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2008年01月31日

祝賀帯は、こんな感じ。

miekoobiss.jpg
↑帯の表4側には『asta*』掲載のレビュー抜粋を掲載。

 あれよ、という間に『てのひら怪談2』の新帯デザインが完成。
 本当に「てのひら」関連の仕事はスムーズに進みますねえ。

 てんやわんやの最中、新帯作成の件を速攻で御快諾いただいた川上未映子さん。
 その川上さんの受賞作『乳と卵』単行本装幀で大忙しの最中、達意のデザインに仕上げていただいた大久保伸子さん。
 「遠慮しないで川上さん単独の帯でいきなよ」と仰有ってくださった平山夢明さん。
 関係各位の御高配を得て、新帯計画は着々と進展中。

 2月8日以降の出荷分から、新帯を巻いた本に切り替わるとのことです。
 ただし! これはポプラ社から取次店に出荷されるのが8日ということなので、実際に店頭に出回るまでには数日間のタイムラグが生じます。
 特にネット書店に注文される場合、8日を過ぎても旧帯の在庫が出荷される可能性が高いと思われます。ビーケーワンでは新帯を出荷できる体勢が整いましたら告知を行いますので、新帯本を希望される方は、必ず告知が出てから御注文くださいますよう、お願い申しあげます。

書店担当者様へ
 ポプラ社営業部あてにリクエストをいただければ、店頭在庫用に新しい帯をお送りできるとのことですので、よろしくお願いいたします。また、是非ともこの機会に追加御注文を賜れましたら幸甚に存じます。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月31日 19:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

新春感謝会で感謝感激

 東京タワーを間近に望む芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で開催された、角川書店の新春感謝会にお招ばれ。
 やや遅れて会場に入ると、『幽』の対談企画でもお世話になったCLAMPの大川七瀬さんによる乾杯の発声が行なわれるところだった。近くの古墳に登ってきたという(……)加門七海さんと落ち合い、今回お招きくださった高寺成紀さんに御挨拶に。

 すると、そこには……なんと、ざ、ざ、ざ、ざ、斬鬼さん! じゃなくて『仮面ライダー響鬼』の斬鬼役で脚光を浴び、現在『仮面ライダーキバ』にも出演中の俳優・松田賢二さんの姿が!(内心狂喜乱舞)
 思いがけないサプライズに、しばし加門さんともども動転恍惚状態に陥る。あー吃驚した。高寺さんの粋なお心遣いに感謝感激。
 松田さんは、役柄よりも若々しい印象だったが、凄い存在感でしたな。『響鬼探究』を携えたファンにサインを求められることがよくあって……というお話をうかがい、いたく感動する編者両名であった。
 脚本を担当された大石真司さんとも初めてお目にかかり、御挨拶させていただく。

 と、そこへ、互いにデビュー前からという旧知の間柄の加門さんとともに、大川七瀬さんがいらしたので、『幽』取材の御礼を申しあげたところ、「ブログ拝見してますよ」と意想外のお言葉を。「もっと頻繁に更新してくださいね!」と追い打ちをかけられ、汗顔しきりであった。いやはや御愛読ありがとうございます。
 ……というわけで早速、更新してみた次第(笑)。

onisetsubun.jpg
↑帰りがけにホテルのパン屋で見つけた節分の鬼パン。
一本角(=斬鬼さん)バージョンがあるのが嬉しいね!






投稿者 東 雅夫 : 2008年01月31日 10:44 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年01月30日

「東雅夫のイチオシ棚」更新しました

こんにちは。ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」更新しました。

特にオススメなのはメディアファクトリーから刊行予定の下記の2点です。

南條竹則編『地獄 英国怪談小説中篇集』
安曇潤平『山の霊異記 赤いヤッケの男』

怪談文学の豊かさを感じさせてくれる期待の近刊です。是非ご予約下さい。

投稿者 coolmint : 2008年01月30日 21:47 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月28日

新オビ、決定!

 すでに在庫が3桁なかばまで順調に減っているらしい『てのひら怪談2』に急遽、新しいデザインの帯を作成することが決定されました!
 新芥川賞作家・川上未映子さんの推薦文をアピールした祝賀特別バージョン(!?)です。

 この際だから、と右に川上さん、左に福澤徹三さんの御尊顔を配した「W受賞おめでとう帯」案もひそかに検討されたのですが、実直謙虚な福澤さんのお人柄では全力で固辞されること必至ゆえ(笑)、今回は見送りとなりました。

 これを弾みに、待望の増刷実現へとつなげていけたら何よりと思います。
 関係各位のさらなる御協力を願い上げます。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月28日 09:39 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月27日

『飛騨の怪談』特典付き予約開始

 〈幽クラシックス〉レーベルの第一弾として3月上旬に発売される小生編『飛騨の怪談――新編・綺堂怪奇名作選』のビーケーワン予約が始まりました。
 今回ももちろん、ビーケーワンだけのオリジナル特典が付きます。
 綺堂が、演劇雑誌の怪談芝居特集のために寄稿したエッセイ「幽霊物語」を、テキスト・ファイルの形でプレゼント。もちろん単行本未収録の珍しい作品です。

 今回の綺堂アンソロジーは、初刊以来かれこれ1世紀近く埋もれていた幻の怪奇長篇「飛騨の怪談」を、平成の世に出すことを最大の眼目として企画立案されたものです(詳しくは『幽』8号の拙稿「怪談文学史逍遙」を参照)。
 以下に目次と帯の文案を掲げます。

飛騨の怪談(長篇怪奇ロマンス)
(名作「木曾の旅人」にもとづく怪談戯曲)
怪談実話集(初期の怪談実話を集成)
 木曾の怪物
 お住の霊
 河童小僧
 池袋の怪
 画工と幽霊
編者解説

怪奇ラブロマンスにして、仰天のUMA伝奇小説!?
岡本綺堂の幻の長篇小説を約1世紀ぶりに史上初復刻!
他に単行本未収録の怪談実話集と名作「木曾の旅人」の戯曲版「影」を併録。

 収録作品すべてが、史上初復刻もしくは単行本初収録という、綺堂ファンならびに怪談・怪奇小説ファンには堪えられない一巻にできたのではないかと自負しております。
 どうか奮って御予約を賜りますよう、お願い申しあげます!



投稿者 東 雅夫 : 2008年01月27日 20:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月25日

【速報】福澤徹三さんが大藪春彦賞を受賞!

 たった今、飛び込んできた嬉しいニュースです。
 福澤徹三さんが昨年刊行した長篇『すじぼり』が、大藪春彦賞に決定したそうです!

 心から祝福の言葉を贈りたいと思います。
 感無量というか、本当に我が事のように嬉しいです。

 しかし『てのひら怪談』関連は、おめでた続きですねえ(にこにこ)。



投稿者 東 雅夫 : 2008年01月25日 18:33 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年01月23日

間村俊一句集『鶴の鬱』

 雀野さんインタビューを終えた後、小生だけ先に失礼させてもらって、飯田橋の某ホテルで開かれた装幀家・間村俊一さんの出版記念会に馳せ参じる。
 間村さんといえば、今も手作業にこだわる達意の装幀・造本で夙に名高い。
 小生も『響鬼探究』や『百物語の怪談史』『日本怪奇小説傑作集』『ホラー・ジャパネスク読本』で大変お世話になっているのは、御存知のとおり。
 そんな間村さんは、実は俳人としても並々ならぬ力量の持ち主で、このほど初の句集『鶴の鬱』を角川書店から上梓されたのである。
 同書から特に印象に残る句を掲げておこう。

「春晝譚」より
裏山にかげろふを飼う女かな
星ひとつ亡びつゝあり蜆汁
弟の幽霊も来て蓬摘む

「三ノ輪」より
十二階押絵の中の夏の月
晝顔にをんなの長きゆまり哉
冥途への道明るしよ白牡丹

「かりがねや――あるいは贋種村季弘伝」より
夢に来る女の足の濡れてをり
夕顔や半生暗き女の手
杖ありて箱の中なる枯野哉

「カムパネルラ」より
鶏鳴けばたましひ帰る春の山
てのひらに瀧たゝしむる別れ哉
伯母不惑不倫発覚しても涼し

「鼠遣はす」より
海鼠喰ふをんなと居りてさむさ哉
此月も冥途の月かふぐと汁
湯豆腐やもうひとりゐる気配して

「時雨集」より
ほとゝぎす乱歩全集檻のごとし
われもまた人外にあり蠣すゝる
鉄漿臭き出雲の神はくちなはよ

 いかがであろう。なにやらん『てのひら怪談』の諸作を髣髴させるような趣の句も、ありやなしや!?
 とはいえ個人的には――

人妻にうしろまへある夕立かな
しぐるゝや魚津のをんな淋しめば
春深し卍に開く人の妻

 ……といった一連の艶っぽい句にも惹かれるものが(笑)。

tsurunoutsu2.jpg
↑もちろん著者自装。明朝体好きには堪えられない一巻だ。
http://img.bk1.jp/bibimg/0296/02961356.jpg

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月23日 21:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

雀野日名子さん、見参

 さて、綾辻さん対談の翌日は、またまたメディアファクトリーの会議室に、遠路はるばる福井から、雀野日名子さんにお越しいただき、インタビュー取材をおこなう。
 これまたライターは門賀美央子さん、担当編集者はデスメタル関口、雑務担当編集Yという布陣である。

 第2回『幽』怪談文学賞の短篇部門で「あちん」が見事に大賞を射止めた雀野さんだが、実は別名義によるノベライゼーション作品などをすでに手がけていらして、しかも版元はななな、なんとメディアファクトリーだったことが、受賞決定後に判明(笑)。
 まったく別の部署で、別名義でのお仕事だったため、『幽』編集部で気づく人間は皆無だったのであるよ。

 そのあたりも含めた投稿時代の苦労談とか、「あちん」に描かれる怪異はその多くが地元では知る人ぞ知る「実話」であることとか、ウォシュレットは如何にして使用されるべきものであるかとか(笑)……まことに意外性に富む(!?)有意義な取材となった。
 雀野さんにも、「あちん」を中心とするデビュー短篇集刊行へ向けて、せっせと作品を書きためていただくことになったので、どうか御期待いただきたいと思う。

 ちなみにデビュー作といえば、〈幽ブックス〉から近日刊行される怪談実話の新星・安曇潤平さんの初作品集『赤いヤッケの男――山の霊異記』には、加門七海さんと平山夢明さんという斯界の両先達が、そろって推薦文を寄せてくださることに。
 カバーデザインも、きわめて斬新でインパクトのあるものになりそうなので、こちらも乞う御期待だ!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月23日 16:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

「てのひら」に続いて「幽」でも!

 つい先ほど吸血キッシーから、これまた待望の嬉しい知らせが届きました。
 まだちょっと時期尚早なので、いずれタイミングをみて発表させていただきますが、とりあえず今年の初夏には、怪談文芸の新たなステージが、同時多発的に幕を開けることになりそうです。
 新しい器に相応しい、清新な怪談作品が求められる時代が来る……かも知れません(笑)。
 まだ雲をつかむような話で恐縮ですが、夏場へ向けて、書き手の皆さまの一層の奮起を期待したいと思います。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月23日 16:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月22日

『てのひら怪談』早くも文庫化!

 今年4月5日に満を持して創刊される〈ポプラ文庫〉の創刊第2弾(6月発売分)ラインナップの一冊として、『てのひら怪談』が文庫化されることが、このほど正式に決定されましたので、速報いたします。
 収録作家各位には、追って編集部より御案内をさしあげることになります。

 以前から内々に文庫化の話は相談を受けていたのですが、思っていた以上に早い時点での刊行ということで、驚くやら嬉しいやら(笑)。それだけ社内的にも、同書を高く評価していただけているわけでありまして、光栄なことと受けとめております。

 せっかくなので、ただ単行本版をダウンサイジングで刊行するのではつまらない、文庫オリジナルの特別企画を盛り込んでやろうじゃないの……と目下、斉藤さんと画策中です。
 収録作家諸賢は心して、腕まくりもして待たれよ(謎)。

 また、文庫路線の実現によって、「てのひらムーヴメント」の新たな展望、次なるステージが見えてきたようにも思います。
 どうか今後の800字文芸の展開に、さらなる御期待と御支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月22日 18:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

【速報】今年もやります、文豪怪談傑作選!

 一昨年刊行の『川端康成集』と『泉鏡花集』に昨年刊行の『百物語怪談会』と、既刊7冊のうち3冊が、めでたく重版となったちくま文庫版〈文豪怪談傑作選〉。
 まだ重版には至っておりませんが、『森鴎外集』や『柳田國男集』も、順調な売れ行きの模様です。

 こうした実績を踏まえて、今年の夏もまた続巻を手がけさせていただけることが、このほど本決まりとなりました!
 これもひとえに、同叢書を応援してくださる読者の皆さまのおかげです。
 どうか引き続きまして、御支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月22日 12:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月21日

『深泥丘奇談』

 今週は(って、もう先週だけど)事実上のメディアファクトリー週間と化している。

 夕刻より目白の某ホテルの一室に、吸血キッシー、ライターの門賀美央子さん、カメラマンの青年と共に、綾辻行人さんを訪ねる。
 すでにビーケーワンでも特典付き予約が開始されている注目の新刊『深泥丘奇談』をめぐって、存分に語り合おうという『ダ・ヴィンチ』の企画である。
 今回は特別の本……と綾辻さん自ら語るこの画期的な一巻について、いろいろな角度から寛いで語っていただいたので、どうか御注目のほどを。

 実は小生がうかがう前に、テレビ番組の撮影が入っていた。
 今回のブックデザインをお願いしている祖父江慎さんにスポットを当てる「情熱大陸」という番組なのだが、現在進行形でつくりあげられてゆく装幀本として、なんと『深泥丘奇談』を御指名いただいたのである!
 『幽』編集長としてはもちろん、一祖父江ファンとしても、感謝感激の極み。
 本日は、いよいよ完成したデザイン案を、祖父江さんが直々に綾辻さんに提示するシーンが撮影されたのであった。
 そのデザインたるや……あの凄絶な『山白朝子短篇集』を凌駕する、物凄い出来映えであると予告させていただこう。追ってお披露目しますので、お愉しみに。

 ちなみに、『山白朝子短篇集』のビーケーワン特典である祖父江慎インタビュー(インタビュアーは編集R)が、このほど到着したのだが、これまた興味津々かつ抱腹絶倒の愉快な内容なので、御購入くださった皆さんは、こちらもお愉しみに。
 ブックデザインというものの奥の深さを実感できること請け合いの好読み物となっている。




↑書影がまだなので何の本だか分かりませんが(笑)、
『深泥丘奇談』です。ふるって御予約を!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月21日 18:32 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年01月18日

幽関連、本格始動!

 対外的な仕事初めの第1弾は、いきなり昼過ぎから夜半まで渋谷のメディアファクトリーに居続けで、計4本の打ち合わせやら取材やらをこなす、ハードな1日となった。

 まずはデザイナーの竹智淳さんおよび編集Rと、〈幽クラシックス〉から3月上旬発売予定の『飛騨の怪談――新編・綺堂怪奇小説選』のデザイン打ち合わせ。
 飛騨山中に潜み棲む怪しのUMAに美女が攫われて、あんなことやこんなことをする話なので(笑)、芳年えがく岩見重太郎狒々退治の錦絵を使っていただくことに。
 ちなみに同時発売予定の南條竹則編訳『地獄――英国中篇怪談集』と、和洋一対になるデザインを予定しているので、お愉しみに!

 続いては、共に『幽』でもお世話になっている工藤美代子さんと加門七海さんの対談に立ち合う。
 もっともこれは雑誌掲載のためではなく、加門さんの対談本を単行本化する際に収録を予定しているもの。すでに昨年の暮れには松谷みよ子さんとの対談も収録を済ませている。
 『幽』の連載や『日々是怪談』をお読みの方は先刻御承知のように、私には霊感などない……と常々おっしゃいながら、実はとんでもない体験を多々されている工藤さんだけに、加門さんも思わずのけぞるような仰天話も飛び出して、新年早々、おおいに刺激的なひとときとなった。

 ハッと気がつけば、すでに4時を回り、隣室で次の仕事が待ちかまえている時間に(笑)。
 御両人に中座をお詫びし、慌てて隣の会議室に飛び込むと、そこにいまや遅しと待ちかまえていたのは、「竜岩石」で第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞を受賞した勝山海百合さんと、ライターのメイの人じゃなかった門賀美央子さん、そして担当役となる吸血キッシーに、雑務担当の編集Y。
 『ダ・ヴィンチ』の「怪談之怪」コーナーで順次掲載を予定している受賞作家インタビューである。今回は小生がインタビュアーを務め、門賀さんにまとめていただくのだ。
 和服姿の海百合さんは最初から最後まで飛ばしまくりで、笑いの絶えない取材となった。途中、一同愕然の衝撃告白も飛び出したり(謎)。「アジアン怪談の女王」を目指して、まずはせっせと作品を書きためていただきたいと思う。

 さて、しんがりに控えしは、同じく第2回『幽』怪談文学賞長編部門の特別賞を受賞した長島槇子さんの受賞インタビューである。
 引き続き、まとめをお願いする門賀さん、担当となる編集R、雑務担当Yと共に、お話をうかがう。
 御存知の方も多いかと思うが、長島さんは学研のムー伝奇ノベル大賞でも、長篇『旅芝居怪談双六』で入選されており、その後『小説推理』にも幻想官能掌篇を御寄稿いただくなど、小生とは何かと御縁のある方なのだ。ほぼ同世代ということもあり、若き日のシブサワ寺山回顧談などに花が咲く。
 長島さんの受賞作『遊郭の怪談(さとのはなし)』は、今春開催される同賞の授賞式に合わせて刊行される予定である。



投稿者 東 雅夫 : 2008年01月18日 13:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月17日

てのひら通信(1/16)

 ポプラビーチの「週刊てのひら怪談」が、いよいよ再開の運びとなりました。
 今期は『てのひら怪談2』収録作家の皆さんから寄せられた「渾身の一作パート3/疾風怒濤篇」の優秀作品を、例によって共通するモチーフやテーマごとにワンセットで掲載して参ります。

 さしずめ「対ノ妖(ついのあやかし)」とでも称すべきこうしたスタイルを「週刊てのひら怪談」が採用しているのは、ふたつの作品を読み較べることによって、怪異を文章で表現することの多様性と、さらなる可能性を、より具体的に直截に実感していただけると考えるからです。
 これまで同様、御愛読のほど、お願い申しあげます。

 さて、その先陣を担うこととなったのは、共に『てのひら怪談2』から参加された、一双さんの「百一」と行一震さんの「哄笑サンタクロース」です。
 どちらも『てのひら怪談2』とその著者をモチーフにするという奇策に果敢に挑んでいることから、今回の幕開けにいかにもふさわしいと判断した次第。
 こういうトリッキーな作品は、ややもすると趣向倒れに終わりがちなものですが、今回の両篇は、丁寧な描写の積み重ねによって、メタにして迷宮的な作品世界へ読み手を誘い入れることに、ひとまず成功しているように思います。しかもその世界が、それぞれの『てのひら怪談2』収録作(一双さんの「ギジ」、行一震さんの「もんがまえ」)へと環流してゆく点を、ことのほか興趣深く感じました。

 次回は、五十嵐彪太さんの「回帰」と、立花腑楽さんの「龍宮の使い」をおおくりする予定です。お愉しみに!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月17日 02:58 | コメント (0) | トラックバック (0)

祝、芥川賞!

「短くって、気色悪くて、とても好き。――川上未映子」(ショート・バージョン)

「みなぎる短文の思慮深さ、控えめさ、一撃さ、
 爽やかな、恥じらいつつもぱっと手を離す思い切り感、
 ベッドで、お風呂で、堪能しました。――川上未映子」(ロング・バージョン)

 ポプラ社の雑誌『asta*』1月号に『てのひら怪談2』の書評を御寄稿いただき、また、同書の帯などにも上記の推薦文を掲載させていただいている川上未映子さんが今夕、「乳と卵」で第138回芥川賞を受賞されました。おめでとうございます!

 川上さんとは、つい先日、穂村弘さんとのトークショーの際に御挨拶したばかりゆえ、今回の御受賞の報は我が事のように嬉しく感じました。
 今後のさらなる御活躍をお祈り申しあげます。



投稿者 東 雅夫 : 2008年01月17日 01:39 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月11日

てのひら通信(1/11)

 いよいよ来週の火曜日から再開されるポプラビーチの「週刊てのひら怪談」――その幕開けを飾る作品が決定しました。
 一双さんの「百一」と、行一震さんの「哄笑サンタクロース」です。

 どちらもお名前に「一」がある、年の初めにふさわしい組み合わせかと(笑)。あ、そういえば本日も「1」並びの日ですな。
 もちろん両篇が選ばれた理由はそれだけではなく、いかにも今回のトップバッターにふさわしい、ある共通した趣向が認められるからなのですが、それは読んでのお愉しみということで……。

 ちなみに明日12日には神保町の三省堂書店本店で、『てのひら怪談2』に帯文を御寄稿いただいた川上未映子さんの新刊『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』刊行を記念したトークショーが開催されます。お相手は、これまた『てのひら怪談』に帯文を御寄稿いただいた穂村弘さんです。
 ……というわけで、小生も斉藤さんと御挨拶に参上する予定でおります。

『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』刊行記念
川上未映子さん×穂村弘さん トークショー

【日時】2008年1月12日(土) 13:00―
【会場】三省堂書店神保町本店 8階特設会場
※同書をご予約またはお買い上げの方先着100名様に、整理券を配布しております。
【お問合せ】三省堂書店神保町本店 03-3233-3312(代)



投稿者 東 雅夫 : 2008年01月11日 13:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月10日

てのひら通信(1/10)

 ちょっと気の早い謎の速報です(笑)。

 テレビドラマもスタートして(!?)絶好調の斉藤さんから、前回を上まわる大朗報が届きました!
 いやあ、以前から内々に聞かされてはいたのですが、こんなに早く本決まりになるとはねえ。
 てのひら作家の皆さんには、これ以上ない素敵なお年玉、あ、いや時期的にはお中元か!? ……になると思われます。
 これだけではナンのことやら、でしょうが(すみません、ちょっと興奮中)、ここで正式に詳細を公表できるのは今月23日頃になると思います。

 これで「てのひら」ムーヴメントが今年、さらなるステージへと展開してゆくことが確定的となりました。
 どうか発表を愉しみにお待ちください!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月10日 14:36 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年01月09日

【重要】このお名前にピンときたら……

 現在、学研さんで編集作業が進行中の800字クトゥルー神話集に掲載を予定している著者の中で、下記の方のみ、連絡を差しあげてもお返事がなく、音信不通状態です。

 「お粗末な召喚」「英猫碑」「夢猫記」を投稿された、筆名「猫乃」さん

 このブログをご覧の中に、御本人もしくはお知り合いの方がいらっしゃいましたら、至急、学研か当ブログのコメント欄に御連絡をお願いいたします。

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月09日 15:19

「渾身の一作2008/疾風怒濤篇」全投稿作品リスト

 いよいよ15日から再開される「週刊てのひら怪談」に寄せられた「渾身の一作パート3」の全応募作85篇のリストを、以下に掲げます。スペースの関係で読みにくくて恐縮なり。その代わり通し番号付きです。
 順番は到着順かなと思ったら、そういうわけでもないそうで、まったくのアトランダムなんだとか(笑)。謎だ。
 なお、万一投稿された方で、リストから漏れてるよー、という方がありましたら、至急、斉藤さん宛に御連絡ください。

1「三十三間堂ひとりぼっち」うどうかおる/2「えんぴつ」駒沢直/3「石段の影」山村幽星/4「箱入り娘」水棲モスマン/5「兄」湯菜岸時也/6「桜」武田若千/7「大阪城のお堀のヌシ」大河原ちさと/8「ぬばたまの」青木美土里/9「ひらひら、舞う」加楽幽明/10「青い花」我妻俊樹/11「至らずの並木」君島慧是/12「坂」登木夏実/13「名残」石居椎/14「百円札」井上優/15「夜を走る」日野光里/16「ポゼッション」林不木/17「紫雲」椎名春介/18「三本足の獣」黒田広一郎/19「怪奇作家」不狼児/20「秘蹟(ガリア)」小栗四海/21「拡散」黒猫銀次/22「呼び鈴」宮間波/23「死に際の音」漆原正貴/24「音楽室の人々」米川京/25「常連さん」野棘かな/26「ピンポンダッシュ」沢井良太/27「抄訳・ホジスン海賊男爵の手記」ヒモロギヒロシ/28「西新宿のはじまり」吉田悠軌/29「鞣(なめしがわ)」金子みづは/30「魔が差す」麻見和臣/31「ちんまい鬼」田辺青蛙/32「変身」ケセラセイラ/33「わらにんぎょ」狩野いくみ/34「日なた」杜地都/35「庭の女」呪淋陀/36「妖精のしずく」六條靖子/37「新たなる射手」松音戸子/38「玩具」吉野あや/39「百一」一双(いっそう)/40「居候蜘蛛」春乃蒼/41「アラーム」野暮粋平/42「歩天歌」添田健一/43「増田さんのペット」平平之信/44「爪痕」勝山海百合/45「ゴムホース」崩木十弐/46「だれも・隠れて・いない」山本ゆうじ/47「お茶の間霊学」宇藤蛍子/48「梟の森」由田匣/49「おばあさんは眠れない」松本楽志/50「哄笑サンタクロース」行一震/51「こんにちわ、赤ちゃん」暮木椎哉/52「龍宮の使い」立花腑楽/53「小便が硬い」根多加良/54「猫と共に」加上鈴子/55「診療室にて」阿丸まり/56「空を渡る」仲町六絵/57「霊園の茶屋」西村風池/58「ひつじの服」斜斤/59「消えちゃった。」小林修/60「夜中の話」粟根範子/61「BEFORE I’M DEAD」池田和尋/62「黄昏の鬼」料理男/63「薫香」白ひびき/64「向日葵の碑」沙木とも子/65「伝染病」小出まゆみ/66「がんこもの」岩里藁人/67「回送電車」室津圭/68「縄文の石匙」亀ヶ岡重明/69「買物」貝原/70「箱の中」島村ゆに/71「猫のいる情景」峯岸可弥/72「祖母の話し残したこと」有井聡/73「優しき球体」長谷部弘明/74「母のとむらい」間倉巳堂/75「人でなし」高橋史絵/76「堰湖のあかり」朱雀門出/77「大晦日」久遠平太郎/78「背後にいる彼自身に」秋山真琴/79「回帰」五十嵐彪太/80「病床の姉」圓眞美/81「案山子」武田忠士/82「煙犬」新熊昇/83「コレクター」あか/84「あおげあおげ」仁木一青/85「大人」クジラマク

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月09日 14:59 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月07日

てのひら通信(1/7)

 2008年の新春第一弾となる「てのひら通信」です。
 今年も皆さまと共に「てのひら怪談」ムーヴメントを大いに盛り上げていきたいと思います。昨年に勝る御支援・御協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

 さて、仕事始め早々の斉藤さんから、まことに幸先の良い報告が。
 発売後およそ1ヶ月間の『てのひら怪談2』の実売率ですが、メールからそのまま引用すると、「大健闘」の数字が出ているとのこと。
 重版まで、もうひと頑張りというところですので、関係各位による地道な宣伝広報活動を、特にWEBベースで引き続きお願いしたいと思います。
 これから夏場へ向けて――『800字クトゥルー神話集(仮)』や『てのひら怪談3(仮)』、さらにその後に控える某計画(まだナイショ)との相乗効果で、粘り強く着実に盛り上げていこうではありませんか!

 もうひとつ、ちょっと嬉しいというか意外な報告も。
 先に83篇とお知らせした「週刊てのひら怪談/渾身の一作・疾風怒濤篇」の投稿数ですが、サーバーの不具合だかなんだかで見落としがあったそうな(汗)。
 最終的に、総計85篇に達していたとのことです。凄いすごい(笑)。

 なお、「週刊てのひら怪談」の再開は、来る1月15日を予定しております。
 どうか、お愉しみに!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月07日 15:34 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年01月03日

実家からお送りします(その2)

 かと思えば、まったく失念していた子供時代の蔵書を発掘したり。

tanumitsu.jpg

 盛光社から刊行されていた〈日本の伝説〉シリーズの第4巻『たぬき小僧と三つ目小僧』(藤澤衛彦・二反長半編著)である。
 奥付は1966年2月なので、小生は8歳ですな。シリーズを揃えていた記憶はないので、おそらくタイトルに惹かれて一点買いしたのだろう。
 しかし……すでにこの頃からそれと知らぬまま、妖怪伝説学の泰斗・藤澤センセイの恩恵に浴していたとは!(笑)

 ちなみに目下、書き下ろしを進めている『江戸東京 怪談文学散歩』は、その名のとおり東京ゆかりの怪異譚を、文学と口碑伝説の両面から歩いて跡づけようとする試みなのだけれど、本書は「関東編2」となっていて、まさに該当地域の伝説が収められている巻なのだった。
 『幽』でも探訪した浅草の一ツ家伝説や、中野長者の話、新年にはいつも詣でる三囲神社をめぐる奇瑞や梅若塚の哀話など、どうやらこの本で最初に接したものらしい。

 ちょいと嬉しい掘出物。こいつは春から、なんだか縁起が良さそうな……!?

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月03日 23:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

実家からお送りします(その1)

 年始の挨拶に出向いたついでに、必要あって実家の書庫を整理中。
 すると奥のほうから『幻想文学』時代のオフセット頁台紙を発見!

daishia.jpg
↑第8号の特集「ロストワールド文学館」の台紙。
細かい切り貼りの痕が分かるかと。
支えているガルバンのソフビは復刻版にあらず!

 『幻想文学』の中期は、本文は活版印刷で、巻頭16頁のみ写植オフセット印刷という方式を採っていた。
 このオフセット頁部分の版下は、すべて小生が手作業で切り貼りして作成していたのである。パソコンの画面上で自由自在にレイアウト作業ができる現在とは隔世の感があるけれど、たかだか十数年前の話だ。
 まず、級数や書体を指定した原稿を、写植屋さんにFAXで送り、打ち上がったら取りに行く。写植の文字はシート状に印字されているので、それをカッターで切って、レイアウトシートに貼り込んで、完成。
 写真に関してはアタリケイを引いておいて、印刷所で合成してもらうわけだが、この写真では、恐ろしいことに直接、台紙に貼りつけてある……な、なぜだ!?(笑)

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月03日 22:54 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年01月02日

恭賀新年

 謹んで新春の言祝ぎを申しあげます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 1958年生まれの小生は、この4月で50歳となります。もはや立派に初老の域に……と書きかけて『広辞苑』で「初老」を引いたら、「40歳の異称」とありました(笑)。まあ、ここまで来てしまうと、おそらく60になっても80になっても「怪談」とか「クトゥルー」とか「響鬼」とか云っているのだろうなと思います。
 いずれにせよ、ひとつの節目にあたる年であることは確かであり、期せずして「幽」方面や「てのひら」方面も、さらなる飛躍をめざす節目の時期を迎えているという巡り合わせもあり、例年にも増して一冊一冊、入魂の気構えで臨みたいと思います。
 どうか倍旧の御支援・御鞭撻を賜りますよう、お願い申しあげます。

 さて、今年もまた年頭にあたり、2008年上半期の予定を。
 まずは2月から3月にかけて、下記の3冊が(どういう順番になるかは未定ですが……)刊行されます。

飛騨の怪談――新編・綺堂怪奇小説選』(岡本綺堂著/東雅夫編)メディアファクトリー
リトル・クトゥルー・テイルズ(仮)』(黒史郎ほか著/東雅夫編)学研
伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血妖鬼譚』(メアリ・シェリーほか著/東雅夫編)学研M文庫

 これに続く時期に、ポプラ社の『てのひら怪談3(仮)』(加門七海・福澤徹三両氏と共編)を手がけたり、〈幽ブックス〉で予定している怪談文芸入門のための書き下ろし単行本を進めたりすることになりそうです。恐怖の『日本幻想作家名鑑』(国書刊行会)なんてのもあるんだよな……あ、触手が!
 そうそう、書き下ろし単行本といえば、昨年から予告して進めていた角川学芸出版の『江戸東京 怪談文学散歩(仮)』を、その前に何としても仕上げてしまわないといけないので、仕事始めに取り組むことにしています。

 他にも例によって水面下でいろいろな企画が蠢動しておりますが、時期が見定めがたいので、追ってまた。
 今年は複数の取引先で、社を挙げた大がかりなプロジェクトが進展中のようでして、その結果次第では、新たな企画がいきなり動きだす可能性もあります。そのための仕込み作業にも、そろそろ本腰を入れねば。
 今年のキイワードは漠然とですが「掌篇」と「実話」、それに昨年から引き続き「クトゥルー」といったところでしょうか。個人的には今後、単著の書き下ろしにも力を注いでいきたいと思っておりますので、そちら方面の御用命がありましたら、どうかお気軽に御相談くださいませ。

 それでは本年も何卒よろしくお引き立てのほど、お願い申しあげます!

投稿者 東 雅夫 : 2008年01月02日 03:30 | コメント (2) | トラックバック (0)