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2008年08月30日
能登半島恐怖紀行 さて、イベント終了の翌日、小生は単身、JRの特急サンダーバードに乗り込んだ。目指すは終点、能登半島の和倉温泉である。
なぜ同地を選んだのかと云えば、我が父祖の地である北陸への関心が自分の中で近年にわかに高まっていることと……京都駅で座席に腰を下ろせば、そのまんま目的地まで連れて行ってもらえるという手軽さゆえであった(笑)。
ゆったり温泉に浸かってイベントの疲れを癒しつつ、いよいよ切羽詰まりつつある(またかい!)書き下ろしに専念しようという腹づもりであった。
大雨のため連日混乱しているらしい東海道新幹線(斉藤さんはじめ遅延に巻き込まれた皆さん、本当にお疲れさまでした……)をよそに、こちらは天候も穏やかで、鏡花作品によく登場する武生や、雀野日名子作品で一躍身近になった福井を車窓から眺めつつ、順調に目的地へ到着した。
和倉温泉といえば、日本を代表する名旅館として有名な加賀屋をはじめ仲居さん軍団が至れり尽くせりの巨大旅館が軒を連ねる土地柄だが、小生がお世話になったのは、七尾湾に臨むこぢんまりとした温泉ホテル。同伴者がいるときはともかく、独りで気楽に静養するには、こういう宿が一番である。
その日は同地に点在する寺社仏閣を回る程度で静養に終始したのだが、翌朝、ラウンジに備えられた地元の観光ガイドを珈琲片手に眺めていたら……穴水町の古刹・来迎寺に応挙筆と伝わる幽霊掛軸が所蔵公開されているという記事が目にとまってしまったではないか!
よ、呼ばれてる!?
かくして急遽予定を変更、のと鉄道に乗り込んで、終点の穴水駅を目指すことに(あれ、静養は? 取材はしないはずなんじゃ……)。
駅に着いて寺に電話を入れると、今は誰もいないので30分後に来てください、とのこと。駅近くの穴水大宮に参詣などして頃合を見はからい、来迎寺へ。いい具合に古色を帯びて花木繁れる素敵なたたずまいに、思わず陶然となる。

目指す掛軸は、本堂に上がって左手奥の座敷に展示されていた。
応挙の幽霊図のパターンを踏襲した一点のほかに、近代風の幽霊図がもう一幅。こちらのほうが、むしろ鬼気迫る絵柄であった。

あいにく御住職は不在だったが、寺の方に掛軸の奇ッ怪な由来などをうかがい、本堂を案内していただく。御本尊は先の能登半島地震で破損したため、現在は京都で修理中とのこと。
ちなみに、帰りがけに通った大町の空き地には仮設住宅が建ち並び、震災の爪痕がいまだ癒えてはいないことを暗黙のうちに物語っていた。
さて、無事に本懐を遂げて、あとはぶらぶらと帰りの時間まで、穴水市街を散策することに。とりあえずパーシヴァル・ロウエル先生ゆかりのボラ待ち櫓を見物しようかと海側へ足を向けた……つもりだったのだが、なぜか道は山側へ山側へと向かってゆき、前方を見やれば、そこにはトンネルが。その名も……。

「七海第一」の「隧道」かよ!
これはヤバイだろうヤバすぎる……と、びくびくしながらトンネルを抜けると、そこは……。

うううーむ。なんと不穏な地名であることか(苦笑)。
おそるべきことに小生、知らぬ間に穴水町内陸部の七海地区に迷い込んでいたのであった。
やっぱり……呼ばれてる!?

広々とした田園地帯を流れる七海川には、鷺とおぼしき大きな鳥が羽を休める長閑さよ。不穏どころか、ほう、と心和む風光に疲れた足を励まして、海側とおぼしき方角へ進むと、ほどなくして穴水城址の入口に到達。
そこからは順調に、地元の名君・長谷部信連ゆかりの長谷部神社に参拝し、近くの歴史民俗資料館では『あなみず百物語』という冊子まで思いがけず入手して(やはり呼ばれてたか!?)帰路についたのであった。
穴水町には気になるスポットが他にもいろいろあったので、いずれ折をみて、じっくり再訪してみたいものである。
(註)穴水町の七海は「ななみ」ではなく「しつみ」と呼ぶそうな。善哉善哉。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月30日 14:12 | コメント (1) | トラックバック (0)
2008年08月29日
てのひら通信(08/29) 京都イベントに参加された皆さま、お疲れさまでした。
23日夜のオフ会には少ししかおじゃまできず、恐縮でした。
なにぶんにも映画村での打ち上げと、メディアファクトリー主催の二次会(会場はなぜか映画村近くのたこ焼き屋さん。とても美味でした!)の途中の間隙を突いて、てのひら怪談ゆかりの作家諸氏を引率(!?)してうかがう成り行きになったもので……(汗)。
それにしても、加門七海さん福澤徹三さんの両選者や、オフ会で衝撃の告白を予告されていた(てのひらーの前で最初にカミングアウトしたかった模様)平山夢明さんはともかく、名古屋妖怪イベントから連戦で疲弊の極みだった京極夏彦さんや、同じくお疲れ気味でいらした綾辻行人さんと小野不由美さん御夫妻、さらには森山東さんまで快く同行してくださるとは思いもよらず、大いに感謝感激した次第です。これだけの顔ぶれ、出版業界の催しでもなかなか揃いませんよ……本当にありがたいことだと思います。
また、今回のてのひら自主イベント開催にあたり御理解と種々のサポートを賜った、横里隆編集長をはじめとするメディアファクトリー関係者の皆さま、伸縮怪談公募やプリント作成などお手伝いいただいた斉藤尚美さん@ポプラ社に、篤く御礼を申しあげます。
そして、オフ会開催の中心となって奮戦された立花腑楽さんにも、心から「ごくろうさま!」と、ねぎらいの言葉をおくりたいと思います。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月29日 09:18 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年08月28日
京都イベント無事に終了 23、24日の両日にわたり京都太秦映画村にて開催されました「『幽』怪談ノ宴」および「小さな小さな怪談ノ宴」には多数の御来場を賜りまして、まことにありがとうございました。篤く御礼を申しあげます。
今回は、従来の「怪談之怪」の枠組を超えて、『幽』に集う怪談好き作家の皆さんに御参集いただいたわけですが、こちらが予想していた以上の化学反応(!?)がステージ上で展開され、司会を務めながら嬉しい驚きを感じておりました。
しかし、なんといっても最大のハプニングは――。
第2部「怪談の鉄人」では、小生の呼びかけに応えて3名の鉄人(登場順に福澤徹三、木原浩勝、平山夢明)が、ステージに設えられた墓石や井戸の陰から姿をあらわす……という趣向でした。
2人目の木原氏をお呼びしている最中、ふと、ステージの背後を見やると、幽霊装束で黒子を務める編集Rが、井戸の陰に待機する平山氏のほうへ忍び寄っていくではないですか。
いったい何事かと思ったら……待機中の平山氏がピクリとも動かないのを不審に思ったRが目を凝らすと、なんと平山さん、井戸枠にもたれてスヤスヤ安眠中!(笑)
これはイカン、と急遽、Rが揺り起こしに出動したのでありました。
登場の直後に平山さんがよろめいていらしたのは、ウケを狙ったのではなく、寝起きでふらふらしていたからだそうな(汗)。
それでも果敢に「狂ってますかあー? だああああ!」を決めてみせたのだから、たいしたものです。平山夢明、おそるべし。
もうひとつのハプニングは、「小さな小さな怪談ノ宴」に、通常の怪談会を期待されたらしい一般のお客さまが来場されていたこと。
これはイベントのネーミングに問題があったなと反省しきりでした。やはり「掌篇怪談の現状と未来を考える集い」みたいな硬派の名前にすべきでしたな。
作家が語る怪談会を期待して来場された皆さまには、この場を借りてお詫び申しあげます。まあ、あのメンツなら即席の怪談会も十分可能ではあったのですが、それでは会の趣旨から外れてしまいますので……。
また、せっかくお越しいただいたのに満員のため入場できなかった方もいらしたようで、こちらにつきましてもお詫び申しあげます。
ともあれ、参会者の皆さまの御協力によりまして、大過なくイベントを終えることができて、今はホッとしております。
来年また、どのような形のイベントをおこなうかは未知数ですが、どうか今後ともよろしく御贔屓のほどお願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月28日 17:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月26日
「東雅夫のイチオシ棚」更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
妖怪画集シリーズ待望の新刊『妖怪画本・狂歌百物語』が遂に発売になりました。
そして旧全集の2倍の分量を誇る画期的な『定本 久生十蘭全集』予約開始です。
海外小説では『新編真ク・リトル・リトル神話大系 5』『パワー 西のはての年代記』がオススメ。
意表を突かれるのは伊藤龍平著 『ツチノコの民俗学』。ツチノコのイメージの変遷を追った好著です。
小林恭二『新釈四谷怪談』は鶴屋南北の問いかけに答えた評論。
幽ブックスの新刊、唐沢俊一著『血で描く』は、グロテスクさとおかしさの入り混じった奇妙な味わい。
ビーケーワン怪談大賞審査員でもある福澤徹三さんの『アンデッド』は、ヤング・アダルト向けの怪談小説。
マンガでは、復刻された水木しげる『地獄の水』にご注目を。

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投稿者 coolmint : 2008年08月26日 23:19 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月21日
アジアの海百合、いよいよ発進!第2回『幽』怪談文学賞が自信をもって送り出す、第3の新人・勝山海百合さんのデビュー作品集『竜岩石とただならぬ娘』が、早くもビーケーワンにて24時間以内出荷となりました。
不肖小生が、解説を寄稿しております。
また巻末には、投稿怪談からの優秀作も掲載(さて今回は誰かな誰かな?)。
思いかえせば2006年の夏、第4回ビーケーワン怪談大賞で、勝山さんの「軍馬の帰還」が大賞に輝いたのと時を同じくして、同賞とてのひら怪談の躍進が始まったのでした。
その意味でも、今回の受賞とプロ・デビューは、感慨深いものがあります。
そして偶然とはいえ、第6回の結果発表とシンクロするかのように、本書が呱々の声を揚げたのも、何かの因縁でしょうか。
中国志怪小説の流れを汲むチャイニーズ・ゴースト・ストーリーから、作者の郷里東北地方を舞台とする土俗の妖異譚まで――「アジアン怪談」という古くて新しいパースペクティヴを読む者に提起する、おおらかにして繊細美妙な充実した一巻です。
お求めやすい文庫版ということもあり、一人でも多くの読者の手に渡ることを願ってやみません。

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▲「王冠のバナナ」「ひょうたん息子」「羅浮之怪」「女の紐」「楽士の息子」「流刑」「馬の医者」「竜岩石」「ただならぬ娘」「山のあやかし」「ねぎ坊主」「いいなずけ」「道連れ」「炊飯器」「猫と万年青」「石に迷う」「陶片」「竹園」「白桃村」「媚珠」の全20篇を収録!
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月21日 07:46 | コメント (0) | トラックバック (0)
クトゥルー軍団、集結す!?京都太秦のイベントでもいろいろお世話になっている山下昇平画伯から、思わず「うおおおおおッ!」と雄叫びをあげたくなる画像が到着。

実はこれ、近刊の国書刊行会版『新編 真ク・リトル・リトル神話大系5』の巻末解説にて、黒史郎さんと山下画伯のコラボレーションがおこなれるのに併せて制作されたものなのだとか。
そして、なんとこの中の一体が、同書を購入した方への読者プレゼントに提供されるらしいのである!
詳細については、まもなく国書刊行会のホームページにて告知されるようなので、邪神好きな諸賢は同サイトを要チェックだ。
http://www.kokusho.co.jp/

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投稿者 東 雅夫 : 2008年08月21日 06:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
乳房榎レクチャー 柳橋の夜想ギャラリーで、三遊亭円朝と『怪談乳房榎』についてのささやかなレクチャーをおこなう。
とはいえ聴衆は、聞き手の今野編集長とスタッフのみ。実はこれ、今月22日に同ギャラリーで開催される下記のイベントで、ビデオ映像として流されるのである。
■神田織音 講談
講談:三遊亭円朝『怪談乳房榎』
+トークショウは、東雅夫のビデオ解説『怪談乳房榎』
■2008年8月22日[金]19時開演
■2000円(1 ドリンク付/展覧会入場料込)
席数:全60席(桟敷席あり)
※詳しくは下記サイトを参照。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2008/08/parabolicabis_summer_events_1.html
先日、この秋に同ギャラリーで企んでいる怪談イベントの件で相談にうかがったおり、トークを依頼されたのだが、あいにく22日はすでに京都入りしているため、ならば……ということで急遽、ビデオ出演のはこびとなった。
拙著『江戸東京 怪談文学散歩』の第七章で言及している板橋区赤塚の乳房榎群探訪に際しての写真も多数お披露目しているので、御関心ある向きはぜひ御来場のほどを。
ちなみに夜想ギャラリーでは、下記のイベントもおこなわれるとのこと。
■高原英理トークショー
『月光果樹園』を逍遥する
司会:今野裕一
■2008年8月30日[土]19時開演
■1500円(展覧会入場料込)
こちらも、よろしければ、ぜひ。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月21日 06:44 | コメント (1) | トラックバック (0)
ちくま文庫のこわーい話 といっても、なかなか解説原稿を仕上げない編者のもとに、夜な夜な編集者の生霊が出没して、得意の杖術でエイヤアと責め立てる……とか、そういう類ではありません(笑)。
筑摩書房さんのホームページにて「ちくま文庫のこわーい話」というフェアを開催中なのですね(南伸坊さん描くチークマくんが良い味だしてます)。
http://www.chikumashobo.co.jp/special/fearful/index.html#
いきなりフロントページに〈文豪怪談傑作選〉のカバーが、ずらり勢ぞろいして壮観であります。
他のセレクションも、いかにもちくま文庫という感じの好ラインナップですので、ぜひとも御高覧のほど、お願い申しあげます。

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投稿者 東 雅夫 : 2008年08月21日 06:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
伸縮怪談、締切ました20日午後11時59分をもって、伸縮怪談の公募を締め切りました。
前のエントリーを記したあと、午後9時頃から着信が殺到、結果的に70篇を超える御応募をいただいた模様です。
いやはや、嬉しい驚きでありました。
御応募くださいました皆さんに、御礼を申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月21日 06:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月20日
てのひら通信(08/20) ビーケーワン怪談大賞の選考結果が発表されました。
大賞に飛雄さんの「朝の予兆」、優秀賞に白縫いさやさんの「傘の墓場」と仲町六絵さんの「鳥の家」という布陣は、順に本格怪談、変格怪談、不条理怪談とでも呼べそうな、てのひら世界をシンボライズするに相応しいバランスのとれたチョイスになったのではないかと思います。
特に「傘の墓場」は、翼竜マニアの小生としては一読するなり「今年のヒガシ賞はこの作品で決まりだ!」と叫んでしまったほどなのですが、よもや加門・福澤両氏も同篇をチョイスしているとは思いませんでした(笑)。
入選された皆さんに、心からの祝福を贈りたいと思います。
追って公開されます選考会レポートと各選者のベスト50をお愉しみに!
さて、本日23時59分で締切を迎える「伸縮怪談」に、多数の御応募ありがとうございました。
まさか50篇を超えるとは思いませんでした(笑)。
じっくり拝読のうえ、小さな小さな怪談ノ宴に活用させていただきます。
募集といえば、WEB幽にて編集Rがひそかに奸計(!?)をめぐらしていた例の企画にも、愉快なリクエストをありがとうございました。
いろいろと忸怩たるものはありますし、人間、出来ることと出来ないことがあるわけですが(汗)、第1部の「京都怪談」パートのほうにて、なんとか御期待にお応えできればと、思っております、ハイ……。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月20日 21:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月18日
犀星再臨!……に続いて、9月10日発売予定で制作進行中の『文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子』のラインナップならびにカバーの紹介文を、お披露目いたします。
『文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子』
童話
童子
後の日の童子
みずうみ
蛾
天狗
ゆめの話
不思議な国の話
不思議な魚
あじゃり
三階の家
香爐を盗む
幻影の都市
しゃりこうべ
金魚の少女と「をぢさま」の妖美な交歓を描いた名作「蜜のあはれ」で、新世代の読者を瞠目せしめた室生犀星の文学には、森茉莉をはじめとする熱烈な信奉者も数多い。早世した愛児との死後の交流を哀切に描いた一連の優霊譚、故郷金沢の天狗や水妖の話、モダン都市浅草の闇に明滅する電気娘の妖異など、不世出の詩人作家・犀星が遺した怪異譚の傑作を集大成。全集未収録・初文庫化作品を満載!
いやー、今回あらためてじっくり読み返してみて、犀星の凄味をほとほと痛感しました。もしかすると犀星は、超自然を描く近代日本文藝において、鏡花を超える唯一の天才なのかもしれない……とすら。
その膨大な作品群の中から、川端康成をして「文学――言語表現の妖魔」と讃歎せしめたその本領を存分に味わっていただけるセレクションを心がけてみました。御期待ください!
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月18日 03:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月16日
学研某編集部で打ち合わせ『リトル・リトル・クトゥルー(仮)』のゲラチェック完了をうけて、炎暑の中、五反田の学研に出向いて、今後の打ち合わせをおこなう。
……と、いきなり衝撃の事実が(またかい!)判明(笑)。
ななな、なんとまあ、『リトル・リトル・クトゥルー(仮)』よりも『伝奇ノ匣9 吸血妖鬼譚』のほうが先に刊行されるだとおおおおお!?
だったら『吸血妖鬼譚』の編者解説から先に手をつけたのに……。
『吸血妖鬼譚』が10月発売予定なので、『リトル・リトル・クトゥルー』は11月頃になりそうです。
というわけで、進行にやや余裕が出来たのと、学研さんが新本社ビルに移転のため目下引越準備におおわらわといった関係で、著者校正ゲラの発送は来週後半くらいになる模様です。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月16日 12:38 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月15日
てのひら通信(08/15) ビーケーワン怪談大賞の選考もつつがなく終了してホッと一息ついたところに、ぎょえええええええ!? と、楳図かずお作品の吹き出しもかくや、とばかりの衝撃の事実が判明。
いやはや、恐れ入谷の鬼子母神とは、このことか(笑)。
いずれ然るべき時期に明らかにできるかとは思いますが、京都太秦「小さな小さな怪談ノ宴」に参集する方は、もしかすると、ひとあし早く驚きを共にすることができるやも知れません(謎)。
あ、待てよ、正確には、その前夜のオフ会に参集する方は、になるのかな!?(もっと謎)
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月15日 19:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月14日
「東雅夫のイチオシ棚」更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
あの『新耳袋』の木原浩勝による『九十九怪談 第1夜』は怪談ファン必読です。
タレントの松嶋初音さんの体験怪談集『初音怪談』も読み逃せません。
巨匠スティーヴン・キング『リーシーの物語』は翻訳刊行が待たれた長編。
評論では、怪奇を軸とした異色の日本映画史『怪奇と幻想への回路』にご注目を。
『幽霊名画集 全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション』は世界に誇る日本幽霊画が満載の逸品です。
そして改めて東雅夫の新刊2点をご紹介。
豪華三大特典つきの『江戸東京怪談文学散歩』と未明の知られざる一面にびっくりの『小川未明集 幽霊船』です。

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投稿者 coolmint : 2008年08月14日 23:55 | コメント (0) | トラックバック (0)
クトゥルー掌篇集、ゲラ完了! もろもろの間隙を縫って進めていた学研版『リトル・リトル・クトゥルー(仮)』の著者校正ゲラ赤入れが、先ほど完了しました。ふひー。
追って編集部から、収録作家各位にあててゲラが郵送されると思いますので、校正と推敲作業をよろしくお願いいたします。
更めて一篇一篇をじっくり読みましたが、思っていた以上に面白いんじゃないでしょうか、これ(笑)。
ミニマムな制約が課せられることによって、クトゥルー神話小説というものの構造が、非常に鮮明に立ち顕われてくるような気がしました。
100篇収録の怪談集は先例がありますが、111篇収録のクトゥルー神話集なるものは、前代未聞ですしね!
やがては全世界のラヴクラフティアンとクトゥルーマニアに衝撃を与える一巻になればよいなと思っておりますハイ。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月14日 19:07 | コメント (1) | トラックバック (1)
2008年08月12日
ゾーッとする文学!?明日13日(水)付け「読売新聞」夕刊の書評面「本よみうり堂トレンド館」に、今夏注目の「ゾーッとする文学」を紹介するコラム記事を寄稿しました。
古今東西とりまぜて6冊の新刊を取りあげ、恐怖を描く文芸の真髄とは何かというテーマにからめて紹介しております。
どんな本をセレクトしたかは、読んでのお愉しみってことで(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月12日 17:36 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月11日
ダ・ヴィンチ、asta*、相次ぎ発刊 『ダ・ヴィンチ』9月号が好評発売中です。

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今号では、巻頭の宮部みゆきさん特集に「おそるべき奇計と壮図」と題するコラムを寄稿しているほか、最新刊『おそろし』をめぐるインタビュアーとしても登板しております。

また「文庫ダ・ヴィンチ」の特集「2008年上半期の怪談シーンを一挙ご紹介」でも、紹介する定番怪談文庫のセレクションを担当(解題執筆は朝宮運河氏にがんばっていただきました。良い仕事してますね)したほか、巻頭言「文庫本で愉しむ素晴らしき怪談の世界」やコラム「怪談マンガ文庫事情」、それに何故か小生のインタビュー記事まで(笑)掲載していただいております。
しかし、なんといっても今号で最も感動したのは、コレですよコレ!

いやあ、一本立ちの広告を打っていただけるなんて、めったにないことゆえ感涙にむせびました。角川学芸出版さんと担当のI氏に、深謝いたします。

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▲24時間以内出荷になりました!
巻末には宮部みゆきさんとの対談を収録。
さて、もう一冊は、ポプラ社の『asta*』9月号です。
もっともこちらは、小生はたんに立ち会っただけなんですが(笑)。

その名も「『てのひら怪談』生まれの新人作家座談会」と銘打たれて、黒史郎さん、田辺青蛙さん、それにダ・ヴィンチ今号にもインタビューが掲載されている勝山海百合さんによる鼎談が掲載されています。
黒さんの「実話祖父繋がりですね」とか、思わず爆笑の発言も多数。
また海百合さんの「『八百字の怪談』というくくりはあるけども、他に関しては自由じゃないですか。必ずしも怪奇現象にあう必要がないし(笑)。虚実皮膜をいかに描くか、という点で腕を競えると考えれば、あらゆる文芸に通じているといってもいいかもしれない」という指摘は至言だと思います。
最近なにかと上げ潮ムードのてのひら界隈を反映した、元気の出る記事ですので、ぜひ御高覧のほどを。

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投稿者 東 雅夫 : 2008年08月11日 05:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月09日
てのひら通信(08/09) とてもお久しぶりな「てのひら通信」です。
いよいよ2週間後に迫ってきた京都イベントですが、皆様、もう怪談ノ宴のチケットはお買い求めになりましたか?
やはり時間的に余裕の見込める第2部が先行して売れている模様ですが、第1部も見逃せませんゾ。
ゲストの皆様の魅力ももちろんですが、それとは別に、第1部で何かが起こる!……かもしれないと予言しておきませう(謎)。
ところで、23日の夜に、てのひら怪談作家有志によるオフ会が計画されているようです。
詳しくは下記、立花腑楽さんのサイトを御参照ください(腑楽さん、まとめ役ごくろうさまです)。
http://d.hatena.ne.jp/Flack/
てのひら作家さんの飲み会には小生も何度か顔を出しておりますが、皆さん気さくで良識ある方ばかりですので、初めての方、単独の方でも、安心して参加できると思います。興味のある方は、お気軽にぜひ。
それから「伸縮怪談」ですが、こんな酔狂な公募、5、6篇も来たら御の字かと気楽にかまえていたら……すでに思いのほか多数の御応募をいただき、ちょっと慌て始めているワタクシです(笑)。
とはいえ、ふるっての御投稿をお待ち申しあげております。
そんなこんなで「週刊てのひら怪談」の再起動は、もうしばらく先になると思います。スイマセン……。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月09日 10:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
選考終了! 2008年8月8日で末広がり(笑)な昨日、北京オリンピックもどこ吹く風とばかり、第6回ビーケーワン怪談大賞の選考会が銀座某所にて開催されました。
選者の加門さん福澤さんに加えて、ビーケーワンの辻さん、タカザワさんと、ポプラ社の斉藤さんにも御参加いただき、3時間を超える討議の結果、大賞1作、優秀賞2作、佳作入賞5作、審査員賞3作の計11作が選出されました。
結果発表は8月20日、怪談大賞ブログにておこなわれる予定です。
今年は昨年にも増してハイレベルかつ実力伯仲で、大いに紛糾するかと思いきや、最終段階では意外にすんなりと決した印象があります。
まあ、そこまで絞り込む過程が、大仕事だったとも云えますが……。
小生の場合、たまたま「本よみうり堂トレンド館」の寄稿締切と完全同時進行になって綱渡りの選考作業となりましたが、寸刻を惜しんで1作また1作と読み耽る時間は、本当に地獄/至福のひとときでもありました。クセになりますね、これは(笑)。
御応募くださった総ての方に、「ありがとう! 来年もよろしくな〆」と申しあげたい心境です。
今年は新旧参加者のバランスがとれた、清新な印象の入選ラインナップになったのではないかと思います。どうか結果発表をお愉しみに。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月09日 09:13 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年08月06日
「東雅夫のイチオシ棚」更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
今回の目玉は日夏耿之介・矢野目源一・城左門の3詩人が手がけた翻訳詩集『巴里幻想譯詩集』。
馥郁たる名詩の香りに忽然とするひとときを味わっていただければと思います。
9月30日(火)までに当店にてご購入の方に、本書に訳出された詩集『恋人へおくる』及び『古希蝋風俗鑑』の挿絵の画像をメール配信にてプレゼント致します!
ノンフィクションでは、この世の「怪談」の謎に迫る小池壮彦『怪奇事件はなぜ起こるのか』がオススメ。
『妖鬼化 5 水木しげる妖怪原画集』『墓場鬼太郎読本』『コミック怪 Vol.04』とマンガ関連本も元気です。
そして予約好調の加門七海『心霊づきあい』、表紙画像が入りました!

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投稿者 coolmint : 2008年08月06日 10:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
見本、ゾクゾクお次は〈文豪怪談傑作選〉の新刊『文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船』の見本であります。

前に帯なしバージョンを御紹介したので、今回は帯付きバージョンでどうぞ。
思わず惚れ惚れと見とれてしまう美しさではないですか!(笑)
カバー裏の紹介文は、下記のとおり。
「赤い蝋燭と人魚」をはじめとする童話作家としての令名に隠れて不当に埋没を余儀なくされた小川未明の怪奇幻想小説を集大成。百合に化身する子供や死をもたらす旅僧、廃屋に棲まう巫女……メーテルリンクや小泉八雲、心霊主義や象徴派芸術の影響を色濃く湛えつつ、仄暗い北国の風土に培われた妖美な幻想と幽玄な怪異の世界は、現代の読者を震撼させるに違いない。全集未収録作品も多数収録。
思えば未明の巻は、このブログでのアンケート企画の結果に後押しされて実現したものでした。
こうして形にすることが出来て、嬉しい限りです。
早ければ今週末には店頭に並ぶと思いますので、是非よろしくお願いいたします。

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投稿者 東 雅夫 : 2008年08月06日 09:45 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年08月05日
怪談散歩の見本完成と参拝と角川選書版『江戸東京 怪談文学散歩』の見本が出来ました!

▲『おそろし』と併読すれば怪しさ倍増!?
折にふれ現地取材しながら書き下ろしていったために、随分な時間がかかってしまいましたが、とても愉しい仕事でした。
こういう本ばかり書いて世を渡れたら幸福かも(笑)。
てなわけで、夕刻、四谷の於岩稲荷田宮神社で、担当編集者のIさん@角川学芸出版と待ち合わせて、本書出版の安全成功祈願を。
小生、こちらで正式参拝させていただくのはすでに三回目、宮司さんともすっかり顔なじみに。ちょっと心強いかも(!?)。

本体価格1500円と、小生の単行本としては画期的にお廉いですし、かさばらず持ち重りもしないので、夏の夕まぐれ、本書を片手に、涼を求めて怪談散歩を愉しんでいただけましたら嬉しく思います。
ぜひとも、お買い求めのほどを!

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投稿者 東 雅夫 : 2008年08月05日 21:12 | コメント (1) | トラックバック (0)
花輪怪談、世界へ! 以前このブログでも紹介して好セールスを記録した大著『悪夢百一夜』(ウチヤマ出版)の著者・花輪莞爾さんの短篇「正気」が、このほど英訳されて米国のオンライン・マガジンに掲載されることになったそうです。
以下に、仲介役となった株式会社トランネット配信のプレスリリースを掲げておきます。
同人誌に発表し続けること29年――花輪莞爾の小説が米進出へ
作家の花輪莞爾氏(72)による短篇、「正気」(英題:「Compos Mentis」)が、今年八月、アメリカのオンラインマガジン「Words Without Borders(WWB)」に掲載されることが決定した。日本人としては村上龍氏、絲山秋子氏らに続く。
WWBは世界の優れた文芸作品を発掘、紹介することを目的に運営されており、翻訳書を扱う編集者や教育関係者、学生などが主な読者対象だ。編集長のスーザン・ハリス氏は今回の掲載に際し、「日本文学は、残念ながらほとんどアメリカに紹介されていないのが現状。花輪氏のようにポテンシャルを持った日本の作家に引き続き注目していきたい」と語っている。
仏文学者でもある花輪氏は翻訳業の傍ら、29年以上にわたり同人誌「現代文学」において短篇を発表し続けてきた。それら百一篇を収録した『悪夢百一夜』(ウチヤマ出版刊 03-5206-8701)を上梓したのが2006年。「正気」はその中に収録されている。
氏の作品をWWBに紹介したのは(株)トランネットが運営する海外出版プロジェクト、Japanese Writers’ House。主に欧米諸国に向けて書籍の版権PR活動を行い、過去16作品26件の契約を成立させてきた。
今回「正気」の翻訳を手がけたジニー・タプリー氏はこうコメントを寄せる。
「稀代の語り手、花輪莞爾氏による現代の怪談であり、至福の一篇。その絶妙の筆致は、読者をあっという間に予想もつかない結末へと導くことでしょう」
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月05日 15:55 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年08月04日
【急告】9月刊行はたぶん不可能かと(大汗)えー何故かは知らねど、学研M文庫の9月新刊予定の中に『伝奇ノ匣9 ゴシック名訳集成 吸血妖鬼譚』が入っているようなのですが、はなはだ申しわけなきことながら、現状において9月中の刊行はかなり厳しい見込みであると云わざるをえません。
目下、先行する『リトル・リトル・クトゥルー(仮)』のゲラ・チェックに、ようやく手がついたところでして、『吸血妖鬼譚』に取りかかれるのは、その後になりますので……。
とはいえ、すでにどちらも初校段階までは漕ぎつけておりますので、遠からずお目にかけることができるのは確実ゆえ、その点は御安心のほどを。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月04日 10:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
ある応募者の方へ 先に掲げました「落雷」の記事に、『幽』怪談文学賞の応募者の方から、コメントを頂戴しました。
「非公開を望みます、東様が一読くだされば十分です」とのことですので、文面をコメント欄に掲げることはしませんが、御意見の大意は、WEB幽に掲げられた編集Yによる「短編部門二次選考会」の記事中、「今回もなかなかいいですよー」という一文について、公式ブログに掲げられた担当者の言葉としては穏当を欠くのではないか、応募者に対して非礼なニュアンスの表現ではないか、という御指摘でした。
おそらく編集Yとしては、フレンドリーな姿勢をアピールしたかったのではないかと思うのですが(その前の部分で応募作の優秀さに言及してもいますし)、確かに受け取り方によっては、いわゆる上から目線な印象を与えかねない、不用意な表現であったと思います。
「幽文応募者」さんのみならず、不快な印象を抱かれた皆さまに、編集部を代表して心よりお詫び申しあげます。
小生も看過しておりまして、監督不行届を痛感しております。
いろいろと未熟なところの多い編集スタッフではありますが、清新な才能を怪談文学界に送り出していきたいという熱意をもって日夜、業務に取り組んでいることだけは確かなところであると思っております。
今後とも御指導・御鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。
コメント投稿欄にメアドが記載されていなかったので、こちらでお返事させていただきました。御諒解を賜れましたら幸いに存じます。
投稿者 東 雅夫 : 2008年08月04日 08:53 | コメント (1)


















