『エレベーター』/こまつまつこ
これは友達のKから聞いた話。
会社の残業が終わってエレベーターに乗った時だったそう。
Kの会社は10階立てビルの9階にあって、夜は他の階に人はいないらしい。
Kはエレベーターに乗って、ぼんやり1階に着くのを待ってたんだけど、エレベーターはすぐに7階で止まった。
扉が開いてもそこには誰もいない。変だと思いつつも扉を閉める。またエレベーターが動き出す。でもすぐに、今度は6階でエレベーターは止まって、扉が開く。
でもやっぱり誰もいない。誰かの悪戯かと思って、Kはまた扉を閉める。けどそのあとも各階ごとにエレベーターは止まった。
ようやく1階にたどり着いて扉が開いた。すると突然「ビーッ」っていう定員オーバーの警報が鳴ったそうだ。エレベーターに乗ってるのはKだけなのに。
Kが慌てて外に出ると、警報は止んでエレベーターの扉がしまった。そしてエレベーターは地下の階に向かって動き出したんだそうだ。
私はKに、そのエレベーターの定員を聞きそびれた。
投稿者:takazawa 2010年07月21日 10時53分
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