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2007年04月30日

てのひら通信(04/29)

 残すところ締切まで後一日となった「西荻てのひら怪談」公募。
 猟奇句会御一統様(代表は松本楽志さん)による「西荻窪怪奇十三句」で、とうとう80篇を超えまして、現時点で85篇に達しております。
 しかし連句形式とは! いや〜、こういう手もありましたか(笑)。
 もちろん「西荻心霊短歌」とか「西荻怪異詩」なんてのも歓迎します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月30日 00:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月29日

『うわさの人物』発売!

 加門七海さんの新刊『うわさの人物 神霊と生きる人々』が発売されました。『てのひら怪談』を若干寸詰まりにしたような可愛いサイズの本です(笑)。
 ビーケーワンでは購入特典として、取材執筆の驚くべき裏話の数々を、著者みずから赤裸々に(!?)綴る特別書き下ろしエッセイを用意しておりますので、ふるって購入ボタンをクリック!

kmuwajin.JPG

↑カバーの猫写真は『幽』の猫島取材で
撮られた、MOTOKOさんの作品なのだ

 さて、この本は、従来の加門さんの著作の中でも極めて異色の部類に属する……というか、著者だけでなく、過去にこんな酔狂な企画を実践して形にした人を、少なくとも小生は知りません。
 本書は、世に霊能者などと通称される、不可知の世界が「見える」人たちが、どのように神仏や死者の霊を見たり聞いたり感じたり、あるいは占いをしたり託宣を告げたりしているのか、その実態に肉迫する試みなのです。著者がどのようなアプローチをおこなったのか、「まえがき」から引用してみましょう。

 (インタビューイの)選択に当たっては、私なりのルールに従った。
 ひとつは、その方独自の世界観を持ち、その中で筋が通っている人。途中で意見が変節したり、ごまかしのない人を紹介した。
 また、霊能者においては単純に「なんでもできる」という人は排除した。
 先祖もわかれば、未来もわかる。術もできれば、祓いもできて、神仏をも招喚できる……そういう人は結局、心霊以前に自分のことが見えていない。ゆえに「できません」「わかりません」という言葉を持っている方を選ぶようにした。
 インタビュー方法としては予め、350項目以上の質問を用意し、それに沿って、お答え頂く形を取った。複数人のインタビュー中、同じ質問が繰り返されるのはこのためだ。世界観の差異により、答えが異なる問いに関しては、特にしつこく紹介した。

 このように厳しい審査基準(?)をパスして選ばれた9人の「本物」の顔ぶれはまことに多彩――超能力者ハマサイ氏、透視能力者の木村藤子氏、エステティシャン大島幸江氏(仮名)、金峯山修験本宗宗務総長の田中利典氏、大峯山東南院住職の五條良知氏、ユタの高橋恵子氏と平博秋氏、神官の三木芳照氏(仮名)、デザイン会社経営の井川浩子氏(仮名)。最後の井川氏は、例の三角屋敷事件に登場する霊能者の方ですな。

 著者自身が「私はこの本のすべてを信じろなどと言うつもりはない。実際、ここにはあまりにも、信じられない話が載っている」と呆れかえるくらい、伝奇ロマンも顔負けの世界が開陳されています。
 なるほど、信じるも眉に唾をつけるも読者諸賢の自由。当の小生にしてからが、本書の内容が現実の出来事と思うかと問われたら、「……分からない」と答えるほかないでしょう。幸か不幸か小生はこれまで、こうした超常体験とはまったく無縁に過ごしてきたからです。え? 夜叉ヶ池の一件!? いや〜あれは……あ、はははは(汗)。
 ただ、そんな小生にも、ひとつだけ断言できることがあります。仕事柄、過去に何百回となくインタビューや探訪取材を重ねてきた人間の素朴な直感として、本書に展開されているやりとりに、嘘や衒いやまやかしめいたものは無いように思えることです。みずからの人生を賭した真剣勝負の気迫と矜恃が、不可知の世界に寄せる底深い畏怖と憧憬の念が、本書の行間からひしひしと伝わってくるということです。

 ちなみに、すでにお察しの向きもあろうかと思いますが、加門さんが現在『幽』に連載中の対談企画は、本書と対になるべき姉妹篇なのであります。こちらの展開にも是非、御注目のほどを!

うわさの人物
うわさの人物
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4.29
加門 七海著
集英社 (2007.4)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月29日 05:07 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月28日

西荻てのひら怪談、締切迫る!

 いよいよ月末の締切が目前に迫ってきた西荻てのひら怪談の作品公募。
 地域限定の御当地怪談を一般公募するという前例のない試みだけに、果たしてどの程度の応募が寄せられるのか、五里霧中の状態でスタートしましたが、あにはからんや現在までに70篇を超える御応募をいただいております。

 ここへ来て、てのひら常連組の皆さんから相次ぎ力作が到着する一方、未知の寄稿者の方々からも新鮮な魅力を感じさせる意欲作をお寄せいただいているようです。
 募集は30日の午後11時59分まで受け付けておりますので、残る2日間、これぞ! という着想が浮かんだら、ぜひ形にしてみていただきたく思います。

nbm_13.gif

 また、6月10日夕刻より開催されます西荻ブックマークのてのひら怪談トークイベント(ゲストに穂村弘、加門七海、福澤徹三、北尾トロ、小生ほか)も、まだ席に若干の余裕があるようですので、ふるっての御参加をお待ち申しあげます。
 当日御来場の方には、西荻てのひら怪談入選作を掲載した特製小冊子『てのひら怪談カードブック』(この機会、西荻だけでしか手に入らないレアアイテムだ!)を漏れなく進呈いたします

西荻ブックマーク公式サイト
http://members.jcom.home.ne.jp/43zoo/nbm/nbm2.htm
↑イベントの詳細と申し込みはココから!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月28日 22:27 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月27日

クトゥルー通信(04/27)

 過日は「史上最小のクトゥルー神話賞」公募に多くの作品をお寄せいただき、ありがとうございました。
 公募締切から約一ヶ月が経ちまして、選考経過等が気になっている方も少なくないことと思います。

 え〜結論から申しあげますと、いまだ具体的な選考作業に入れずにおります。
 理由は、エソテリカ編集部の業務が目下繁忙を極めているようでして、その煽りで『クトゥルー神話の本(仮)』自体の企画編集作業が一時中断を余儀なくされているためです。まさに玉突き状態で遅延している感じですな〜。
 ただ、同書刊行にはすでにゴーサインも出て、寄稿依頼も始まっておりますので、御安心ください。

 また進展があり次第、当ブログにて速報して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。

魔道書ネクロノミコン 完全版
ジョージ・ヘイ編 / 大滝啓裕訳
学研 (2007.5)
近日発売 予約可

↑まずは本書の刊行を待て!

クトゥルー神話事典
東 雅夫〔著〕
学研 (2007.1)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月27日 15:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

「青蛙の妖怪談話」に黒史郎登場

 『ようかいどうかわらばん』の4月25日号が届きました。

yokaidokuro.JPG

 田辺青蛙さん担当の連載「妖怪談話」――前回の穂村弘さんに続き、今号には黒史郎さんが登場。てのひら勢の攻勢が続いている模様です(笑)。
 来月刊行のデビュー長篇『夜は一緒に散歩しよ』について、「僕の住む町が舞台なんですが、その中を駆け回るような感覚を味わって欲しいですね」といった注目発言も。
 なお、『ようかいどうかわらばん』の購読については、発行元である玩具メーカー「やのまん」の公式サイトを御参照ください。
 http://www.yanoman.co.jp/

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月27日 09:58 | コメント (0) | トラックバック (0)

〈ジュニア冒険小説大賞〉特集

 ビーケーワンの本サイトで、岩崎書店の〈ジュニア冒険小説大賞〉特集が開催中です(↑上段のリンクから、どうぞ〜)。
 この賞は、「21世紀を生きる子どもたちに、冒険の魅力を届け、挑戦する勇気を与える鮮烈で斬新な冒険小説の登場を期待して」2003年に第一回の受賞作が刊行され、以後回を重ねています。
 歴代の受賞作を通覧して驚くのは、和風の妖怪譚が主流を占めていること。ホラー・ジャパネスクの浸透を感じますなあ(笑)。
 個人的には、ダークな雰囲気の鬼譚『ぼくらは月夜に鬼と舞う』、装画と物語とが巧く調和している『水妖の森』あたりを好ましく感じました。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月27日 07:13 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月26日

速報! 週刊文春でも『てのひら怪談』

 本日発売の『週刊文春』5月3日・10日特大号の「文春図書館」特別企画「GWを読んで休もう。」で、北村薫さんが「短編集の楽しみ」と題するセレクションの1冊として、『てのひら怪談』を挙げてくださっています。
 その前後にも何故か小生がらみの書目が並んでいて汗顔しきり……いやはや、北村さん、ありがとうございました。

詩歌の待ち伏せ 1
北村 薫著
文芸春秋 (2006.2)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月26日 09:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

英訳「日本怪奇小説」アンソロジー

 昨年暮れに、紀田順一郎先生の御紹介でK社から依頼されていた英語訳版「日本怪奇小説」アンソロジーの構成/目次案が、ようやくまとまったので早速送信。
 まあ英語訳といっても、別に小生自身が翻訳するわけでないのは申すまでもないことだが(笑)。小生が担当するのは作家作品の選定と解説である。
 幸い、当方の提示したプランで問題なし、とのお返事をいただき、ホッと一息。善哉善哉。

 当初は、近現代の国産怪奇小説の代表作を蒐めた、創元推理文庫版『日本怪奇小説傑作集』の英訳版のようなものを……という御依頼だったのだが、欧米の人々にホラー・ジャパネスク&怪談ニッポンの神髄を得心していただくためには、いろいろとそれ専用の工夫を凝らしたほうがよかろうと、まったく新たなコンセプトによる編纂をおこなっている。
 どうせなら、海外のみならず国内の需要も見込めるようなものを……という秘かな野望も(笑)。
 遠からずラインナップをお目にかけることができるかと思うので、お愉しみに。

日本怪奇小説傑作集 3
紀田 順一郎編 / 東 雅夫編 / 山川 方夫〔ほか著〕
東京創元社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月26日 05:16 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月25日

てのひら通信(04/24)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されました。
 今週は、貫井輝さんの「シミュラクラ」と我妻俊樹さんの「女神の順番」というサークル繋がりの怪談――百物語怪談会の良き伝統を踏まえた、平成版「怪を語れば怪至る」物語の競演です。

 さて、次回5月1日は、通常の更新は連休中のためお休みだそうなのですが、「週刊てのひら怪談」は休みません!(ちなみに「一時間目、短歌。」も無休だそうな/笑)
 お送りするのは、暮木椎哉さんの「冬の足音」と伊予葉山さんの「蓋」です。どうか御期待ください。

 なお、いよいよ募集締切まで一週間を切った「西荻てのひら怪談」ですが、容易ならぬ「縛り」にもかかわらず、すでに50篇を超える応募作品が寄せられておりまして、皆さんの熱心さに頭の下がる思いです。
 残る一週間、貴方もまた、西荻の地霊の囁きに耳を傾けてみませんか!?

 「西荻てのひら怪談」募集要項

*西荻ブックマークでの「西荻てのひら怪談」イベント開催にちなみ、「西荻」をテーマとする800字の怪談募集をおこないます。
*応募資格は不問。西荻で生まれ育った方、西荻にお住まいの方はもちろん西荻を一度も訪れたことがない方の応募も歓迎します。
*テーマについては、西荻窪と何らかの関わりがあれば可とします。西荻窪という土地にまつわる話や西荻窪を舞台とする話はもちろん、西荻とゆかりのある人物や文学作品、歴史上の事件に関係する話、さらには「西」と「荻」と「窪」を織り込んだ三題噺風の作品まで……面白ければなんでもあり! の方針で臨みたいと思います。
*作品執筆を契機に、西荻について文献やインターネットで調べたり、実際に西荻を探訪してみたり、あるいは入選作品を読んで西荻への関心を掻きたてられたり……応募者やイベント参加者に、怪談を通じて西荻という土地に親しんでいただくことが、今回の企画の眼目です。それこそが同時に「街角に怪談を!」という試みの理念にかなうことにもなると思うからです。

【応募規定】
※実話・創作を問わず広義の怪談(怖い話、不思議な話、奇妙な話など)に属するオリジナルの物語を募集します。
※なんらかの形で「西荻窪」と関わりのある物語であること。
※応募資格は不問。
※応募作は商業出版社の本や雑誌で未発表のものに限ります。
※本文(タイトルや筆者名は含まず)字数の上限は800字。1行20字×40行のフォーマットに合わせて書いてください。行末のブラ下げ(句読点が21字目にはみだすこと)やルビは字数にカウントされませんが、改行などの余白は字数としてカウントされるので(1行アキ=20字分)御注意ください。
※応募原稿は下記のメールアドレス宛てに、テキスト・ファイル形式(拡張子が「.txt」)に変換のうえ添付して、送信してください。また、文字化け時の対応のために、メール本文にも必ず原稿をコピー&ペーストしてお送りください。

【応募宛先メアド】tenohira@poplar.co.jp

※メールの表題は「西荻怪談応募」としてください。メール本文の最初に必ず、作品タイトル・筆名と御本名・御住所・メールアドレスを明記してください。
※応募本数に制限はありません。
※応募締切は2007年4月末日(30日の午後11時59分送信まで有効)。
*最終選考は、東雅夫ほか2名(追って発表します。ふっふっふ)がおこないます。
*入選作品は、イベント期間中に配布される小冊子「てのひら怪談カードブック(仮称)」に掲載されます。またイベント当日に、会場で朗読される予定です。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月25日 02:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

『七面坂心中』カバー帯付き版

 鎌倉心霊スポット探訪の余韻さめやらぬままに(!?)、今週予定している円朝=累ヶ淵探訪の準備に余念がない恠異の鉄人・編集Rから、〈幽ブックス〉第1弾として『夜は一緒に散歩しよ』と同時発売される、水沫流人『七面坂心中』のカバー帯付きバージョンが送られてきました。

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 こちらの装幀をお願いしたのは、これまた斯界の重鎮である日下潤一さん。小生もお世話になっている双葉文庫のフォーマットデザインも、日下さんの手になるものです。
 水沫作品から放射される妖しの気配を濃密に伝える、なんとも雰囲気のあるデザインに仕上げていただき、興奮を禁じえません。

 ちなみに〈幽ブックス〉の発刊ラインナップは、3冊とも税込価格1260円と、四六判単行本としては異例に抑えた価格設定になっております。
 とかく文庫や新書が読書の主流となる現状ではありますが、こうして意匠の凝らされた単行本を手にして、じっくり物語に浸る愉しみを、より多くの方に味わっていただきたいという思いの込められた価格設定でもあるのです。5月18日の発売を、どうかお愉しみに!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月25日 01:16 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月21日

天国さがしとか懇親会とか

 吉祥寺のおでん屋で、穂村弘さん、ポプラ社の斉藤さんと落ち合って、西荻イベントのお願い&御相談もろもろ、および「天国さがし」のための追加取材(?)を受ける。
 とはいえ、メモを片手の聞き取り調査に価するような天国話なんか、小生には格別ないと思うんだが……なんにせよ、ネタの仕込みを毫もゆるがせにしない姿勢、そして果敢に対象にアタックしてゆく攻めの姿勢、小生としても以て範としたいものである。

 と、そのとき、「天国さがしを単行本にするまではワタシ、産休にも入れません!」と高らかに宣言する斉藤さん@まだ独身。そうか、こんな奥の手があったか!(にしても気が早すぎでは……笑)
 てのひら単行本パート2も、もちろん産休前によろしく〆

 その斉藤さんから、西荻イベント後の懇親会参加希望者についての報告が。
 現在の参加予定者数は20人強で、意外なことに女性陣が優勢の模様である。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月21日 22:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

てのひら通信(04/21)

 『レタスクラブ』4月25日と『サイゾー』5月号に、『てのひら怪談』の紹介記事が掲載されました!

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↑右が『レタスクラブ』、左が『サイゾー』の記事

 『レタスクラブ』はエンターテインメントナビの「ブック」コーナー(文・栗原貴子)で、「ゾクッとしたり、ハッとしたり、ヒヤッとしたり、テンポよく続くショートストーリーの連続に、思わずイッキ読みしてしまいそう」とのこと。お料理の合間の読書にも最適な『てのひら怪談』を、奥様の台所にもぜひ一冊!

 一方『サイゾー』のほうは、インフォメーションの「BOOK」コーナーで、「66人の書き手はほとんどが素人だが、400字詰め原稿用紙で2枚以内というショートショートに、必ずどこかゾクッとする一節があり、どれも秀逸な出来だ。短いからこそ、物語の不思議さが際立ち、鳥肌が立つような一瞬が生まれるのかもしれない」と評されています。珍しく帯付きで、しかもちょい斜めから撮られた書影も素敵です(笑)。

 しかしまあ、『レタスクラブ』と『サイゾー』という、性格も読者もとんでもなく異なる雑誌に、さほど違和感なく取りあげていただけるところが『てのひら怪談』の強みなのかも知れないなと思ったり。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月21日 16:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

偏愛的作家館

 文学者やアーティスト、ミュージシャンの似姿を、機知に富むロケーションで自ら写真撮影した作品の数々で知られる造形家・石塚公昭さんの新刊『オブジェクトグラス12』を御恵送いただいた。

ishizukaog12.JPG

 澁澤龍彦に始まり、稲垣足穂、泉鏡花、村山槐多、谷崎潤一郎、中井英夫、江戸川乱歩、永井荷風、夢野久作、ジャン・コクトー、寺山修司、三島由紀夫という、著者偏愛の作家たち十二名が奇妙な空間に生動する写真作品と、それぞれの作家に寄せる著者のオマージュ、後半には詳細な制作ノートが収録されている。

 ちなみに鏡花の人形は、以前『幽』でも使用させていただいたのだが、あのときは「てっきり実写だと」思われた方が何人もいらしたようである(笑)。
 幻想文学好き、フィギュア好きな方には、マストアイテムですぞ!

Object glass 12
石塚 公昭人形 写真 文
風濤社 (2007.4)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月21日 15:42 | コメント (0) | トラックバック (0)

『夜は一緒に散歩しよ』カバー帯付き版

 中山市朗&北野誠のやじきたコンビ(&スペシャルゲストに伊藤三巳華さん!)と夜の鎌倉恐怖行を体験し、ひと回り大きくなって戻ってきたと評判の編集Rから、〈幽ブックス〉第1弾『夜は一緒に散歩しよ』のカバー帯付きバージョンが送られてきました。

kuroyoruobi2.JPG

 今回の装幀をお願いしたのは、ブックデザインの世界で、当代における第一人者のおひとりである鈴木成一さん。
 超多忙なスケジュールを縫うようにして、第一回大賞受賞作にふさわしい、清新にして格調高いデザインに仕上げていただきました。

 なお、ビーケーワンでは、購入者特典付き販売や、発売に合わせた特集企画などを計画中ですので、御期待くださいませ。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月21日 11:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月20日

「渾身の一作」春の陣!

 お待たせしました。
 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」第三次募集ですが、黄金週間明けの5月7日(月)の午後11時59分が投稿締切に決定しました。
 てのひら著者の皆さんには、追ってポプラ社さんからメールを差しあげます。

 今回も応募数は1作のみ。「渾身の一作」春の陣ですな(笑)。

 なお、最優秀作1篇は、『幽』第7号に掲載を予定しています。ふるって御応募ください!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月20日 20:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

イニシャル「K」の謎!?

 さるにてもこの日は、イニシャルが「K」の出版関係者と御縁のある日だったことよ。

 筑摩書房に向かう前に、朝までかかって書きあげた加門七海さん(あ、ここにも「K」が!)の近刊『うわさの人物』書評と推薦文を、『小説すばる』編集部のKさんと、『うわさの人物』担当編集者のKさんという集英社が誇るダブルUじゃなくてダブルKコンビに送信。ちなみに、この御両人は加門さんの同書取材にそれぞれ同行された強者である。

 そして筑摩書房で小生を迎えてくれたのは、〈文豪怪談傑作選〉担当のベテラン編集者Kさん(昼から晩までお世話さまでした〜)。
 で、Kさんに引率されて(!?)やってきたのが、営業局販売課の若武者K氏。なんとこのK氏、はなはだ奇特なことに『幻想文学』時代以来の小生ファンなのだそうで(ありがとうございます〜)、『黒髪に恨みは深く』で伊藤人誉を知り、速攻で金沢の亀鳴屋さんに『幻の猫』を発注したというマニアな御仁である。こういう怪奇幻想文学に理解ある若手が、書籍営業の最前線で頑張ってくださるとは、なんとも頼もしい限りではないか!

 なお、加門さんの『うわさの人物』は、そんじょそこらの霊能者関連本などとはまったく別次元の、すぐれて革新的な試みを実践したオカルト・ルポルタージュであると同時に、上質のインタビュー・エンターテインメントたりえている本である。
 その意味では『文藝百物語』のひとつの延長線上に位置づけられる本といってもよいように思うのだが、実は本書は別の意味でも『文藝百物語』と所縁が深い。
 なぜなら最終章「昼は敏腕女社長、夜は凄腕霊能者」に登場する霊能者こそ、あの「三角屋敷」事件で加門さんの良き相談役となった御当人なのだから!

↑購入特典が憑くじゃなくて
付くことに決定しました!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月20日 12:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

怪談の研究

 昼前から深夜まで、筑摩書房の一室に籠城(!?)する。
 何をしていたのかといえば、昨年ようやく待ちに待った第23巻が刊行された、新版『柳田國男全集』の山と格闘していたのであった。
 何で今この時期に柳田國男と格闘しなければいけないのかは、まだナイショ……って、もうバレバレか!?

 そう、ちくま文庫版〈文豪怪談傑作選〉の五巻目は、『柳田國男集 怪談の研究』なのだった。
 近代日本の怪談文学史に、さまざまな形で巨大な影響を及ぼした巨人・柳田國男の怪談文芸/妖怪文芸方面の文業を一巻に結集する画期的な内容となる予定である。
 〈文豪怪談傑作選〉が、ちくま文庫刊だからこそ実現できたと云っても過言ではない(笑)、小生にとってはかねてより念願の企画が、いよいよ具体化する運びとなった。

 拙著『百物語の百怪』や横山茂雄さんの『遠野物語の周辺』、そして最近では大塚英志氏の『怪談前後』……と、このところ地味ぃ〜に盛り上がりつつある「柳田/怪談」再発見の機運に、新たな一石を投ずることができたら、なによりかと。
 御期待ください!

7月刊 東雅夫編『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』(ちくま文庫)
8月刊 東雅夫編『文豪怪談傑作選 柳田國男集 怪談の研究』(ちくま文庫)
9月刊 東雅夫編『文豪怪談傑作選 ? ?』(近日発表)

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月20日 04:49 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月18日

速報!〈幽ブックス〉書店向けパンフ(ほぼ)完成

 いよいよ5月18日に、黒史郎『夜は一緒に散歩しよ』と水沫流人『七面坂心中』の2冊同時発売でスタートする〈幽ブックス〉の書店向け販促パンフレットの念校が到着しました。フルカラー4ページの豪華版です。完成品ではないので、ほんの一部だけ御紹介。

yoobooksstrpf.JPG

 メディアファクトリーさんの「やる気」がびんびんと伝わってくるではないですか!(笑)
 これから折にふれ〈幽ブックス〉関連の制作進行リポートもお伝えしていきますので、御期待ください。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月18日 23:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

『幽』第7号/怪談語りの至芸

 これまた某日と某日、上野風月堂にておこなわれた、中野晴行さんによる林家正雀師匠と一龍斎貞水師匠への連続インタビュー取材に立ち会う。
 編集者兼ライターで漫画や芸能方面の著書もある中野さんには、次号からスタッフとして『幽』をお手伝いいただくことになったのである。

 今回は第一特集で、映画『怪談』(原作は『真景累ヶ淵』)と連携しての「三遊亭円朝――怪談語りの至芸」特集を組むため、落語と講談それぞれの分野で現在、怪談語りの第一人者と目される正雀師匠、貞水師匠にお話をうかがうことになったのだ。
 ちなみに貞水師匠は、映画『怪談』にも特別出演して迫力満点の語りを披露されているので必見必聴ですぞ。

 中野さんの巧みなリードにより、実に興味深いお話の数々をうかがうことができたので、次号を愉しみにお待ちいただきたい。

 ちなみに第二特集は、いよいよ来月中旬から6月初頭にかけてデビュー作が連続刊行される幽怪談文学賞トリオ――黒史郎、水沫流人、宇佐美まことが腕を競う「新鋭競作/朗読怪談!」の予定である。こちらも乞う御期待。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月18日 21:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

てのひら通信(04/18)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されております。
 今週は、黒田広一郎さんの「夢で会いましょう」と粟根のりこさんの「イヤァな夢」という、「厭な夢」つながりの両篇です。
 ちなみに、粟根さんの作品に描かれている厭な夢の描写は見霊談の一定型でもあるようで、今夏ちくま文庫から刊行予定の『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』に収録される小山内薫の体験談「女の膝」にも、下記のような一節が認められます。

 私の実見は、唯のこれが一度だが、実際にいやだった。
 (略)
 自分の直ぐ枕許に、痩躯(やせぎす)な膝を台洋燈(ランプ)の傍に出して、黙って座ってる女が居る。鼠地の縞物のお召縮緬の着物の色合模様まで歴々(ありあり)と見えるのだ。がしかし今時分、こんなところへ女の来る道理がないから、不思議に思ってよく見ようとするが、奇妙に、その紫色の帯の処までは、辛うじて見えるが、それから上は、見ようとして、幾ら身を悶掻(もが)いても見る事が出来ない。しかもこの時は、非常に息苦しくて、眼は開いているが、如何(どう)しても口が利けないし、声も出ないのだ。只女の膝、鼠地の縞物で、お召縮緬の着物と紫色の帯と、これだけが見えるばかり。

 今から百年近く前(『怪談会』は明治42年刊)の文豪の実体験と、いかにも当世風なてのひら怪談が、思いがけず響き交わす……こうした発見も、古い怪談実話を渉猟する愉しみのひとつなのですね。

 さて、次回は、貫井輝さんの「シミュラクラ」と我妻俊樹さんの「女神の順番」をお送りします。こちらもお愉しみに!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月18日 18:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

『幽』第7号/紀田順一郎氏取材

 某日、 『幽』7号の「作家探訪」取材のため、メディアファクトリーに紀田順一郎先生をお迎えしてインタビュー取材。
 紀田先生からは事前に、パワーポイントの使えるパソコンを用意しておいて欲しい旨、御連絡をいただいていたのだが、席につくなり懐中からUSBメモリをさっと取り出されてパソコンに挿入すると、パパパッとファイルを開いて準備を整えられた。
 パワーポイントどころかエクセルすらろくに活用していない小生はじめ、スタッフ一同、驚嘆のまなざしで見守るばかり。
 しかも、お話の展開とシンクロして画面上には貴重な資料映像や文献の引用が次々と映し出されてゆくではないか!

kidapc.JPG

 「画面デザインの基調をグリーンにしているのは、西洋では緑が恐怖をあらわす色だからなんですよ」
 なるほど〜。進取の気象と遊び心に、更めて敬服させられた次第である。

幻想と怪奇の時代
紀田 順一郎著
松籟社 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月18日 13:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月17日

『百物語の百怪』改訂版

 先週後半から『百物語の百怪』文庫版の改訂作業に没頭して、ようやく完了。
 『クトゥルー神話事典』の二の舞は避けたいと思っていたのだが、事典形式から通史形式へとコンセプトを改めた関係で、結局「百物語と近代文学史」の章を中心に全面的な増補改稿になってしまった。
 このため「百怪」どころか「百五十怪」くらいになりそうなんだが……うーむ、どうしたものか(笑)。

 で、またもやハッと気がつけば、画ニメ版『ダニッチ・ホラー』(これは超オススメ、詳細を待て!)の解説とか、加門七海さんの『うわさの人物』の書評&推薦文とか、今月の〈幻想と怪奇〉時評とか、『響鬼探究』の初校ゲラ読みとか、〈文豪怪談傑作選〉の作品確定とか……さりげなく修羅場の真只中にいるような今日この頃である。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月17日 12:13 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月13日

てのひら通信(04/13)

 斉藤さん@ポプラ社から朗報が届きました!

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」は好評につき、さらに連載を継続させていただけることに、このほど社内で正式決定されたとのことです。
 これひとえに、てのひら作家の皆さんが競い合って、良質の作品を寄せられた賜物でしょう。
 そろそろ掲載予定作の在庫も残り少なくなってきましたので、近く『てのひら怪談』著者を対象とする第三次募集――「渾身の一作パート2」の告知をおこないたいと思います。

 「西荻てのひら怪談」募集とも重なって大変かとは思いますが、備えあれば憂いなし(!?)の精神で、よろしくスタンバイのほど、お願いいたします。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月13日 17:03 | コメント (3) | トラックバック (0)

学研の妖怪、出ました。

 学研から『日本の妖怪の謎と不思議』の見本が到着。
 〈ヴィジュアル版「謎」シリーズ〉というムックの一冊で、グラビア頁には『ムー』データベースが誇る貴重な妖怪写真の数々が満載で圧巻です。
 よく見れば、「日本伝説紀行」の探訪取材先で撮影に立ち会った写真もたくさんあって、懐かしいかぎり(笑)。撮影時間が長びいて苛つく御住職の御機嫌を必死に取り結ぶとか、いろいろあるわけです、これがまた。

gkyokainf.JPG

 京極夏彦さんの巻頭特別インタビュー「『妖怪』と呼ばれるものたち」を早速読み始めたら、第一声が「とっても残念なんですが、『妖怪』には謎も不思議もありません(笑)」で大爆笑。
 しかも、お話の結論部分が、小生の寄稿した「妖怪読書案内――妖怪を旅する人のためのブックガイド」と見事に照応していることに、ビックリ仰天。
 事前に打ち合わせたのだろうとか編集サイドからの要請があったのだろうと思われることでしょうが、何もありません。それぞれ勝手に語って、勝手に書いたら、こうなっていたという(笑)偶然の産物であります。

 値段も980円と手頃ですし、よそでは見られない写真も多いので、妖怪馬鹿とその予備軍は必ずゲットだぜ!

日本の妖怪の謎と不思議

学研 (2007.5)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月13日 16:03 | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年04月11日

てのひら通信(04/11)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されました。
 今週は、田辺青蛙さんの「雨の日の帰宅」と朱雀門出さんの「文鳥」――慕わしい存在が異形と変ずることの悲哀と恐怖を情感ゆたかに描いた両篇の競演です。

 次回は、黒田広一郎さんの「夢で会いましょう」と粟根のりこさんの「イヤァな夢」をお送りする予定です。

 さて、今週のポプラビーチには、もうひとつのお愉しみが!
 「西荻てのひら怪談」イベントの告知ページ(サイト右横のバナーから飛べます)に、「週刊てのひら怪談」番外篇として、岩里藁人さんの新作「西荻窪からの手招き」が掲載されているのです。
 実はこの作品、「西荻怪談」応募作として投稿されてきたものなのですが、一読、「この内容は本選にまわすよりも告知の一環として採用したいよね〜」と斉藤さんと相談のうえ、御本人にも了解をいただいて、急遽掲載のはこびとなったものです。
 なんともユーモラスで、チラリと薄気味の悪い「手招き」を、御堪能ください。

 ちなみに西荻怪談は……順調に増殖中の模様(笑)。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月11日 09:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月10日

西荻怪談チラシ、到着

 いよいよ本格始動した「西荻てのひら怪談」の公募&イベント告知のチラシ(手作りです!)が届きました。

tenonishichirashi.JPG

↑用紙がブルー系とベージュ系の2バージョンあり!
大きさはA5判(幽と同じサイズ)、両面印刷。

 いやー、素敵なチラシになりましたねえ。斉藤さん、綺朔さん、ありがとうございました。
 そして、チラシの配布に協力してくださる西荻ブックマーク協賛店舗の皆さま、よろしくお願いいたします。

 なお、西荻エリア以外でも、怪談好きなお客さんが集まりそうなお店で、チラシを置いてあげるよ、という処があれば、是非お声がけください(このブログのコメント欄に書き込んでいただければ連絡をさしあげます。コメントは非公開扱いにできます)。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月10日 19:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

西荻イベント、予約受付開始

 西荻ブックマークの「てのひら怪談」イベントの予約受付が開始されました。
 これだけの関係者が一堂に会するのは滅多にないことだと思います。
 トークショーのみならず、「西荻てのひら怪談」入選作品の朗読や、会場でのサイン本販売なども予定しておりますので、ぜひ御来場くださいますよう、お願い申しあげます。

■第13回西荻ブックマーク!
西荻てのひら怪談〜街角に怪談を!〜
東雅夫×穂村弘×加門七海×福澤徹三トークイベント

日時:2007年6月10日(日)
会場:こけし屋(西荻窪駅前)
時間:15:30受付/16:00開演
入場料:1,500円 定員100名/要予約

予約→西荻コム(fax: 03-6762-9100)
or西荻ブックマーク実行委員会
http://members.jcom.home.ne.jp/43zoo/nbm/nbm2.htm

※ネット経由での御予約は、上記の西荻ブックマーク公式サイトにある「予約」コーナーからお申し込みください。
※イベントの詳細については、同サイト「予定表」コーナーを参照。

中井英夫全集 8
中井 英夫著
東京創元社 (1998.4)
通常2-3日以内に発送します。

「西荻窪南口のアパート青雲荘は南に窓を明けた六畳(但し外は階段で陽が当らない)で、造りは「虚無への供物」に記した鴻巣玄次の部屋とまったく同じく、右手に押入、洋服ダンス、半畳の台所がある。違うのは西側に三畳がついていることで、当時としては贅沢な住まいに入るかも知れないが私には堪えがたかった。三畳は西と北に窓のある、文字どおりの“屋漏”だった。昭和三十一年、市谷台町に越すまでそこに住んだ。この青雲荘は新しく建て替えられ、いまも同じ場所にある」
(中井英夫『黒鳥館戦後日記――西荻窪の青春』より/『中井英夫全集8』所収)

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月10日 08:11 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月09日

てのひら通信(04/09)

 まずは「西荻てのひら怪談」の話題から。
 この週末の間に、応募作品数が二桁に乗りました。てのひら作家の方と新規参入の方と半々くらいの割合です。
 土地の歴史に怪しい想念をひそめた作品。
 地元の方ならではの視点を活かした作品。
 実際に探訪されたのかな? と思わせる作品。
 どこが西荻なんだよ、ああ、そうか……という仕掛けのある作品。
 手応えは十分、今後の展開がますます愉しみになってきました!

 一方、斉藤さんの休日返上の大奮闘によりまして、イベント&公募のチラシが完成しました。デザインは「週刊てのひら怪談」のイラストをお願いした綺朔ちいこさん。カラーコピーによる美麗な仕上がりです。追って現物も紹介しますが、早速、西荻の音羽館とハートランドに置いていただいたそうですので、お近くの方はお店へゴーだ。もちろん面白そうな本があったら一緒に買うように!

tenohiraozm.JPG

 以前お知らせした『OZ magazine』4月23日号の「BOOK」コーナーに、『てのひら怪談』の紹介記事が掲載されました。「ライターMの今月のおすすめ/きっかけはインターネット、ネットから広がる可能性」という括りでピックアップされた4冊の中の1冊です。
 小さな記事ですが、こういう「てのひらサイズ」の紹介が、さまざまなメディアに浸透していくことの意義は大きいと思います。「蟻の穴」から広がる可能性、かな(!?)。関係者の皆さまの御尽力に更めて感謝です。

 ……と、書いてるところへ斉藤さんからジコジコFAXが(笑)。
 「『レタスクラブ』4月25日号に紹介載りました!」とのこと。
 こちらも追って御紹介しますね。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月09日 17:42 | コメント (0) | トラックバック (0)

嫁に隠れて『てのひら怪談』!?

 ビーケーワンの広報担当・湯原さんから嬉しい報告が。
 提携先のひとつ文化放送ホームページの読書ブログ「嫁に隠れて本を買う!」で、『てのひら怪談』を取り上げていただいたのです。

 http://www.joqr.net/blog/book/archives/2007/04/post_58.html

 このブログを書いていらっしゃる首藤さんは、大変な読書家ラジオマンとして、知る人ぞ知る存在。
 小生も早速、拝見しましたが、的確な御高評に感服。投稿者の皆さんにも、大いに参考になるのではないでしょうか。
 そして『てのひら』の話題から『聊斎志異』へ繋げるあたりも、さすが、です。「17世紀に書かれた『てのひら怪談』」って、おい(笑)。
 過去ログの記事も非常に読み応えがあります。ぜひ御高覧を賜りたく――。

聊斎志異 上
聊斎志異 上
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4. 9
蒲 松齢作 / 立間 祥介編訳
岩波書店 (1997.1)
通常2-3日以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月09日 14:39 | コメント (0) | トラックバック (0)

ダ・ヴィンチ&ムー発売

 まずは『ダ・ヴィンチ』5月号。「怪談之怪」コーナーには『幽』怪談文学賞三人衆のしんがりを務める、短篇部門大賞受賞者・宇佐美まことさんインタビューを掲載。
 先の新人作家特集での対談(vs木原浩勝氏)と話題がかぶらないような内容にしてみました。特に後半部分は、今年の同賞への応募を考えている向きは必読かも。
 ちなみに、宇佐美さんのデビュー短篇集『るんびにの子供』は、すでに受賞作以外の書き下ろし4篇も入稿済みで、発売へ向けて着々と準備が進行中です。小生も1篇また1篇と、宇佐美さんから担当のデスメタルSくん宛に送られてくる原稿を回してもらって読んでいたのですが、どの作品も端正な仕上がりで、しかも巧緻な仕掛けのある逸品ばかりで、本当に感心させられました。お愉しみに!

ダ・ヴィンチ 2007年5月号

メディアファクトリー (2007.4.6)
通常24時間以内に発送します。

 さて、続いては『ムー』5月号。
 小生は「日本伝説紀行/源頼政の鵺退治」を寄稿しております。フルカラー6ページに、鵺退治に用いられた鏃をはじめとする貴重な画像満載なので、鵺マニアは必携だ!(笑)
 ちなみに今月号には、19世紀なかばにフランスのトンネル工事現場で発見されたディモルフォドンの謎をめぐる「禁断の氷漬け翼竜」などという翼竜マニアの琴線を揺るがす記事もあったりして、相変わらず愉しませてくれますなあ。

munue.JPG

 あ、ちなみにミステリチャンネルの「ムー不思議リポート/東雅夫の妖怪探訪記」、いよいよ放映が始まっておりますので、こちらも何卒よろしく〜。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月09日 13:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月07日

ホンノンボ好き

 もひとつ和み系の話題を。先日、斉藤さん@ポプラ社の同僚であるカマダさんから、宮田珠己『ふしぎ盆栽ホンノンボ』を頂戴した。
 世の中には刊行されること自体が感動的である本というものが確かにあって、小生も常々そうした本を手がけたいものと心ひそかに念じているわけなのだが、本書はまさしく、そんな感涙本。なんと「ホンノンボ」を求めてベトナムを旅した紀行エッセイなのだ。

honnonbo1.JPG

↑植物と石とフィギュアが別乾坤を構成するホンノンボの小宇宙

 ホンノンボ……といわれて、「えっ、ホンノンボの本が出たのか、そりゃ凄いやあ〜!」と同意してくださる方が日本に何人いるのか、おそらく両手両足の指くらいで足りてしまう気がしないでもないが、ともあれ小生がホンノンボのことを知ったのは、今から七年ほど前、同朋舎版『ワールド・ミステリー・ツアー13』の最終巻「空想篇」に、「ミニアチュール幻想界に入る」と題する酔狂なエッセイを寄稿したときだった。
 かつて小生が手がけた原稿の中でも、おそらくは最も無用の長物に属しそうなこの壺中天探索記を書き進める過程で出逢った一冊の本――ロルフ・スタン『盆栽の宇宙誌』で紹介されていたベトナム版の盆栽(というよりも盆景、盆石に近い)ホンノンボの奇妙な魅力は、ミニアチュールやフィギュアが根っから大好きな小生のツボを直撃したのであった。

honnonbo2.JPG

↑神々は細部に宿るのだ!

 「見ているうちにわたしは、つい自分がこの島の住人になったつもりで、ここに住むのはどんな感じか想像してみたくなった。それは、家の間取り図を見てあれこれ空想するのに似て、妙にワクワクさせるものがあった」――ホンノンボが観る者のうちに喚起する曰く云いがたい喜悦の感覚を、著者は本書の冒頭で実に印象的に描写している。
 いや、本書全体が、ホンノンボの壺中天に入り込んで探訪を続けているかのような独特のワキワキ〜(@ゲキレンジャー)感覚にあふれていて、いたって心地よく、同時に知的好奇心を掻きたててくれるのだといえよう。

honnonbo3.JPG

↑ホンノンボに欠かせないミニチュア陶器の紹介頁もカラーで。ほ、欲しい!

 中国の志怪書やアジア的神話伝承世界に関心のある向きなら、読んでおいて絶対に損のない本だと思う。あとフィギュアやチープトイ好きな方もぜひ(笑)。
 ちなみに著者には『晴れた日は巨大仏を見に』という著書もあって、こちらはこちらで小生の巨大なモノ好き=怪獣魂を大いに直撃した本だった。おそらく感覚のツボに似たところがあるのだろうと思う。

myhonnonbo.JPG

↑ポプラビーチのキユウさんの写真に刺激されて撮影した
我が家のトイレのホンノンボ風光景。

ホンノンボ
ホンノンボ
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4. 8
宮田 珠己著
ポプラ社 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月07日 23:57 | コメント (3)

2007年04月06日

でんぐりでんぐり

escher1.JPG

 最近いちばん感動したフィギュア。

escher2.JPG

↑部品組み替えで、コレこのとおり!

 学名はペダルテルノロタンドモヴェンス・ケントロクラトゥス・アルティクラトゥス、和名は「でんぐりでんぐり」。
 ユージン社製「エッシャーコレクション/だまし絵フィギュアコレクション」中の逸品である。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月06日 09:53 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月05日

【再掲】「西荻てのひら怪談」募集要項

 選者確定をうけて、あらためて「西荻てのひら怪談」の募集要項を掲載します。
 募集期間が短くて恐縮ですが、ふるっての御応募をお待ち申しあげます。

*西荻ブックマークでの「西荻てのひら怪談」イベント開催にちなみ、「西荻」をテーマとする800字の怪談募集をおこないます。
*応募資格は不問。西荻で生まれ育った方、西荻にお住まいの方はもちろん西荻を一度も訪れたことがない方の応募も歓迎します。
*テーマについては、西荻窪と何らかの関わりがあれば可とします。西荻窪という土地にまつわる話や西荻窪を舞台とする話はもちろん、西荻とゆかりのある人物や文学作品、歴史上の事件に関係する話、さらには「西」と「荻」と「窪」を織り込んだ三題噺風の作品まで……面白ければなんでもあり! の方針で臨みたいと思います。
*作品執筆を契機に、西荻について文献やインターネットで調べたり、実際に西荻を探訪してみたり、あるいは入選作品を読んで西荻への関心を掻きたてられたり……応募者やイベント参加者に、怪談を通じて西荻という土地に親しんでいただくことが、今回の企画の眼目です。それこそが同時に「街角に怪談を!」という試みの理念にかなうことにもなると思うからです。

【応募規定】
※実話・創作を問わず広義の怪談(怖い話、不思議な話、奇妙な話など)に属するオリジナルの物語を募集します。
※なんらかの形で「西荻窪」と関わりのある物語であること。
※応募資格は不問。
※応募作は商業出版社の本や雑誌で未発表のものに限ります。
※本文(タイトルや筆者名は含まず)字数の上限は800字。1行20字×40行のフォーマットに合わせて書いてください。行末のブラ下げ(句読点が21字目にはみだすこと)やルビは字数にカウントされませんが、改行などの余白は字数としてカウントされるので(1行アキ=20字分)御注意ください。
※応募原稿は下記のメールアドレス宛てに、テキスト・ファイル形式(拡張子が「.txt」)に変換のうえ添付して、送信してください。また、文字化け時の対応のために、メール本文にも必ず原稿をコピー&ペーストしてお送りください。

【応募宛先メアド】tenohira@poplar.co.jp

※メールの表題は「西荻怪談応募」としてください。メール本文の最初に必ず、作品タイトル・筆名と御本名・御住所・メールアドレスを明記してください。
※応募本数に制限はありません。
※応募締切は2007年4月末日(30日の午後11時59分送信まで有効)。

*最終選考は、穂村弘、北尾トロ、東雅夫の3名が担当します。
*入選作品は、イベント期間中に配布される小冊子「てのひら怪談カードブック(仮称)」に掲載されます。またイベント当日に、会場で朗読される予定です。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月05日 23:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

西荻てのひら怪談、第1号到着!

 早くも投稿第1弾が到着。
 栄えある最初の投稿者は……夢乃鳥子さんでした!
 祝祭気分と無気味さをこもごも感じさせる、良い手応えの作品です。

 夢乃さんといえば先日、斉藤さん経由で、先に紹介した「てのひらハンコ」に続く、こんな新作を頂戴しました。

yumehon.JPG

 そう、なんとなんと、これは「てのひら豆本」なのですね。
 赤い本は自作の『末期』、800字がちょうど6ページに収まるようにレイアウトされています。
 もう一冊は『うさぎようかい いろは絵本』と題された妖怪絵本。「い」の「いったんもめん」から「に」の「にんぎょ」まで収録。
 絵も造本も、オール手作りだそうです。いやーたいしたもんだ!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月05日 16:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

百物語尽くし

 角川学芸出版から刊行される拙著『百物語の百怪(仮)』文庫版(レーベルは角川文庫)の増補改訂作業が、いよいよ最後の追い込みに入ったタイミングを見透かすかのように、筑摩書房から『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会(仮)』の初校ゲラが到着。
 ん、特別篇?
 そう、今夏の〈文豪怪談傑作選〉は、本篇2巻に特別篇1巻という陣容でおおくりすることになったのだ(本篇のラインナップ公表は、もうしばらくお待ちください)。
 今後、本篇は毎年2巻ずつ、盛夏の風物詩として(!?)息長く続けていきたいと思っているので、なにとぞ倍旧の御支援を賜りたく――。

 で。なぜか本篇よりも先にお目見えすることになった特別篇の『百物語怪談会(仮)』とは、何か?
 あるいはピーンとかビビビビビとかきた方もあろうが、これ即ち明治42年に柏舎書楼から刊行された単行本『怪談会』(同書の詳細については『幽』に連載中の拙稿「怪談文学史逍遙」を参照)と、『新小説』明治44年12月号に掲載された特集企画「怪談百物語」という、近代における「文藝百物語」の魁となった二大怪談会を完全復刻する「怪談実話アンソロジー」の試みなのである。
 泉鏡花、柳田國男、水野葉舟、尾上梅幸、鏑木清方、小山内薫、長谷川時雨……明治を代表する文豪や碩学、歌舞伎役者や画家たちが、競い合うかのように披瀝する、驚嘆すべき怪異体験談の数々。
 その一部は、かつて『幻想文学』第61号の特集「百物語文学誌」で復刻したことがあるけれども、今回は全篇を通しての完全復刻である。
 特に『怪談会』は、国会図書館にも収蔵されていない稀覯書であり、それがいきなり文庫で新刊書店の店頭に並ぶのだから、本当に好い時代になったものだ(しみじみ)。

 で。『百物語怪談会(仮)』によって百物語の愉しさや重要性に目覚めた諸賢には、同時期に刊行される予定の『百物語の百怪(仮)』によって、その歴史的変遷や特質、正しいお作法をじっくり探究していただこうという二段構えの「百物語尽くし2007」大作戦なのであった(笑)。
 どうか、御期待あれ!

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月05日 02:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

国書刊行会にて

 数日前のことだが、午後から板橋の国書刊行会で、イソザキ編集長(以後「イソザ鬼」と呼称)、アトリエOCTAの石堂藍(以後「ラン鬼」と呼称)と『響鬼探究』制作進行の打ち合わせ。今回の本は『幻想文学』と同様にOCTAで組版作業をやってもらうことにしたのである。ラン鬼と顔を合わせるのは……かれこれ一年ぶり? もしや二年ぶりぐらいか!?(笑)
 それはメールに添付したはず、いや付いてなかった……と、のっけから『幻想文学』時代を彷彿させるやりとりが、ヒガ鬼とラン鬼の間で丁々発止と繰りひろげられ、イソザ鬼編集長を大いに呆れさせた模様である。
 なんでもいいけど、響鬼のことを「キョーキ、キョーキ」と呼ぶのだけは、頼むからやめていただきたいものだ、とほほ(涙)。

 さて、ヒビたんの打ち合わせが終わったのも束の間、石堂から恐怖の宣告が下された。
 曰く――「次は『日本幻想作家名鑑』改訂新版だからね!」
 つつつ、ついに……とうとう、来るべき時が来たか。
 今回の改訂では、1991年9月の初刊以降、爆発的に増加したホラー系、ファンタジー系の作家たちはもとより、SFや伝奇、ライトノベルまで……さらに恐るべきことには近世以前の作家作品や主要な評論家までをも対象とする、包括的な幻想文学事典を目指す予定なのである。いや、もちろんエイプリルフールは終わってますって……。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月05日 01:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月04日

てのひら通信(04/04)

 まずは西荻関係の速報から。

 「西荻てのひら怪談」の選者に、穂村弘さんと北尾トロさんをお迎えすることが決定しました!
 おふたりとも西荻エリアにお住まいで、トロさんは西荻ブックマークの中心メンバーでもあります。
 どんなセレクトをしていただけるか、今から愉しみでなりません。

 さて、ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されております。
 今回はクジラマクさんの「鎖の家」と林不木さんの「先輩の死」という、およそ一筋縄ではいかない両雄による「怪しい家を眺める」つながりの組み合わせとなりました。どちらも、シュルレアリスム絵画やアヴァンギャルド映画を思わせるような妖気漂う細部の描写に持ち味が発揮されているように思います。

 次回は、田辺青蛙さんの「雨の日の帰宅」と朱雀門出さんの「文鳥」をお送りいたします。

新世紀書店
新世紀書店
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4. 4
北尾 トロ編著 / 高野 麻結子編著
ポット出版 (2006.4)
通常2-3日以内に発送します。
もしもし、運命の人ですか。
穂村 弘著
メディアファクトリー (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月04日 21:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月02日

速報! 西荻イベント開催日決定

 日付が変わったので、確かな速報を(笑)。

 西荻ブックマークでの「てのひら」イベントは、6月10日の日曜日に開催されることが、正式に決定しました。夕刻4時くらいから2時間ほどの予定です。
 ゲストには穂村弘さん、加門七海さん、福澤徹三さんを予定。もちろん小生やポプラ社の斉藤さん、ビーケーワンの辻さんタカザワさんも全員集合する予定です。

 詳細や申し込み方法については、追って西荻ブックマークの公式サイト(http://members.jcom.home.ne.jp/43zoo/nbm/nbm2.htm)と当ブログ等で告知をおこないますので、もうしばらくお待ちください。

投稿者 東 雅夫 : 2007年04月02日 01:13 | コメント (0) | トラックバック (0)