頂戴しましたので、こちらでも紹介させていただきます。
「夢を見た」の岸浩史です。
読んでいただき、とても嬉しいです。
「てのひら怪談」購入しました。
自分は漫画という手法ですが、
見開き2ページという空間にますます可能性を感じ、
創作意欲がわいてきました!
……とのこと。わざわざ『てのひら怪談』を御購入いただき、ありがとうございます。
見開き2ページという空間への可能性――小生も『てのひら』の単行本化を進める過程で、ひしひしと実感いたしました。
特に岸さんの作品には、想像力の展開のさせ方や、いろいろな鳥肌@穂村弘を誘発する結末のつけ方などの点で、てのひら作品との親近性を感じます。『小説推理』を読む愉しみが、先月の連載開始から、ぐーんとアップした感じです(笑)。
なお、先月号掲載の連載第一回は、月をモチーフに、巻頭グラビア頁を使ったカラー作品でした。独特な色づかいが魅力的なので、機会があれば、こちらもぜひ御一見のほどを。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月07日 08:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
クダン詣で〜東京篇〜 京都から博多まで〜、じゃなくて、京都から四国まで〜西へ流れて〜ゆくぅ〜オトコ〜〜な、恐るべき取材ウィークに突入。
とはいえ幕開けは、なぜか都内の某オフィス。お目当ては……。
ハイ、皆さん、もうお分かりですね(笑)。
すでに『怪』の記事等をはじめ、映像ではとうに見慣れている木原浩勝さん発見のクダン剥製だが、小生、なぜかこれまで実物に接する機会を逃しており、今回の「ムー不思議リポート/東雅夫の妖怪探訪記/件の巻」取材で、ようやく対面が実現することになったのである。
一見して、保存状態がすこぶる良好なことに、とにもかくにも驚愕。剥製発見にいたる経緯や、木原氏とクダンとの話せば長〜い関わりなどについて、いろいろ興味深いお話をうかがった。
取材中にも話が出たのだが、そもそも小生と新耳コンビとの出会いは、クダンが取り持つ(笑)奇縁といっても過言ではないのである。
今を去ること十年余前の1996年に刊行された『別冊宝島268 怖い話の本』に小生が寄稿した『リング』論(現在は宝島文庫版『伝染る怖い話』所収)の中で、小松左京『くだんのはは』『牛の首』と扶桑社版『新・耳・袋』所載の牛女怪談との奇妙な符合に言及したことが、後にメディアファクトリー版『新耳袋』に解説を寄稿する端緒となり、やがては〈怪談之怪〉結成へ、さらには『幽』創刊へといたる一連の流れの起点ともなったのであった(ついでに云えば、京極夏彦氏と新耳コンビの出会いも、なぜか「牛」がらみなのだが/笑)。
そんなこんなでクダンの奇縁をしみじみ振りかえった後、都内某所から別の某所へ場所を移して、木原氏のほか、松竹映画『怪談』(『リング』の中田秀夫監督が三遊亭円朝の世界に挑んだ話題の大作である)試写をご覧いただいた直後の京極夏彦氏、高原英理氏らと、怪しいティータイム(笑)。
夕闇迫る頃合いとともに、一天にわかに掻き曇り、時ならぬ春の嵐となったのは、果たしてクダンの剥製の所為なりや!?
メディアファクトリー (1998.4)
通常1-3週間以内に発送します。
講談社 (1990.10)
通常2-3日以内に発送します。
↑クダンの剥製と荒天との関係については
本書所収「伯耆から隠岐へ」を参照。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月07日 01:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月06日
てのひら通信(03/06) ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されました。
今週は、不狼児さんの「うぐいす餡パン」と、神森繁さんの「鬼の捨て子」――「キキョ キキョ」「チチィ チチィ」の啼き声対決となりました(笑)。怪談文芸における擬音語の効用、さらには短詩形文芸の伝統との関わりの深さ、等々を再認識させてくれる両作品だと思います。
なお、云わずもがなのことではありますが、プロフィールの「おばあちゃん」対決も含めて、当然のことながら、掲載作品については一切「仕込みは無し」です(笑)。毎回、掲載作家自身も、同時掲載される作品とプロフィールについては、作品タイトルを除き、なにひとつ情報を与えられておりません。
怪談創成の「場」というものの不思議な力に、あらためて思いを致さざるをえません。
来週掲載を予定している斜斤さんの「同調」と立花腑楽さんの「闇喰む女」もまた、偶然が織り成す驚くべきコラボレーションの実例と申せましょう。どうか、お愉しみに。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月06日 18:24 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月05日
てのひら新帯付き重版出来! 本日『てのひら怪談』の重版分出荷が開始された旨、ポプラ社の斉藤さんから連絡がありました。
店頭に並ぶ時期は、取次や書店ごとに相当なタイムラグがあると思われます(見かけたら報告よろしく!)。
↑これが新帯重版本だ!
ビーケーワンでも昨日から一時、在庫を切らしておりましたが(十分すぎるくらいの在庫を確保していたのですが、図書館注文分がとんでもない冊数に達しているためだとか)、思いのほか早く補充が完了しました。
当然のことながら、今回入荷したのは重版分ですので、早急確実に噂の新帯本(笑)をゲットしたい向きは、注文ボタンをクリック!
ポプラ社 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月05日 23:46 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月03日
「日佛往還記繙讀」完結と、目で見る「てのひら怪談」前後して届いた雑誌二冊に、ようやく目を通す。
まずは『ふらんす』に連載されていた高遠弘美さんの「日佛往還記繙讀」が、3月号の第12回「人とほく ゆきて帰らず」をもって完結した。
西欧文化の中心地パリへと、あるいは大望を抱き、あるいは好奇の念に駈られるまま旅立った近代日本の人々――その「往きて還りし物語」の一端を、かれらが書き残した旅行記などの文献をたどることで浮かびあがらせてゆくという、まことに興趣尽きない連載であった。
毎号愉しく拝読しながら、嗚呼これはエッセイのスタイルをとったアンソロジー、精華集の試みなのだなあ……との感を深くした。
次々に登場する文人墨客の人となり、佛國との関わりを達意の語り口で紹介しつつ、その面影を鮮やかに浮かびあがらせる一節一段が要所に引用されることで、わずか4ページの紙幅とは思えない重層的な小宇宙が顕現する――小生もアンソロジストの端くれとして、啓発されることしきりであった。
いずれ何らかの形で、単行本化されることを期待したい。
↑岸浩史「夢を見た」より
さて、続いてはおなじみの『小説推理』4月号。今回の〈幻想と怪奇〉時評では、梅田正彦編訳『鼻のある男――イギリス女流怪奇小説選』、岡部道男『いいとこ床屋の縁の下』と並んで、『てのひら怪談』にもこっそり言及しているので、関係者は記念に購入するように(笑)。
ちなみに先月号から連載が始まっている岸浩史氏の「夢を見た」は、独特なタッチとテンポによる「夢漫画」の試みであり、わずか見開きのスペースながら妙に後をひく魅力がある。
そう、さしずめ、目で見る「てのひら怪談」とでもいうべきか!? こちらもぜひ御注目いただきたい。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月03日 23:19 | コメント (2) | トラックバック (0)
てのひら通信(03/03) 斉藤さんから共同通信の配信記事がドサリと到着。S記者の御高配に感謝です。
記事の内容はまったく同じですが、見出しの付け方に、各新聞の個性があらわれているように思うので、以下にまとめてみました。
「河北新報」(2/20)てのひら怪談人気 ネット投稿型に手応え
「南日本新聞」(2/21)てのひらサイズの怪談を
「山梨日日新聞」(2/22)「てのひら怪談」ネットで取り組み
「四国新聞」(2/22)てのひらサイズの怪談募集
「山陰中央新報」(2/22)ネットで「てのひら怪談」
「神奈川新聞」(2/23)てのひらサイズで怪談 「新しい形式の文芸に」
「岐阜新聞」(2/24)てのひらサイズの怪談を
「静岡新聞」(2/26)てのひらサイズの怪談を楽しんで
「高知新聞」(2/27)800字怪談 新文芸の感触
各紙ともかなり大きめに扱っていただき、嬉しい限りです。各紙の御担当者の方、ありがとうございました。
なかでも愕然としたのが、岐阜新聞さんのレイアウト――。
↑ウルトラマンとの競演だ!(感涙)
いやあ〜(汗)。どうせなら小生の顔なんぞより書影をドーンと載せていただいたほうがその……なんにせよ、ありがたいことです。
なお、上記以外の地方紙にも記事が掲載されているらしいので、お気づきの方は御一報くださいませ。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月03日 16:20 | コメント (1) | トラックバック (0)
神楽坂ダブルヘッダー 神楽坂で打ち合わせと会食の2連戦。
まずはK社より7月に書き下ろし刊行を予定している怪談文学散歩本の件で、担当編集者のIさん、写真家の石本馨さんと打ち合わせ。石本さんと小生は、今日が初対面である。
多方面で活躍されている石本さんだが、怪談ファンには、扶桑社版『新・耳・袋』の写真を撮ったカメラマン――と云えば、「おおッ!」と膝を打つ方が多いのではあるまいか。小生もあのときの写真にはいたく魅了されたクチゆえ、今回、思いがけずIさんの口から石本さんのお名前が出たときには、心の中でガッツポーズをしたものである。
参考のために『幽』を持参したのだが、中山市朗さんの写真を見るなり、「あれ、これが中山さん!?」と驚愕の面持ちの石本さん(笑)。なんたって16年前だもんなー。
実際の本づくりが始まるのはまだしばらく先になるが、今からどんな本になってゆくのか愉しみでならない。いや、その前に『百物語の百怪』文庫版の改訂作業を急がねば……。
夕刻より神楽坂上の鳥茶屋で、ホラ大作家のあせごのまん氏と会食。
あせごの氏の新作『エピタフ』の解説を小生が執筆した御縁で、角川書店編集部のツ嬢@『闇夜に怪を語れば』がセッティングしてくださったのだ。なぜか『怪』編集部の怪傑O氏も同席、『幽』と『怪』の明るい未来へ向けて有意義な意見交換がなされた……ことにしておこう!(笑)
あせごの氏とは今回が初対面だったが、大学時代に泉鏡花を専攻されて……というお話に烈しい既視感を覚える(まもなく発売される『ダ・ヴィンチ』掲載の水沫流人インタビューを参照)。
ちなみに氏は現在、国文学者として大学で教鞭を執られており、奈良崎英穂のお名前で研究論文を発表されてもいる。その中の一篇「心霊からウイルスへ――鈴木光司『リング』『らせん』『ループ』を読む」は、あの『ナイトメア叢書/ホラー・ジャパネスクの現在』に寄稿されたもので、小生もちろん拝読して、「いやー小生の『リング』論にまで目配りされているとは!」などと大いに感心させられたものだが、間抜けなことに、その筆者があせごの氏だったとは、今の今まで気づかずにいたのであった(後刻、同書を確認したら、ちゃんとプロフィール欄に明記されていたよ、とほほのほ)。
ホラー・ジャパネスクは無論のこと、UMAが大好きといった点でも、大いに共感を覚えたひとときだった。相通ずるバックボーンを有する方たちが、こうして次々と創作の分野で頭角をあらわされているというのは、実に心強く、心愉しい限り。今後ともますますの御健筆をお祈りしたいと思う。
青弓社 (2005.11)
通常2-3日以内に発送します。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月03日 02:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年03月01日
ヒビたん日記〜入稿打ち合わせ 夕刻より五反田の学研で、エソテリカ別冊『クトゥルー神話の本』と、国書刊行会版『響鬼探究』の打ち合わせを、同時に並行しておこなうという、出版界初の試みにチャレンジ!(笑)
いやまあ、これにはちょっとした必然性があるのですが、そのへんはまだ時期尚早かと思いますので、詳しくは追ってまた。ただ、今年の秋頃には日本のクトゥルー出版史上、画期的な出来事が起こるとだけ予告しておきましょう……。
さて、問題は『響鬼探究』であります。
一度は再起動しかけながら、またしても予期せぬ(とはいえ嬉しいハプニング続きだったので、痛し痒しではありましたが……)事態の連続で中断を余儀なくされてしまった『響鬼探究』ですが、ようやく本日の打ち合わせで入稿作業の段取りがほぼ確定、早ければ今月末ぐらいから初校ゲラが出始めるかも、というところまで漕ぎつけました。
早々に玉稿を頂戴しながら、長らくお待たせしてしまった寄稿者の皆さまには、衷心よりお詫び申しあげますとともに、いよいよ制作本番突入ということで、今月から来月にかけて、いろいろとお手数をかけることになるかと思います。引き続きまして、何卒よろしくお願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月01日 23:38 | コメント (2) | トラックバック (0)
てのひらスタンプ岩里藁人さんの「てのひら栞」をご覧になって感激されたという夢乃鳥子さんから、「私もひそかに『てのひら怪談』グッズを製作してましたので……」と、画像ファイルが送られてきました。
消しゴムはんこ作りが、御趣味なのだとか。
なんだか御本人の作風を連想させるような(!?)、ほのぼの妖しい出来映えではないですか!
てのひら作家の皆さんは、器用で多趣味な方が多いですねえ。
これからも、我と思わん方は、ぜひ(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月01日 10:19 | コメント (0) | トラックバック (0)
『幽』編集会議とかホラ大予備選とか いよいよ3月ということで、『幽』第7号へ向けて初の編集会議を開催。
今回から百戦錬磨のフリー編集者NさんとAさんに、新戦力として加わっていただけることになって、心強い限りである。
まだ素案の段階だが、今号は「話芸としての怪談」が大きくクローズアップされる展開になりそう。
もちろん、4月から〈幽ブックス〉でデビュー作が相次ぎ刊行されてゆく『幽』怪談文学賞の新鋭トリオにも、ひと働きしていただく予定である。
翌日は、日本ホラー小説大賞の予備選考会。今年は長篇短篇ともに大接戦、大混戦となった。
例によって悲喜こもごも色々あったのだが、とりあえず長篇部門でイチオシしていた作品が無事、最終に残ったので、マア良かったかな、と。
投稿者 東 雅夫 : 2007年03月01日 08:19 | コメント (0) | トラックバック (0)




























