« 2009年07月
| メイン | 2009年09月 »

2009年08月29日

【緊急告知】ネットラジオでも怪談会!?

 小生が事典項目とえんえん格闘している間に、ビーケーワン怪談大賞が発表になったり(入選者の皆さま、おめでとうございます!)、NHKの怪談番組群が放映されたりと、いろいろあったようですが、ひとつ、緊急告知が。

 明日8月30日の午後9時より、「livedoorねとらじ」で、てのひら関係者による生放送WEB怪談会が開催されるとのことです。

【livedoorねとらじURL】http://ladio.net/

 出演は、島村ゆにさん、仲町六絵さん、侘助さんのお三方。
 ちなみに仲町さんは「水晶橋ビルヂング」で、今回のビーケーワン怪談大賞で優秀賞を獲得されています。
 「ねとらじ」なるもの、小生は聴いたことがないのですが、タイミングが合えば、ぜひ聴取したいと思っています。
 皆さまも、ぜひ!

投稿者 東 雅夫 : 2009年08月29日 12:28 | コメント (3) | トラックバック (0)

『幻想作家事典』本文チェック、完了!

 国書刊行会版『日本幻想作家事典』の800ページ弱にわたる本文部分のチェック作業、つい先ほど青息吐息で「わ」のラスト――「和巻耿介」の項までたどりつきました!
 しかし長かった…………大きな夏休みの宿題を終えた気分です(笑)。

 今回のチェックでは、もっぱら小生執筆部分以外の内容面と文章表現に手を入れていたのですが、これが予想外の大仕事に。本当なら、あと一度か二度は全体を見直したい気もしますが、とはいえ、そんなことを言い出すと本気で深海からルルイエが浮上しかねない切羽詰まった状況ゆえ、今回はこれにて打ち止めと致します。

 『古事記』の昔から現代までに日本で書かれた、純文学、エンターテインメント、童話・児童文学、説話・実話・ノンフィクション、BL小説やポルノグラフィーに至るまでを総展望する、史上初の作家事典となります。
 目下、ビーケーワンで絶讃予約受付中(もちろん特典付き)ゆえ、どうか、よろしくお願い申しあげます。

 なお、今回の作業の煽りで、今月後半から来月前半の締切仕事の予定が刻々と遅延中。御迷惑をおかけしている担当編集者の皆さまに、心からお詫び申しあげます。ようやく区切りがついたので、ここで気を抜かずに、がんばりまーす。もちろん、小生のチェック作業完了を待ちわびていた国書刊行会の礒崎編集長と、共著者の石堂藍にも、衷心よりお詫びを……。



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月29日 12:18 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月25日

「東雅夫のイチオシ棚」 更新

ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
黒史郎の「幽」怪談文学賞受賞作『夜は一緒に散歩しよ』 が待望の文庫化。
角川ホラー文庫では
日本ホラー小説大賞長編賞受賞後第1作・飴村 行『粘膜蜥蜴』が期待大。
恒川光太郎の名作『雷の季節の終わりに』も見逃せません。
石神 茉莉著 『謝肉祭の王』は独特のムードが魅力。
予約開始したものでは、平山夢明の短編集『あるろくでなしの死』にご注目を。
評論では、怪談の近代史を追った谷口 基著『怪談異譚』がオススメ。
そして狸好き(?)の方は笠井 新也著『阿波の狸の話』をどうぞ。












平山夢明著『あるろくでなしの死』







投稿者 coolmint : 2009年08月25日 19:58 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月23日

怪談大賞「私のベスト5」募集中!

 21日をもって締め切られました第7回ビーケーワン怪談大賞には、いつもながら多数の御応募をいただき、まことにありがとうございました。
 今年は応募総数661篇――ここ数回、増え続ける投稿数が唯一最大の悩みの種だっただけに、ひとまず落ち着いたようでホッとしております(笑)。
 しかも(まだ、ほんの一部を読んだだけですが)これまでにも増して今年はハイレベルな作品が寄せられているようで、これから精読するのが愉しみです!

 さて、ビーケーワン怪談大賞の結果発表までの時間を利用して、今年も読者の皆さまによる「私のベスト5」を開催したいと思います。

 第7回の応募作品661篇の中から、貴方が特に感銘を受けた作品、高く評価する作品5篇を選び、その理由を記してください。
 方式は昨年と同じで、このエントリーのコメント欄に、作家名・作品名と選出理由をお書きください。投稿名はハンドルでもかまいません。コメント欄はメールアドレス無しでも書き込めます(投稿の際に「確認」ボタンを押すとエラーになることがありますので、最初から「投稿」ボタンを押してください!)。
 締切は未定ですが、とりあえず1ヶ月程度は続けようかなと思っています。

 なお、毎年申しあげておりますように、「私のベスト5」は人気投票ではありません。文芸作品の価値は、単純に数値に還元できるようなものではないからです。
 たとえ最初は少数意見でも、その批評に揺るぎない真実が含まれていれば、やがてその意見は多くの読み手と書き手の心を動かし、浸透してゆくに違いありません。

 われわれ怪談大賞の選考委員も、多様な読者による多様なチョイスを拝読することを、とても愉しみにしております。
 怪談文芸の未来に真摯な関心を抱く皆さまの御参加・御協力を切望する次第です。






投稿者 東 雅夫 : 2009年08月23日 04:45 | コメント (12) | トラックバック (0)

2009年08月21日

【速報】幽ブックス、ゾクゾク増刷!

 つい先ほど、吸血キッシーから嬉しい連絡がありました。

 加門七海さんの『お祓い日和』
 福澤徹三さんの『黒い百物語 叫び』
 平山夢明さんの『コメカミ草紙 串刺し』

 以上、『幽』怪談実話トリオによる〈幽ブックス〉新刊が、相次ぎ増刷決定となりました!
 お買いあげくださいました皆さまに、心より御礼申しあげます。

 しかし『幽』創刊5年目にして、ようやく本格的な「風」が吹き始めた模様ですな。
 この流れに乗って、ますます攻めの姿勢で怪談文芸企画に取り組んで参りますので、どうか今後ともよろしくお引き立てを賜りますよう、お願い申しあげます。









投稿者 東 雅夫 : 2009年08月21日 19:28 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月20日

『折口信夫集 神の嫁』ラインナップ発表!

 今夏の〈文豪怪談傑作選〉も、はや三冊目……『折口信夫集 神の嫁』の書影とラインナップを公開させていただきます。

bkkorikuchi.jpg

 いつもながら、作家作品の本質を鋭く捉えつつも意想外のヴィジュアルに結実させてくださる金井田英津子さんの手腕とセンスに脱帽であります。
 今年の三冊も、三冊それぞれに予想の斜め上をゆく素晴らしさ。
 これは本当に稀有なことではないかと思います。

 さて、ラインナップです。

『文豪怪談傑作選 折口信夫集 神の嫁』

稲生物怪録(装画・金井田英津子)

死者の書(抄)
神の嫁
むささび
生き口を問う女
生き口を問う女(続稿)
とがきばかりの脚本
巻返大倭未来記

夏芝居
お岩と与茂七
涼み芝居と怪談
寄席の夕立
もののけ其他
お伽及び咄
雄略記を循環して

盆踊りの話
鬼の話
河童の話
座敷小僧の話
信太妻の話
餓鬼阿弥蘇生譚
小栗外伝
水中の与太者

水中の友
鏡花との一夕
平田国学の伝統(抄)
遠野物語

解説 幻視と妄執と 東雅夫

 先にもお知らせしましたように、今回は巻頭特別附録として、金井田さんによるミニ画本版「稲生物怪録」も収録された豪華版。いつも御愛顧くださる読者の皆さまへの、ささやかな残暑見舞いの気持ちも込めまして……。
 9月10日頃発売予定。何卒よろしくお願い申しあげます!

※※※ただいまビーケーワンでは〈文豪怪談傑作選〉のミニフェアを開催中!※※※
http://www.bk1.jp/contents/booklist/0908_bungou

投稿者 東 雅夫 : 2009年08月20日 13:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月14日

百物語ブーム到来!?

 明日土曜日のテレビ欄を見て、仰天された怪談ファンも少なくないのでは?
 ななな、なんと、NHKの地上波で、下記の番組が放映されます。22日にBS2で放映予定の「最恐!怪談夜話」といい、一体どうしちゃったんだ、NHK!(笑)

日本怪談百物語 2009/08/15 24:35―28:00 NHK総合
江戸時代より伝わる、怪談の伝統式スタイル「百物語」。百の話を語り終えた時、本物の怪が現れるという。個性豊かな10人の語り手たちが、百の怪談を語りついでいく。
10人の語り手は、一龍齋貞水(講談師・人間国宝)、加賀美幸子(フリーアナウンサー)、蟹江敬三(俳優)、小倉久寛(俳優)、緒方恵美(声優)、国生さゆり(女優)、松下由樹(女優)、山崎バニラ(活動弁士)、半田健人(俳優)、溝口琢矢(俳優)。10人はそれぞれ趣向を凝らしながら、個性的な語りを披露する。「四谷怪談」「雪女」「耳なし芳一のはなし」など、2人がペアを組み、朗読芝居の趣をなすものもお送りする。
出演【朗読】一龍斎貞水,加賀美幸子,蟹江敬三,小倉久寛,緒方恵美,国生さゆり,松下由樹,山崎バニラ,半田健人,溝口琢矢

 本当に「百の怪談を語りついで」満了する番組なのだとしたら、これは日本怪談史に特筆されるべき事件となりますが……どうなんでしょうね。

 一方、アカデミズムの世界でも、『幽』にも何度か御登場いただいている国文学者の一柳廣孝さんと、近世文学が御専門の近藤瑞木さん共編による『幕末明治 百物語』が、先ごろ国書刊行会から刊行されました。


 これは小生も『百物語の怪談史』などで紹介したことがある明治27年刊の扶桑堂版『百物語』(ハーンの「むじな」の原典を収録していることで有名)を、豊富な挿絵ともども復刻したもので、まさに待望の一巻。実は小生も、そのうちどこかで復刻できれば……と考えていたのですが、こういう形で先を越されるのは、もう大歓迎であります(笑)。


 小生編の『文豪怪談傑作選・特別篇 鏡花百物語集』と続けてお読みいただければ、明治から大正にかけての文藝百物語を通覧できることになるわけで、しみじみ良い時代になったものよ、と思いますなあ。


 ちなみに、『ダ・ヴィンチ』来月号の「幽・怪談通信」では、小生みずから寄稿を志願しまして(笑)、上記の『幕末明治 百物語』と、これまた注目の新刊である谷口基氏の力作評論『怪談異譚』の両書をフィーチャーした「怪談アカデミズム」特集を掲載することになりましたので、こちらも乞う御期待!


 思えば『文藝百物語』(1997年初版)と『百物語の百怪』(2001年初版)で、百物語の世界と本格的に関わるようになって、かれこれ十数年……ようやく、ここまで来たか、という感慨もありますが、ま、本当のお愉しみは、これからですよね!









投稿者 東 雅夫 : 2009年08月14日 21:45 | コメント (2) | トラックバック (0)

江戸東京〈城南〉怪談マップ

 いよいよ「怪談ノ宴」まで1ヶ月を切ったということで、編集部の準備作業も本格化。
 今年は編集Rと編集μが頑張ってくれていますが、そのμから、当日会場で販売する特製パンフレットの件でもろもろ連絡と相談が。過去にも卒塔婆形とか巻物形とかお札形とか、いろいろ趣向を凝らしたパンフを作ってきましたが、今年は……(まだヒミツ)。

 で、その中に、会場となる大井町を中心とした城南地域(品川区、港区、大田区一帯)の怪談マップを入れたいとのことで、急遽、錦糸町の某ホテル・ラウンジにて談話取材を受けることに。
 編集μはもとより、ライター役をお願いする門賀美央子さん、マップのイラストをお願いする山下昇平画伯にも御参集いただき、小生が記憶している同地域の怪談伝承をお話しした次第。
 来場のついでに、怪談スポット巡りを考えていらっしゃる皆さんの参考になるような怪談マップにしたいと思っていますので、御期待ください(というか、その前に、ふるっての御来場を!)。

 そこで、ふと思い立ったのですが、当ブログをご覧の皆さまからも情報を募りたいと思います。
 該当地域(品川区、港区、大田区)でオススメの怪談スポットを御存知の方は、ぜひこのエントリーのコメント欄に御投稿くださいませ。
 なお、具体的な地名など支障がありそうなケースについては、こちらの判断で一部仮名にさせていただく場合もありますので、あらかじめ御承知おきください。



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月14日 11:35 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月13日

史上初の太宰怪談集、発売!

 いよいよ最終局面を迎えている『日本幻想作家事典』のゲラ800頁余を、来る日も来る日もチェックし続けるという無間地獄さながらの苦行(!?)を続けていてウッカリしていましたが(汗)、『文豪怪談傑作選 太宰治集 哀蚊』が発売されております!

dazaimihon.jpg

 今回の帯@担当Kさん謹製も、凄いですぞ。

 本当は恐ろしい国民的作家
 怪奇と幻想のアンソロジー

 そしてカバーの紹介文は――

 「私は怪談を作ることを愛する」――太宰文学の原点には幼き日、祖母に語り聞かされた怪談話があった! 最初期の「怪談」「哀蚊」から、和漢の古典に想を得た怪奇幻想譚「魚服記」「竹青」「人魚の海」、彼岸の気配が揺曳する「メリイクリスマス」「トカトントン」、その末期を予見するかのような水界への怖れと憧憬に満ちた作品群など、怪談を切り口に、永遠の人気作家の知られざる一面に迫る。

 太宰に怪談なんて、あったっけ? と首をかしげる貴方も、騙されたと思って是非、御高覧のほど、よろしくお願い申しあげます。


投稿者 東 雅夫 : 2009年08月13日 05:54 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月12日

地獄の釜の蓋が開くよ……

 小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』ひとすじに、徹底した考究と資料探索を長年にわたり独力で進めていらっしゃる在野の研究家・素天堂さんが、ブログ「素天堂拾遺」で、拙著『怪談文芸ハンドブック』について「想い出を引き出すMedium」と題する御高評をお書きくださっています。

素天堂拾遺
http://d.hatena.ne.jp/sutendo/

 もうタイトルを一瞥しただけで、氏の云わんとされるところに想到し、以て瞑すべし(笑)の心境となりました。こうした読み手の方々に出逢えている拙著は、幸いなる哉。

 ちなみに素天堂氏が最後に記している学校図書館での原体験と酷似した体験が、実は小生にもあります。
 小学校の図書室の奥に設けられた「教員用書架」――図書委員の特権を行使して、こっそり入りこんだその一隅に『世界恐怖小説全集』の端本や『未来のイヴ』を見出したときの驚愕と興奮を、懐かしく想い出した次第です。



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月12日 08:26 | コメント (1) | トラックバック (0)

赤旗で怪談本特集!

 日本共産党発行の『しんぶん赤旗』8月2日付の読書面に、「怪談の季節」と題する記事(筆者は平川由美氏)が掲載されています。
 小生編の『お岩 小山内薫怪談集』に始まり、辻惟雄監修『幽霊名画集』、結城信孝編『岡本綺堂怪談選集』という実に正統派のセレクション。

akahata.jpg

 『お岩』については「その怒濤の恨みが、自分を陥れた者たちを次々と惨死へと駆り立てていきます。「愛されたかった」――そんなお岩の絶叫が聞こえてくるようで、今に通じる切なさが胸に迫ります」と結ばれています。
 思えば圓朝忌といい四谷怪談といい、まさに今こそ最盛期!?
 万が一にも未読の向きは、ぜひともこの好季節に、古典怪談の粋を味わっていただきたいと思います!



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月12日 08:02 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月09日

お化け物産展と『かわいい手製本』

 圓朝といえば、菩提寺である東京谷中の全生庵では、今年もまた圓朝遺愛の幽霊画コレクションの展示公開が8月中開催されていますが、この時期は同寺に程近い谷中2丁目の古今東西雑貨店「イリアス」にて、天野行雄@日本物怪観光さんの「お化け物産展」が開かれる時期でもあります。
 今年もまた、8月6日から25日まで(水曜定休)開催されます。
 詳しくは下記イリアスのホームページを御参照のうえ、ふるってお運びください!
 http://www.big-o.co.jp/irias/

bakekawa.jpg

 一方、天野さんのパートナーであるイラストレーター/オブジェ作家の水野真帆さんの新刊『かわいい手製本』が刊行されました。
 「童話をテーマに自分らしく作る本とかたち」と副題にあるとおり、『不思議の国のアリス』や『白雪姫』などの豆本、ポップアップ絵本、モビールの作り方が、豊富な参考写真と図版で、分かりやすく解説されています。
 手製本に関心のある向きは、必携かと。



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月09日 23:07 | コメント (0) | トラックバック (0)

『シアターガイド』で牡丹燈籠特集

 『シアターガイド』9月号の見本誌が到着しました。
 今号はシス・カンパニーの公演「怪談 牡丹燈籠」にちなんだ巻頭特集が組まれており、主演の瑛太インタビューや伊藤蘭・段田安則と演出のいのうえひでのり@劇団☆新感線による座談会などが掲載されています。個人的には文学座の重鎮・戌井市郎翁の回顧談が興味深かったです。

theatreg09.jpg

 小生は「甘やかな彼岸への憧れ」と題するエッセイを寄稿しています。
 圓朝による原作とはひと味異なる舞台にも御注目を(シアターコクーンで31日まで公演中)。






投稿者 東 雅夫 : 2009年08月09日 19:39 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月07日

売上げTOP10 更新しました!

先月に引き続き1位は『幽』最新号でした!

幻妖ブックブログ売上げTOP10  最新版

ぜひご覧下さい。

投稿者 coolmint : 2009年08月07日 12:35 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月06日

【速報】またまた増刷!

 筑摩書房編集部のKさんから連絡がありまして、『文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕』が、増刷決定とのこと。
 これで3刷目です!

 同書は〈文豪怪談傑作選〉のシリーズ第1弾で、発売は2006年夏でしたから、なかなか地道な好いペースで(笑)ロングセラー化しつつあるようです。
 御支援いただいた読者の皆さまに、更めて御礼を申しあげます。

kawaorik.jpg
▲1冊目と13冊目『折口信夫集』(ただし初校紙)の揃い踏み。
今度のカバーは入道雲に黒き巫女様の模様(笑)。
下のゲラは折口集巻頭の金井田画本「稲生物怪録」だ!



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月06日 18:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

疾風怒濤の2日半

8月3日深更
 ……というか結局、明け方近くまでかかって『文豪怪談傑作選 折口信夫集 神の嫁』の解説を脱稿。
 当初は、なぜ「水中の与太者」(河童論)と「水中の友」(太宰治論)を並べて収載したのか、といった長閑な話題を書くつもりでいたのだが、途中から『怪談之怪之怪談』やら『幻想文学』の中国幻想文学特集号やらを引っ張り出す展開に(笑)。
 これで今夏の〈文豪怪談傑作選〉も、小生の実作業に関しては、めでたくほぼ満了となった。来年も続刊が出せるかは、ひとえに今夏の売れ行きにかかっておりますので、どうかくれぐれもよろしくお願いいたします!

8月4日
 昼過ぎに渋谷のNHK放送センターへ。先日告知した「最恐!怪談夜話」の収録である。
 個別の打ち合わせ、全体の顔合わせ、リハーサル、本番……と、あれよという間に番組は進展し、ハッと気がつけば午後9時近く。安曇さん加門さん中山さん、立ち会いのキッシー&編集Rとともに、すき焼き食べ放題の打ち上げにお招ばれして、明日も朝からお仕事の安曇さん、小生同様ビーケーワン怪談大賞の応募作をまだ読み終えていない加門さんともども、一足先に失礼させていただく。
 90分番組のはずが、なんと倍近い収録時間の白熱(!?)した怪談会となったので、どうか御期待ください。
 帰宅後、またまた朝までビーケーワン怪談大賞の応募作を読み続ける……。

8月5日
 正午より北鎌倉の名刹・浄智寺にて、澁澤龍彦さんの二十三回忌に出席する。

jyochiji.jpg

 駅を出て寺へと向かう途中、嗚呼23年前も今日と同じような晴天だったことよ、と卒然と感じ入る。あれからもう23年も経ってしまったとは……亡くなる直前のインタビューで澁澤さんがふと洩らされた「人生は夢」という言葉を噛みしめながら前方を見ると、怪しい作務衣姿のネズミ男みたような男がひょこひょこ道を急いでいるではないか。
 小生とは横須賀高校SF研究会以来の知己である浅羽通明だった。とはいえ直で顔を合わせるのは、ヘタをすると澁澤さんの十七回忌以来ではなかろうか(笑)。そのほか、『日本幻想作家事典』で多大なお世話をかけまくりの礒崎編集長@国書刊行会や、学研の特に名を秘す某編集長@Oの物語らとともに法要に参列。
 会食の席で挨拶に立たれた龍子夫人の、ふだんは寂しいとは意識しないけれど、北鎌倉駅のホームに立って円覚寺の方をぼんやり眺めるおりなどに、ふと澁澤さんの不在が身に迫ることが今もある……というお話に、はからずも目頭を熱くする。

sibuhoyo23.jpg

 一足先に失礼して、横須賀線に揺られながらビーケーワン怪談大賞のベスト20選出に頭を悩ませつつ、銀座の選考会場へ。
 午後5時より銀座6丁目の某ミーティングルームにて、第7回ビーケーワン怪談大賞の選考会が開催される。小生と同様へろへろ状態(笑)で駆けつけた加門さん、東京駅に降り立った瞬間に職質に遭った(笑)という福澤徹三さん、スタッフの辻さんとタカザワさん、オブザーバーの斉藤尚美さんという、いつものメンバーが顔を揃える。
 昨年は意外にすんなりと各賞が決まったように記憶するのだが、今年は……大賞も優秀賞も佳作も審査員賞も、難航しました。3時間の会場使用時間が足りなくなるのではと心配されるほどだったが、これはひとえに上位にランクした作品群の出来映えが拮抗していたことによると思われる。
 稀にみる激戦を制して栄冠を勝ち得たのは、どの作品か?
 今月20日に予定されている結果発表を、愉しみにお待ちください。

 選考が一段落してホッとしたところへ携帯の着信が。
 何かと思えば、某テレビ局関係者の方から、新規の怪談企画打診である。
 むむむむむ、本当に今年は、どうなっているのだろうか!?

投稿者 東 雅夫 : 2009年08月06日 08:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月02日

『週刊読書人』文庫特集、そして『文豪てのひら怪談』入荷!

 書評新聞の老舗『週刊読書人』といえば、かつて『幻想文学』が唯一、広告を出稿していた(もちろん広告料金が格安だから)メディアでもあるわけですが、その8月7日号の見本紙が届きました。
 毎夏恒例の文庫特集号でして、小生は『文豪てのひら怪談』を中心に「てのひら怪談」本について、「読者へのメッセージ」頁に寄稿しております。

dokujin1.jpg

 お隣は『超弦領域』で大森望氏だったり、「各社の文庫 ここに注目!」頁には、安藤礼二氏(担当は河出文庫)や千街晶之氏(担当は講談社文庫)、杉江松恋氏(担当は双葉文庫)ら旧知の方々も登場していて賑やかであります。
 個人的には、いつもお世話になっている読売新聞文化部の佐藤憲一記者が中公文庫を担当されて、『遠野のザシキワラシとオシラサマ』や『酒呑童子の誕生』に抜かりなく言及しているのを嬉しく読みました。また平凡社ライブラリー担当の鶴ヶ谷真一氏が『閲微草堂筆記』を採りあげて、怪談のレトリックについて論じているのも印象的です。








dokujin3.jpg

 そして忘れてならないのが、「新刊・近刊ピックアップ」にも『てのひら怪談 己丑』が登場していること。
 これだけ詰まって税込340円は安い! ぜひ御高覧のほどを。



▲いま見たら早くも24時間以内出荷に変わっていて焦りました(笑)。
サア、一刻も早く入手して、文豪たちのてのひら魔界を堪能せよ!



投稿者 東 雅夫 : 2009年08月02日 02:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年08月01日

叫ぶか、串刺されるか……怪談地獄兄弟、見参。

 といっても、パンチホッパーとキックホッパーのことじゃーありませんし(笑)、もちろん牛頭馬頭両鬼でもありません。
 人呼んで怪談界の地獄兄弟(!?)こと、『幽』を代表する怪談実話の両雄でもある平山夢明さんと福澤徹三さんの新刊が、このほどメディアファクトリーより同時発売されました。
 おまけに2冊とも、編集制作を担当したのはデスメタルS……この著者にして、この編集者ありというべきか、なんだか一世風靡セピア「前略、道の上より」(古!)が聞こえてきそうな漢の世界です凄いです。

yumetetsu.jpg

 もちろん内容も大充実――『幽』掲載の「コメカミ草紙」と「続・怪を訊く日々」の両連載に、それぞれ新たに書き下ろしも加わっております。
 考えてみると、こうした正調怪談実話本が、長期にわたる雑誌連載をまとめる形で単行本化されるというケースは、これまでほとんどなかったのではないかと思います。
 しかも媒体が、怪談文芸界の頂点に立つ手練れたちが鎬を削る『幽』ということで、毎号、尋常でない緊張感の中で取材・執筆されたであろう粒よりの作品ばかり。
 思わず小生も、毎回の入稿・校了時、お二人の原稿に慄然とさせられた5年間の記憶をたどりつつ、読みかえしてしまいました。

 立原透耶さんの『ひとり百物語』に続いて、フクザワ版「ひとり百物語」を重厚かつ端正に達成した『黒い百物語 叫び』。
 幽霊(怖い本/「超」怖い話)とも狂人(東京伝説)とも異なる不穏な新境地を鮮やかに拓いた『コメカミ草紙 串刺し』。
 怪談実話というジャンルの最尖端を如実に体感したい向きは、どちらも必読ですぞ!






投稿者 東 雅夫 : 2009年08月01日 05:48 | コメント (0) | トラックバック (0)

晩夏の夜のお愉しみ

 情報解禁との連絡をいただいたので、告知いたします。
 NHKのBS2で「最恐!怪談夜話」と銘打つ特別番組が、8月22日(土)深夜23:00から24:29まで、なんと約一時間半の長丁場で放送されます。
 番組詳細は、下記のとおり。

【放送日】8月22日(土)23時00分―24時29分
【放送枠】NHK BS2
【出演者】(司会)佐野史郎・荒俣宏・中川緑(アナウンサー)
(怪談語り部)つまみ枝豆・中澤裕子・安曇潤平・加門七海・中山市朗・東雅夫
【内容】“怪談の真髄は語りにあり。”
 6人の恐怖の語り部が90分間エンドレスで
 ご自慢の最恐怪談を次々と披露する前代未聞の怪談会!
 鳥肌が立つこと間違いなしの恐怖の夜会へ、ご招待!
【番組紹介サイト】http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=VckXNhzk&g=3

 ……というわけで、荒俣宏さんと佐野史郎さんという怪奇幻想ジャンルの偉大な兄貴分お二人を前にして、芸能界と文芸界の語り部たちが、とっておきの怪談実話を披露するという趣向です。企画立案や人選を担当されたのは、東阪企画のYさん――中山市朗さんのブログをご覧の方ならば、ああ、あの! と膝を叩かれることでしょう。

 小生の役どころは他の皆さんとはやや異なっておりまして、怪談研究家/怪談雑誌編集長のスタンスから、往年の文豪にまつわる怪談話などを紹介する……ということのようです。とはいえ、まだ収録前なので、実際にどういう展開になるのかは分かりませんが(笑)。
 ちなみに去年のこの時期にも、NHKラジオで、佐野さんや一龍斎貞水師匠と怪談特番を御一緒させていただきましたが、つくづく一年が経つのは早いものよと思いますなあ、ハイ。

投稿者 東 雅夫 : 2009年08月01日 04:31 | コメント (0) | トラックバック (0)