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2010年05月20日

「東雅夫のイチオシ棚」更新

ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作『おじゃみ』&『富士子』。
霊感漫画家・伊藤三巳華の話題のコミックエッセイ『視えるんです。』。
半世紀を超える創作活動を経てなお進化し続けるブラッドベリの『永遠の夢』。
好評の『西洋中世奇譚集成』の最新作『聖パトリックの煉獄』も楽しみ。
『図説聖杯伝説』はヨーロッパ伝説に興味のある方必読。
武井博美『ゴシックロマンスとその行方』は、ゴシック小説と建築との関係を追ったユニークな評論。
そして遂に予約開始! 特典も豪華な『てのひら怪談 庚寅』 。






















『てのひら怪談 庚寅』

投稿者 coolmint : 2010年05月20日 11:40 | コメント (0) | トラックバック (0)

『怪談の生まれる場所』擱筆

 このところずっと集中して書き進めていた小生の書き下ろし単行本『怪談の生まれる場所――異説「遠野物語」縁起』が、ようやく完成に漕ぎ着けました。
 400字用紙換算で350枚ほど……『江戸東京 怪談文学散歩』をやや上まわるくらいの分量になります。

 今年は柳田國男の『遠野物語』刊行から100周年ということで、地元の岩手県遠野市では盛大な記念行事が予定されていたり、関連出版物も相次いでおります。
 そういう時流に便乗するつもりは物書き体質的にあまりないのですが(笑)、ただ、相も変わらず『遠野物語』が「日本民俗学の始まりを告げる記念碑的書物」であり、一般には「民話集」とか「伝説集」として理解されている現状に、どうしてもこの節目の年に異議申し立てをしておきたくて、筆を執った次第です。

 だってねえ……『遠野物語』は、どこからどう読んでも、明治後期の遠野地方で語られていたリアルな「お化話」を蒐めた怪談実話集じゃないですか!
 文学的に恐ろしくハイブラウであり、怪談を育んだ地誌や風俗にも目配りが利いていて、しかも具体的な人名・地名が特定できてしまうという、現代のガチな怪談実話本でも恐ろしくて出来ないようなことを平然とやってのけている奇蹟の書物、至高の怪談集が、『遠野物語』だと思うのですね。
 しかも、同書誕生の経緯をつぶさにたどれば、そこには明治後期の文壇を席巻した空前の怪談ルネッサンス、怪談会ブームの驚くべき実態が、ありありと浮かび上がってくるのです。

 もしも柳田國男が日本民俗学の開祖となることなく、文学の道へ、あるいは官僚の道へと向かっていたなら、今日の『遠野物語』の評価は大きく様変わりしていたに違いありません。そして、日本の怪談文芸の歴史も、大きく変わっていたのかも……そうした怪談文芸サイドの視点から、『遠野物語』誕生の経緯と時代的背景を、しつこく探究してみた書物であります。
 発売時期などはこれから詰めていきますので、どうか上梓の暁には、何卒よろしくお願い申しあげます。



投稿者 東 雅夫 : 2010年05月20日 01:47 | コメント (0) | トラックバック (0)

第4回『幽』怪談文学賞受賞作、発売!

 お待たせいたしました。
 第4回『幽』怪談文学賞の短篇部門大賞に輝いた両作品――神狛しずさんの『京都怪談 おじゃみ』と、谷一生さんの『富士子 島の怪談』が、ビーケーワンで24時間出荷となりました。

 ともにハイレベルな短篇部門の激戦を競り勝ち、飛び抜けた個性で選考委員を唸らせた作品です。
 典雅な京都言葉にくるんで、そっと譚の毒を読む者の心に注ぎ込む『おじゃみ』。
 練達の文体で、人情の機微を懐かしくも恐ろしく活写する『富士子』。
 しかも、かたや「京都」、かたや「島嶼」という共通テーマにしたがって書き下ろされており、短篇集としてのまとまり、水準も新人離れしたものがあります。
 いま最も清新な怪談文芸を味わいたい貴方に、絶対推奨の2冊です!






投稿者 東 雅夫 : 2010年05月20日 00:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年05月19日

超訳「山霧記抄」!?

 謎の覆面国文学者・鷹西鉄男先生から、上田秋成の知られざる怪異小説「山霧記抄」超訳版(!?)が到着!
 いやあ、凄い、凄い。
 秋成に、こんな幻の逸品があったとはねえ。
 しかも鷹西先生(だから誰!?)による達意の現代語訳とは。
 『幽』13号の第二特集「201年目の上田秋成」に掲載されます。

 しかし……今度の『幽』は、何だか、とんでもないことになってきましたなあ。
 編集長として、本望でございます。
 関係各位の御高配に、更めて、深く感謝。
 頂戴した原稿の魅力を最大限、誌面に反映させるべく、スタッフ一同、がんばります!
 というわけで明日は、祖父江さんの事務所を、『幽』が占拠だ(笑)。






投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 23:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

『てのひら怪談 庚寅』校了!

 6月初頭の発売へ向けて、本日、『てのひら怪談 庚寅』を校了しました。
 いやあ……花も嵐も乗り越えて、行くぞ、てのひら何処までも!(笑)

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 校了ゲラを前にして、小生の朱字に対する皆さんのお返事を確認しながら、こうして一篇また一篇と読み直しておりますと、今回の『庚寅』のただならぬ充実ぶりが、ひしひしと伝わってきて、何というか粛然たる思いに。
 まあ、当事者がいくら「名作だー、傑作だー」と騒いでも始まらないのですが、今度ばかりは盛大に旗を振って新宿駅前で街宣したいくらいの心境であります。

 そして注目の巻末解説――1巻目の京極夏彦さん、『己丑』の稲川淳二さんに続いて、今回は平山夢明さんから一読感涙ものの凄いヤツを頂戴しました。
 しかも! 解説+αのアッと驚く仕掛けが用意されておりますので、お愉しみに。

 なお、ただいまビーケーワンで本書を御予約いただきますと、第6回・第7回の受賞作家諸氏によるオリジナル書き下ろし競作集をプレゼント!
 ふるっての御予約をお待ち申し上げております。



▲特典付き予約受付中!

投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 21:24 | コメント (0) | トラックバック (0)

視えるんです。発売です!

 さてさて、その百物語でも大活躍だった、怪談シスターズの末娘にして「視える」怪談漫画家・伊藤三巳華さんの単行本『視えるんです。』が、早くも入荷いたしました!
 『幽』の大好評連載「伊藤三巳華の憑々草」を中心に、他誌の掲載作なども収めた、現時点における集大成的な一冊です。

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 通常の幽ブックスの判型ではなく、メディアファクトリーお家芸のコミックエッセイのスタイルでの刊行――版元も気合い入っている模様です(笑)。

 類書と大きく異なるのは、やはり三巳華さんの死者や異界に対するスタンスが、ピッと一本、筋が通っているところでしょう。
 未知なるものへの敬虔な畏怖と共感の念が随処に感じられて、とても好感を抱きました。
 そして、逞しきプロ根性。中学生時代の「初体験」を怪談漫画に描いちまった作家は、おそらく日本怪談史上、初ではないでしょうか(笑)。
 ぜひ、多くの皆さんに読んでいただきたい、文句なしのイチオシ作品です!




<おまけ> ビーケーワン辻より
『怪談実話系3』刊行記念! 「伊藤三巳華×東雅夫」対談
http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2010/03/post_1811.php
の収録の際に撮影された三巳華さんの美しい写真の数々です。
『視えるんです。』の刊行を記念し、全て公開しちゃいます!(写真=冨永智子)

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投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 20:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

女たちの百物語、開催

 ……というわけで、時刻も夜7時をまわると、三々五々、参加者の皆さんが参集を始めました。
 会場は、歴史を感じさせる旅館地下の大広間。他には洗面所があるだけ、という限定された空間が、結界を設えるにはもってこい、ということで、選ばれたのでした。
 今宵参集されたのは(以下50音順)――伊藤三巳華、岩井志麻子、宇佐美まこと、勝山海百合、神狛しず、加門七海、宍戸レイ、立原透耶、長島槇子、三輪チサという『幽』が誇る女性怪談実話の精鋭たち。
 さらには沈黙の立会人として京極夏彦さん、担当ライターとして門賀美央子さんも臨席。
 実行部隊の編集Rとμが着々と準備を調え、吸血キッシーとデスメタルSもスタンバイして、いよいよ「儀式」のスタートです。
 まずは皆さんの携帯電話等の通信機器を、用意された封筒に入れて、御自分の手で封印していただきました。
 8時半を過ぎた頃合い、会主を務める小生の開会宣言で、いよいよ百物語怪談会が開始されました。

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▲会場はこんな感じ。ただいま準備中。

 えんえん9時間余に及んだ迫真の百物語怪談会の模様については、『幽』次号の第一特集を是非ともご覧いただきたく!
 さるにても、総ての参加者が順繰りに、一糸の乱れもなく、全99話を語り継いだ百物語というものは、小生、生まれて初めての体験でありました。
 まことに美しくも恐ろしい展開――まさに「女たちの百物語」の名に恥じない、ハイレベルな集いとなったのでありました。
 一部の参加者の方々のツイッターなどを拝見しておりますと、立入禁止にもかかわらず、何故か襖の間から覗き見していたモノがあったとかなかったとか……。
 とにもかくにも、長丁場におつきあいくださいました総ての関係各位に、篤く御礼を申し上げます。

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▲参加者全員+αによる記念撮影。迫力ありますなあ。

 この百物語の模様は、『幽』第13号の第一特集に、きわめつきの一人一話を掲載の後、追って単行本として刊行を予定しておりますので、御期待ください。
 個人的には13年前の『文藝百物語』に優るとも劣らない内容になったと感じております。
 なにより生粋の怪談作家、それも女性ばかりで、これだけの顔ぶれが揃うようになったということに、感慨を催しました。よよよよよ。






投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 20:07 | コメント (0) | トラックバック (0)

躑躅迷宮から百物語魔界へ

 『幽』次号の第一特集が「女たちの百物語」なので、いつもの怪談巡礼団も、会場となった本郷、根津界隈の怪しいスポットを散策することに。

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 根津神社(別に神社そのものは怪しくないですが、念為)に足を向けたら、連休序盤と好天が重なってか、物凄い人の波!
 皆さん、お目当ては、境内を見下ろす形で広がる躑躅園の模様です。

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 泉鏡花の初期傑作「龍潭譚」を思わせる光景ですなあ……。
 ふと思ったんだが、これってもしや元は富士塚だったのかしらん!?

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 そして一行は、今宵の会場となる某旅館へ到着……。(つづく)



▲今すぐ「龍潭譚」を読むなら、本書がベスト。
亡き川村二郎入魂編纂の名作アンソロジーです。

投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 11:56 | コメント (0) | トラックバック (0)

飴村行トークショー!

 先頃、『粘膜蜥蜴』で第63回日本推理作家協会賞を受賞した飴村行さんのトーク・イベントが開催されます。
 当日は期待の新刊『粘膜兄弟』(角川ホラー文庫)のサイン会もある模様。

【日時】5月27日(木)午後7時より
【場所】青山ブックセンター六本木店
【参加方法】青山ブックセンター六本木店の店頭もしくはお電話にて、参加受付をいたします。
【受付開始日】5月20日(木)10:00より
【電話予約&お問い合わせ電話】青山ブックセンター六本木店 03-3479-0479
【受付時間】月から土・祝10:00から翌朝5:00/日10:00から22:00
 ※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意ください。
 ※詳しくは http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201005/_vol2_527.html

 残念ながら小生は、当日京都取材のため見物に行けませんが、首都圏にお住まいでお時間のある方はぜひ!



▲祝、推協賞受賞!




▲飴村さんの「糜爛性の楽園」に囂々たる反響が!

投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 11:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

『突飛なるものの歴史』完全版

 高遠弘美さんから御訳書『突飛なるものの歴史』(ロミ著・平凡社)を頂戴する。
 澁澤龍彦・種村季弘らに絶大な影響を与えた奇書の、待望ひさしい完訳版である。
 周到なる訳文のみならず懇切な訳者解説にも、本書とロミと、そして亡き種村夫妻への敬愛の念がみなぎっており、心打たれる。

 しかるに。本書『突飛なるものの歴史』には、解説者名の「種村季弘」を「穂村秀弘」と空前の大誤植した目次ページをはじめ、思わず首をかしげたくなる杜撰なミスが目につく。
 聞けば、訳者の高遠さんは何故か最終ゲラをチェックさせてもらえなかったのだとか……なんとも不可解な突飛なる編集ぶりといわざるをえない。

 そうした別の意味合いでも、本書『突飛なるものの歴史』は、著者や訳者のまったく与り知らぬ処で一種の奇書と化したと申せよう。
 うっかり逆版で印刷された記念切手や紙幣の類が、後にコレクターの間で高値を呼ぶがごとく、本書の初版も遠からずレア・アイテムになることは必定(笑)。
 よって、お買い求めは、くれぐれもお早めに!



投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 10:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

『望星』で『遠野物語』特集

 東海大学の東海教育研究所から発行されている月刊誌『望星』6月号が到着しました。

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 特集「100年の遠野物語」に登板しております。
 題して「“名作”誕生と、それぞれの〈遠野物語〉――怪談趣味で繋がった佐々木喜善、柳田國男、水野葉舟」。
 民俗学方面からは石を投げつけられそうな(!?)挑発的内容を(だって怪談なんだもん!)、快く掲載してくださった『望星』ならびに荒蝦夷編集部の皆さまに感謝。

 特集巻頭の山折哲雄先生と赤坂憲雄さんの対談「百周年に読む文学としての『遠野物語』」、小生の談話をまとめてくださったルポライター山川徹さんの「“伝承のふるさと”で暮らす人々」も必読ですぞ。
 これで税込価格580円は、今どきお値打ちかと(笑)。

投稿者 東 雅夫 : 2010年05月19日 10:25 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年05月06日

日経新聞で「戦後日本怪談史」連載開始

 本日5月6日から、毎週木曜日の「日本経済新聞」夕刊文化面で、小生の「戦後日本怪談史」という連載が始まります。
 6日、13日、20日、27日の全4回で、毎回、怪談やホラーで社会現象を巻き起こした作家と作品を取りあげ、その背後に流れる戦後怪談文化の水脈を、一般読者向けに解説する……という趣旨の連載です。
 怪談文芸普及の一助となれば本望であります(笑)。
 第1回は、ただいま朝の連続テレビ小説でも話題騒然(!?)の水木しげる御大を取りあげております。
 御関心ある向きは、ぜひとも御高覧を賜りたく(ウェブ版にも掲載されるようです)。


投稿者 東 雅夫 : 2010年05月06日 09:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年05月01日

『歪み真珠』特典配信について

 非常に好調な売れ行きを持続しております山尾悠子『歪み真珠』ですが、4月末を予定しておりました特典の配信が、配信ツールの不調によりまして遅れております。
 連休明けには配信される見込みですので、今しばらく、お待ちくださいませ。

 山尾さんからは、とっくの昔に(←ココとても重要)、なんとなんと400字用紙換算で18枚近い書き下ろし大作(!?)エッセイ「歪み真珠の話」が到着しております。
 しかも、書き下ろしとは別に、「チキン嬢の家」という単行本未収録エッセイ(1980年にインテリア雑誌「ふたりの部屋」に掲載)まで付録についているという、超絶至れり尽くせりな特典なのです!(感激)

 お待たせする甲斐は十二分にある内容ですので、どうか今しばらくの御猶予を、お願い申しあげます。



投稿者 東 雅夫 : 2010年05月01日 13:07 | コメント (0) | トラックバック (0)