« 2010年07月
| メイン | 2010年09月 »

2010年08月31日

好調御礼

 本日のビーケーワン売り上げランキング(8/30分)で、拙著『遠野物語と怪談の時代』が、総合第10位にランクインしているのを知って、驚愕しました。
 なにしろ拙著より上位にいるのは、サンデル先生だの、ときメモだの、スマップだの、気持ちのいいセックスだのですよ……ねえ?(笑)
 お世辞にも一般向けとは云いがたい、非常に限定されたテーマを追究している拙著がベストテンに食い込めたのは、ひとえに拙著を御購読くださいました皆さまのおかけです。
 心より御礼を申しあげます。ありがとうございました。


 ちなみに予約ランキングの5位には、小生監修『女たちの百物語』(メディアファクトリー)が早くもランクイン。
 『幽』最新号の巻頭特集で一部を御紹介した、岩井志麻子さんや怪談シスターズら女性怪談作家10名による百物語怪談会ドキュメントの単行本であります。
 こちらも拙著ともども、何卒よろしくお願いいたします。



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月31日 21:53 | コメント (0) | トラックバック (0)

〈みちのく怪談〉読者の集い

 さてさて、金沢で怪気炎を上げた翌週は、今度はみちのく仙台が、怪談で盛り上がる!?
 大反響をいただいております〈みちのく怪談プロジェクト〉に、さらなる弾みをつけるためのイベントが、下記のとおり、仙台文学館で開催されます。

〈みちのく怪談プロジェクト〉読者の集い

 「東北学」を提唱する民俗学者・赤坂憲雄氏と、『遠野物語』を怪談文芸として読み解く東雅夫氏が、〈みちのく〉をキーワードに東北の怪異譚を語り、
 仙台ゆかりの杉村顕道・山田野理夫・只野真葛の作品を、石垣のり子アナウンサー(エフエム仙台)が朗読。
 そして山形県大蔵村〈生命舞踏研究館〉を主宰する森繁哉氏の舞踏や映像も、合わせてお楽しみいただく予定です!(黒木あるじによる映像作品の披露も!?)
 残暑厳しい秋の宵、少し怖くて、とても懐かしい東北怪談の世界をお届けします!

【日時】2010年9月25日(土)18:30―20:30
【会場】仙台文学館・野外石舞台 ※雨天の場合は文学館内に会場を変更
 仙台市青葉区北根2-7-1
【主催】荒蝦夷
 TEL&FAX 022-298-8455
 E-mail araemishi@nifty.com
【共催】東北怪談同盟【協力】仙台文学館
 ※詳しくは下記サイトを御参照ください。
 http://homepage2.nifty.com/araemishi/

 仙台郊外の緑濃い地域に位置する仙台文学館の、趣ある屋外施設で催される怪談の夕べ――杜の都の秋の一夜にふさわしいイベントではないですか!

 このイベント、入場方法がちょいと変わっていて、荒蝦夷刊行のみちのく怪談本(+拙著『遠野物語と怪談の時代』も!)を購入した方は、本を持参すれば無料で参加できるというもの。すでにビーケーワンで拙著を購入された方は無料で入れますぞ!(笑)
 定員50名とのことなので、予約申し込みはお早めに。






投稿者 東 雅夫 : 2010年08月31日 18:02 | コメント (0) | トラックバック (0)

怪談ノ宴 in 金沢

 そもそものきっかけは、「かなざわ映画の会」代表の小野寺生哉さんから小生のもとに、筑摩書房さん経由で問い合わせのメールを頂戴したことに始まります。
 小生編の『文豪怪談傑作選・特別篇 文藝怪談実話』の巻頭に収録されている山下清「ぼくのお化け」の絵を、今年のカナザワ映画祭のポスターに使用したいのだが、原画の所在が御遺族にも分からず困っている、ついては掲載初出誌を拝借できまいか……という主旨でした。
 よりによってあのプリティーなお化け絵に着目されるとは、お目が高い!(笑)と嬉しくなって即座に快諾、と同時に、そこから今回の『幽』イベント企画が動きだしたのでした。


「怪談ノ宴 2010 in 金沢」
【出演】波津彬子、京極夏彦、平山夢明、福澤徹三、中山市朗、東雅夫
【日時】2010年9月19日(日)開場 22:00/開演 23:00/閉演 04:00(予定)
【会場】長久寺
 石川県金沢市寺町5の2の20
【チケット】前売 3800円(税込)/当日 4000円(税込)
 ※詳しくは下記サイトを御参照ください。
 http://www.mf-davinci.com/yoo/index.php

 会場となる長久寺さんは、寺町寺院群の中にある古刹で、しかも『幽』第4号「泉鏡花」特集の座談会で、金沢在住の漫画家・波津彬子さんが言及されている心霊スポット「W坂」の崖上に位置するという願ってもないロケーション!
 そこの本堂で、深夜から早暁にかけて怪談に興じようというのですから……お化け好き諸賢には堪えられないイベントではないでしょうか。
 第一部には、その波津さんもゲストで加わり、京極夏彦さんや小生とともに、地元金沢の怪談を語っていただきます。



▲『幽』掲載作も含む魅惑のセレクション。

 さらに。
 京極さんの多大な御高配によりまして、下記の仰天企画が実現されました!

『怪談仕事人2010 霊障無用』(監督・脚本/京極夏彦)特別上映
 『幽』に集う怪談作家たちが多数出演する抱腹絶倒のパロディ怪談寸劇!
 【出演】伊藤三巳華、加門七海、立原透耶、平山夢明、福澤徹三、京極夏彦、黒史郎、
  綾辻行人、岩井志麻子、安曇潤平、長島槇子、勝山海百合、宍戸レイ、横里隆、東雅夫ほか
 【監督・脚本・編集・演出】京極夏彦
 【撮影】山田誠二
 【企画】編集R@怪談専門誌『幽』編集部

 このほか、京極夏彦氏による投稿怪談優秀作の「朗読」。
 平山夢明氏と福澤徹三氏の地獄兄弟を中心にした「トークショー」。
 中山市朗氏を囲んで、参加者の皆さんの飛び入り怪談を募る「金沢怪談夜話」。
 ……等々、『幽』初の終夜イベントにふさわしい企画を準備中。
 そして、アッと驚く飛び入りゲストが参戦の可能性も!?
 同じ日の夕刻に「カナザワ映画祭」の企画として開催される怪談系トークイベントや上映も含めて、まさに怪談漬けの一日となること請け合いであります。
 泉鏡花や室生犀星ゆかりの幻妖の古都金沢で、怪談に浸りきる得がたい体験を、貴方も経験してみませんか?
 ふるっての御参加をお待ち申しあげております(信頼すべき筋の情報によりますと、チケットのお買い求めは早めが吉とか!?)。



▲金沢怪談散策には必携の一冊!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月31日 17:03 | コメント (0) | トラックバック (0)

カナザワ映画祭〈世界怪談大会〉

 さて、今秋最注目のイベントというべきが、9月17日(金)から24日(金)までの一週間、古都金沢を舞台に開催される「カナザワ映画祭2010」でしょう。
 今回は「世界怪談大会」と銘打たれ、あの『シェラ・デ・コブレの幽霊』や『クトゥルーの呼び声』をはじめとする、ワールドワイドな怪談ホラー映画の名作怪作珍作の数々が上映されるのです。

kzeigasaipf.jpg
▲映画祭パンフレットも充実の出来映え!

 そして会期前半の18日から20日の連休中には、下記をはじめとする注目のトークショーも!

9/18(土)20:10―21:40 稲生平太郎vs高橋洋「オカルト対談」
9/19(日)18:10―19:40 小池壮彦「怪奇映像講義」(聞き手・東雅夫)
9/19(日)20:20―21:50 中山市朗vs福澤徹三vs東雅夫「怪談鼎談」
9/20(月)13:50―15:20 平山夢明vs宇多丸vs高橋ヨシキ「バトルトーク2010」

 イベントの詳細、観覧チケットの購入方法などは、下記の公式サイトを御参照ください。
 http://www.eiganokai.com/event/filmfes2010/intro.html
 (同時開催される『幽』のイベント「怪談ノ宴」とは、主催が異なりますので御注意ください!)

 映画祭そのもののマニアックさもさることながら、トークイベントの顔ぶれがまた壮絶というか画期的というべきか。
 これだけの顔ぶれが金沢に集結するのならば、今年の『幽』イベントも、このさい金沢で開催すればいいじゃん!(笑)と思い立ち、次に御案内する「怪談ノ宴 in 金沢」(9月19日深夜11時より開催)を企画することになった次第です。
 さあ、ホラー映画ファンも怪談文芸ファンも、こぞって金沢に集結すべし!



▲これは怪談実話史に残る名著だと思います。



▲最近某所で話題騒然の一冊。



▲映画祭の予習に最適?

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月31日 16:16 | コメント (1) | トラックバック (0)

高寺解体新書まもなく開催!

 怒濤のテレビ放映月間だった8月も今日で終わり。
 明日からは、これまた怒濤のイベント・講演月間の幕が開きます……。
 開催順に御紹介して参りますので、ふるっての御参加・御来場をお待ち申しあげております!

 まずは、あの『仮面ライダー響鬼』や放送中の『大魔神カノン』のプロデューサーとしておなじみな高寺重徳さんの総てが語られる(!?)画期的なトーク・イベントが、鈴村展弘監督の肝煎りで下記のとおり開催されます。

高寺解体新書
【日時】2010.09.04(土)開場 12:00/開演 12:30
【会場】東京・内幸町 千代田区立内幸町ホール
【出演者】高寺重徳、鈴村展弘、里久鳴祐果、伊藤慎ほか
※カンフェティにて発売。前売 4000円/当日 4500円
※詳しくは→http://bellup.web.fc2.com

 あろうことか小生も、高寺さんから直々にお声がけをいただき、おしまいのほうのコーナーに出演させていただくことになりました(緊張)。
 小生はさておくとして、当日参集するゲスト陣は、歴代の高寺作品に参加された俳優さん声優さん制作スタッフその他、とても豪華なメンバーです。
 『響鬼探究』の愛読者は、必見かと。よろしくお願いいたします。

 ……と、ここまで書いたところで喫茶店のBGMに「パッヒェルベルのカノン」が!(笑)









投稿者 東 雅夫 : 2010年08月31日 13:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月29日

「東雅夫のイチオシ棚」 更新

ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
「ファンタジー」的なるものをめぐる力作評論、一柳 廣孝・吉田 司雄編著『闇のファンタジー』。
大正時代の東京を舞台とした怪奇幻想譚、朱川 湊人著『鏡の偽乙女』。
予約を開始したアイテムの中で要注目なのが
書き下ろしの「自作解説」、単行本初収録のエッセイを収めた『山尾悠子自選短篇集(仮)』。
10人の女性怪談作家による妖かしの宴『女たちの百物語』。
英国各地に伝わる幽霊譚&幽霊名所をご紹介ピーター・アンダーウッド著『英国幽霊案内』。
寮美千子の哀切な怪談小説『雪姫』。






『山尾悠子自選短篇集(仮)』



東雅夫監修『女たちの百物語』



ピーター・アンダーウッド著/南條竹則訳『英国幽霊案内』



寮美千子『雪姫 遠野おしらさま迷宮』


投稿者 coolmint : 2010年08月29日 16:11 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月27日

いよいよ本日!

 寮美千子さんと小生の遠野をめぐるW新刊発売に合わせたトークショー at ジュンク堂新宿店。
 いよいよ本日27日の夜7:00からに迫りました。
 進行が遅れていた寮さんの新刊も、何とか当日の先行販売が間に合うようで何よりです(笑)。小生、帯に推薦文を寄稿しております。
 まだ席に若干の余裕があるようですので、お時間・御都合のゆるす皆さま、ふるっての御来場をお待ち申しあげております。

 ただいま、会場で配布する資料を作成中!
 御来場記念品として、『幽』特製クリアファイル(定価300円でウェブ幽で販売中)を先着50名様にプレゼントいたします!

夏も涼しくなる!? 遠野の怪談・奇譚・冒険あれこれ

東雅夫(『遠野物語と怪談の時代』角川学芸出版刊)×寮美千子(『雪姫(ゆき)/遠野おしらさま迷宮』兼六館出版刊)

柳田國男『遠野物語』百周年の今年、偶然にもかの地に吸い寄せられたかのように
遠野と『遠野物語』を題材にした作品を発表した二人の、背筋も凍る? トーク・バトル。

日  時  2010年8月27日(金)19:00より
場  所  ジュンク堂 新宿店 8Fカフェ
入 場 料  1,000円(1ドリンク付き)
定  員  50名
予約受付は7Fレジカウンターにて、また電話ご予約も承ります。
ジュンク堂書店 新宿店 TEL 03-5363-1300
※詳しくは→http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk-shinjyuku.html



▲寮さんの『雪姫』も予約受付中です!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月27日 13:50 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月24日

【ホラーな作家たち】第4回 神狛しず

東雅夫イチオシの、話題と期待の作家たちに、
人生や好きな本を語っていただく新コーナー【ホラーな作家たち】。
第4回は、
第4回『幽』怪談文学賞短編賞を受賞された神狛しずさんです。



 みなさま如何お過ごしですか? 魔都・京都に暮らす駆け出し作家の神狛しずです。
 今回、好きな本・影響を受けた本を紹介させていただけるということで、自他共に認める「獣好き」元図書館司書による、思い切り偏執的読書案内+京都案内をさせていただきたく思います。お子様の読書感想文本選びにもお役立てくださいませ。

 まず、私を獣好きへと導いたバイブル『オオカミ王ロボ』です。齢7歳にしてロボの聡明さ、気高さ、貫く愛の深さに打たれました。E.T.シートンによる『シートン動物記』には、獣たちの嘘やごまかしのない生命の営みが鮮やかに描かれています。周囲を見ても、愛想笑いと口先ばかりのいい加減な大人ばかり……と、ヒネていた子どもが出会ってしまった一冊。初恋の君はロボと言っても過言ではありません。




 
 でも、少年少女向きの本でしょ? と手に取るのをためらわれている方、文庫にもなっていますので是非。




 さて、これ以来私の読書傾向は極端に偏っていくこととなります。

 とにかく動物を主人公にした話にしか興味がわきません。
 読書感想文はこれで書きました。ボイ・ロルンゼンの『のどか森の動物会議』です。さあたいへん! マグヌス村長(人間)が森の木を伐採して金もうけをしようとしています。どうする動物たち……ということで、環境破壊に対する人間への戒めを子どもにわかりやすく楽しく描いています。いいぞ、人間なんてこてんぱんにやっちまえ!と、人間不信に拍車がかかる10歳の夏。




 
 言わずと知れたシャーロックホームズシリーズ最高傑作『バスカビル家の犬』です。私が手にしたものはタイトルが『バスカビル家の魔の犬』となっていたと記憶しています。このタイトルに逆らえようか? 魔犬の正体がムニャムニャ…
(ここは言ってはいけませんね)だろうがいいのです。ひとえにタイトルの勝利です。



 面白かったのでコナン・ドイルの他の作品や江戸川乱歩の『怪人20面相』シリーズ、E.W.ヒルディックの『マガーク探偵団』シリーズも好きになりました。獣が取り持ったミステリーとの縁。

 ホームズはその後、宮崎駿監督のアニメにもなりましたね。登場人物が全部わんこ! という獣好きにはたまらない作品です。調べてみると来年発売予定というDVDBOXが。予約してしまいそうです。



 「動物は人間のようなふるまいはしない」と言ったうさぎがいます。「戦わねばならぬときは戦う。殺さねばならぬときは殺さなくてはならぬ。だが、すわったままで知恵を働かせ、他の生きものを殺したりけがをさせたりする方法を工夫したりはしない。動物には尊厳と動物性がある」これはリチャード・アダムズ著、安住の地を求めるうさぎたちの過酷な旅を描いた『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』の一説です。
 小学校高学年―中学生位の何となくダレている子どもたちよ、ただ「生きる」ということの尊さを学んでほしい。そして、群れのリーダーとは、統率力とは何ぞや? 人の上に立つ方にも読んでいただきたい。ヘイズルに惚れます。






 考えることに疲れたら、細密な絵で描かれた『へんな生きもの』たちをご覧ください。
 でも、へんだとか気持ち悪いだとか決めたのは人間の勝手。向こうから見れば人間の方がグロテスクでへんに見えるんだろうな。そう思って開くと楽しい早川いくをさんの本。






 ロバート・ハインラインやフィリップ.K.ディック、フレデリック・ブラウン等のSFもおすすめです。
 ご紹介しますのはオースン・スコット・カードの短編集『無伴奏ソナタ』です。哲学、宗教、ホラーっぽいもの、ラブストーリー……SFにはいろいろな要素が含まれています。中でも『磁器のサラマンダー』は美しいおとぎ話。



 さて、サラマンダーとは火蜥蜴のこと。ユニコーンやドラゴンなど、物語には実際に見たことのない幻獣たちも数多く登場します。
 それってどんなの? と興味を持った時に役立つのが『世界の神獣・モンスターがよくわかる本』等です。幻獣たちの生息地や性質等がわかると、登場する神話やファンタジーにも興味がわきますから、読書が広がっていきますよ。世界の英雄や悪女を集めたものもあります。






 そして、京都で神獣・幻獣と言えば、狛犬さんでしょう。小寺慶昭著『京都狛犬巡り』です。りりしいお顔からトボケたお顔の方までいらっしゃいます。巻末には京都狛犬巡りコースも付いていますので、狛犬テーマの京都観光も楽しいのではないでしょうか。



 京都観光の下調べに役立つ『京都の大路小路』には、通りごとの地図も付いています。持ち歩けるサイズではありませんが、ご自宅でバーチャル旅行も楽しめますよ。
 京都には町家だけでなく美しい洋館も多くあります。カフェやレストランになっている建物もありますので『京都の洋館』を手に是非足をお運びください。






 そして、まったりと悠久の時を感じながら『おじゃみ』を読んでいただけましたら幸甚に存じます。
 ひとのこころはおそろしい。けれどもそこに幻のように、美しい光景が見え隠れします。麒麟や鳳凰に似て、幽霊もまた幻獣なのかも知れません。厳かな神に見えるか邪悪な悪魔に見えるか…それは、人間のこころ次第ではないでしょうか。




(お散歩案内)
聖獣の有名どころは平安京を護る青龍、白虎、朱雀、玄武の四神ですが、京の街を歩いていると、ふとしたところでふしぎ獣と出会えます。ぶらり、京都へ幻獣めぐりにおこしやす。

東華菜館(とうかさいかん)
00.jpg
四条大橋西詰に建つヴォリーズ建築のレストラン。
運転手付き手動エレベーターは、乗ってみる価値ありです。
(開店時間 11時?21時30分 オーダー21時迄)
壁面のテラコッタは、山羊の他にも蛸や巻貝など、いろいろいます。お気に入りをじっくり探してみてくださいね。

鵺池(ぬえいけ)
01.jpg
二条城観光のついでにお立ち寄りください。
市バス丸太町知恵光院下車すぐの二条児童公園にある小さな池。源頼政が天皇の命令で鵺を弓で射て退治し、血の付いた鏃をこの池で洗ったと云われています。深夜の公園で自らも闇に溶け「ひいぃ、ひよおぉ」と鳴く姿なき幻獣を探してみますか? おススメしませんが……。

進々堂(しんしんどう)
2.jpg
左京区北白川、京都大学北門前のパン屋喫茶。ガーゴイルが看板を守っています。(開店時間 8時?18時 火曜休み)
昭和5年開業。楢材のテーブルセットは人間国宝・黒田辰秋氏によるもの。晴れた日には、奥のテラス席でゆったり読書(課題図書は『おじゃみ』でお願いします)もいいものです。でも蚊がいます。わんさか刺されます。

今年はW杯で盛り上がりましたね。サッカー好きさんは下鴨神社(正式名は賀茂御祖神社:かもみおやじんじゃ)におこしやす。日本サッカー協会のシンボルマーク八咫烏(ヤタガラス)は、この神社の祭神、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の化身と云われています。蹴鞠で有名な神社ですよ。

まだまだ紹介しきれませんが、幻獣たちは京の都で時を超え、皆様のおこしをお待ちしています。

(ご案内イラスト:神狛 しず)


投稿者 coolmint : 2010年08月24日 11:18 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月22日

ギャラリー森山の「ゆうれい展」

 今回の緊急みちのく行脚の目的のひとつが、弘前市樹木のギャラリー森山で本日(8/22)まで開催されている「ゆうれい展」取材だった。
 毎年開催されている地元では恒例の催しで、前々から拝観したいものと念願していたのである。

yureiten0.jpg

yureiten3.jpg

 弘前市内の寺院や個人が所蔵する幽霊掛軸や生首絵、地獄絵、そしてねぷた絵師として知られた故・長谷川達温師えがく幽霊画の数々など50余点が、格式ある日本家屋を改装したギャラリーに展覧されている様は、圧巻だった。

yureiten2.jpg
▲ギャラリーの2階奥には長谷川達温師の遺品も展示。

 しかも!
 カウンターにさりげなく、『妖しきめるへん』が置かれているではないか!
 見れば展示場の一隅にも、「お化けを守る会」ゆかりの書籍の数々が。
 そう、この「ゆうれい展」は、小生がこれまた前々から関心を寄せていた「お化けを守る会」と所縁深い催しだったのである。

yureiten5.jpg
▲お化けを守る会の機関誌『妖しきめるへん』。これは小生が持参した分。

 館長の森山豊さんに、お忙しい中にもかかわらず、お話をうかがうことができたので、詳細は今冬刊行の『幽』第14号の「みちのく怪談」特集でお伝えする予定。御期待いただきたい。

ギャラリー森山
http://www.jomon.ne.jp/~gallerym/index.htm

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月22日 08:34 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月20日

真夏の妖怪本フェアも開催中!

 そしてビーケーワンでも、盛夏の恒例「妖怪本」フェアを、今年は二つも同時開催中です。

「水木しげる、知られざる傑作群」http://www.bk1.jp/contents/booklist/1008_mishige?partnerid=02a801

「妖怪ファンタジーの楽しみ」http://www.bk1.jp/contents/booklist/1008_yofa?partnerid=02a801

 「ゲゲゲの女房」でさらに国民的人気を不動のものとした水木しげる翁に関わる、かなりマニアックな新刊の数々を取りそろえたビーケーワンならではのフェアと、田辺青蛙、小松エメルら活きのよい新進作家の相次ぐ登場で盛り上がる、妖怪ファンタジー小説のフェアです。

 ちなみに、その田辺さんと小松さんによる対談が、ただいまポプラビーチで公開中!
 「もっと面白い妖怪小説を!」http://www.poplarbeech.com/pureful_pickup/005008.html
 妖怪本フェアとあわせて、お愉しみくださいませ。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月20日 04:14 | コメント (0) | トラックバック (0)

モノノケ物産展、開催中!

 毎年恒例、谷中の不思議雑貨屋さん「イリアス」で盛夏に開かれる天野行雄さん@日本物怪観光の「お化け物産展」。今年も下記の日程で開催中です。

第8回 お化け物産展
天野行雄(日本物怪観光)
2010/8/5(木)―8/24(火)
最終日は15時まで。
※全生庵「円朝まつり 幽霊画公開」8/1―8/31
※詳細は→http://irias.sub.jp/blog/event/

 全生庵の幽霊画たちと対面して涼をとり、イリアスで気に入ったお化けグッズを買いまくる……これぞ正しき日本の夏(笑)。

amanobst08.jpg
▲手前が物産展の案内状、奥はスタンプラリーの小冊子と特製「もののけ目がね」だ。

 しかも今年は、吉祥寺の井の頭自然文化園でも、天野さんが協力した「日本の動物と妖怪 Part2」スタンプラリーが、今月末まで開催中!
 とても良く出来た小冊子になっていて、いつもながら丁寧なお仕事ぶりに感服しきりでした。
 詳しくは→http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2010/07/21k78105.htm

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月20日 04:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月19日

東京新聞で平山蘆江!

 毎週日曜『東京新聞』読書面に連載中の「テーマを読み解く/怪奇」。
 今回は「百物語/怪談会」をテーマに、平山蘆江『蘆江怪談集』や『鏡花百物語集』、『幕末明治 百物語』や『遠野物語』を取りあげております。

tksbk2.jpg

 特に『蘆江怪談集』は、この連載のお話をいただいた瞬間から、絶対に取りあげてやろうと心に誓った(笑)一冊でした。
 なぜなら、明治末から大正にかけて、泉鏡花や喜多村緑郎を中心に開かれた怪談会の受け皿となったのが、他ならぬ『東京新聞』の前身である『都新聞』の芸能花柳欄であり、その主幹として活躍していたのが、余人ならぬ平山蘆江だったからです。
 折しも今の季節は、蘆江怪談を繙くには最適。
 猛暑やわらぐ夕まぐれ、古き良き日本情緒に満ちた仄暗い怪異の世界に、無心に浸っていただきたいと思います。


 なお、『都新聞』に掲載された怪談会記事を、史上はじめて集成した『鏡花百物語集』も、絶讃発売中です!
 これまた、今の季節にふさわしい好読物であります。


 そして、大正怪談会ブームの仕掛人のひとりというべき、新派の名優・喜多村緑郎の日記復刊も始まっています。
 大の読書家でもあった喜多村だけに、その日記は貴重な文化史の記録ともなっていて、とても興味深いものです。この機会に、ぜひ。



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月19日 18:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

朝日新聞に全面怪談広告が!

 斉藤さん@ポプラ社に教えられて後から知ったのですが、今月14日(土)付け朝日新聞朝刊に、稲川淳二さんをゲストに迎えた怪談本の共同広告が全面掲載されました。

asahikdcm1.jpg

 なかなか迫力ありますねえ。
 そして、われらが『てのひら怪談』の広告も!
 「たちまち重版!」の文字が目に心地よいではないですか(笑)。

asahikdcm2.jpg

 さらに、左上には……。

asahikdcm3.jpg

 おおう! 学研さん、太っ腹じゃん。
 小生&ビーンズワークスさん制作による怪談妖怪系ムック2冊で広告を打っていただけたとは、感謝感激であります。

 え、メディアファクトリーは、なぜ広告を出していないのか!?
 さ、さあ……(汗)。









投稿者 東 雅夫 : 2010年08月19日 17:52 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月17日

「東雅夫のイチオシ棚」更新

ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
ビーケーワン怪談大賞選考委員でもある福澤徹三さんの最新作『Iターン』が入荷。
ホラーではありませんが、人生の皮肉と悲哀を感じさせる傑作です。
人気ドラマ『大魔神カノン』ノベライズ。
菊地秀行による“平成版雨月物語”『影姫』。
研究書もすばらしいものがそろっています。
日本のもののけの起源を探る原田実『もののけの正体』。
柳田国男とともに雑誌「郷土研究」等で活躍した高木敏雄の『日本伝説集』。
名著の嬉しい文庫化、近藤 喜博『日本の鬼』。
















投稿者 coolmint : 2010年08月17日 18:55 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月15日

本日放映!『日本怪談百物語 その弐』について

 折しもちょうど一年前の深夜……某オカルト怪談作家と電話で打ち合わせ兼雑談をしながら、たまたまテレビをつけたら、NHKでとんでもない番組をやっていた。
 有名俳優や声優たちが代わる代わる怪談を朗読しているのである。ときには複数の掛け合いによる演劇風の趣向も交えて。
 慌てて番組欄を見て驚愕。なんと『日本怪談百物語』というタイトルのとおり、全100話を完遂する番組らしい。深夜とはいえ、NHKの地上波ですよ! いやあ、時代は変わった(笑)。

 でもねえ……ちゃんとした百物語をやるには、最短でも6時間程度、ふつうはまる一晩かかるものだ。いくら地上波テレビとしては異例の長尺番組とはいえ、数時間で百物語完遂は不可能だろう……と、そんなことを百物語仲間でもある某作家氏と語り合いながら、ときにツッコミも交えながら、結局最後まで愉しく視聴することとなった。

 短時間での百話完遂には仕掛けがあった。
 近世の妖怪絵本に所載の妖怪画とその由来を紹介することで、1話にカウントすることで話数をかせぐという奇計である。そうか、この手があったか!(笑)
 あえて古典を中心にした話柄のセレクションも好感がもてた。
 日本古来の怪談文化を大切に――というのは、わが『幽』の基本理念でもあるからだ。

 さて、今年の5月上旬。『日本怪談百物語』の演出を担当された泉放送の雑賀俊郎監督から『幽』経由で連絡をいただいた。
 昨年の好評をうけて(NHK局長賞を受賞の由)、同番組のパート2制作が決定し、すでに作業を進めている。ついては御協力いただけないだろうか。
 小生が二つ返事で快諾したのは、申すまでもなかろう(笑)。
 日本で唯一(いや最近は唯三くらいか!?)の百物語研究家としてはもとより、アンソロジストとしても、限られた時間の中に定まった数の作品をセレクトし配列するという作業は、このうえなく魅力的なものであり、その制作の現場に立ち合えるのは願ってもないことに思えたからである。

 かくして、泉放送さんに何度かうかがい、制作会議に参画して、番組の構成、作品のセレクトに関するもろもろのアドバイスや台本チェックをさせていただいた。
 スタッフの皆さんは……とにかく熱心。ほとんど夜討ち朝駆けで、細かい確認や問い合わせのメールが来る。夜討ち朝駆けはこちらも得意技ゆえ、とてもスムーズに仕事を進めることができた(とはいえ小生も『幽』やら書き下ろしやらで多忙を極めていたため、ハラハラさせたり御迷惑をおかけしたことと思う。次はぜひ春先、いや冬場からお声がけくださいな!/笑)。
 限られた時間の中で百話を完遂するという本来なら不可能な趣向を可能にするために、さまざまな創意工夫が凝らされている点にも感心させられた。
 とにかく細かいところ見えないところに手の掛かっている番組なのだ。やっぱりテレビは総合力なのだなあと実感する。

nkh2a.jpg
▲本殿でのスタッフ打ち合わせ風景。オーブ飛びまくり(笑)。

 急ピッチで台本が完成し、いよいよ俳優陣が一堂に会しての収録初日にも、ロケ現場となった福生市の某神社でお祓いがおこなわれるとのことで、小生も列席させていただいた。
 由緒ある神社の本殿に設えられたセットには、中央に百本近い大小の蝋燭が煌々と灯され……折からの炎暑もあって、ものすごい熱気である(笑)。
 出演者、スタッフ総出のお祓い祈祷が執り行われた後、本殿や境内で1日目の撮影がおこなわれた。
 幕開けの宣言役を務める奥田瑛二さん、第1話を担当される野際陽子さんらベテラン陣による重厚で気魄のこもった語りは圧巻の一語。
 夜に入ってからの奥田氏と中村獅童氏の競演による上田秋成「白峰」の収録は、境内に焚かれた篝火が赤々と照らし出す中でおこなわれ雰囲気満点。放映時にどんな画面になっているか、愉しみである。

nkh2b.jpg
▲ロケ撮影は、趣ある神社の境内と本殿でおこなわれた。

 ……というわけで、本日15日の深夜24:10から27:40までNHK総合テレビ(地上波)で放送される『日本怪談百物語 その弐』に御期待ください。
 昨年とはひと味ちがう、怪談文芸的にアッと驚く趣向も用意されておりますぞ!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月15日 19:48 | コメント (0) | トラックバック (0)

「深川怪談」探訪記

 前に『幽』ツイッターで速報した「深川怪談」。
 展示内容は、会場となる深川Laboの下記ブログに詳しく紹介されています。
 http://mmfalabo.exblog.jp/14234883/

 小生にとっては地元といってよい深川資料館通り商店街で開催されていたので、すぐに駆けつけたのですが、あいにくそのときは北葛飾狸狐先生にはお目にかかれず。
 最終日(本日15日まで!)の前日に、ようやく再訪して、お話をうかがってきました。

fukakwai1.jpg
▲北葛飾狸狐先生。背後の展示は「新説・深川怪談」から。

 北葛飾狸狐先生の表の顔は、現代美術のアーティスト・高橋理加さん。
 牛乳パックをリサイクルした紙で、張り子風のオブジェを造形するという独自の技法によるユニークな立体作品で知られています。
 実は高橋さんは、皆さま御存知の天野行雄さん@日本物怪観光とも旧知の間柄なのでした。お二人が共に出展された新潟でのイベントが一契機となって、柴又のお寺さんに生まれ育った高橋さんの「お化け好き」の本能が発動(!?)、このたび江戸の名残の深川で見世物小屋情緒あふれる企画展を開催されることになったのだそうな。

fukakwai3.jpg

 なんとなく駄菓子屋さんを連想させるギャラリー入口の左右にあるショーウィンドーには、怪談落語の「化物使い」と「そば清」をモチーフにした迫力満点のお化けレリーフが鎮座して、来場者に睨みをきかせております。
 右手奥の暗幕で仕切られたスペースには、同じく落語の「死神」(ほぼ等身大)が、蝋燭の薄明かりの中に浮かびあがり、壁面には「本所七不思議」がシルクスクリーン版画で掲げられています。
 また、「新説・深川怪談」と銘打たれたコーナーも秀逸。深川界隈のとある旧家から発見された怪しい古文書(実は狸狐先生によるオリジナル!)に記載された怪異を造形するというフェイク感覚あふれる試みなのです。
 思わず、このタイトルで一冊の競作集/アンソロジーを編みたくなるようなアイディアではないですか(笑)。

fukakwai2.jpg
▲「化物使い」のアップ。

 もうひとつ、小生が大注目していたのが「深川百物語」――会場に設けられた「投怪箱」に、地元に伝わる怖い話・不思議な話を投稿してもらうという企画です。
 「西荻てのひら怪談」や「みちのく怪談」にも一脈通ずるところのある試みなので、ワクワクしながら狸狐先生に集まり具合をお訊ねしたのですが、残念ながらこれは不発に終わった模様。たしかに会場でいきなり、来場者に怪談を書いてもらうというのは、ややハードルが高かったのかも知れません。

fukakwai4.jpg
▲チラシの右は、タウン誌『深川』の最新号(7・8月合併号)。
とても充実した「お江戸怪談 深川ばなし」特集が組まれています!
深川ラボ向かいの喫茶店「深川いっぷく」などで購入可能。

 実は高橋さん自身、かつて複数の知人から、同一と思われる河童の目撃談を、時間を隔てて聞かされ、それをもとに造形物をつくられたこともあるほどのお化け好き。
 今回のツボを押さえまくった企画内容も、なるほどと納得されたのでした。
 「いっそのこと、百物語怪談会をやればよかったのでは?」
 「やりたかったんですよー」などと盛り上がる(笑)。
 聞けば、来年も開催の計画がある由。そのときは地元民の一人として全面協力させていただくことを申し出て、会場を後にしたのでした。



▲拙著『江戸東京 怪談文学散歩』にも深川怪談の章がありますよ。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月15日 12:42 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月13日

【緊急】今夕、「幽ストリーム」を開催!

 「雛の節句のあくる晩、春で、朧(おぼろ)で、御縁日」「これで出来なきゃ、世界は暗(やみ)だわ。」とは、泉鏡花の戯曲「日本橋」の名台詞ですが、本日は「盆の最中の金曜日、13日で、仏滅で……これで出なけりゃ、幽ストリーム!」といった頃合でしょうか(笑)。
 というわけで、オールアバウト「怪談」と『幽』編集部が共同してお送りする、第1回幽ストリームが、本日13日の夜9時からオンエアされることになりました。

 パーソナリティを務めまするは不肖ワタクシ、ゲストに『色町のはなし』の長島槇子さん、『視えるんです。』の伊藤三巳華さんのお二人を迎えて、新刊の話題から身も凍る実体験談まで、ここでしか聴けない取っておきの怪しい話を、お伝えして参ります。

 視聴方法は、PC等で下記のアドレスにアクセスするだけ。
 http://www.ustream.tv/channel/yoo-stream
 ※番組開始までは何も映りませんので御注意ください。

 出演者、スタッフ一同、ふるっての御視聴をお待ち申しあげております!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月13日 17:35 | コメント (0) | トラックバック (0)

日本怪談百物語・その弐

 来たる8月15日24:10から27:40まで、NHK総合テレビで「日本怪談百物語 その弐」が放映されます。
 俳優たちによる朗読のみで、百物語を完遂するという画期的な番組です。

“怪談を百語ると異界の主が現れる”。個性豊かな役者10人が一堂に会し、日本伝統の肝試し「百物語」を3時間半にわたり、お届けする。取り上げる怪談は、日本三大怪談として知られる「番町皿屋敷」「牡丹灯篭」はもちろん、「四谷怪談」の基になった「四谷雑談集」を披露。さらに、夏目漱石や川端康成など、近代の文豪たちの奇抜な怪談など、さまざまな怪談“百話”を紹介する。
【朗読】奥田瑛二,野際陽子,荒川良々,富田靖子,湯澤幸一郎,中村獅童,水野美紀,平岩紙,與真司郎,水野絵梨奈

 昨年、やはりこの時期に放送された「日本怪談百物語」のときは、まったく偶然に視聴して、その壮挙に唖然茫然……NHKさんも大胆な番組をやるようになったものよ、と嬉しく思ったものです。

 それが今年は監修的な役回りで、途中から番組のお手伝いをさせていただくことになり、打ち合わせの場や収録の現場に立ち合わせていただきました。
 限られた時間の中で、全百話にのぼる怪談を紹介することの困難さ、朗読特有のハードルの高さ……といったものを、つぶさに実感させられました。
 アンソロジストの本業とも直結するような作業だけに、とても貴重な経験となりました。

 盆の宵、大御所から新進まで多彩な俳優陣が肉声で語り演ずる、古今の怪談の精華というべきバーチャル百物語の場に、居ながらにして参入できるというのは、とても贅沢なイベントではないでしょうか。
 ぜひとも御高覧を賜りますよう、スタッフのひとりとして、お願い申しあげます。



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月13日 12:34 | コメント (0) | トラックバック (0)

「妖しき文豪怪談の魅力」書斎シーン

 番組放送直後から、複数の方に「雰囲気のある良いお住まいですねえ」と云われたのですが(笑)、もちろんあれは古い日本家屋を利用した貸スタジオでして、拙宅はあのように閑雅な趣とはまったく無縁です……。

 冒頭の書見しているシーンで、机上に並べている書物は、すべて小生の私物。
 手前にチラリと映っていたのは、博文館版講談文庫の『怪談集』(明治44年刊)、手元で繙いていたのは室生犀星の『天馬の脚』(改造社・昭和4年刊)でした。

abkdmbooks.jpg

 なぜ『怪談集』を選んだのかというと、刊行がちょうど約百年前で「文豪怪談」にふさわしい時代なのと、小生架蔵の本が、おそらく刊行直後に保護紙で覆われたせいか、カバーが新品同様の状態で保存されていたことによります。
 ささやかな机上のタイムスリップですな。

 また『天馬の脚』には、「『童子』の庭」と題する一文が含まれています。
 少し引用しますと……。

「亡児と『庭』との関係の深さは『庭』へ抱いて立った亡児の俤は何時の間にか竹の中や枇杷の下かげ、或は離亭の竹縁のあたりにも絶えず目に映り、自分を呼び、自分に笑いかけ、自分に邪気なく話しかけ、最後に自分の心を掻きむしる悲哀を与えるものだった。」
「事実自分の妙に空想的になった頭の内部には、それらの庭の光景は亡き愛児の逍(さまよ)ふ園生のように思われ、杖を曳いた一人の童子を何時も描かない訳にはゆかなかった。」

 同書は今年、ウェッジ文庫から復刊されていますので、気になる向きはぜひ、チェックしてみていただきたいと思います。






投稿者 東 雅夫 : 2010年08月13日 12:21 | コメント (0) | トラックバック (0)

「妖しき文豪怪談」がゾクゾクと記事に

 『東京新聞』12日付朝刊の放送芸能面で、NHKハイビジョン番組「妖しき文豪怪談」が、ドーンと大きく取りあげられました。

tksbabgkd.jpg

 四監督競作の一本「後の日」の是枝裕和監督への充実したインタビューを中心に、番組のプロデューサーである浜野高宏さん、そして小生のコメントも掲載されております。

davinchabgkd.jpg

 一方、『ダ・ヴィンチ』9月号でも、見開き2ページを使った特集がドドーンと組まれまして、こちらでは小生、「片腕」を担当した落合正幸監督と対談しております。
 合わせて、ちくま文庫版『文豪怪談傑作選』も紹介していただき、ありがたい限りであります。

 また、ネットでも「web ザ テレビジョン」で下記の記事がアップされるなど、23日からの連続放送に向けて、いよいよ盛り上がって参りましたな!

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100808-00000006-the_tv-ent

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月13日 05:37 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月11日

いよいよ本日深夜1時!

 本日11日(水)の深夜午前1時から、NHK総合テレビ(地上波)にて『妖しき文豪怪談の魅力』が放映されます。
 23日から四夜連続で放映される『妖しき文豪怪談』シリーズは、NHK・BShiの番組ですが、こちらはそのPRのための番組であるため、地上波にての放送となります。
 衛星放送は見られないよー、とお嘆きの向きも、各作品のテイストに触れる絶好のチャンスだ!(笑)
 ヤフー!のテレビ欄から今夜の番組内容を引用しておきます。

2010/08/11 25:00―25:56 の放送内容 NHK総合
“妖しき文豪怪談”の魅力
 BShiで、8月23日から4夜連続で放送する「妖しき文豪怪談」の魅力を伝える。文豪の怪談を、世界でも評判の映画監督たちが、どう映像化したのか。ドラマの舞台裏、文豪の秘密に迫る。
 【ゲスト】佐野史郎、東雅夫

bgkpapers.jpg
▲番組のチラシとポスターも完成しました!

 収録の際のあれこれについては、筑摩書房サイトで連載中の「週刊文豪怪談」第6回に書きましたので、下記を御参照ください。

 http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/category/41/

 これまでにない、新感覚の怪談文芸ドラマが誕生したな、という手応えを感じております。
 どうかぜひ、御自身の眼で、いかなる画期的番組なのかを確かめてみていただきたいと思います。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月11日 19:07 | コメント (1) | トラックバック (0)

魔女と金魚

 共同通信さんの御依頼により、中島桃果子さんの新作長篇『魔女と金魚』(幻冬舎)の書評を書きました。
 明日から全国の地方紙に配信される予定です。地元紙読書面にて見かけられたら、よろしくお願いいたします。

 あ、ちなみに同書は怪談本ではありません(笑)。
 タロット・カードの世界観にもとづく異世界を舞台に繰りひろげられる、かなり新感覚の異世界ファンタジーであります。
 最近は怪談以外のオファーが少ないので、面白く取り組ませていただきました。



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月11日 18:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

テーマを読み解く〈怪奇〉

 で、その『東京新聞』日曜日の読書面で「テーマを読み解く」の連載が始まりました。

tokyosbk1.jpg

 小生が担当するテーマは「怪奇」です。
 まんま、ですが(笑)。
 1回目となる今回は、遠藤周作から加門七海、伊藤三巳華まで、「視てしまった」作家たちの本を採りあげてみました。
 これから15日、22日と、日曜ごとに全3回の連載となります。
 御愛読いただけましたら幸いです。

 ちなみに『東京新聞』さんには、明日付けの芸能面にも、『妖しき文豪怪談』の記事が掲載される予定です。
 小生のコメントも載るのではないかと思いますので、こちらもよろしくお願いいたします。









投稿者 東 雅夫 : 2010年08月11日 16:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

東京新聞放送芸能部

 『ダ・ヴィンチ』来月号の「幽・怪談通信」の取材を受けた後、いつもの珈琲館で『東京新聞』放送芸能部の岡博大記者からコメント取材を受ける。是枝監督インタビューをメインにして、『怪しき文豪怪談』を取りあげていただけるとのことで嬉しい限り。

 思えば東京新聞の前身たる『都新聞』の芸能欄こそは、大正怪談文芸/百物語ブームの拠点、お化け好き作家の梁山泊であったことは、『鏡花百物語集』や『蘆江怪談集』をお読みの方なら御承知のとおり。
 その栄えある伝統を受け継ぐ放送芸能部で『妖しき文豪怪談』が取りあげられるとは、まさに因果は巡る糸車ではないかいな(笑)。

 しかもそのことを、岡記者がちゃんと気づいていらしたことに、いたく感激する。小生の著作について、事前にきちんとリサーチをしてくださっている何よりの証しだからである。
 ちなみに岡記者は、映画好きが高じて「予告編ZEN映画祭」を北鎌倉で主催されている由。今度、怪談と映画のコラボで何かやりましょう! と大いに盛り上がる。

 もひとつちなみに、今回の取材と、先日の中日新聞さんの怪談講座に関する取材と、連載中の「テーマで読み解く〈怪奇〉」とは、相互にまったく関係なく舞い込んだ仕事であることが判明(笑)。東京中日新聞さんには足を向けて寝られませんな。









投稿者 東 雅夫 : 2010年08月11日 04:29 | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年08月10日

『文豪怪談傑作選 幸田露伴集』発売です!

 芥川龍之介集に続く今夏の〈文豪怪談傑作選〉――『幸田露伴集 怪談』が発売になりました。

rohancvr.jpg
▲金井田英津子さんのカバー装画。名品「幻談」をモチーフに意表を突く絵柄がステキ!

山中の孤家でこの世ならぬ美女と邂逅する不思議を綴り、近代日本幻想文学の魁となった「対髑髏」、浦島太郎の百代目の子孫が魔道に堕ちる奇想天外なファンタジー「新浦島」等から、和漢の古典や東洋オカルティズムに関わる深遠な博識に裏打ちされた「怪談」「魔法修行者」他のエッセイまで、鏡花と双璧をなす幻想と怪奇の巨人・露伴の神髄を、初めて一巻に凝縮した画期的アンソロジー、降臨!

幻談
観画談
対髑髏
夢日記
土偶木偶
新浦島
魔法修行者

怪談
支那に於ける霊的現象
神仙道の一先人
聊斎志異とシカゴエキザミナーと魔法
東方朔とマンモッス
今昔物語と剣南詩藁
蛇と女
金鵲鏡
ふしぎ
伝説の実相
それ鷹

扶鸞之術

 この一冊を読まずして、日本の怪奇幻想文学は語れない……と断言してもよいくらいの大いなる原点、文豪中の文豪・露伴の妖しき魅力を、ぜひ御堪能いただきたく。
 海や山への行楽のお供にも、最適な一冊ではないかと思います。
 これ一冊あれば、普通の文庫本5冊分くらいの歯応えがありますから(笑)。



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月10日 08:44 | コメント (0) | トラックバック (0)

小松エメルvs田辺青蛙

 小生が解説を寄稿した『一鬼夜行』の新鋭・小松エメルさんと、書評を寄稿した『魂追い』の新婚・田辺青蛙さんによる「妖怪姉妹」(!?)対談が、このほどポプラビーチにアップされました。

 http://www.poplarbeech.com/pureful_pickup/index.html

 小生、司会を務めております。よろしく御高覧のほどを。
 対談収録時には、少しだけ先輩なはずの田辺さんのほうが、緊張してるように見えたのは、気のせいだろうか……!? ともあれ、若いお二人の今後の活躍を期待したいと思います。

 ちなみに『一鬼夜行』は、早くも3刷決定とか。
 勢いを感じますね。






投稿者 東 雅夫 : 2010年08月10日 00:40 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月08日

疾風怒濤の2日間

 去る8月6日午後3時より、銀座の某ミーティングルームにて、第8回ビーケーワン怪談大賞の選考会が開催されました。
 出席者は選考委員の加門七海さん、福澤徹三さんに小生、そしてビーケーワンの辻和人さんとフリーエディターのタカザワケンジさん、ポプラ社の斉藤尚美さんという不動のメンバー。
 いやー、今年は誰もが「ベスト20に、ひとつも重なる作品が無かったら……」という不安を抱えて参集したわけですが(笑)、それでも5篇ほどの重複作品が出たのは何よりでした。
 ただし……ま、そこから先は、追って発表されます選考会レポートをお愉しみに。

 さて、ここまでは例年どおりだったのですが、今年は選考会の後に、もうひとつ重要なミッションが待ちかまえていました。
 史上初の怪談文士劇映画『幽・怪談仕事人2010 霊障無用』の撮影です(笑)。
 銀座、神保町、大塚、渋谷……と2日間にわたりおこなわれた撮影と作品の詳細については、プロデューサーの大役を拝命した編集Rが追い追い告知していくと思いますので、ここではごく断片的に、現場でのスナップを御紹介しておきましょう。

bunshi7.jpg
▲1日目の室内撮影から。「本物とは勝手が違うのう……」と得物の感触を確かめる福澤徹三さん。

bunshi4.jpg
▲2日目の控え室で。すでに役に入りきって鬼気迫る長島槇子さん。さすがは元劇団インカ帝国!

bunshi3.jpg
▲豪華台本を手にする岩井志麻子さんと立原透耶さん。このあとシマコさんの怪演が炸裂……。

bunshi2.jpg
▲すでにツイッターでも話題の(!?)伊藤三巳華さんのお宝ショット。背後に和服姿の亡霊が……。

bunshi1.jpg
▲われらが三姉妹の撮影風景。加門さんが手にしているのは!?

bunshi5.jpg
▲小道具製作を一手に担当した山下昇平さんが、やおら控え室の壁に大作を(笑)。

bunshi6.jpg
▲2日目も夜に入り、屋外で撮影中の勝山海百合さん、長島さん、ミミカさん。

 他にも多くの『幽』関係作家諸氏や編集者・ライター諸氏に御登場いただいております(横里『ダ・ヴィンチ』編集長をはじめとするスタッフの怪演も凄かった模様)。
 皆さん、お忙しいなか、ありがとうございました。そして何より、構想・脚本から演出・編集まで制作全般を宰領してくださった京極夏彦さんに、深謝いたします。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月08日 23:15 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月07日

8月は週刊連載月間!?

 筑摩書房さんの公式サイトで連載中の「週刊文豪怪談」。

 http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/category/41/

 早いもので昨日の更新で第6回となります。
 今回は「妖しき文豪怪談の魅力」出演記と題して、先日収録されたNHK総合の特別番組撮影の模様をリポートしております。
 毎週金曜日の更新ですので、お見逃しなく。

 そして明日8日の日曜日から、『東京新聞』読書面の「テーマで読み解く現代」という企画で短期連載をいたします。
 小生が頂戴したお題は「怪奇」――現代の世相を反映した「怪奇」な書物の数々を、毎回異なる切り口から御紹介して参ります。
 第一回目は「視てしまう作家たち」(笑)。サテ、どんな本や作家が登場いたしますか!?
 どうか、こちらの連載も御愛読くださいませ。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月07日 14:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

いよいよ本日はBS「怪談夜話」大会!

 昨年に続き、芸能界と文芸界のお化け好きが一堂に会して、怪異語りを競う真夏のTVイベント「最恐!怪談夜話」が、いよいよ本日7日(土)の23:00より2時間にわたり、NHK・BS2で放送されます。

最恐!怪談夜話 2010
「怪談の神髄は語りにあり」の精神で、現代を舞台とした怪談を120分ノンストップでお届けする。
司会は荒俣宏、佐野史郎。夏の暑さを吹き飛ばす恐怖の連鎖にこうご期待!
【出演】渡辺徹,上原美優,東雅夫,中山市朗,安曇潤平,伊藤三巳華【司会】荒俣宏,佐野史郎,中川緑

 しかも、当日16:30からは、昨年の「最恐!怪談夜話」も再放送されます。
 なんとBS2のプログラムのうち、3時間半を怪談番組が占拠するという、空前の事態に!

yawashikishi.jpg
▲伊藤三巳華さんが番組のために描き下ろした色紙。
司会役の荒俣宏さん、佐野史郎さん、中川アナに蘊蓄役の小生を描いてくださいました。

 ゲストの渡辺徹さんの体験談の数々、凄かったですよ。必見です。
 『幽』作家陣も、気魄のこもった怪談語りを披露してくれています。
 小生も蘊蓄パートをがんばってみました(笑)。ぜひとも、お見逃しなきよう。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月07日 11:08 | コメント (1) | トラックバック (0)

「妖怪は蠢く」座談会

 慶應義塾発行の『三田評論』8・9月合併号が届きました。

mitahryokai.jpg

 小生は、『幽』でもおなじみの怪奇国文学者・堤邦彦氏、言語学や比較文化論が御専門で今昔物語集の英訳なども手がけていらっしゃるチャールズ・ドゥウルフ氏のお二人と「三人閑談」という鼎談コーナーに登板しております。
 題して「妖怪は蠢く」――それこそ『今昔物語集』の昔から『ゲゲゲの鬼太郎』まで、日本文化史を妖しく彩る妖怪変化の系譜を、おもにドゥウルフさんの投げかける様々な疑問に、堤先生と小生が応える形で、なんと14ページにわたり展望するという、なかなかに読み応えのある記事です。

 慶應大学生協書籍部や新宿紀伊国屋書店で購入可能なようですので、御関心のある向きは是非!



▲日本の古典怪談文芸入門に最適の名著だと思います。



▲木版画の挿絵も美しい『今昔物語集』の英訳本です。

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月07日 02:26 | コメント (0) | トラックバック (0)

『コネクト!オン』のインタビュー完全版、公開中

 下記で御紹介した『ファミ通コネクト!オン』の怪談特集に掲載されている小生のインタビュー記事の完全版が、同誌の公式サイトにアップされました。

 http://coneon.com/vol45_int.html

 ファミ通コネクト!オンVol.45にて掲載した怪談特集で、怪談文芸を長年探究し、怪談専門誌『幽』の編集長も務める東雅夫さんに話をうかがった。この内容があまりにおもしろい! そこで誌面には収まりきらなかった全文を掲載。怪談とはそもそも何なのか? 信じる人と信じない人の付き合いかたは? じっくり楽しんで読んでくださいね。

 ……とのこと。いやはや、ありがたいことです。
 怪談のキホンについて、かなり詳しく語っておりますので、御高覧いただけましたら幸い也。



▲怪談入門に、何はなくとも、この一冊!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月07日 02:09 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月06日

『ファミ通コネクト!オン』と『ストリートジャック』

 今年はやはり「怪談」がキてるのでしょうか、まったく畑違いに見える雑誌でも次々に特集が組まれております。

connectjack.jpg

 まずはエンターブレイン発行の『ファミ通コネクト!オン』45号。
 夏の納涼特集として4ページにわたり「異界へコネクト!オン」という特集が組まれておりまして、小生もインタビュー取材を受けております。
 オンラインゲーム専門誌だけあって、やはりネットの怪談関連サイトなどの記事が充実しておりますが、編集部有志が心霊スポットに突入する企画も(笑)。うまくまとまっていると思います。

connecton.jpg

 続いてはKKベストセラーズ発行のメンズ・ファッション誌『ストリートジャック』9月号。
 こちらは「ツイッター都市伝説」という最尖端な特集の中で、『幽』ツイッターを紹介していただきました。
 投稿怪談の中から、小島モハさんの「おしえてカイコさん」も全文転載されています。

streetjack.jpg

 こうして色々な入口から怪談の世界へアクセスする新たな読者が増えることを願ってやみません。
 個人的にも、『幽』編集長としても、こういう企画には可能な限り協力させていただきますので、我と思わん雑誌/マスコミ関係者のお化け好きの皆さま、お気軽に御相談ください!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月06日 09:06 | コメント (0) | トラックバック (0)

『怪』30号は遠野特集!

 角川書店の『怪』第30号が発売になりました。
 今号の特集は、満を持して、という感じの「遠野」と「鉄」。
 ページをめくるといきなりコレ↓が目に飛び込んできて動揺しました(笑)。

kwai30.jpg

 いやはや、『日本魔界伝説地図』の京極さん取材の合間に、ちょうど執筆中でテンション上がりまくり状態だった『遠野物語と怪談の時代』をめぐるあれやこれやをお話ししていたら、「それ、『怪』の特集で対談しましょう!」という有り難い展開になったのでありました。
 京極さんにはその後、拙著にも過分な帯文を頂戴しまして感謝の言葉もありません。

 かなり云いたい放題の対談ではありますが、そのぶん他では読めない内容かとも思いますので、ぜひ御高覧を賜りたく……。
 そして『幽』11号の「怪談遠野物語」特集も、未見の向きは合わせてぜひ!(笑)









投稿者 東 雅夫 : 2010年08月06日 08:25 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月05日

トークショー開催の御案内

 小生の『遠野物語と怪談の時代』と、寮美千子さんの新刊『雪姫(ゆき)/遠野おしらさま迷宮』の同時?刊行を記念して、下記のトークショーが、ジュンク堂新宿店さんで開催されます。
 ふるっての御来場をお待ち申しあげております!

夏も涼しくなる!? 遠野の怪談・奇譚・冒険あれこれ

東雅夫(「遠野物語と怪談の時代」:角川学芸出版 刊)×寮美千子(「雪姫(ゆき)/遠野おしらさま迷宮」:兼六館出版 刊)

■2010年8月27日(金)19:00スタート

柳田國男『遠野物語』百周年の今年、偶然にもかの地に吸い寄せられたかのように
遠野と『遠野物語』を題材にした作品を発表した二人の、背筋も凍る?トーク・バトル。

<講師紹介>
東雅夫(ひがし・まさお)
アンソロジスト、文芸評論家。怪談専門誌『幽』編集長。
怪談やホラー、幻想文学ジャンルのアンソロジスト/評論家としての企画編纂・研究批評活動を中心に展開している。

寮美千子(りょう・みちこ)
作家。奈良市在住。
童話、小説、詩、ノンフィクションなどを幅広く手がけている。
2005年、小説『楽園の鳥 カルカッタ幻想曲』で泉鏡花文学賞受賞。

場  所  ジュンク堂 新宿店 8Fカフェ
入 場 料  1,000円 (1ドリンク付き)
定  員  50名
※予約受付は7Fレジカウンターにて、また電話ご予約も承ります。
※ジュンク堂書店 新宿店 TEL 03-5363-1300
※詳しくは下記サイトを御参照ください!
 http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk-shinjyuku.html

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月05日 08:27 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月02日

【速報】「怪談 All About」開設!

 「その道のプロが、あなたをガイド」のキャッチフレーズでおなじみの生活総合情報サイト「All About オールアバウト」に、このほど新サイト「怪談 All About」がオープンしました。

 http://allabout.co.jp/gs/kwaidan/

 小生、何の因果か(笑)同サイトのガイドに着任しました。
 どうか、よろしくお願い申しあげます。
 何はともあれ、まずはオープン・コンテンツを御高覧ください!
 そして御意見・御感想など、下記の専用ツイッターアカウント宛てにお寄せください。

 http://twitter.com/allaboutkwaidan

 幻妖ブックブログともども、よろしく御贔屓に!

投稿者 東 雅夫 : 2010年08月02日 16:27 | コメント (0) | トラックバック (0)

長島槇子『色町のはなし』を強く推す!

 発売中の『小説推理』9月号掲載の「幻想と怪奇」時評で、長島槇子の新刊『色町のはなし 両国妖恋草紙』を、思わずイチオシ大絶讃しちゃいました(笑)。


 『遊郭のはなし』で『幽』怪談文学賞特別賞を受賞した作者の受賞第一作です。
 受賞からずいぶん時間が経ってからの登場となりましたが、なるほどじっくり時間をかけて熟成させたことが窺われる、美事な仕上がりとなりました。
 前作と同じく連作風長篇のスタイルをとっていますが、舞台となるのは、吉原から一転して両国界隈。今では何かと話題の大相撲国技館くらいしか連想されないかも知れませんが、江戸時代には、両国橋の両端に見世物小屋や色町が蝟集し、背後には粋な遊び場・深川をひかえて、大いに賑わった土地柄であります。

「女難の相は生まれつき――こめかみの妻妾宮に陰がある」……とても他人事とは思えないようなキャラ設定の遊び人・萬女蔵を狂言廻しに、怪異と情痴が怖ろしくも艶冶にもつれあう、7篇の物語が繰りひろげられていきます。
 なにより卓抜なのは、その個性的な語り口!

 水辺の町の風情もいいが、芸者の風情も格別で、飾り立てない婀娜(あだ)っぽさが、粋(いき)だ、粋(すい)だと持てはやされ、辰巳芸者が名を揚げた。往古から荒くれた水夫を相手にして、男まさりの鉄火肌、侠(きゃん)が自慢の芸者衆――無粋な恋ははねつけても粋な色には染まる女だ。

 どうです、惚れ惚れしちゃいますねえ。それこそ講釈師の名調子を想起させるような、謡うようにリズミカルな文体は、読者をして瞬く間に、猥雑だがこのうえなく魅力的な江戸の宵闇の巷へと拉し去ることでしょう。
 そこはまた、人間ばかりでなく魑魅魍魎が行き交う雑踏でもあります。
 大川や深川の水で産湯をつかった(!?)妖物たちは、辰巳芸者に負けず劣らず、小粋で妖しく色っぽいのでした。

 収録作のどの一篇にも、思わず「ううむむむ!」と唸ってしまうような妙趣と奇巧が認められますが、とりわけ感心させられたのが、三話目の「花魁石」。
 怪談実話マニアの間では夙に名高い、甲州おいらん淵の哀話(万一知らない向きは『日本魔界伝説地図』の82ページを参照!)が、まさかこのように思いもよらぬ形で、江戸両国の見世物小屋に祟りをなそうとは……。

 このほか、非業の死を遂げた恋人たちの遺念が哀れ深い「とんでも開帳」、妖獣クダンにまつわる壮絶な奇談「因果物師」、鏡花ゆかりのエロティックな水妖譚「水の女」など、まさに本格怪奇時代小説とでも呼びたくなるような好短篇集。
 怪奇党諸賢は、くれぐれもお見逃しなく!

 ほかに今月の「幻想と怪奇」時評では、下記の書物も採りあげておりますので、ぜひ、御高覧のほどを。












投稿者 東 雅夫 : 2010年08月02日 09:36 | コメント (0) | トラックバック (0)

怪談を旅する最強ハンドブック!

 ただいま絶讃発売中の小生監修『日本魔界伝説地図』、もう、お買い求めいただけましたでしょうか?

makaihonmon.jpg
▲本文は1ページ1魔界をベースに、地図などのデータや資料写真をコンパクトに掲載。

 全国津々浦々に点在する怪奇伝承地の中から、極めつきのスポット全79箇所を網羅した決定版です。

makaimap.jpg
▲おなじみ山下昇平さん描く、巻頭の彩色魔界地図。

 しかも! 京極夏彦、加門七海、雀野日名子、綾辻行人、岩井志麻子、福澤徹三という全国七大魔界作家が、「わが郷土、幻妖の記憶」と銘打つインタビュー・コーナーに登場。
 それぞれ生まれ育った地域の怪しい伝承について、語っております。

makaikyogoku.jpg
▲京極さんが語る恐山探訪の思い出は、超レア! 京極ファンは必読だ。

 この夏から秋にかけて、行楽のお供に本書を携えていただき、近くの怪奇伝承地へと足をのばしていただきたいものです。

makai7.jpg
▲巻頭グラビア「全国七大魔界を旅する」やコラムは、総て小生が執筆しています!



投稿者 東 雅夫 : 2010年08月02日 08:49 | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年08月01日

「東雅夫のイチオシ棚」更新

ビーケーワンの辻です。
「東雅夫のイチオシ棚」 更新しました。
大人気「しゃばけ」シリーズ最新作『ゆんでめて』。
目移りする程豊作なホラー・怪談系文庫、中でもピカイチは
黒史郎『黒丸ゴシック 1 人間崩壊』。
ウルグアイ幻想派オラシオ・キロガによるめくるめく物語世界『愛と狂気と死の物語』。
マンガでは『コミック幽 2』&『コミック怪 Vol.11』にご注目。
予約開始したものでは
恩田陸のSF長編『夜の底は柔らかな幻 上下』。
そして東雅夫の『遠野物語と怪談の時代』。
こちらは、特典として「怪談ルネッサンス大年表」がつきます。楽しみですね。















恩田陸著『夜の底は柔らかな幻 上』



恩田陸著『夜の底は柔らかな幻 下』




投稿者 coolmint : 2010年08月01日 12:04 | コメント (0) | トラックバック (0)