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鏡花の新春、美の競演

 このところ何故かやたらと鏡花づいている(笑)当サイトですが、折しも年末年始にかけて全国各地の美術館で、鰭崎英朋、小村雪岱、鏑木清方という鏡花ゆかりの絵師たちの展覧会が開催中です(詳細については各美術館のホームページを御参照ください)。
 また、すでに紹介しましたとおり、金沢の泉鏡花記念館では「幽霊と怪談の展覧会――湯宿の怪」も開催中。
 年の始めに、鏡花世界の美と妖気を具現したアーティストたちの精華を堪能できるとは、こいつは春から縁起が良いわいなぁ!

鰭崎英朋展(弥生美術館)
2010年1月3日→3月28日
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
※生誕130年を記念して開かれる初の本格的な回顧展。とりわけ初公開となる絶品「幽霊」は怪談好き必見!






▲国書刊行会から初の画集も同時出版。また『百物語怪談会』にも英朋えがく艶冶な挿絵の数々が復刻収録されています。

小村雪岱とその時代(埼玉県立近代美術館)
2009年12月15日→2010年2月14日
http://www.momas.jp/3.htm
※鏡花に殉じたといっても過言ではない繊細優美な「昭和の春信」雪岱の精髄を一堂に。小生自身、一、二をあらそうくらい大好きな画家です。






▲雪岱の文業を収めた『日本橋檜物町』は不朽の名著。また『鏡花百物語集』所収の「幽霊と怪談の座談会」では、雪岱による鬼気せまる挿絵を史上初復刻!

清方ノスタルジア(サントリー美術館)
2009年11月18日→2010年1月11日
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol06/index.html
※珍しい人魚図の逸品「妖魚」や「三遊亭圓朝像」などの名品を「ノスタルジア」をキイワードに展示。

清方の正月(鏑木清方記念美術館)
2009年12月22日→2010年1月24日
http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/exhibition/index.html
※清方作品に取材した押絵羽子板や初春にちなんだ作品を展示。鎌倉小町通り裏の閑静な住宅地にひっそりとたたずむ同館自体が、実によい雰囲気ですぞ。


幽霊と怪談の展覧会2(泉鏡花記念館)
前期「湯宿の怪」2009年12月12日→2010年2月28日
後期「金沢奇譚」2010年3月3日→5月30日
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ikkinen/kikaku/index.htm
※滅多に現物にお目にかかる機会のない、あの『怪談会』原本(鰭崎英朋装幀)も展示されています。



▲鏡花の温泉怪談といえば、まずは「眉かくしの霊」から。

投稿者 東 雅夫 : 2010年01月06日 01:56

コメント

英朋展の幽霊図(大正3年夏製作)は、大正3年7月の画博堂で開催された怪談会と同時に行われた、化け物の絵の展覧会のために製作されたものでないでしょうか。

文藝怪談実話の怪談が生む怪談(鈴木鼓村)の記述を読んで、そう思いました。

投稿者 小池 光雄 : 2010年01月16日 07:48