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朗らかに突き抜けろ『コダワリ人のおもちゃ箱』
ロケット好きで種子島に行くような人は大変お世話になっている(文末参照)松浦晋也さんの新刊です。「やりたい!」という情熱だけを武器に、「趣味」なんてヌルい言葉を突き抜けて、しかもその成果が社会に還元されている、という方々8名を紹介しています。共通するのは「自分はこれをやりたいんだ」「徹底的にやってやろう」という二点。そしてみな、大変なこともいっぱいあっただろうにそれさえも楽しんで、朗らかに軽やかに、物事を進めていくということ。

「本物の蒸気機関車を走らせる鉄道マニア」は線路の敷設まで自分でやってしまう集団で、しかも途中からその道のプロ(保線会社の方)までが「こんなぐにゃぐにゃな線路許せねえ、俺が引いてやる」と乗り込んできてしまいます。みなが鉄道大好きだという、その楽しさ。
「すべてを記憶する電脳住宅」に住む人は、自分の人生を2テラバイトに置換して、すべてを検索可能にできるようにした挙句、「自分の脳がどこからどこまでか、はっきりと言えません」と言います。確かに人間は昔から、アルバムだの日記帳などに記憶を残していたわけで、それが外部記憶媒体だと思えばHDがそれに成り代わっても何の不思議もないわけです。読んだ本もすべてスキャニング、検索ワードでひっぱってこられるというのは相当羨ましい話です。スキャニング…いくらかかったんでしょう。
最後の「メガスター」製作者の方は年表が泣かせます。子供のころからこの方は、星を表現したい、という路をまっすぐ進んでこられたのだなあ、ただひたすら、それだけだったんだなあというのがなんとも尊く思えるのです。
自分にもそんな風にのめりこめる何かがあるだろうか、と思ったり、自分に子どもができたら、ぜひそんな「やりたいもの」が見つけられる子であって欲しいと思ったり、しかしそんな、勉強もせずにわけのわからない(にきっと見えてしまうだろう)ことにハマる子どもを叱らずに育てられるんだろうかと思ったり。
まあそんな、いもしない存在にやきもきしなくてもいいのですが、これは絶対やりたい! と思ったのが、「きかんしゃトーマスにハマった子どもを成田ゆめ牧場に連れてゆき、実際の蒸気機関車に乗せる」! 鉄ちゃん街道まっしぐら確実です。
…しかし「トライXで万全」 ネタが出てくるとは思わなかった(笑)

種子島に行くならこれは読まなきゃね、な三部作。地元情報もいっぱい載ってます。中種子島のコンビニは自家製のお惣菜やらパンやらが大変美味でした。隣のスーパーの刺身もほんとに新鮮で、種子島の食は大変ステキでしたよ。(全然ロケットと関係ない思い出話で失礼)
yuhara) at 2007/05/09 (水)
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