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2007年09月28日

ヒビたん景品、第2弾!

 最初にお詫びを。
 『響鬼探究』のビーケーワン購入特典ですが、準備に手間取っておりまして、まだ配信に至っておりません。週明けには間に合わせたいと思いますので、今しばらくの御猶予をお願いいたします。
 その代わり……というわけではないですが、特典としては異例の400字用紙換算で50枚近い熱血ロング対談(笑)となっておりますので、御期待くださいませ。

 さて、先日御紹介した購読者特典の特賞に続いて、30名の応募者に抽選でプレゼントされる日本物怪観光謹製「新種妖怪栞」セットの装画が、ほぼ完成しました!
 天野行雄さんによる仕様説明とともに、じっくりご覧ください。

sysiori1.jpg

 和漢三才図絵風にしようかとか、版画にしようかとか、あれこれ悩みましたが、響鬼の設定資料にはCGの魔化魍イラストがきっちり載っていましたので、今回は博物画風にする事にしました。
 はっきり言って、こうなると奇妙な生物であって妖怪ではありませんが、姿形のない妖怪ではなく、はっきりと姿がある魔化魍故、猛士の資料庫にもこれぐらいはっきりくっきりした図像のデータは持っているだろうと考え、思い切って生き物として描いてみました。
 国書刊行会のしっかりした本の印象にも、この方がしっくりくるんじゃないかと思います。
 巻頭で描いていない「火車」や「鎌鼬」「さとり」等、他にも描いてみたい物はありましたが、今回はあくまで子供向け百科と博物画風イラストのギャップを楽しんで戴ければと思っています。

sysiori2.jpg

 繰り返しになりますが、プレゼントの応募締切は11月30日です。まだヒビたんを入手していない方、入手したけれど応募はまだ、という方、お急ぎください!



投稿者 東 雅夫 : 2007年09月28日 07:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月27日

【急告!】このお名前にピンと来たら……

 先般、発表いたしました『てのひら怪談2(仮題)』収録予定者100名のうち、下記の3名の方から、メール再送信後も返信がありません。

ハンドルネーム「幽星」さん
ハンドルネーム「吉田」さん
ハンドルネーム「ななうえなつき」さん

 もしも御本人がこちらをご覧になっていたら、至急、このブログのコメント欄(書き込んでもブログには公開されません)もしくは gensou@bk1.co.jp あて御連絡をくださいますよう、お願い申しあげます。
 また、このハンドルにお心当たりのある向きも、情報提供をお願いいたします。

 なお、ポプラ社への個人情報伝達は、全員の返信が揃ってからになるそうですので、すでに御快諾いただいている皆さまは今しばらくお待ちください。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月27日 14:15 | コメント (0) | トラックバック (0)

てのひら通信(09/26)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」西荻シリーズが更新されました!

 今回は、君島慧是さんの「旅猫奇――または六月十日に寄せる散文詩」と黒史郎さんの「炭の隠居」という、西荻の街の必需品(!?)ともいうべき「猫」つながりの両篇です。

 文体も着想もまったく対照的な両篇ではありますが、現実と異界のはざまに妖しくも愛くるしく見え隠れする幻獣の姿を、ありありと顕在化させる語りの妙には相通ずるものがあると思います。
 また、読み終えた後で、ほのかに甘い切なさがこみあげてくる点でも、両篇は軌を一にしていると申せましょう。

 次回は、矢内りんごさんの「松庵の狐」、松本楽志さんの「夕啼」をお送りする予定です。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月27日 04:27 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月26日

ギャーーーーーッ!

hplnightmare2.jpg

 こ、この恐怖に引き攣った表情を浮かべる……どこかで見たような長い顔は……耳に入りこむ不穏な触手は……いったい!?

 山下昇平さんから届いた、一連の画像ファイルの断片をチラリと御紹介。
 その全貌は、目下怒濤の進行中の学研「謎」シリーズムック『クトゥルー神話の謎と真実(仮)』で明かされる予定です……。

 一方、校了目前の『ムー』来月号の総力特集「クトゥルー神話の真実」は、著者校ゲラがまとめて到着。

mucthulhuallpw.jpg

 いやあ、我ながらよく書いたもんだ(笑)。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月26日 07:44 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月23日

『新編・新クリ』見本出来

 国書刊行会さんから『新編 真ク・リトル・リトル神話大系1』の見本が届きました。
 重厚長大な旧版から一転、シンプルで手になじむ体裁となりました。

newcthulhu1.jpg

 装画装幀を担当されているのは、小生も『クトゥルー神話事典』や〈文豪怪談傑作選〉でお世話になっている山田英春氏です。
 パッと見は分かりませんが、よーく見ると触手だらけのデザインでして、一部の方にはとてもツボなのではないかと思われます(笑)。

newcthulhu2.jpg

 それにしても……こうして更めて見ると、フランク・ベルナップ・ロングの「夜歩く石像」のボリュウムは凄いですなあ。一巻のほぼ半分近くを占めてるよ。
 ちなみに全巻の内容見本も完成したのですが、クトゥルー神話の時代的変遷が一望できる、なかなか絶妙な巻立てになっているかと思いますので、御期待くださいませ。

 なお、三省堂神田本店で開催される『真クリ』刊行記念トークショーは、同店で本書を購入された方、先着100名に整理券が配布されるとのことです。
 詳しくは下記を御参照ください。

 http://sanseido-eventhonten.hontsuna.net/article/1933887.html




投稿者 東 雅夫 : 2007年09月23日 10:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

ヴァンパイア続報

 その後、編集Nさん@夜想から連絡がありまして、「血を吸う掌篇」の公募締切は結局、1ヶ月延長となりました。
 11月末日締切に変わります。

 詳しくは下記の「夜想/パラボリカ」公式ホームページを御参照ください。

 http://www.yaso-peyotl.com/archives/2007/09/post_361.html

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月23日 09:23 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月22日

ヴァンパイアの冬が来る!?

yasovampgr.jpg

 えーこれは何かと云いますと、目下著者校中の『夜想』吸血鬼特集のゲラなわけです。
 原稿を渡したのは確か今年の3月頃だったと思うので、実に悠揚迫らぬマイペースっぷりです(他社様のことは申せませんが……ヒビたんとかヒビたんとかヒビたんとか)。

 ……というわけで、同誌の発売と連動して開催予定の「800字吸血鬼小説」イベントもベタ遅れの現状らしく、応募締切が延長される可能性も出てきました。
 詳しくは、近日中にアップされる予定の夜想ホームページとメルマガ等の告知で明らかになるのではないかと思われます。

 担当の編集Nさん(MFの編集Nとは当然ながら別人。あっちは東大卒だが、こっちは東京芸大卒。ほぼ同世代かな!?)が、すでに到着している50篇ほどの応募原稿を持参してくださいましたが、予想どおりの顔ぶれが並んでいて、思わず微笑を浮かべたワタシです。

 まあ、これから冬にかけては、西洋のお化けのシーズン到来なわけで、却って創作気分が高まるのではないでしょうか。だいたい黒マントなんてのは夏場は暑ッ苦しくていけませんしな。
 引き続きまして、ふるっての御応募をお待ち申しあげます。

gothicvamp.jpg

 そして、はからずも同時期刊行の可能性が出てきた(笑)『伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血妖魅譚』の準備も着々と……。ふっふっふ。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月22日 20:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

『響鬼探究』豪華景品、発表!

 お待たせいたしました。
 『響鬼探究』の帯ウラに記載しております購読特典のスペシャルグッズ(日本物怪観光/天野行雄氏謹製)が、ようやくその全貌を顕わしました。
 なにはともあれ、ご覧ください!

onideko1.jpg

 まだ試作段階とのことですが、凄い完成度です。

onideko2.jpg

 以下に、画像データに添付されていた天野さんによる仕様説明を転載します。

 ご覧の通り、まんま鬼のでんでん太鼓ですね。京極さんがおっしゃっていたように、鬼を如何に友好的な人の使う道具にするかという命題にようやく答えが出ました。
 所謂「鬼の空念仏」です。本当は鉦なんでしょうが、響鬼なのでやはり太鼓にしました。
 また大津絵の「鬼の空念仏」は子供の夜泣きに効くといいます。
 鬼をもって魔を払う。でんでん太鼓も子供をあやす玩具ですし、これは立派な音撃鼓なのではないかと。
 先週ようやく入手した変身音叉を参考に、JMT鬼マークと響鬼のシンボルの間をとった鬼の顔を、太鼓上部に付けました。
 鬼の念仏なので片方の角は折れています。
 素材は陶土を焼成した物をペイントしているので重みがあります。
 鼓面は和紙にシルク2版刷りの巴文。グリップは少々お高い根竹を使いました。パーツにも紐や金具を贅沢に使いました。
 これを化粧箱に入れてお届けする事になります。
 デザインはほぼ完成ですが、実際発送される頃には重塗装バージョンになっているとおもいます。

onideko3.jpg

 以上です。たんなるモノ造りではなく、ひとつひとつの造形に意味づけと遊び心を追求してやまない物怪観光さんならではの卓抜なアイディアではないでしょうか。
 版権に抵触することなく、それでいて『響鬼』という作品の真髄につながる記念品を……という無茶苦茶な要求に見事に応えてくださった天野さんに、満腔の謝意と敬意を捧げたいと思います。

 そして! なんとこの「鬼太鼓 onideko」が、ヒビたんを購入し応募された方の中から抽選で1名の方にプレゼントされるのです。正真正銘の一点モノですぞ(笑)。
 応募締切は11月30日です。まだヒビたんを入手していない方、入手したけれど応募はまだ、という方、お急ぎください!




投稿者 東 雅夫 : 2007年09月22日 03:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月21日

『クトゥルー神話の本』好調御礼

 例によってアキバ方面で異様に盛り上がっている模様です(笑)。

 http://www.akibaos.com/?p=2101

 メロンブックスの熱心な御担当の方、いつもありがとうございます!
 今回の手書きPOPも冴えてますなあ。
 特に「あーあ、ついにエソテリカの別冊にもクトゥルーが…」「特筆すべきは他のクトゥルー本よりも文学傾向が強いです。持ってるとクトゥルーインテリっぽい?」には、ひっくり返りました。素敵すぎます。
 ゲームやアニメからクトゥルー世界に参入する最近の若い衆にも、是非この機会に、文藝としてのラヴクラフト&クトゥルーの奥深い魅力を体感していただきたいというのが、目的のひとつだったわけでして。

 実は、先日へろへろ状態で脱稿した『ムー』来月号の総力〈クトゥルー神話〉特集(ムーとは長い付き合いの小生だが、1人で25ページ分を書いたのは初体験……)のプロローグで、『魔道書ネクロノミコン完全版』刊行時のメロンブックスさんのPOPについて、ちょうど言及したところなのでした。シンクロシンクロ!
 大いに気を良くして、これから800字クトゥルー神話集の収録作品選定に着手します。乞う御期待!

 ……と思ったが、その前にヴィジュアル版「謎」シリーズ『クトゥルー神話の謎と真実(仮)』の監修&寄稿を先に何とかしないとマズイんでしたっけ!?(誰に訊いてるんだ誰に)

 いずれにせよ、クトゥルーは続くよ、どこまでも。
 水面下で進行中の隠し玉企画にも御期待ください。

dunwichbook.jpg

↑解説を寄稿した画ニメ『ダニッチ・ホラーその他の物語』
30分を超える特典映像がまた凄いのだ。
山下昇平ファンは必見!





投稿者 東 雅夫 : 2007年09月21日 09:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

てのひら通信(09/20)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されております。

 今回は、朱雀門出さんの「西荻てのひら怪談」と秋山真琴さんの「てのひらを返すように」という、一読、思わずニヤリとさせられるような、お祭りモード全開な両篇です。

 来週は、君島慧是さんの「旅猫奇――または六月十日に寄せる散文詩」、黒史郎さんの「炭の隠居」をお送りします。お愉しみに!

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月21日 06:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月20日

『てのひら怪談2(仮題)』収録予定作家、発表!

 第5回ビーケーワン怪談大賞応募者のうち、下記の総勢100名の皆さんの作品が、12月上旬に刊行される『てのひら怪談2(仮題)』に収録される予定です。

【ア行の著者】
あか/我妻俊樹/秋山真琴/麻見和臣/阿丸/有井聡/有坂/粟根のりこ/五十嵐彪太/池田和尋/一双/いなま/岩里藁人/うどうかおる/漆原正貴/小栗四海
【カ行の著者】
貝原/加上鈴子/加楽幽明/勝山海百合/金子みづは/亀井はるの/亀ヶ岡重明/狩野いくみ/木沙とも子/KIJISUKE/君島慧是/久遠平太郎/クジラマク/崩木十弐/暮木椎哉/黒田広一郎/ケセラセイラ/行一震/コバヤシ/狛犬/駒沢直
【サ行の著者】
斉藤/ザ・ガマン/酒月茗/雑種/皿洗一/沢井良太/島村ゆに/呪淋陀/朱雀門出/添田健一
【タ行の著者】
高橋史絵/武田若千/立花腑楽/たなか/田辺青蛙/血砂糖/散葉/白ひびき/登木夏実/都田万葉/とちみ/飛雄
【ナ行の著者】
仲町六絵/ななうえなつき/波/なむとら/二月/仁木一青/西村風池/貫井輝/根多加良/乃木ばにら/ののか
【ハ行の著者】
長谷部弘明/林不木/春乃蒼/日野光里/ヒモロギヒロシ/平平平平/不狼児
【マ行の著者】
牧ゆうじ/間倉巳堂/松音戸子/松本楽志/圓眞美/未解凍/乱地獄/緑子/峯岸可弥/峯野嵐/室津圭/もののふ
【ヤ行の著者】
野暮天/山本ゆうじ/幽星/湯菜岸時也/夢乃鳥子/吉田/吉野あや/よっちゃん/米川京
【ラ行の著者】
料理男/六條靖子

 現在、ビーケーワンの辻さんから上記の方々に、連絡に必要な個人情報をポプラ社の担当編集者に伝えてよいかの意志確認メールが発送されているところです。
 今回はなにせ著者が総勢100名ということで、実務上の思わぬ手違いや行き違いがないとも限りません。われわれ制作陣も気を引き締めて臨みますが、著者の皆さんも、編集作業の円滑な進行へ向けて御理解・御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月20日 23:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月19日

【速報】『幽』怪談文学賞・長篇部門

 本日午後、渋谷のメディアファクトリー近くの某所にて、第2回『幽』怪談文学賞・長篇部門の二次選考会議が開催されました。
 真剣な議論を重ねた末に、今年は3作品が最終選考に残されることになりました。
 ま、またしても……どこかで見たことのある名前が(笑)。

 結果発表は、『ダ・ヴィンチ』来月号にて。

 通過本数を見ても分かるように、短篇部門の盛況ぶりにひきかえ、長篇はやや物足りない結果となりました。
 応募枚数規定の見直しなどを含め、来年へ向けて色々と新機軸を打ち出していきたいと思います。
 公募に関する御意見・御要望など、当ブログのコメント欄やウェブ幽に、お気軽にお寄せくださいませ。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月19日 19:52 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月17日

『幽霊』と『祝山』と

 どううううう頑張ってみても『ムー』来月号の巻頭総力特集70枚を書き終えるのが連休明けになりそうな雲行きゆえ、先に『小説推理』の〈幻想と怪奇〉時評を執筆。
 今月採りあげたのは、個人的にも待望ひさしかった(かれこれ40年近く!?)イーディス・ウォートンの怪談小説集『幽霊』(作品社)と加門七海の最新長篇『祝山』(光文社文庫)……ひさびさに2冊チョイスなのは、つまり両書のクオリティが異様に高い、注目作ということである。

ghostiwai.jpg

↑西と東の極上の霊異譚の競演。
見かけも何やら似ているような……。

 ウォートンの『幽霊』は、コクとまろみのある(笑)練達の情景描写に、悽愴たる怪異描写が融け込んでゆく書きぶりが、もう惚れ惚れするくらい魅力的。そして巻頭の「カーフォル」や巻末の「万霊節」の斬新さには心底、驚かされた。併録されたエッセイ「『ゴースト』序文」に吐露される怪談観も、惻々と胸にしみる。
 正調英国怪談(ウォートンは米国籍だが)愛好家は、万難を排して読むべし!

 一方『祝山』を読み進めていたら、次のような描写が不意に出て来て大爆笑させられた。

 「カラオケ屋で、ご飯食べない?」
  それはいいストレス解消だ。私もすぐに同意した。
 「何か、新曲仕入れたの?」
 「私的新曲は、布施明の『少年よ』だね」
 「ほお、憶えたんだ」
 「バッチリよ」

 とはいえ本書は決してコメディなどではなく、『203号室』あたりから作者が追求している「実話をベースにした現代怪談長篇」の試みが、完成の域に達しつつあることを如実に示す、言葉本来の意味で「鬼気迫る」傑作である。
 冒頭近くには、昨今の怪談文芸興隆やスピリチュアル・ブームに対する著者の見解が披瀝されていて、これまた必読といってよい。





投稿者 東 雅夫 : 2007年09月17日 17:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月15日

英国怪奇小説ファンへの朗報

 海外ミステリから柴田宵曲まで、個性的な営業品目でフル回転中の藤原編集室さんから、珍しく封書で近刊案内が届く。
 なにごとならむと思えば、なるほど……〈KAWADE MYSTERY〉シリーズ第2期のラインナップに、ジョン・コリア『ナツメグの味』、L・P・ハートリー『ポドロ島』という愉しみな両短篇集が加わっているではないか!

 創元推理文庫版『怪奇小説傑作集2』所収のハートリー「ポドロ島」から思えば総てが始まって……という話は、すでに何度となくいろいろなところで書いたり話したりしているので繰りかえさないが、実は同時期に手にした、やはり思い出深い一冊が、異色作家系の元祖たる早川書房版〈異色作家短篇集〉から出ていたコリアの短篇集『炎の中の絵』だったのである。
 所は地元横須賀の平坂書房本店の文芸書売り場――海外文学の棚の下方に数冊揃えられていた〈異色作家短篇集〉の中からその巻を最初に選んだのは、これまた『怪奇小説傑作集2』所収の「みどりの想い」がひときわ印象鮮烈だったからに他ならない。

 最初の刷り込みというのは侮れないもので、今でも私が「怪奇小説」という言葉から真っ先に連想するのは――やはり同時期に観て忘れがたい衝撃をうけた『プリズナーNo.6』の世界とも微妙に通底する――ハートリーやコリアの描くミッド・センチュリーな英国の日常風景だったりする。
 とりあえず『ナツメグの味』が11月刊行予定とのことなので、鶴首して待ちたい。

 ちなみに〈幽ブックス〉で現在進行中の南條竹則編訳による英国怪奇中篇小説アンソロジーおよび小生編による日本怪奇中篇小説アンソロジーも11月から12月にかけての時期に投入予定である。詳細は追ってまた!

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月15日 10:43 | コメント (0) | トラックバック (0)

クトゥルー・トークショー詳細発表

 国書刊行会公式サイトより。

『新編 真ク・リトル・リトル神話大系』刊行記念トークショー
「ラヴクラフトの宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を語り尽くす」

 菊地秀行氏(作家)× 東雅夫氏(『幽』編集長/アンソロジスト)

 ラヴクラフトが創造し、今なお小説をはじめ、映画、マンガ、アニメ、ゲームなど幅広い世界の新たな才能に影響を与え続ける架空の神話〈ク・リトル・リトル神話大系〉。1982年に小社が先駆けて本格的に翻訳紹介し、その後日本でもたくさんのマニアを生み出しました。近年再びブームの兆しを見せる〈ク・リトル・リトル神話大系〉の世界に早くから心酔し紹介を続けてきた元『幻想文学』編集長・東雅夫さんと、『魔界都市〈新宿〉』や『吸血鬼ハンターD』などの人気シリーズを生み出した日本ホラー小説界の重鎮・菊地秀行さんに、小社での新シリーズ刊行を記念して、その魅力について存分に語って頂きます。題して「ラヴクラフトの宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を語り尽くす」。菊地秀行氏、東雅夫氏ご両名のサイン会も予定されています。どうぞふるってご参加ください。

日時:10月5日(金) 開場18:00 開演18:30
場所:三省堂書店 神保町本店8階特設会場

 御予約・お問い合わせは
 三省堂書店神保町本店1階 03-3233-3312(代表)

 ※同店で『新編・真クリ』第1巻を購入された方に、参加整理券を配布。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月15日 10:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月14日

田辺青蛙の妖怪会議ルポ

 届いたばかりの『小説すばる』10月号の目次を開いてビックリ。

subaruyokaik.jpg

 おお、どこかで見たような名前が(笑)。
 先日、盛夏の京都太秦で開催された「世界妖怪会議」のルポが、グラビア2ページ、本文2ページにわたり詳報されているではないですか。
 レポーター役は『てのひら怪談』著者のひとりである田辺青蛙さん。
 年に一度、妖怪好きが大集合する会場の熱気が伝わってくるような微笑ましい内容ですので、ぜひ御一見のほどを。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月14日 05:32 | コメント (0) | トラックバック (0)

てのひら通信(09/13)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が更新されました。
 今回は、ヒモロギヒロシさんの「西荻に快速は停まったか」と我妻俊樹さんの「ロープ」――平日と休日で停車する電車が異なるというJR西荻窪駅の特色から、それぞれに個性的な幻想を膨らませた作品です。

 次回は、朱雀門出さんの「西荻てのひら怪談」、秋山真琴さんの「てのひらを返すように」という、タイトルからしてトリッキーな両篇をお送りします。

 ちなみに西荻といえば、「来年も西荻窪でイベントが開かれるのですか?」という質問をときどき受けるのですが、西荻ブックマークは一回性の企画なので、西荻での来年開催の予定はありません。
 ただ、こうした地域密着型の怪談イベントというのは、実際に催行してみて、おおいに手応えを感じましたので、今後もしも開催の受け皿になってくださるグループなり組織なりがあれば、首都圏に限らず、実現の可能性を前向きに考えさせていただきたいと思っております。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月14日 04:44 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月13日

百人百話の百物語!

 12月初旬頃の刊行を予定している『てのひら怪談2(仮題)』に収録予定の全100篇を、このほど内定しました。

 今回のコンセプトは「日本史上初! 100人100話の百物語怪談集」です。
 百物語本に限らず、百人の著者による怪談競作集というのは、ちょっと過去に例がないのではないかと思います。

 「えーい、こうなったら70人でも100人でも、たいした違いはないですよ! 任せなさーい!」(大意)
 ……と豪快に言い切った斉藤さん@ポプラ社に拍手を!
 経理の方にも感謝を(笑)。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月13日 16:31

2007年09月09日

〈文豪怪談傑作選〉POP完成!

 今季の〈文豪怪談傑作選〉完結にあたり、担当編集者のKさんから素敵なプレゼントを頂戴しました! じゃじゃーん(笑)。

bungokwaidanpop.jpg

 そう、これは書店の平台等に立てられる本書専用のPOPなんですね。
 『三島由紀夫集』の配本と同時に、店頭展開されるそうであります。

 〈文豪怪談傑作選〉も昨年今年と冊数が揃ってきたせいか、都内の大型店などでは、書店員さんお手製のPOPを立てて、平台でミニフェアのように置いてくださっている光景をしばしば目にします(本当にありがとうございます!)。
 『柳田國男集 幽冥談』刊行に際して京極夏彦さんから賜った、達意の一文からのお言葉を掲げるこのPOP投入により、本叢書がよりいっそうの読者を獲得することができると嬉しいのですが。





投稿者 東 雅夫 : 2007年09月09日 12:53 | コメント (0) | トラックバック (0)

『三島由紀夫集』見本到着

 今夏の〈文豪怪談傑作選〉の掉尾を飾る『三島由紀夫集 雛の宿』の見本が届きました。
 金井田英津子さんによる表紙装画、今回はハイカラな都会の街角で、ショウウインドウに飾られた男雛女雛の人形に見入る青年の図。男雛がタイトルで隠れてしまっているのは、もちろん確信犯の模様です(笑)。

mishimamihon.jpg

 今回のセレクションでは、後半三分の一をついやして、幻想文学や怪談文芸に関わる批評・エッセイを収載しているところが、ひとつのポイントであろうと思っています。
 1960年代後半、まだ「怪奇幻想文学」というものの総体が、日本の読書人の目にしかとは映じていなかった時期に、犀利極まる洞察と卓抜なるレトリックによって三島が投入したこれらオマージュの数々は、多くの心ある読者を啓発し、やがて大きな波紋を拡げてゆくことになりました。

 まさに「小説とは何か」――この世ならぬことどもを言語によって描き出すとはいかなる営為であるのかを再認識するためにも、ぜひ繙いていただきたい一巻です。
 週明けには店頭に並ぶかと。よろしくお願いいたします。



投稿者 東 雅夫 : 2007年09月09日 12:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月07日

予約開始とトークショー速報

 ビーケーワンで『新編 真ク・リトル・リトル神話大系』第1巻の予約が始まりました。

 クトゥルー神話の黎明を告げるHPLの「廃都」および一度はその妻となった女性ソニア・グリーンとの合作「妖魔の爪」という儚き比翼連理の夢に始まり、ゼリア・ビショップの「俘囚の塚」、フランク・ベルナップ・ロングの「夜歩く石像」という初期クトゥルー神話を代表する二大中篇を擁する、堂々たる開幕篇であります。
 巻末には、新たに書き下ろされた那智史郎氏の解説、そして小生のエッセイ「〈真クリ〉とその時代」を収録。
 〈真クリ〉刊行の頃に生まれた若い衆など、この機会に是非!(笑)

 さて、先にお知らせしました〈新編・真クリ〉発売記念のトークショーですが、菊地秀行氏がゲスト出演を御快諾くださった旨、国書のイソザキ編集長から連絡がありました!

 菊地氏といえば、国産クトゥルー神話小説の快作『妖神グルメ』や超異色作『YIG』は云わずもがな、今回の『クトゥルー神話の本』にも長文のニューイングランド/ラヴクラフト紀行が収載されているなど、ラヴクラフトとクトゥルー世界への偏愛には人後に落ちないものがあります。
 ちなみに氏は、悠久の超古代、旗揚げしてまもない幻想文学会にも参加され、しばしば秘蔵のホラー映画(もちろんビデオではなく8ミリフィルムである!)の上映会を開いてくださったことを懐かしく想い出します。『幻想文学』にも長らく連載をお願いしておりました。
 おそらくトークショー当日も、『幻想文学』が創刊され、〈真クリ〉が発刊され、作家・菊地秀行が衝撃のデビューを飾った運命の年(!?)――1982年当時の懐旧談に花が咲くことと思います。

 開催場所は三省堂書店の神田本店、開催時期は10月上旬の予定です。
 詳細が決定し次第、このブログでも御案内いたしますので、よろしくお願いいたします。

真ク・リトル・リトル神話大系 新編 1

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月07日 02:52 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月06日

今年もやります!「私のベスト5」【新規投稿は下の新エントリーに!】

 さて、ビーケーワン怪談大賞の発表までちょいとお時間をいただくことになりますので、この間を利用しまして、恒例の(二度目だけど)読者の皆さまによる「私のベスト5」を開催したいと思います。

 昨年は「私のベスト3」でしたが、今年は未曾有の応募数増加に鑑み、「ベスト5」まで拡大しようかな、と(笑)。第5回の応募作全篇の中から、特に感銘を受けた作品、高く評価する作品5篇を選び、その理由を記してください。
 方式は昨年とまったく同じで、このエントリーのコメント欄に、作家名・作品名と選出理由をお書きください。投稿名はハンドルでもかまいません。コメント欄はメールアドレス無しでも書き込めます。
 締切は未定ですが、とりあえず8月いっぱいは続けようかなと思っています。

 なお、昨年も申しあげましたが、「私のベスト5」は人気投票ではありません。
 文芸作品の価値は数値に還元できるものではない、というのが『幻想文学』創刊以来の小生の信念であります。
 たとえ最初は少数意見でも、その批評に揺るぎない真実が含まれていれば、やがてその意見は多くの読み手と書き手の心を動かし、浸透してゆくに違いありません。
 われわれ怪談大賞の選者も、多様な読者による多様なチョイスを拝読することを、とても愉しみにしております。
 怪談文芸の未来に関心を抱く皆さまの御参加・御協力を切望する次第です。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月06日 23:21 | コメント (6)

「私のベスト5」新規投稿はこちらに!

 リニューアルに際する不具合なのか、現在、上記の〈今年もやります!「私のベスト5」〉コメント欄への書き込みが出来ない状態になっている旨、先ほど御連絡をいただきました。
 大変に失礼いたしました。お詫び申しあげます。

 新しいエントリーへの書き込みは正常におこなえるようですので、今後「ビーケーワン怪談大賞/私のベスト5」への御投稿は、このエントリーのコメント欄にお願いいたします。
 以上、取り急ぎ……。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月06日 23:16 | コメント (10)

0906「クロの日」縁起

 そもそもの始まりは、画ニメ『ダニッチ・ホラーその他の物語』(品川亮監督)のブックレットに、小生の寄稿依頼を頂戴したことに由来する。ライター&エディターで昔「幻想ブックレビュー」などに寄稿してもらったこともある木村重樹さんを通じてのオファーだった。
 まだ音入れが完了していないというDVDを送っていただき拝見し、一驚を喫した。表題作に加えて「家の中の絵」と「魔宴」というマニアライクなセレクションもさることながら、山下昇平さんによる人形やセットのアートワークが、原典に漂うディープで幻想的な米国東部の雰囲気を見事に再現していたからだ。大いに気に入って「書物が誘う魔界の光景」という拙文を書き下ろさせていただいた。

 さて、『ダニッチ・ホラーその他の物語』は、発売に先行して渋谷のアップリンクで上映されることになり、トークショー出演の御依頼をいただいた。共演の品川監督(氏は『スタジオ・ボイス』編集長でもある)と山下さん共に初めての顔合わせだったが、御両人とも気さくな方で、打ち上げも大いに盛り上がった。
 同席していた学研エソテリカ編集部の特に名を秘す某編集長やHさんも交えて、DVD発売に合わせて何かやりたいですねえ……と話をするうち、天啓のごとく小生の脳裏に閃いたのが、今回の三誌合同企画だったのである。『スタジオ・ボイス』『ブックス・エソテリカ』『幽』――せっかく三つのメディアの編集長が一堂に会したのだから、同時多発的にクトゥルーものの協同企画ができないものか。

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↑無事に本日発売された邪神雑誌トリオ
表紙の取り合わせがまた凄まじい(!?)

 折しも『エソテリカ』では『クトゥルー神話の本』の企画が進行中であった。同誌で開催した「史上最小のクトゥルー神話賞」コンテストで圧倒的な実力を示した新鋭・黒史郎氏を起用して、三つのメディアを舞台に短篇・掌篇の神話小説連作を書き下ろしてもらい、それに山下氏のアートワークを絡ませる……小生の脳内妄想は日々刻々と膨らんでゆき、メディアファクトリーの黒氏担当編集者である編集Rを通じて、黒氏本人に企画を打診したところ、幸いふたつ返事で御快諾をいただいた。

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↑『クトゥルー神話の本』掲載の「真黒き街」

 こうなったら善は急げとばかり、品川編集長と学研某編集長、それに『幽』はなにせ半年先なので『ダ・ヴィンチ』の「怪談之怪」頁を管轄しているキッシー副編集長に企画趣旨を説明、これまたあっさりゴーサインをいただけたのだが、初の合同編集会議の席上、『ダ・ヴィンチ』と『スタジオ・ボイス』の発売日が同じ9月6日であることが判明、すると学研某編集長まで「ならば『クトゥルー神話の本』も6日発売で頑張りましょう!」という、いつになく前向きな英断をくだしたではないか!(笑)
 しかも9月6日といえば……「96」「くろ」「黒史郎の日だ!」と、邪神様のお導きでもあろうか、いたってトントン拍子に今日の日を迎えることができたのであった。
 もちろん、その背後には、各誌担当者の奮闘努力(特に名を秘す某氏など夏休み返上で取り組まれた模様)と、きわめて限られた期間で作品制作にあたられた黒史郎&山下昇平両氏の驚くべきバイタリティがあったことは申すまでもない。小生はただ単に企画を発案して旗振り役を務めさせていただいたまでである。

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↑『ダ・ヴィンチ』掲載の「赤き儀式」

 もうひとつ強調しておきたいのは、「0906」はゴールではなく始まりの日である、ということだ。
 『ダニッチ・ホラーその他の物語』の品川監督と山下氏コンビは早くも次回作に意欲満々らしいし、学研からは、800字クトゥルー神話小説の単行本化をはじめ、謎ムック『クトゥルー神話の謎と真実(仮題)』や、ドナルド・タイスンの伝奇クトゥルー大長篇『アルハザード』など、クトゥルー関連企画がこれから年末にかけて目白押しである。
 また、クトゥルー出版の老舗・国書刊行会からも、実に四半世紀ぶりとなる『新編・真ク・リトル・リトル神話大系』復刊が、今月下旬からスタートすることになっており、それに合わせたトークショーも開催される予定である。

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↑『スタジオ・ボイス』掲載の「深蒼の手紙」

 2007年9月6日が、新世代のクリエイターたちによる21世紀のクトゥルー・ジャパネスク・ムーヴメント幕開けの日となることを、混沌の神々に祈念しようではないか!

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月06日 15:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

「私のベスト5」まもなく締め切ります!

 ビーケーワン怪談大賞の応募作663篇の中から、最も優秀と思う5作品を選び出す「私のベスト5」の締切が、いよいよ本日6日の午後11時59分に迫って参りました。
 すでに御投稿いただいているコメントの数々を拝見していても、本当に今回は粒ぞろいというか、単行本収載にふさわしい作品が目白押しだなあ……という感慨をもよおします。

 とはいえ、『てのひら怪談2(仮題)』の編者としては、暢気に感慨に浸っている場合ではありません。
 泣いても笑っても収録話数は全100篇――とにかく応募作の水準が高く、しかも個性的な作品が多いので、一人でも多くの書き手を単行本に収載したいと思う一方で、選考会で高い評価を得た書き手たちの作品については複数作掲載の誘惑に抗しきれず……ああ、悩ましい(笑)。

 思い余って、斉藤さん@ポプラ社にちょっとした提案を持ちかけたところ、翌日になって、たいそう心強くも感動的なレスポンスをいただきました。イア、シュブ=ニグラース!
 どういうお返事だったかは、まだ公表するわけにはいかないのですが、これでかなりハッキリとした編纂方針を確定することができました。

 今はただ、今年暮れから来年にかけての「てのひら」は、物凄い展開になりそうですよ、とのみ。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月06日 04:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月05日

てのひら通信(09/05)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」西荻シリーズが更新されました。
 今回は、平金魚さんの「西荻はどこですか?」と不狼児さんの「案内(あない)する」です。

 かたや時間の縦軸で、かたや空間の横軸で、西荻窪という土地が孕む妖しさを測量し、掬い取り、それらを軽妙洒脱な語り口でパノラミックにまとめあげた好篇ではないかと思います。
 平金魚さんには原稿チェックの際に「註釈篇があると興趣が増しそうですね……」云々と記したところ、本当に註釈篇を書き下ろしてくださったのでした。併読することで、さらに面白く読めることでしょう。
 また「案内する」は、西荻てのひら怪談の会場で小生が朗読させてもらった、お気に入りの1篇です。

 さて次回は、ヒモロギヒロシさんの「西荻に快速は停まったか」、我妻俊樹さんの「ロープ」という、新旧大賞受賞作家の顔合わせとなります。御期待ください!

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月05日 02:44 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月04日

0906カウントダウン開始!

 午後から五反田の学研に腰を据えて、打ち合わせ2連チャン。

 まずはヴィジュアル版謎シリーズ『クトゥルー神話の謎と真実(仮)』から。
 「0906黒史郎の日」計画で素晴らしい造形手腕をふるっていただいた山下昇平氏をお迎えして、巻頭グラビア企画の打ち合わせである。
 山下氏からの御提案によりワキワキ〜な企画が発動することとなったのだが……詳細は秘密だ(笑)。近々、黒史郎氏も『死霊秘法』により魔界から召喚される模様。

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↑打ち合わせ中に山下氏がノートにせっせと落書き(?)していた
「ネクラノミカン」ちゃん。らぶり〜である。

 「じゃ、そんなところでー」と席を立とうとしたら、獅子堂@一児の父から「ムーの総力の締切、頼みますよー」と釘を刺される。うぐぐ。

 休む間もなく、お次はエソテリカ・チームと『伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血妖魅譚』の打ち合わせに入る。
 今回の目玉のひとつである『新造物者』や平井呈一翁による幻の吸血鬼エッセイ等々のコピーを持参し、復刻にあたっての方針などを確認する。
 エソテリカの特に名を秘す某編集長とは、悠久の太古に発刊されたと噂される〈学研ホラーノベルズ〉以来のコンビゆえ、話が早いこと(笑)。とはいえ〈伝奇ノ匣〉はずっと別の担当編集者の方にお願いしていたので、某編集長氏と組むのは、これが初の巻となるのだが。

 と、そこへ。まさに出来立てほやほやで湯気が立ちそうなエソテリカ別冊『クトゥルー神話の本』の見本が到着したではないか!

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↑表紙は前にお披露目してるので、今回は中身をチラリと。

 フルカラーでふんだんに収められたクトゥルーアートの数々は圧巻、必見ですぞ!
 かくして「0906黒史郎の日」のカウントダウンが、厳かに開始されたのであった……。


投稿者 東 雅夫 : 2007年09月04日 22:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月03日

『幽』怪談文学賞・長篇部門一次通過作

 編集部から、第2回『幽』怪談文学賞・長篇部門の一次選考通過作がドサリと到着。

 ……ん? どこかで見たような名前が、あっちにもこっちにも(笑)。

 最終候補作を決定する二次選考会は、今月中旬開催の予定です。

投稿者 東 雅夫 : 2007年09月03日 09:15 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年09月02日

魅惑の重版コンビ

 拙著『百物語の怪談史』の重版分が届きました。奥付は「九月一日 再版発行」になってます。ピタリ、日付どおりの発送ですな。
 せっかくなので、先に重版されました『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』(こちらの奥付は「七月三十日 第二刷発行」)と並べて記念撮影を。

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 この2冊、ダブルで読むと、興趣が一段と増す仕掛けになっておりますので、未読の向きは是非この機会にお買い求めいただけますと幸甚であります。
 なお『百物語の怪談史』には、いまビーケーワンで買うと素敵な購入特典が付きます。 『新公論』明治44年4月号「妖怪特集」に掲載された「怪談会の記」の復刻テキストです。特典有効期限が9月10日に迫っておりますので、お早めにどうぞ!

 また、好評発売中の最新刊『文豪怪談傑作選 柳田國男集 幽冥談』との相性も抜群ですので、こちらもお試しあれ。

 さあー、次は『響鬼探究』の重版だー!(笑)






投稿者 東 雅夫 : 2007年09月02日 14:55