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2009年03月29日
「東雅夫のイチオシ棚」更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
話題作が続々刊行されています。
朱川湊人『わくらば追慕抄』。 昭和30年代が舞台の哀歓溢れる『わくらば日記』の続編です。
「しゃばけ」シリーズでおなじみの畠中恵の最新刊『こいしり』。
長野まゆみの美しいファンタジー『咲くや、この花』。
あっと驚く設定のニール・ゲイマン『アメリカン・ゴッズ 上下』も読み逃せません。
『ブルターニュ幻想民話集』はフランス版「遠野物語」と呼びたい程の不思議な物語集。
日本の宗教史に興味がおありの方は鎌田 東二監修『神様に出会える聖地めぐりガイド』がオススメ。
菱川晶子著『狼の民俗学』は狼をテーマにしたユニークな民間伝承論。
文庫では福澤 徹三『アンデッド憑霊教室』にご注目を。
三津田信三のホラーミステリー『凶鳥の如き忌むもの』予約開始しました。
☆雑誌コーナー開設致しました!
文芸誌もいろいろそろっておりますので、どうぞご利用下さい。

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投稿者 coolmint : 2009年03月29日 17:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月28日
『小説推理』が買える! そりゃ、町の本屋さんに行けば(在庫してれば)買えるわけですが、なんと、このほど新設されたビーケーワンの「雑誌コーナー」でも取り扱いが始まり、発売日の朝から購入可能となりました。

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これで小生の「幻想と怪奇」時評も、いま幻想漫画マニアの間でひそかに注目株となっている異才・岸浩史さんの連載漫画「夢を見た」も、毎月、読みのがすことがなくなるという寸法です(笑)。
もちろん『小説推理』以外にも多彩なラインナップが一挙に拡充されておりますので、是非ぜひ御利用くださいませ。
特に毎日の新入荷雑誌をチェックできる下記のコーナーは、雑誌好きには堪りませんぞ。
http://www.bk1.jp/magazine/contents/booklist/0000_all00
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月28日 03:59 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月27日
『怪談文芸ハンドブック』発売! 拙著『怪談文芸ハンドブック』が、いよいよ発売になりました。
すでに店頭に並んでいる地域も多いかと思われます。
何卒よろしくお願い申しあげます。
怪談入門的な書物としては、すでに幽ブックスから『怪談の学校』(「怪談之怪」編著)という実践的指南書が刊行されているわけで、今回の企画には、同書を補完する意味合いもありました。

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特に重視したのは、一個人の視座から、怪談というジャンルの総体と要諦をトータルに展望することです。鉄の結束を誇る(嘘)怪談之怪においてすら、「怪談」をめぐる個々人の見解には微妙な差異があります。
これはむしろ至って当然かつ健全な状態ではあるのですが、これからこの分野に参入しようとする、もしくは参入して日の浅いビギナーにとっては、いったい基準をどこにおいてよいものか、戸惑われるケースも少なくないようです。
そうした方々に向けて、怪談文芸の世界でとりあえず馬齢だけは(笑)十分に重ねてきた小生の目から見た怪談観を、首尾一貫する形で提示させていただくことで、ひとつの標準点を用意することができたら……と考えた次第です。
学者でも創作家でもない一介のアンソロジストである小生が、古今東西の怪談文芸の総体を入門的見地から概説するなどというのは、無謀きわまる試みというしかありませんが、「ひとりぐらいはこういう馬鹿がぁー」と口ずさみながら、いざ着手してみると、自分自身でも今まで意識しないでいた意外な相関関係や、古代から現代までを貫流する怪異の水脈の広がりに気づかされて、しばしば嬉しい驚きを味わいました。その意味では本書もまた、一種のアンソロジー的書物といえるのかもしれません。
本書によって、読者諸賢の日々の怪談生活が、よりいっそう活性化されるなら――すなわち婚活ならぬ怪活の一助となるのなら、著者としては本望であります。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月27日 14:01 | コメント (1) | トラックバック (0)
2009年03月26日
メディアファクトリーに魔界出現!? 先々週、吸血キッシーから、いきなり電話が……。
「お世話さまですー。週明けにアヤツジさんとマキノさんが上京されます。例の本のための極秘ミッションなんですけど、ヒガシさんも立ち会っていただけません?」
おおー、そうかそか。例の本のことは以前、相談を受けて、愉しみにしていたのだけれど、そこまで計画が進んでいましたか。
歓んでうかがいます……と答えたものの、あいにく当日は『小説推理』の連載原稿の締切日。担当の編集「告白」Hさんから「ギリギリでーいつもーゲンコウ待ってるからー」とKAT-TUNの曲に乗せて矢の催促をいただいていたため、結局メディアファクトリーに向かったのは夕方になってしまった。なお今月の時評本は『白魔』に『ひとり百物語』に『怪談熱』に『怖い話』というラインナップです。やたら濃いですな。今月号はそろそろ発売なので御高覧のほどを!
さて、渋谷駅からメディアファクトリーのビルに駆けつける途中で、打ち合わせに向かう編集「モンゴル」Rとバッタリ遭遇。
「ササキキーゼーンゼン!」
「ニタガイホンケー」
「コンセイサマサマー!?」
「モンゴルーパオパオー(怒)」
……などと『幽』取材の情報交換をひとしきり。
極秘ミッション会場となった会議室に到着すると……肝心のアヤツジ、マキノ両氏の姿はどこにもなく、見るもおぞましい異形の怪物が室内を徘徊、今にもキッシーや、例の本を担当されているホラー大好きフリーエディターのミツモリさんに襲いかかろうとしているではないかッ!

▲決死の撮影に成功した怪物の一部。
「鬼め!」「鬼だよ」という会話が聞こえてきそうですな。
天下のメディアファクトリーで、いったい何事が出来していたのか?
その秘密は……およそ2ヶ月後に『ダ・ヴィンチ』誌上で明かされることでしょう!
特にホラー者な皆さん、ホラー映画フリークの諸賢は、例の本ともども鶴首して待て!

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月26日 08:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月23日
ダ・ヴィンチ全面広告! いよいよ発売まで秒読みとなりました拙著『怪談文芸ハンドブック』ですが、『ダ・ヴィンチ』来月号にて、ななな、なんと1ページ全面広告を打っていただけることになりました。人気作家の新作長篇でもないというのに(笑)。
通常の広告料金に換算すると……き、気が遠くなりそうです(貧乏性)。
担当編集者である吸血キッシーの敏腕に感謝だ!
というわけで、『幽』でも祖父江さんの御指導のもとデザインワークの実作業を担当していただいている梅津佳子さんに、早速3パターンのデザイン案を作っていただきました。

いやー、目移りしちゃって困ります。
皆さまは、どのタイプがお好みですか?
ちなみに、この広告のために、新たに「著者メッセージ」として拙文を書き下ろしたので、そちらもお愉しみに。その中の一節を、ちょっとだけ引用しておきますね。
文学を、もしくは日本語を極めたければ、怪談を極めるべし!
そして怪談を極めたければ、偉大な先達たちが遺した極上の怪談を、ひとつでも多く、読むべし、読むべし、ひたすら読むべし!

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月23日 14:59 | コメント (8) | トラックバック (0)
2009年03月22日
有栖川有栖と宇佐美まこと紹介のタイミングを外していましたが、今月の『ダ・ヴィンチ』掲載、有栖川有栖&『赤い月、廃駅の上に』特集に登板しております。

当初は、同書のレビューを書き下ろす予定だったのですが、『怪談文芸ハンドブック』の追い込みとぶつかったため、両方の担当編集者である吸血キッシーの御高配により、急遽インタビューに変更していただいたものです(なお、同書のレビューは、現在発売中の『小説推理』にも書いておりますので、御参照のほどを)。
正調英国怪談小説への偏愛ぶりが顕著な、有栖川さんのロング・インタビューも必読ですぞ!

インタビューといえば、「幽・怪談通信」コーナーには、先ごろ新作長篇『入らずの森』を祥伝社から上梓されたばかりの宇佐美まことさんが登場。新作への思いを熱く語っていらっしゃいます。
同書は、故郷四国の霊的風土を背景とする本格的なホラー・ジャパネスク長篇で、とても読み応えのある逸品でした。
あの「るんびにの子供」から『虹色の童話』、そして『入らずの森』へ……と、着々とスケールアップされ、豊かに深められてゆく宇佐美魔界の今後が、本当に愉しみでなりません。
ちなみに、上記の両書は一面において、『怪談列島ニッポン』と同一線上に位置づけられるべき作品群でもあります。
これら3冊のうち、どれか1冊を読まれて面白く感じた向きは、ぜひ他の2冊も手にとっていただきたいと思います。

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▲しかしこうやって3冊の表紙を並べてみると、
おっそろしく統一感がありますなあ(笑)。
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月22日 14:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月20日
文庫版『てのひら怪談2(仮題)』 ポプラ文庫から6月に刊行予定の『てのひら怪談の逆襲、嵐だ津波だ大東京危機一髪(別仮題)』の収録候補作素案108篇のセレクトを終えて、サイトウさんに送りました。
単行本版『てのひら怪談2』および『てのひら怪談 百怪繚乱篇』所収の全200篇の中から選りすぐった傑作佳品です。
このあと加門七海さん、福澤徹三さんの御意見をうかがって、最終決定となります。
サイトウさんも超多忙な中、文庫ならではのアッと驚く秘策を、あれこれと練っている模様。楽しみですね。
装いも新たに登場する『てのひら怪談 てのひらマシンガールは死なず篇(別々仮題)』に、どうか御期待ください!

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月20日 14:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月18日
『怪談文芸ハンドブック』見本完成!来週末に発売予定の拙著『怪談文芸ハンドブック』の見本が、早くも完成しました!

結果的に300ページを超えてしまったので、重たい感じになると困るなー、とやや危惧していたのですが、思ったよりもハンディな、すっきりと手になじむ造本となっていて、安堵しました。
ブックデザインをお願いした名久井直子さんのセンスとプロの技が随処に光る、軽やかだけれど存在感のある本になったことよ、と大いに満足しております。
また内容面でも、これまでの拙著以上に、とっつきやすい本ではないかと思います。
怪談とホラーの違いに首をひねる向きにも。
怪談実話か実話怪談かと悩んで夜も寝られない向きにも。
怪談の歴史と勘所を、ひと晩でおさらいしたいと思う向きにも。
怪談をめぐるさまざまな御要望に応じられるハンドブックを目指してみました。
ビーケーワンでは目下、特典付き予約受付中です。
ぜひぜひ、御購読を賜りますよう、お願い申しあげまする。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月18日 16:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
ガールズ怪談の時代、到来!? そんなこんなで迎えた、ホラリータ大会当日。
午後4時過ぎに楽屋へ顔を出すと、中山市朗さんや伊藤三巳華さん、田辺青蛙さんほか出演者の皆さんや、遊びにいらした黒史郎さん、そして編集Rといった面々が、なごやかな中にも、どこか憮然たる表情で談笑中……聞けば、2時過ぎに来てくれと云われたのに、一向にリハーサルや打ち合わせが始まるでもなく、すでに2時間以上も漫然と待機させられているという。皆さん、遠方からお越しくださったり、切迫した締切を抱えていたり、会社を早退けして駆けつけてくださったりしているのに、失礼このうえないではないか。活字の世界では考えられないような対応である。
怪談普及の大義のもと(笑)今後も『幽』としてはテレビ関係のオファーがあれば、なるべく協力していきたいとは考えているのだが、その際には今回の教訓を活かして、作家の皆さんが気持ちよく御出演いただけるように、テレビ局サイドに厳しく細かく対処していかねばと反省しきり。編集Yに「マスコミ対応マニュアル」でも作成させようかいな……。
さて、予定より1時間以上遅れて開演となり(御来場の皆さまもお疲れさまでした……)、やはり遊びにいらした京極夏彦さんや勝山海百合さん、長島槇子さんたちと、会場の最後尾で観覧することに(水沫流人さんは別の席でご覧になっていたようで、終わってから合流し、京極さん黒さん共々、新宿ロフトプラスワンの「妖・怪談義」最終回に御一緒した)。
芸能怪談界から島田秀平さん、ヴィンテージ・のぶさん、松嶋初音さん、ネット怪談界からファンキー中村さん、星野しずくさん、吉田悠軌さん(一般参加者代表で怪談サークル「とうもろこしの会」主宰。てのひら怪談作家の一員でもあります)、そして出版怪談界から安曇潤平さん、伊藤三巳華さん、田辺青蛙さん、中山市朗さんという、それぞれにスタンスを異にする10名の参加者たちが、いずれ劣らぬ個性的な怪談語りのパフォーマンスを披露する様は、とても見応え、いや聴き応えあるものとなった。
真摯に熱演された10名の皆さんに、心からなる拍手をおくりたいと思います。
ちなみに期待どおり(!?)某漫画作品のコスチュームで田辺青蛙さんが登壇すると、背後のプロジェクター画面に「最強のホラー作家、参戦!」という文字が流れて、最後尾の一同は思わず爆笑。さらに、予想以上に堂に入った語りを展開する途中で、中山市朗さん譲りの擬音語(楽屋や舞台ソデで指導を仰いでいたのである)をやおら繰り出すにいたって、さらに爆笑。ホラ大作家代表の名に恥じぬ(!?)大健闘であった。
田辺さんのみならず、松嶋さん、三巳華さん、星野さん、そして司会役の中川翔子さんと、怪を語り怪に興じる女性陣の躍進が、ことのほか印象的なイベントになったと思う。『ひとり百物語』が話題騒然の立原透耶さんや、この分野の先覚者というべき『怪のはなし』の加門七海さんも含めて、「ガールズ怪談の時代」到来の手応えを感じた次第である。
ところで……こうした華やかなステージの背後で、壇上で語られる怪談以上になまなましい緊迫の事態が、実はひそかに進行していたのだった。
休憩時間、思いつめた表情の三巳華さんが、小生や編集Rのもとに相談にいらしたのが発端で……。
急遽、コンビニまで地図帳を買いに走る編集R。
「それなら僕が連れていってあげるのに」と呟く京極堂(!?)。
この出来事の顛末に関しては、『幽』次号の「伊藤三巳華の憑々草」で、一方の当事者である三巳華さん自身がお描きになる予定なので、乞う御期待!
なお今回のイベントの模様は、今週と来週の「しょこリータ」(テレビ東京系/水曜深夜24時43分より放映)で放送される予定。参加者の熱演ぶりを、ぜひ御高覧くださいませ。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月18日 16:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月15日
関東拾壱鬼湯呑キタ――――――!

保存用と普段使い用に、2個購入。
お茶を入れて中を覗くと水底にゆらめく猛士マークが、そこはかとなく好いと思いました。
いや、それだけなんですが(笑)。
あ、そうだ、次週のディケイドには、いよいよ轟鬼が出ちゃうみたいですよ。
どうします?(って、誰に云ってるんだ……)

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月15日 10:04 | コメント (1) | トラックバック (0)
2009年03月12日
お詫びと御報告ようやく昨日の段階になって、制作会社からホラリータイベントの具体的な詳細の説明があったのですが、もう、いろいろいろいろ……絶句するような事実が判明。
結果的に、加門七海さん、平山夢明さんのお二人には、特に御迷惑をおかけする事態となりましたことを、深くお詫び申しあげます。
また、平山さん、加門さんの生出演を期待して観覧の御応募をいただきました皆さまにも、深く深く、お詫び申しあげます。
今回のイベントに関しては、メディアファクトリー/『幽』編集部は直接関与してはいなかったのですが、監督不行届だったと反省しております。
なお小生も、明日は出演しないことになりました。
とはいえ明日のイベントには、『幽』サイドからは、安曇潤平さん、伊藤三巳華さん、中山市朗さんという強力トリオが出陣します。
どうか御来場予定の皆さまには、温かい御声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます!

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月12日 17:41 | コメント (1) | トラックバック (0)
2009年03月11日
創作怪談!古新聞の山(といっても実際にはマイクロですが)と格闘していると、色々よけいなものを発見するのが、また愉し。

これは『都新聞』大正10年7月10日付紙面に掲載された、田中貢太郎の初期怪談集『黒影集』の広告であります。「夏なお寒き伝奇物語出づ!!」とあって――
あらゆる東西の随筆小説を読破した著者は其(その)独特の犀利なる筆鋒を呵して現代創作を加味したる怪譚、奇談、伝説を公にせられたるは本書あるのみ……之(こ)れ実に夏季北窓下に於ける絶好の読物たり。
「夏季北窓下に於ける絶好の読物」なんて、もう堪りません(笑)。
もしかすると「創作怪談」という言葉の初出かも知れませんな、これは。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月11日 01:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月09日
身は浮舟の…… 泉鏡花に「浮舟」という短篇がある。
名だたる名作佳品の中に埋もれて、ほとんど言及されることもない作品なのだが、蛤たちが女人に変じて妖異をなす奇想の妙といい、小生にとっては母方の故地にあたる伊勢の二見浦が舞台となっている点といい、一読忘れがたい趣の余情纏綿たる哀切な優霊譚で、いずれ御縁があれば、何らかの形で紹介したいものよ……と、うっすら心にかけていたのだが、このほど、はからずも念願かなう運びとなりそうである。

▲二見浦名物、夫婦岩の御来光
それというのも、目下鋭意編纂中の『文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集(仮題)』のため、筑摩書房編集部のKさんに国会図書館へ御足労をかけたのが、きっかけで。
復刻を予定している資料の中に、小生の手元にない日付の某新聞記事があったため、コピーを取ってきていただくことにしたのだが、その際ふいと閃いて、ついでに確認してもらった件がある。要は、某年某月の同新聞に、鏡花がらみの怪談会の記事が載ってはいまいか……という当て推量だったのだが、これが見事にビンゴ!(笑)
しかもその中には、鏡花の盟友・喜多村緑郎が物語る、「浮舟」の素材となった艶冶な怪異体験談が含まれていたのであった。
これに勢いづいて、さらに調査を進めたところ(おかげで小生、大正時代の夏場の出来事には、やたらと詳しくなってしまったぞ)、とても興味深い二次資料まで入手することができたのだが……詳しくは、同書をお待ちあれ。
本当にアンソロジーというのは、いったん着手してエンジンがかかると、思いもよらない作品や資料が、何かに引き寄せられるようにして集まってくる。そうした偶然の奇縁があるから、アンソロジスト稼業は、やめられないのであるよ。
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月09日 11:02 | コメント (1) | トラックバック (0)
2009年03月07日
怪談実話の探究 古書店から注文していた古雑誌が届く。
『笑の泉』1961年8月号である。

よーく見ると実は一手間かけている(笑)表紙からして「当たり」の予感を感じたわけですが……

絵葉書は付いてるは……

ピンナップも付いてるは……

こ、こんなグラビアまで嗚呼……
ハッ。もちろん、お目当てはそっちではなくて

そう、平野威馬雄に黒沼健という2人のキイパースンに加えて、なんと富沢有為男が牧野吉晴がらみの怪談を寄稿しているという、文学史マニア兼怪談実話マニアには、もう堪えられないラインナップなのでありますよ。
実話方面の探究は『怪談文芸ハンドブック』擱筆後も続けているので、そのうち、こっちはこっちで一冊書き下ろせたらと思っている次第。やるなら新書かな!?
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月07日 09:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月06日
コードネームはFOX!? あちこち詰めたり書き替えたりして、ピタリ334ページに収めた(はずの)『怪談文芸ハンドブック』。
334ページの最終行に、末尾の一文が収まったときは快感でしたな(笑)。
あとは土曜日の下版を待つばかりとなりました。
さて、書き下ろしが佳境に入っていた間、お待たせしていた各方面との打ち合わせが続々。
昨日は菊川の珈琲館で、『百物語の怪談史』『江戸東京 怪談文学散歩』でお世話になった角川学芸出版のI氏と、新アンソロジー企画の打ち合わせをしました。
今回の本は、怪談ホラー系とは少し路線の違う、ジャパネスクなコンセプト。
とりあえず、コードネームは「FOX」ということで乞う御期待(笑)。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月06日 14:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
「東雅夫のイチオシ棚」更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
福澤徹三待望の短編集『怪談熱』が遂に発売。購入者特典つきです。
予約開始した宇佐美まことの長編『入らずの森』も購入者特典をご用意しております。
立原透耶『ひとり百物語』は、東雅夫もその恐さに太鼓判を押す逸品です。
人気シリーズの期待の新刊が相次いで刊行。
「ふしぎ文学館」の友成純一『狂鬼降臨』と
「ダーク・ファンタジー・コレクション」のフィリップ・K.ディック『髑髏』。
ポプラ文庫の少年探偵団モノも新刊が出ています。
そしてデイリーランキングに何度も登場している東雅夫『怪談文芸ハンドブック』は
ホラー・怪談ファン必携の一冊!

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投稿者 coolmint : 2009年03月06日 14:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
入らずの森 『幽』10号の書き下ろし短篇に『怪談列島ニッポン』と、このところ心境著しい宇佐美まことさんの新作書き下ろし長篇が、祥伝社から刊行されます。
タイトルからして恐ろしげな『入らずの森』です。
ビーケーワンでも予約受付を開始、もちろん特典付きです!
四国の山間の小集落を舞台に、平穏な日常に口を開けた異界を通じて、人間の心の闇を炙り出す長編。
とのことで、ホラー・ジャパネスクな期待が沸々と高まります(笑)。
いやー実際、四国の山間部の集落というのは、小生も取材で何度か訪れておりますが、夜になったらさぞかし怖いだろうなあ……と薄ら寒い思いに駆られること再々でした。伊達に平家の落人たちが逃げ込んだわけじゃありません。
それにしても、先日ビーケーワン用インタビューを収録させていただいた雀野日名子さんといい宇佐美さんといい、皆さん着々と仕事の場を広げているのは頼もしいかぎりです。
もちろん〈幽ブックス〉でも、それぞれ次回作の構想を温めていただいているところです。
御声援、何卒よろしくお願いいたします。

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▲ふるって御予約ください!
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月06日 01:52 | コメント (1) | トラックバック (0)
2009年03月04日
感謝! 先ほどこのブログを更新しようとして、ビーケーワンのトップページにアクセスしたら……本日の売行ランキングの第2位に、拙著『怪談文芸ハンドブック』がランクインしているではないですか!
まだ発売のはるか前というか、これから校了なのに(笑)。
早速に御注文くださいました皆さま、ありがとうございます!
より完璧な内容でお届けするべく、今日はこれからゲラの最終チェックに邁進いたします。

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月04日 10:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
徹三! シャレにならないと云えば、福澤徹三さんの新刊『怖い話』は、本当にシャレにならないくらい滅法面白い「恐怖随筆」集であります。

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幻冬舎のウェブマガジンに連載されていたもので、小生もリアルタイムで愛読していたのだけれど、こうして単行本の形にまとまって、縦書きで読みなおすと、味わいもまたひとしお、なのですな。
身辺雑記風の寛いだ筆致の端々に、端倪すべからざる怪の探求者テツゾーの本領がチラホラ見え隠れするあたりが、もう堪りません(笑)。
こういうヒトクセもフタクセもある耽奇随筆、昔は名手と呼びうる書き手がいたものですが、最近は世の中が全般に平板化したためか、あまりお目にかからないような。その意味でも著者には、本書を皮切りに大いに書き継いでいただきたいものです。

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……と書き終えたところへ、角川書店の福澤番ツ嬢から、出来たてほやほやの『怪談熱』が到着。もうタイトルからして飛ばしてますなあ(笑)。
こちらは怪談/ホラー系の短篇小説集ですが、単行本化にあたり新たに書き下ろされた作品や『異形コレクション』掲載作なども入ってお徳用(!?)。これからじっくり読みます!
しかし今年の怪談新刊本の発売ペースは尋常じゃないですな。シーズンオフでこれ、だとすると、夏の盛りにはどうなることやら嗚呼おそるべしおそるべし……これぞまさしく怪談熱!?
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月04日 09:37 | コメント (0) | トラックバック (0)
立原! 立原透耶さんの『ひとり百物語』なんですが。
これ……本気でシャレになりませんでした。
私ゃ深更、途中まで読んだところでそそくさと家を出て、行きつけのファミレスで、仕事帰りらしいロシア系おねえさま方の一団が同伴のあやしげなオヤジと片言の日本語で会話している横で、ようやく心おだやかに読み終えることができました(笑)。
仕事柄、怪談本の新刊にはほとんど目を通している小生ですが、これほどのナマの恐怖と、そして心からなる感動を与えてくれた本も珍しいと思います。
「恐怖と感動」――これは加門七海さんの新刊『怪のはなし』にも共通するのですが、怪談実話の新たな地平を拓くキイワードとして、今後この言葉が注目度を増していくような予感がいたします。
てなわけで明けて対談当日。飯田橋某ホテルの会場に出向くと、東京大神宮でお祓いを済ませてきた吸血キッシー&立原さんと入口付近でバッタリ。御祈祷の最中にも、いろいろあったようですな……いやはや。
対談相手の加門さん、ライター役の朝宮運河氏、編集Rも参集して、「カモタチ恐怖対談」を収録いたしました。ちょっと活字に起こせない話題も多かったのですが(笑)、『ダ・ヴィンチ』来月号の「幽・怪談通信」をお愉しみに!
対談終了後、キッシー&編集Rに加門さんにも加わっていただき、フルーツカレーほかを食しながら、『幽』次号の特集取材の打ち合わせとか、5周年記念の公募企画「最恐実話コンテスト」の相談とか。
今年の夏は怪談実話が熱い!?(笑)

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投稿者 東 雅夫 : 2009年03月04日 09:04 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年03月02日
予約! 3月27日発売の拙著『怪談文芸ハンドブック――愉しく読む、書く、蒐める』(メディアファクトリー)のビーケーワン予約が始まりました。
もちろん素敵な特典付きですよ(笑)。
下記のリンクを御参照のうえ、ふるっての御予約をお待ち申しあげております。

※怪談専門誌『幽』編集長で、怪談・ホラーのエキスパートとして多方面に活躍する東雅夫が、満を持して放つ決定版「怪談入門」ガイドブック。
※怪談をめぐる基礎知識をQ&A形式で親しみやすく解説する第一部、古今東西の名作を鑑賞しながら怪談の歴史をたどる第二部。これ一冊で、怪談の総てがわかる!
【怪談文芸ハンドブック/目次】
はじめに
第一部 怪談をめぐる七つのQ&A
Q1 怪談の定義とは?
Q2 怪談に特有の魅力とは?
Q3 ホラーと怪談の違いは?
Q4 なぜ今、ホラーではなく怪談なのか?
Q5 創作怪談と実話怪談
Q6 長い怪談と短い怪談
Q7 怪談の蒐集執筆のコツは?
第二部 怪談の歴史を知る
第一章 古代の文学と怪談と
第二章 欧米怪談文学史をたどる
第三章 日本における怪談文芸の系譜
あとがき
【著者コメント】
ひと晩でサクッと読めて、怪談を書いたり読んだり蒐めたりするときに必要な基本知識が総て身につく……そんな入門書があれば便利だなと思って構想執筆した本です。結果的に、一種のアンソロジー的書物(特に第二部)になったのは、アンソロジストの性(さが)でありましょうか(笑)。これから怪談入門を志す方はもちろん、すれっからしのマニアにも、それなりに面白く読んでいただけるのではないかと思います。どうかよろしくお願いいたします!

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▲ここから予約ページへGO!
投稿者 東 雅夫 : 2009年03月02日 11:06 | コメント (0) | トラックバック (0)












