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2010年02月20日
『怪談実話系3』見本出来!ちょいと遅くなりましたが、御紹介。

呼び寄せられていたそうです(笑)。
実力派執筆陣10名が拓く、怪談実話の更なる進化形。
同時遭遇した怪異を4作家が競作する史上初の試み、
あの稲川怪談に京極夏彦が挑む注目のコラボ企画など、
新たな趣向を満載。未知なる恐怖が、あなたを襲う!?
……ということで、やはり今回最大の目玉は、加門七海、立原透耶、伊藤三巳華の怪談三姉妹に宇佐美まことが加わった4作家(別称を「シスターズ+」とも)競作企画でしょう。
怪談イベント後の打ち上げ宿泊という、きわめて特殊な状況だからこそ実現した――とはいえ、だからといって、そうそう都合良く派手な怪異に見舞われる機会も珍しいわけで(笑)、その意味でも世界怪談文芸史上初、千載一遇空前絶後の企画と申せましょう。
4人の作家たちには、それぞれの記憶と印象にもとづいて自由に書いていただき、あえて相互の記述に整合性を求めるような作業はしておりません。
そのため細部には色々な食い違いとか認識の相違もあるのですが、そこが逆に、事態のリアリティを裏打ちしているように思います。
怪談実話というジャンルに関心をお持ちの方、また、蒐集・執筆に志す方々には、とても参考になる企画だと確信しておりますので、ぜひ御注目ください。

▲漫画も入ったクロスメディアでおおくりします!(笑)
三巳華アレンジによる三姉妹が大活躍だ!
シスターズ+ばかりではありません。他にも注目作が目白押し。
京極夏彦「先輩の話」は、『幽』第12号の稲川淳二スペシャルから派生したともいうべき異色作。イナジュン的語りの世界を絶妙に再現しつつ、怪異を語るという行為の本質へと肉迫する、京極流文体マジックの至芸を御堪能ください。
岩井志麻子「実はこれ、すべて一人の女の話です。」は、ハッと気がつけば何故かシリーズ化されている(笑)シマコ姐さんのリアルホラー実話の最新報告。『怪談実話系2』でも予告されていた件の続報ですが、まさか、これほど〇〇が××なシャレにならない話だったとは……凄すぎます怖すぎます。
他にも〈実話系〉シリーズ初見参となる、林譲治、松村進吉、水沫流人の清新にして意欲あふれる力作(過激な問題作も!?)群、すでに風格すら感じさせる安曇潤平「霧幻魍魎」……帯の謳い文句にもあるとおり、怪談実話の新たな扉を開く一巻となりました。
なお、ビーケーワン予約特典として、シスターズの末娘・伊藤三巳華への特別インタビューが配信されます。ふるっての御予約をお待ち申しあげております。

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▲公式表記は『怪談実話系3』ですが、ビーケーワンで検索する際は、
「怪談実話系 3」と、数字の前にブランクを入れないと
エラーになりますので御注意ください!
投稿者 東 雅夫 : 2010年02月20日 15:59 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月14日
「東雅夫のイチオシ棚」 更新ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
ウワサの『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』が遂に入荷。同じ荒蝦夷から刊行の
『山田野理夫 東北怪談全集』も予約開始。どちらも素敵な購入者特典つきです!
『幽談』に続く京極夏彦の注目作『冥談』、
加門七海が子供たちに恐怖のいろはを説く『「怖い」が好き!』、発売が楽しみです。
文庫では、文学通をうならせるちくま文庫からの2点
種村季弘『魔術的リアリズム』、今泉文子編訳『ドイツ幻想小説傑作選』がオススメです。

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投稿者 coolmint : 2010年02月14日 17:10 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月13日
『山田野理夫 東北怪談全集』予約開始!そして荒蝦夷の「みちのく怪談」祭りは、まだまだ続くのだ(笑)。
昨年『幽』と『怪談実話系2』で怪談界に再臨を果たした山田野理夫翁の全怪談集の中から、東北を舞台とする話を集大成するという画期的な一巻『山田野理夫 東北怪談全集』が、3月15日に刊行されます。
不肖ワタクシ、巻末の解説を担当させていただきました。
しかも、ビーケーワンでの予約特典として、以前『舞台評論』に掲載された小生のインタビュー「怪奇幻想文学の源流」をもとに大幅増補改訂予定の「みちのくの幻想と怪奇(仮)」が配信されるとのこと。自分の著書でもないのに特典に起用していただいてなんだか恐縮ですが、光栄でもあります。
山田野理夫の怪談世界を知らない若い世代の皆さんにも、必ずや清新な衝撃を与えるだろう一冊です。ふるっての御購読をお願い申しあげます。

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投稿者 東 雅夫 : 2010年02月13日 18:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
杉村顕道怪談全集!当ブログでも、かねてより御紹介してきた『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』が、ついに完成しました!

早速ページを繰って、感嘆三嘆。
あえて作品の重複をいとわず、顕道の彫心鏤骨の跡を再現した編集方針。
巻末に収録された、次女・翠さんのロング・インタビュー「父・顕道を語る」のただならぬ充実ぶり。
そこに垣間見られる、杉村顕道の人間味と怪談愛の諸相。
そして、顕道怪談発見の瞬間がまことに興趣深く綴られた、紀田順一郎先生による解説「杉村顕道の《発見》」。

▲「父・顕道を語る」には、翠さん秘蔵の貴重な写真や、
土方さんが所縁の地で撮影した参考写真が多数収録されている。
作り手の目配りが細部にまで行き届いた、素晴らしい復刊となりました。
企画・編集・制作のほとんどを、ほぼ単独で遂行された荒蝦夷の土方正志さんに、怪談愛好家のひとりとして、心からなる感謝と賞賛の念を捧げたいと思います。
また、小生や北原尚彦さんなど、ネットを通じての好事家の連携が本作りに活かされたことも、非常に嬉しく思います。
おりしも出版業界激変のさなか、それでも書物を愛し文藝を愛する我々に何がなしえるのか――いろいろな可能性と手応えを感じさせてくれる、これはひとつの「事件」です。

▲早速「みちのく怪談」のキャッチを使っていただきました(笑)。
やってくれるぜ、土方さん!
冬の終わり、浅き春の宵、心静かにひもとくにふさわしい一巻です。
ひとりでも多くの読者が、知られざる顕道怪談の醍醐味に触れてくださることを願ってやみません。

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▲ビーケーワンでは特典付きで販売中
投稿者 東 雅夫 : 2010年02月13日 16:27 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月12日
2009年の怪奇幻想文学書マイ・ベスト10 毎年恒例の早川書房版『SFが読みたい! 2010年版』が届きました。
小生は例によって、国内篇・海外篇の「マイ・ベスト5」に登板しております。
これまた例によって、国内海外とも、まったくSFではない怪奇幻想文学のベスト5であります(笑)。

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『日本幻想作家事典』を挙げてくださった方が何人もいらして、ありがたいやら、恐縮するやら。
また、小生はパスした「ゼロ年代SF マイ・ベスト10」で、中村融さんが『妖怪文藝』と『日本怪奇小説傑作集』を挙げてくださったことに感激しました。アンソロジストとしても近年めざましい仕事ぶりの中村さんに選んでいただけたという点が、特に嬉しいですな。
そんなこんなで、同書の刊行を記念した発作的ブックフェアをば(笑)。
各書目についてのコメントは、『SFが読みたい!』を御参照ください。
投稿者 東 雅夫 : 2010年02月12日 06:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月11日
こここ、これは……!? いつも『幽』や「てのひら怪談」で、お世話になっている山下昇平画伯から、添付ファイル付きのメールが。
開いてみたら、これ、でしたー!(感涙)

▲どどど、どこかで見たような顔が(笑)。
うーむ、いったいナニゴトが進行しているのであろうか……。
「本体は、しばらくお待ちください」とのことなので、ひとつ気長に、愉しみに完成を待つとしよう。
山下さん、そして何やら巻き込まれてしまったらしい(笑)天野行雄さん、お手数をかけます!

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▲〈妖怪文藝〉全3巻は残部僅少につき、入手お急ぎください!
投稿者 東 雅夫 : 2010年02月11日 00:37 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月07日
村上春樹が訳した怪談実話(!?)本 宮部みゆきの『楽園』および『模倣犯』の怪談/ホラー系副読本として、ぜひ手にとっていただきたい翻訳書がある。
奇しくも『楽園』と同じ文春文庫から発売中のマイケル・ギルモア『心臓を貫かれて』だ。日本でも村上春樹が邦訳して話題になったので、御存知の方も多いだろう。
自ら死刑を切望して処刑された殺人犯ゲイリー・ギルモアの実弟が、自分たちの家族が経てきた壮絶な歴史を回顧して綴ったノンフィクションなのだが、著者自身がかなりのゴシック・ホラー・マニアであるらしく(マイケル曰く――「その当時僕は、本といえばエドガー・アラン・ポーとかブラム・ストーカーとか、そのほかヴィクトリア時代の怪奇小説しか読まなかった」村上春樹訳)、随処に陰惨怪異なエピソードが語られていて興趣尽きない。
いわゆる Family Legend――旧家の歴史にまつわる怪談猟奇談の流れを汲む奇書として、怪談/ホラーの愛好者にも推奨できる好著であると思う。
同書と『模倣犯』『楽園』との因縁については、『楽園』の解説を御参照いただきたく。
ちなみに、いま必要あって平井呈一翁の「西洋ひゅーどろ三夜噺」(1975年8月刊の『牧神』第3号「幽霊奇譚」特集に掲載された、泰西怪談実話紹介の先駆的文献/創元推理文庫版『真夜中の檻』所収)を読みかえしていたら、平井翁は「怪談実話」でも「実話怪談」でも「怪奇実話」でもなく、「幽霊実話」という言葉を用いていることに気がついた。

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投稿者 東 雅夫 : 2010年02月07日 18:43 | コメント (0) | トラックバック (1)
『怪談実話系3』予約特典決定いよいよ2月25日の発売を待つばかりとなった『怪談実話系3』ですが、このほどビーケーワンでの予約・購入特典が決定しました!
今回の「目玉」のひとつである心霊シスターズ(またの名を怪談三姉妹……どっちが正式名称なんだろう)+宇佐美まことによる4作家競作企画にちなみまして、事件の核心を握る女(?)こと三姉妹の末娘・伊藤三巳華さんに、事件当夜の模様&今回の創作秘話を語っていただきます(三姉妹の長女はビーケーワンではおなじみ過ぎ?ですし、次女の立原透耶さんと、たまたま同室したためオソロシイことになった宇佐美さんは共に遠方にお住まいなので、今回は三巳華さんに御登場願った次第です)。
また、せっかくの機会なので、三巳華さん御自身の怪談遍歴の数々や、著作のことなどについても、お話をうかがう予定です。
ふるっての御予約を、お待ち申しあげております。
伊藤三巳華公式ブログ「伊藤三巳華の恐怖新聞2」
http://ameblo.jp/itoumimika/

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投稿者 東 雅夫 : 2010年02月07日 01:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月06日
『楽園』解説縁起 宮部みゆきさんの長篇『楽園』文春文庫版が到着しました。充実の二分冊です。
小生は巻末解説を寄稿しております。

実は『楽園』に関しては、江戸の仇を長崎で……的な(笑)ちょっとした因縁があります。
以前、NHK―BSの週刊ブックレビューの東西ホラー本特集に出演した際、推奨本の一冊に本書を入れていたのですが、収録時間の関係でカットされてしまい、口惜しい思いをしたのでした。
なにせ本書は、あの国民的ベストセラー『模倣犯』の続篇(ただし実際には続篇ではなくスピンオフというべきであり、作者の意図もそちらにあったと思います。この点は解説で詳述しました)という謳い文句で喧伝された作品であり、にもかかわらず、その実態と本質は、ミステリーや犯罪小説よりもむしろ、ホラーやいわゆる Family Legend としての心霊小説の部分にあるわけで、そのあたりの所以を(作中の前畑滋子よろしく!?)テレビを通じて伝えられたら粋だよなあ……と目論んでいたわけですな。
そういう経緯があっただけに、文庫化に際して解説執筆の御指名をいただいたときには、もうガッツポーズで、ありがたく快諾した次第です。
解説に自信作というのも妙ですが(笑)、自信作なので、ぜひとも御高覧のほどを。
作品自体が素晴らしいのは、申すまでもありません。特に怪談系、ホラー系のファンは必読!

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投稿者 東 雅夫 : 2010年02月06日 01:59 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年02月02日
てのひら怪談、トラトラトラ! 「みちのく怪談」に続いては、本家(!?)『てのひら怪談』の話題も。
そう、『てのひら怪談 庚寅』、いよいよ始動です。
庚寅は「こういん」でも「かのえとら」でも、お好みで。略称は……「てのトラ」とか!?

▲金沢の和菓子店・森八でいただいたお年賀の土鈴
斉藤尚美さん@ポプラ社と相談を重ねた結果、今年の「ビーケーワン怪談大賞傑作選」は、2008年(第6回)と2009年(第7回)の2年分の優秀作品を一巻にまとめた、空前のベスト・オブ・ベスト――精選極上版とすることに決定、加門七海さん、福澤徹三さんにも御諒承をいただきました。
これは本シリーズが、単行本ベースから文庫ベースへ移行した際にタイムラグが生じて、どこかで一年分の帳尻を合わせる必要があったための措置ですが、その一方で、より内容の濃い、ハイレベルな作品集を世に問うことが、怪談への関心がかつてなく高まりを見せつつある今だからこそ、何より重要であろうという確信にも発しています。
ブーム到来とみるや粗製濫造に走って、せっかくの好機を台無しにするような愚は避けねばなりません。
発売時期は今のところ、昨年の『己丑』と同じく6月頃を予定していますが、何篇収録するかなどの詳細は、追い追い詰めていきたいと思います。
とりあえず、2年分の各選者のベスト50、すなわち延べにして300篇を、まずは虚心に精読するところから、悩み多き選考作業に着手したいと思います。
熟考する時間をいただきたいので、収録作品が確定するのは、まだかなり先になります。
進行状況については、このブログなどで随時お知らせしていきますので、どうかよろしくお願い申しあげます。
拡がりつづける〈てのひら怪談〉シリーズ

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▲小ぶりで堅牢な手触りと大久保伸子さんデザインによる
卓抜な装幀が魅力の単行本版もオススメだ!
投稿者 東 雅夫 : 2010年02月02日 04:34 | コメント (0) | トラックバック (0)


京極夏彦『冥談』










