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2009年02月28日
黄昏!本年4月に全国ロードショー公開される話題のヴァンパイア映画『トワイライト』(配給アスミック・エース/角川エンタテインメント)のパンフレットに、そもヴァンパイアとは何ぞや……みたいなお題で、寄稿いたしました。

ひと足先に映画も拝見したのですが、なるほど現代アメリカを舞台にした御近所ヴァンパイア・ストーリーってえのは、こういうものかいな……と、とても面白く観ることができました。
アメリカ原住民の伝承を背後に匂わせているあたり、西欧流吸血鬼とはまた異なるテイストを醸し出していて、興味深いものがあります。
これで日本にもヴァンパイア・ブームが到来……ということになれば、「800字ヴァンパイア」単行本化計画も俄然、現実味を帯びてくるのだけどなー(笑)。
というわけで、てのひら方面の皆さまも、この映画は必見ですぞ!
【トワイライト公式ホームページ】
http://twilight.kadokawa-ent.jp/top.html

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 19:09 | コメント (1) | トラックバック (0)
諸星! 『ユリイカ』3月号の見本誌が到着。
今号は『幽』でもお世話になっている諸星大二郎さんの大特集です。
小生は「『不安の立像』讃――怪奇小説家・諸星大二郎の原風景」というエッセイを寄稿しております。

かつてビーケーワンで御一緒していた斎藤宣彦さんによる諸星大二郎ロング・インタビューに始まり、巌谷國士氏の力作論考「諸星大二郎の反ユートピア」から最近何かと話題の円城塔氏の創作(?)「太歳通信」まで、世代を超えて愛される諸星ワールドが展望されております。
小生はいま取り組んでいる英訳アンソロジーにからめて「不安の立像」を取り上げたのですが、これならむしろクトゥルーがらみの話でもよかったかなー、とちょっと反省。

なお、拙文で言及している『アジアン・ホラー百科事典』の現物は、コレ↑ です。
遺憾ながら勝山海百合の項目は、まだありません。いずれ改訂版での掲載に期待だ!

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 18:47 | コメント (0) | トラックバック (0)
文豪! でもって昨日は、筑摩書房の担当Kさんと、今年の〈文豪怪談傑作選〉シリーズについて、最初の打ち合わせを。
昨年の神保町イベントで作成した「文豪怪談年表」を眺めながら、あれやこれやとラインナップを相談した結果、今年も本篇2冊、特別篇1冊の陣容が、ほぼ決定しました。
詳細発表は、今しばらくお待ちくださいませ。
とりあえずは『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』の続篇というべき、『文豪怪談傑作選・特別篇 幽霊と怪談の座談会(仮題)』の編纂作業に入ります。
今年もアッと驚く文豪怪談のラインナップに、どうか御期待ください!

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▲マッケンを読みかえしていたら
なんとなく犀星怪談を想起したり。
未読の向きはぜひ御一読を!
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 16:03 | コメント (0) | トラックバック (0)
三刷! ちくま文庫版『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』の第三刷が届きました。
今回は新春フェアに合わせてか、いかにも春めいた新帯が付いております。
御進学・御就職などのプレゼントに、ぜひ(笑)。

ちなみに原本のひとつである柏舎書楼版『怪談会』が刊行されたのは、今からちょうど一世紀前の1909(明治42)年のことでした。
以来、近年に至るまで、同書は極めつきの稀覯書と化して、小生が入手したときも、単行本アンソロジー一冊分の印税に匹敵する古書価を、清水の舞台から飛び降りる心境ではたいたのでありました……。
その意味でも、こうして同書が100年後の現在、文庫版となって順調に増刷を重ねていることは、うたた感慨に堪えないものがあります。
願わくは、もっともっともっと版を重ねて、めでたく元手を回収できる日が訪れますように!(笑)

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 15:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
通販! 錦糸町で、カタログハウス発行『通販生活』夏号用のインタビュー取材を受ける。
「心に残る一冊」というコーナーの「怖い本」特集とのこと。
誰の何という本を選んだのかは、掲載時のお愉しみということで。

ちなみに『通販生活』さんには前々からお礼を申しあげたいと思っていた。
というのも、もう5年くらい前になるが、たまたま同社のカタログを眺めていたら(いちおう通販生活ユーザー)、ブックシェルフの商品紹介写真に、『ホラー小説時評』やら『百物語の百怪』やら、拙著がまとめて写っていて仰天したことがあるのだ。
宮部みゆきや京極夏彦の本ならいざ知らず(笑)、偶然にしては有りえないチョイスである。
……で、まあ、いずれ機会があったら、関係者の方に真相をうかがってみたいと思っていたのだが、今回はからずも積年の疑問が解消されたという次第(笑)。
なんでも商品撮影を請け負っている会社に、元編集者で本好きな方がいらして、その方の蔵書を利用していたのではないか、とのこと。
なるほど。どなたか存じませぬが、御愛読いただきありがとうございます!
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 12:26 | コメント (0) | トラックバック (0)
【緊急告知】「てのひら怪談2&3/私のベストテン」大募集今夏刊行予定のポプラ文庫版『てのひら怪談』第2弾は、『てのひら怪談2』と『てのひら怪談 百怪繚乱篇』からのベスト・セレクション――要するに、傑作選の中からさらに傑作を選りすぐる「傑作傑作選(ベスト・オブ・ベスト)」となることが、このほど正式に決定いたしました!
つきましては、幻妖ブックブログをご覧の皆さまからも、上記2冊の中から選りすぐるベスト・オブ・ベスト10作品を募集したいと思います。
『てのひら怪談2』と『てのひら怪談 百怪繚乱篇』の全収録作200篇の中から、貴方が特に感銘を受けた作品、高く評価する作品10篇を選び、その理由を記してください。
投稿方式は、いつもの「私のベスト5」と同じで、このエントリーのコメント欄に、作家名・作品名と選出理由をお書きください。投稿名はハンドルでもかまいません。コメント欄はメールアドレス無しでも書き込めます(投稿の際に「確認」ボタンを押すとエラーになることがありますので、最初から「投稿」ボタンを押してください!)。
締切は、とりあえず2月23日を予定しています。
なお、毎度申しあげておりますとおり、文芸作品の価値というものは、決して数値に還元できるものではないと小生は考えます(レビュー等で★いくつとかいった類の点数評価を一切したことがないのも、そのためです)。
今回のアンケート結果も、作品のセレクトにあたって大いに参考にさせていただきますが、単純に得票数を重視したりすることは原則として致しませんので、その旨よろしく御理解のほど、お願い申しあげます。
ささ、まずは下記の2冊を、久しぶりにじっくり読み返してみようではありませんか、御一緒に!(笑)

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月28日 03:20 | コメント (9) | トラックバック (0)
2009年02月27日
SF! 早川書房から恒例の『SFが読みたい! 2009年版』が発売されました。
小生、国内・海外の「マイ・ベスト5」アンケートに登板しております。

▲『リトル・リトル・クトゥルー』でお世話になったCOCOさんが大活躍!
ひところまでは全ッ然、SFじゃないベスト5を挙げることに(笑)、なんとなく気がひけていたのですが、最近は我が道を往くのもいいんじゃないかと開き直る心境になりました。
それというのも他の皆さまのベスト5を拝見していると、総じて似たような書目が挙げられていて、昔のようなバラエティに乏しくなっている気がするのですね。まあ、これは本書に限らず、他のベストテン本にも共通した傾向ですが……。
もっとこう色々な視点からチョイスする人が混在しているほうが、そのジャンルに活力をもたらす気がするんだがなー。
それはそれとして、表紙裏に掲げられた〈想像力の文学〉のラインナップには、おおいに期待したいと思います。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月27日 23:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
郷愁! 朱川湊人さんの連作集『わくらば日記』が、角川文庫から発売されました。
小生、巻末の解説を寄稿しております。

単行本版は影山徹さん描くノスタルジックな茜色のカバーが印象的でしたが、今回はガラリ趣を変えて、浅野いにおさんによる、これまた素敵なイラストに飾られております。
広義の超能力少女ものに属する作品ですが、舞台となるのが昭和30年代前半の東京ということで、昭和33年生まれの小生にとっては、何とも懐かしい風景や事件が次々に登場して、とても居心地の良い世界に浸らしてもらいました。
まもなく待望の続篇が、やはり角川書店から単行本で刊行されるようですので、こちらもぜひ御注目くださいませ。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月27日 23:24 | コメント (0) | トラックバック (0)
眼球! 綾辻行人さん原作、児嶋都さん作画による『眼球綺譚―COMICS―』が発売されました。
原作の『眼球綺譚』も、同じ角川文庫から再刊です。
『深泥丘奇談』とはまたひと味ちがう、綾辻ホラーの醍醐味を、活字とヴィジュアルの両面から満喫できるという粋な仕掛けでありますな。

漫画版には「原作者によるあとがき風解説」が付いておりまして、その中に――
僕が「児嶋都」という漫画家の存在を認識したのは、一九九八年夏のことである。
この年にぶんか社から創刊され、わずか二号で休刊となった幻のホラー小説専門誌『ホラーウェイヴ』。その創刊号誌上で、唐沢俊一氏による『こども地獄』(ぶんか社、一九九八年五月刊)の書評を目にしたのが、そもそものきっかけだった。
……と書かれているのを見て、『ホラーウェイヴ』編集長としては、ほほーッと感慨に浸った次第であります。あれから、もう十年も経ったのかよ。
でも「幻のホラー小説専門誌」って、な、なんかカッコいいかも!?(笑)

▲これが幻のホラー小説専門誌だ!
復刊希望の版元さんがあれば歓んで相談に応じます。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月27日 22:53 | コメント (1) | トラックバック (0)
見本! 幽ブックスからいよいよ来週発売される、立原透耶さん初の怪談実話本、その名も『ひとり百物語』の見本が届きました。
しかし……「立原歩けば怪談にあたる」って(笑)。
あの加門七海をして「シャレになんないよ……」と顔色なからしめた、本物の体験談が満載されております。

ともすると安易に無気味さが強調されて似たり寄ったりになりがちな実話本の造本・デザインとは明確に一線を画して、エレガントでセンスの良い怖さを打ち出した池田新吾(67)さんの装幀がとても印象的であります。

▲このへんが不穏……。
来週、都内某所で収録される、立原さんと加門七海さんという最恐コンビによる対談@ダ・ヴィンチの司会を仰せつかったので早速精読していたら、妙に既視感のあるエピソードが……と思ったら、俺のことかよオイ!(笑)そうかなー、べつにあのとき断言した憶えはないんだけどなー。
今年、怒濤の攻勢を予定している〈『幽』創刊5周年記念/怪談実話プロジェクト〉の口火を切る、衝撃度満点の怪談実話本です。ぜひとも御購読のほどを!
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月27日 16:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
選考! 夕刻より角川書店本社で、日本ホラー小説大賞の予備選考会が開かれる。
ちょっと遅れて会議室に入ったら、カドカワ編集者軍団が例年より増強されて、なんだか凄い人数になっているではないの! どうやら力がはいってる模様です(笑)。
長篇賞・短篇賞ともども、つつがなく最終候補作品が決定される。結果発表をお愉しみに。
今年は曽根圭介『鼻』の影響なのか、近未来を舞台にした応募作が目についた。
SF的設定がダメということはないけれど、そこだけを超自然性の拠りどころにしてしまうと、それはホラーでも怪談でもない普通小説になってしまうことだけは留意しておく必要があるだろう。
選考会終了後のお食事会では、大森望氏とシンケンジャー&ディケイドの話とか田辺青蛙の話とか(笑)。
ディケイドは……まあ反則だとは思うけど面白く観てます。クウガ+ディケイドのバトルシーンなんか、ちょっと牙狼を髣髴させて秀逸。シンケンジャーは、時代劇とかジャパネスクの世代継承という意味で、とても面白い試みだと思います。筆文字の多用とか秘伝ディスクとか、「響鬼」的なものを巧く幼児向けに活かしている印象を受けますな。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月27日 13:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年02月24日
白魔! 知る人ぞ知るアーサー・マッケンの最高傑作が、なんと光文社古典新訳文庫から出てしまいました。
そりゃね、『夢の丘』もいいし、『パンの大神』もいい、『三人の詐欺師』も『輝く金字塔』も『大いなる来復』も、みんな好いのだけれど、どれか一作を選べといわれたら、やはり小生は『白魔』を採ります。あ、あと『N』と『生活の欠片』も捨てがたいか……。
本書にはその『生活の欠片』と本邦初訳の掌篇まで併録されていて至れり尽くせりですな。
まさかこんな形で『白魔』が文庫になるとは、はああ、長生きはするもんだ、などと呟きつつ南條氏の解説を読んでいたら、いきなり「幻想文学研究家の東雅夫氏」なる人が今から26年も前に書いた駄文が長々と引用されていて、思わず心臓が終止符を打ちそうになりました(笑)。
クトゥルー神話ファンには問答無用のマストアイテムですが、怪談ファンの皆さんも、本書は熟読玩味の要があります。言葉によって異界を、神秘のヴェールの彼方を覗き見るという営為が、具体的にどういうことなのか、マッケンの文学は雄弁に、妖艶に、教えてくれるからです。
特に無垢な少女が魔の森の奥へハイキング(?)におもむく道中の描写なんて、もう堪りませんぞ。

▲26年前に作って哀しいほど売行不振だった
伝説のマッケン&平井呈一特集号であります。
石の上にも四半世紀ばかり座っていれば
人間なんとかなる、ということでせうか……。
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月24日 22:19 | コメント (3) | トラックバック (0)
発売! さて、かれこれ一ヶ月近く虚実のボーダーランド界隈にひきこもっていたあいだに、ハッと気がつけば、もう出てました(笑)。

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有栖川有栖、加門七海、恒川光太郎という斯界のトップランナー3氏と、『幽』怪談文学賞の新鋭6人が、「諸国奇談」をテーマに腕を競った競作集です。
アンソロジー(精華集)ではありません!
清く正しく美しい、競作集です(笑)。
競作集にもかかわらず、このクオリティは、凄いと思います。当事者の口から申しあげるのもナンなんですが。
ぜひとも御高覧を賜りますよう、関係者を代表して、お願い申しあげます。
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月24日 15:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
感謝! 「てのひら怪談2&3/私のベストテン」への御投稿、ありがとうございました。
どれも読みごたえある内容で、嬉しく拝読しました。
いちおうこのへんで〆にしますが、いま考えてるよー、という方は、遠慮なく御投稿ください!
ちなみに今回の文庫版も造形をお願いすることになった山下昇平さんは、謎の新キャラクターを抱えて、西日本某所を放浪中の模様とか。
以上、あやしい未確認情報でした(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月24日 15:20 | コメント (0) | トラックバック (0)
擱筆! 『怪談文芸ハンドブック』をいちおう、書き終えました。
いつまで経っても終わらないなーおかしいなー、と思っていたら、なんだかんだで600枚になっていて呆然(笑)。
でも、これではとても一冊に収まらないことが判明して、さらに呆然。
わは、ははははー。
おそろしいことに3月下旬には発売になります。乞う御期待!

▲本文よりもデザインのほうが先に完成中(笑)。
名久井直子さん(装幀)+いとう瞳さん(装画)が
とても素敵な本に仕上げてくださいました!
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月24日 15:03 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年02月20日
「東雅夫のイチオシ棚」 更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
ビーケーワン怪談大賞選考委員としてもおなじみの福澤徹三さんのエッセイ『怖い話』が超オススメ。
近刊の短篇集『怪談熱』とともに、どうぞご注目を!
ファン待望の 「超」怖い話ベストセレクション『屍臭』も発売になりました。

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投稿者 coolmint : 2009年02月20日 11:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年02月14日
『赤い月、廃駅の上に』刊行! 『ダ・ヴィンチ』3月号が発売になりました!(旧聞)
小生は「幽・怪談通信」のコーナーで、黒史郎さんと『リトル・リトル・クトゥルー』をめぐって対談しております。
厳寒のなか、山下昇平さんから頂戴した一点物のホラーな編集長Tシャツ1枚で頑張ってみました(笑)。

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で、先日は、またまた『ダ・ヴィンチ』来月号のインタビュー取材が。
ついに発売された有栖川有栖さんの『赤い月、廃駅の上に』をめぐり、お話しさせていただきました。
当初は寄稿する予定だったのですが、鋭意書き下ろし中の『怪談文芸ハンドブック』の「世界怪談文学史」の部分が、書けども書けども終わらない、とうに200枚を超えても一向に終わらないという(いったい全部で何百枚の本になるんだろう……まあ、ギルガメシュ叙事詩や聖書の昔から説き起こして飴村行や田辺青蛙に至らせるつもりなので当然といえば当然なんだが……)非常事態のため、急遽、ダ・ヴィンチの有栖川さん特集記事は、寄稿ではなくインタビューにしていただき、まとめを朝宮運河さんにお願いした次第です。吸血キッシーを相手に、同書の素晴らしさを懇々と力説してまいりました。
いや、本当にこの短篇集の収録作品は、『幽』連載中から毎回毎回、拝読するのが愉しみで、しかも毎号、こちらの予想を見事に覆し、なおかつ凌駕する出来映えに、惚れぼれさせられたものです。
今回は単行本化にあたり、他誌に寄稿された作品も加わって、さらに充実した陣容になりました。キッシー、グッジョブ!(笑)いつもとは一味ちがう地味派手な祖父江さんデザインも素敵です。
ディケンズ「信号手」に始まる鉄道怪談の系譜に燦然と輝く新たな金字塔であると同時に、怪談文芸というものの多彩な魅力が一巻に凝縮された――驚かせて、怖がらせて、ホロリとさせて、仄かな温もりまで感じさせる……これは大きな賞を狙える作品なのではないかと、こころ秘かに思っている次第です。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年02月14日 17:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年02月07日
「東雅夫のイチオシ棚」 更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
話題の<幽ブックス>最新刊は、有栖川有栖『赤い月、廃駅の上に』。
岩井志麻子『五月の独房にて』は独特の味を醸しだしたホラー・サスペンス。
研究書では、日本人の死の観念をテーマとする新谷尚紀『お葬式』がオススメです。
東アジア怪異学会による『怪異学の可能性』、予約開始しました。
文庫新書では、ユニーク極まりないこの一冊、飯沢耕太郎『きのこ文学大全』にご注目を。

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投稿者 coolmint : 2009年02月07日 14:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年02月05日
凄いの、来ました!その筋の人々のあいだでは、かなり以前から噂を呼んでいた、コレが、どどーんと到着。

▲で、でかい……(汗)。
いやー、寒中見舞いに蜜柑箱でも届いたかと思いましたよ。

▲厚さもハンパじゃないですな。
そう、妖怪資料のコレクター・研究家としておなじみの湯本豪一氏が企画編纂された大冊『明治期怪異妖怪記事資料集成』が、いよいよ発売されたのです。
小生みたいな稼業にとっては、メシの種が百杯くらい詰まっていそうな(!?)ありがたきこと限りなき本であります。

▲影印本なので、変体仮名等の対照表も付いていて親切だ!
そんな特殊な職種の人間でなくとも、これ一冊あれば軽く1年間は消閑の具は必要なし!
特に妖怪系だけでなく怪談系の記事がやたらと充実しているのですなーこれが。
そう考えると、この価格はむしろ廉価と云わねばなりますまい。
さ、深くは考えず、ぽちっ、とイッちゃいましょう、ぽちっ、と!(悪魔の囁き)

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で、そんなありがたき書物を作り続けてウン十年、我らが国書刊行会さんが目下、編集職の新規募集をおこなっています(求む即戦力!だそうな)。
あの〈フランス世紀末叢書〉や〈バベルの図書館〉や〈日本幻想文学集成〉や〈書物の王国〉や〈日本怪談大全〉のような名著名企画――俺なら妾(あたくし)なら、たちどころに10や20の企画書を用意できますわよ、という向きは、是非チャレンジを! 志村坂上でイソザキ編集長と握手だ!
詳しくは下記公式サイトを参照。
http://www.kokusho.co.jp/news/index.html
投稿者 東 雅夫 : 2009年02月05日 22:30



福澤徹三『怪談熱』


